目の前には正座しているララ、クビには反省中の札がぶら下がってる。
まぁ俺がかけさせてるんだが。
「で、ララよ何か申し開きは? あるなら聞いてやらんこともねぇ」
「うぅ~~~だってキョーコちゃんの~~~~」
「黙っしゃい!!」
『ガスンッ!!』
ゲンコ!!
「痛っ~~~聞くって言ったのに~~~」
「っせぇ!! おまっ、風呂・・・おまっ・・・このバカタレ!!」
『ゴスン!!』
「痛い!! 三回目だよ~~~」
三回でも足りんわ!!
あっ、一応は何があったか、説明しますわ。
ええ、ララが一瞬で溶岩風呂になるつうアホな入浴剤を使いくさりやがったせいで、風呂が壊れました。
や、多少なら、即、修復できるんだけどな? 中がつまってるわ、風呂の側面が軽く歪んでるわ・・・その他、諸々で、簡単には修復できねぇんです、材料もないしな?
ホームセンターに行って探したら、なかったしな、思わず、取り寄せになりま~す、と言ったあの店員の顔面に蹴りを減り込ませるとこだった・・・。
あぁ~~~イカン・・・またイライラしてきた・・・。
「うぅ~~~ごめんなさいマサ」
クッ・・・。
「ハァ~~~もうええわ・・・ハァ~~~」
ごめんですんだら六法全書はいらんわボケーーー!! と言いたくなったが、涙目だしキッチリと反省してるみてぇだしな・・・。
ハァ~~~。
あっ・・・そうだ。
『ピ・ポ・パ』
とりあえず、アイツに電話、ン? アイツって誰かって? それは。
『もしもし、マサ君? どうしたのこんな時間に? あっ私の声が聞きたくなったとか? それともマネージャー』
「ならん」
はい、恭子ですね。
『やっぱりか~手強いな~、って何かマサ君、元気、ないよ? 何かあったの?』
「あった、風呂が壊れた・・・マジカル・キョーコの入浴剤のせいでなァァァ!! 溶岩風呂ってアホかァァァ!! 即刻、発売停止しろーーーー!!」
『私に言われても困るよーーー!!』
「知るかーーー!! 半分は八つ当たりだーーー!!」
『八つ当たりってひど・・・』
『ピッ』
言うこと言ったんで切った。
フゥ~~~~少しは気が紛れたか。
『プルル』
むっ・・・電話・・・相手は・・・やっぱり恭子か・・・。
『ピッ』
一応は出る、まぁ。
『ちょっマサ君、途中で切るのは』
「ピー・・・タダイマ、留守ニシテオリマス、発信音ノ後ニメッセージヲ残シテ下サイ、タダシ残シテモメッセージハ自動的ニ消極サレマス・・・・ピー」
『プッ』
コレでよし、大分スッキリ。
さてさて、後は・・・。
「着信拒否っと」
うむ、コレでよし、流石に明日には戻すけどな。
「うっうわ~~~キョーコさん、可哀相」
「美柑や、仕方ないんだ、こうするしかなかった」
俺のイライラを解消する方法はな。
『ピンポンピンポンピンポン!!』
って、なんだぁ? ごっさ、チャイム連打されてるんだが? はて・・・。
なんだろ、なんとなく、連打してるヤツが誰だかわかる気がするワケだが。
と、このままスルーしてやろうかと思ってたら、リコが普通に玄関まで出て、開けやがりました。
で、やっぱり・・・。
『ドタタタッ! バンッ!!』
「ハァハァハァ・・・マサ君! 着拒はヒドイいって!!」
息も切れ切れな恭子だったッス。
つか、大分、早かったなオイ。
まぁとりあえずは。
「はいはい、スンマセン、スンマセン、まっ形だけだけど」
「でしょうね!! 全っ然、誠意が感じられないもんね!!」
誠意どころか反省の気持ちも一切込めてないからな。
でキャイキャイ言ってる恭子をテケトーにあしらい、ララや美柑、ヤミ相手にブチブチ言ってるのをスルーしつつ。
銭湯に行くことにした。
ちなみに女子組は既に風呂に入ってようなんで銭湯に行くのは俺とリトだけ。
で、着替え取って来て、リトと銭湯へGO。
「しかしマサ、ちょっとやり過ぎじゃないか? ララは・・・まぁ仕方ないけど、霧崎は完全に八つ当たりだろ」
銭湯に向かってスッタラスッタラ歩ってたら、さっきんことでリトに注意されもうした。
「ふむ・・・そう言わてもな? お風呂大好きマサさんの楽しみがグシャってなったもんでよ? ついイラっとな」
流石に若干、頭が冷えて来たんで、悪いことをしたような気がせんこともないような気がしてきた。
「後で謝れよ?」
「まっ前向きに検討するってことで」
とこんな感じで話をしながらも銭湯、『彩南 ぽかぽか温泉』に到着。
うむ、初めて来たが。
「そこそこデケェな」
「だな」
あっちなみにリトも実際に来るのは初めてらしいッス、場所は知ってたみてぇだけどな。
「じゃ入るべ~」
「おう」
暖簾を潜り脱衣所で、パッパッと服を脱いで、中へ。
「おお~~~外から見てもそうだったが中も広ぇな~~」
「だな・・・って、やっぱ、めっちゃ注目されてんなマサ」
ン? 注目とな? って、確かに俺、めっさ見られてる上にざわついてます。
所々、声を拾ったら。
「凄い体してんなアイツ」
「どっかの組の人か?」
「目を合わしたらヤバイ?」
とか、なんとか・・・まっとりあえずは。
「堅気だっつうの!!」
つっといた、折角、のんびり湯に浸かりに来てるのに誤解させて、のんびりをブチ壊すんもアレだしな。
この辺の対応はそれなりに慣れとります。
で、ちゃんと堅気ってのが伝わったのか・・・は、若干微妙だけど、ざわつきはおさまりました。
うむうむ、コレでよしっと。
さて・・・。
「リト、背中流して・・・って、どうしたよ?」
リトの背中を流したろうかと思ったら、なんかリト、ゲッて顔になっとりました。
はて・・・って、およ?
リトが見てた方向にいたのは。
「よお! レン、なんか久々だな」
「やあ、マサ、で結城、その顔はなんだ?」
「うるせーイヤなヤツに会ったなって思っただけだ」
ふむ、相変わらず、なんつうか、仲が良いのか悪いのかって感じだな。
まっいいさね。
「レンも銭湯に入りに来たんだな」
「あっああ、宇宙船のバスルームが壊れてね」
おやま。
「レンもかよ」
「も?」
「ああ、まぁコッチも風呂が壊れてな? でまだ風呂に入ってなかったリトと俺は銭湯に来たってワケさね」
軽く事情説明。
詳しくは言わんけど。
「まっそれは置いといてっと、どれリト背中、流たるよ、レンもな?」
「ゲッ? アイツもかよ?」
「いいのかい? って結城、さっきから失礼だぞ」
こんな感じでリトとレンがヤイヤイ言い合いながらも、三人並んで背中を流し合う。
「ってレン、なんか嬉しそうな?」
「ン? いや、ボクはこうやって友達に背中を流してもらったことがなかったから」
ほうほう。
「まっ、レンの体質じゃ仕方ないよな、っていうか大丈夫なのか?」
「むっ結城、大丈夫って、それは何か? ボクが男らしくないからと言いたいのか?」
「違ーって、体質って言っただろ」
「あっ・・・まぁ、大丈夫・・・なはず?」
不安で一杯だなレンよ、まっ確かにリトの言う通り、ココでくしゃみしたら、エライことになりそうだわな。
まっ、そうなったら、そうなったで。
「女湯の方にほうり投げてやっから安心しろ」
「ほうり投げるって・・・マサ」
「レン、マサならホントにやるからな」
当然です、一切の遠慮なくな。
さてと、体も洗ったし。
「湯に浸かるかね~~」
「おう」
「ああ」
またも、三人並んで湯に浸かる。
うむ・・・。
「あ~~~最っ高・・・気持ち~な?」
「ああ、ウチの風呂も広くなったけど、ココ程じゃないしな、やっぱ広い風呂は気持ちいいよな」
「地球でも日本の、こういう文化は素直に素晴らしいと思うよ」
うむうむ、ホント、気持ちいいッスわ。
ウチの風呂のこたぁ残念だったが、この銭湯のことを知ることが出来たんは収穫だな。
「マサ、コレからも、ちょくちょく来ようぜ」
「おっ、いいこと言うね~そうすっか?」
「その時はボクも誘ってくれよ」
「なんで、オマエを・・・って言いたいけど気持ちいい、しな、そうするよ」
「フン、別に結城には聞いてないけど・・・まぁ、いいよ気持ちいいから」
うみうむ、流石は銭湯のパワァだな。
二人の様子も大分、軟化したようだわい。
ン? あそこに見えんのは。
「サウナもあんだな? 行ってみっか?」
「いいぜ」
「ああ、結城、どっちが長く入れるか勝負だ!!」
おっレン、中々、面白えこと考えんじゃん。
「俺も入れろ、いっちゃん最初に出たヤツはコーヒー牛乳な?」
「ゲッ? 絶対、マサが一番になんだろ?」
「た、確かにマサには勝てない気がする」
フッ・・・当然、勝つしな、あのアホな入浴剤じゃねぇけど俺をギブらすには溶岩くらいの熱さは必要だぜぇ。
とか思いつつ、もサウナへ。
・
・
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40分後・・・。
「大丈夫か?」
「「きゅ~~~~」」
リトとレン、意地を張り合いによりダブルノックダウンとなりました。
で、今は二人を水風呂に漬けて、冷やし中。
二人がなんとか回復したんで結果を伝える。
そう結果は。
「じゃ出る時、コーヒー牛乳奢るわ、フルーツ牛乳でもいいぞ」
「えっ? なんでだ?」
「そっそうだよマサ、なんで」
ふむ・・・なんでって、そりゃオマエ。
「俺がいっちゃん最初に出たしな」
二人を運ぶ時にな? まっ言わんけど。
「う~~~ん、なんかマサに悪い気がするな・・・」
リトは微妙に気付いてるっぽいな、この辺は付き合い長いしな。
「っと、そうだ、なぁレン、マサの分は俺とオマエで半分にしようぜ」
「フン、結城にしてはいい考えだね、マサ、そういうことだから」
おう?
「よかとや?」
「おう!!」
「ああ!!」
じゃお言葉に甘えっとすっかねぇ。
で、上がる前にもう一回、湯に浸かってから、銭湯から上がり。
「「「ンッンッン・・・プハァ~~~」」」
キッチリ腰に手を当てて、コーヒー牛乳を飲みます。
やっぱし銭湯に上がりはコレをやらなアレだからね。
定番って大切ですわい。
「じゃ、帰るべ~か」
と、帰宅したのでした。
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流石にもうちょい続くぜ!!
ってなワケで、レンと別れた後の帰りに。
「なぁザスティンんとこ寄ってみねぇ?」
フとザスティンの住んでるアパートに寄ってみようと思いついた。
こっから結構近えし、そろそろデビューだしな。
まぁ、そろそろが若干長い気がすっが、そこはスルーで。
「ン? いいぜ」
よしっ、じゃコンビニで差し入れ買ってっかねぇ。
さてさてザスティンは頑張ってるかね~。
でアパート到着。
『ピンポーン』
『ガチャ』
「はっ? まっマサナリ様にリト君、どうなさったのですか?」
「銭湯の帰りに近くに寄ったもんでな? ほれ差し入れ」
差し入れを手渡すとザスティン君。
「あっありがとうございます!! このザスティン、感激の極み!!」
相変わらず、快走っぷりでした、うむ、ホント面白いヤツ。
で、中に入れてもらったら・・・。
「散れてんな~~~掃除しようぜ~」
「ハッ・・・すっすいません、現在執筆中のマンガの追い込みが厳しく・・・」
あぁ~~そっか・・・まっ、そういう理由な仕方ねぇっちゃ仕方ねえか。
「マウルとブワッツは」
あっマウルとブワッツってなぁ、ザスティンと一緒にいる黒服さんの名前ね?
最近、名前を教えてもらったんですわ。
ちなみに金髪オールバックで、左目にキズがあるのがマウルで、黒髪で無口、厳ついのがブワッツです。
まぁドッチも厳ついけど。
「二人は今、現在も執筆中です、なんとかこの作品を間に合わせねば、折角掴んだチャンスですので!!」
お~お~、やる気十分だな・・・よしっ!!
「リト」
「わかってるって、手伝うんだろ? 俺も手伝うよ」
「流石親友!! ってなワケだ、ザスティン!!」
「はっ!! しかし、マサナリ様にはコレまでも食事など、差し入れをしていただいておりますし・・・コレ以上は」
「気にするねい、やりたくてやってんだからよ? っと今日は泊まりこむか、家に電話せんなら」
「あっ、それは俺がするよ、マサは先にやっててくれ」
「そっか? サンキュー、リト!! じゃ、やるべーーー!!」
グッと気合いを入れて、アシ作業に取り掛ろうとする俺。
ザスティンはというと。
「マサナリ様・・・リト君・・・このザスティンは・・・このザスティンは・・・銀河一の幸せ者でございます!!」
超、泣いてやがりました。
いや、そこまで喜んでもらえっと、なんつか照れますわい、と思いながらも。
「おら、シッカリせい、オマエが指示出さんでどうする、オマエのマンガだぞ?」
「はいっ!!」
喝を入れて復帰させ、アシ作業に。
リトも電話が終わり、手伝いに加わる。
「しゃオラオラオラーーー!!」
「ハァァァァア!!」
カリコリ、カリコリ、手を進める。
「う~ん、マサは何時ものことだけどザスティンも随分、早くなったよな~」
「ええ、隊長の努力は凄まじいモノがありましたから」
「うむ・・・」
・
・
・
・
で時間が経過していき、日付が変わった頃、一段落がついたんで。
「夜食でも食いますか~~台所借りるぜ~~」
勝手知ったるザスティン宅。
チャッチャと夜食の用意をいたします、あっ夜食のメニューはヤキソバにオニギリね?
「なんかマサ、アレだな・・・通い妻みたいだな?」
ふむ・・・確かに言われてみれば・・・食材もたまに俺が補充してるしな。
てなワケで軽く。
「アナタ~出来たわよ~~~~って気持ち悪っ!!」
一ネタ挟んだのはいいが、めっさ気持ち悪かった。
コレはキッツイ。
「ああ、かなり気持ち悪いから」
「す・・・すいません、マサナリ様、このザスティン・・・いくらマサナリ様とはいえ・・・気持ち悪さは拭えませんでした・・・」
いやさ、ザスティン、リトはまだしも、そこまで苦情の顔で言わんでも。
本人だって気持ち悪いって思ってンだから。
まっいいさね。
「まっとにかく食おうや、腹減ったべ~」
夜食を食います。
うむ、今回も中々。
「美味しいですね、隊長」
「当然だ、マサナリ様、自らが作ってくれた、うんぬんかんぬん・・・」
ホント、ザスティンって突っ走ってるよな。
まぁ喜んでもらってんなら嬉しいが。
とこんな感じで夜食を食べて再びアシ作業開始。
そして・・・朝の5時頃に。
「で・・・出来た・・・」
ザスティンのデビュー作、完成!!
「うむ、お疲れザスティン、リトにマウルにブワッツもな?」
全員に労いの言葉をかける。
「マサナリ様とリト君のお陰です!! ありがとうございました!!」
「ハハ・・・気にするなって」
「とリト君が言ってンぞ、じゃ俺らは帰るわ、雑誌に載ったら、祝いの酒でも持ってくら~」
そう言い残しリトと共に、ザスティン宅を後にしました。
その帰り。
「ふわぁ~~~~」
リトのアクビ。
「悪いなリト、付き合わせてよ」
「ン? いいよ、どうせ今日まで休みだし、ザスティン、頑張って連載取れるといいな?」
眠い目ながらも、そう言ってくれるリト君です。
「いや~ホント、良いヤツだわい」
「ハハ・・・マサには負けるけどな」
いやいや、リトには負けるっつうの。
のんびりと帰る道には新聞配達の人と。
昇り始める朝日が目に入ったとさ。
・
・
・
・
ちょっとしたオマケ
家に帰りついたら。
「ク~~~ク~~~~」
「むにゃむにゃ・・・」
居間のテーブルでグッスリ寝てる、ララと恭子。
その周りには・・・。
「うわ・・・酒クサッ!!」
はい、リト君の言う通り、確実に飲んだ形跡あり。
このバカタレ共は・・・。
「起きろこのバカタレ共がーーー!!」
『ガスンッ!! ゴスンッ!!』
「「痛~~~~~い!!」」
ダブル、ゲンコで叩き起こし。
「オマエら正座ーーー!!」
「ふぇ? ふぇ・・・うっ・・・頭痛い・・・」
「うぅ~~~~マサ君、今はカンベンして~~~」
「っさいわ!! オマエら未成年だろう!! 何、二日酔いになるまで飲んでだボケーーー」
「「大きな声出さないで~~~」」
頭を抱える、バカタレ二人の説経は約2時間続き。
このバカタレ二人は今日、一日中、反省中の札を下げせる俺だった。
「飲まなくてよかったねリコ、ヤミさん」
「だな」
「ですね」
未成年のアルコールの摂取はダメ!!
飲むなら甘酒くらいにな? マサさんとの約束だぞ!!