来る世界(とこ)間違えてね?   作:元・配達人

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第六十三話っぽい感じ!

 

 

「モモー、ちょっと来てー」

 

ララが上に居るモモを呼ぶ。

 

 

あっちなみにナナ、モモの二人は結城家の天井裏に空間を作って住んでます。

 

例の歪曲なんちゃらってヤツですな。

 

たまにモモがスッパとは言わないが裸ワイシャツとやらで俺ンベットに潜り込んできやがる。

 

当然、巻いてます。

 

最近は巻いても懲りないんで巻いた上で逆さに吊したりもしてるけど。

 

 

 

「どうしました? お姉様、あら、お静さん?」

 

 

説明してる間にモモ、一緒にナナも下りてきた。

 

ララがモモを呼んだんは静がモモに用事があったからですな。

 

その用事ってのが。

 

「実は御門先生がポワポワ草という薬草を所望されていまして、植物に詳しいモモさんがお持ちなら、ゆずって頂けないかと思って来たんです」

 

ってことです。

 

 

「ああ、ポワポワ草なら私の庭園で育ててるので、おゆずりしますよ」

 

「わー、ありがとうございますーー!!」

 

あるらしい・・・つかモモよ。

 

「庭園って、ンもんあったんかい?」

 

「ええ、マサナリさん今度見てみます? お花も咲いてますから綺麗ですよ」

 

「そりゃいいねぇ~、花に囲まれて紅茶でもってか? メ~ルヘンだな」

 

「メルヘンって似合ねぇー!!」

 

知ってるつうにナナよ。

 

 

「ララ様・・・」

 

ン?

 

「わっ!!?」

 

「ザ、ザスティン!?」

 

「オマエどうしたん!! 病人まっしぐら並に顔色やべぇーぞ!!」

 

静の後ろからヌッと現れたザスティン君、何時もの元気はどこへやらって感じに顔色が真っ青。

 

しかしザスティンは、特に気にしてる様子もなく。

 

 

「ン? 私の顔色がどうかしましたか? あっ、それよりコレ・・・デビルーク王からいただいた三人分のお小遣です」

 

「えっ、あっ・・・うん」

 

「では、私はこれで・・・」

 

とララにお小遣を渡してふらふらしながら戻っていった。

 

 

つか・・・マジに大丈夫か?

 

「メシ食ってんのかアイツ? いや食ってるはずだ・・・風邪? なんか違う気が・・・あぁ~~~~もう!! 静、保健さんに連絡取ってくれ急患が一人入るって」

 

あのままほって置くワケにもイカン、ここはやはり保健さんの出番だろ。

 

本人自覚ないみたいだけど無理矢理引っ張ってきゃいい。

 

「いえ・・・アレは・・・もしかしたら、マサナリさん、あの人、病気じゃなくて悪霊にとりつかれてるかも知れません!」

 

なぬっ!?

 

「「「えーーーー!!?」」」

 

 

「で、真相を確かめるべくザスティンのアパートに来たわけだが・・・」

 

「す・・・すごい霊気を感じます」

 

コレは静の言。

 

霊気・・・ねぇ・・・ふむ。

 

「確かに言われてみりゃ、空気が妙だな、澱んでるつうか・・・なんつうか」

 

ハッキリとはわからんけど。

 

ドアの向こうからも。

 

『ゴゴゴ・・・』

 

って効果音が聞こえてくる気がするし。

 

 

とにかく突入してみっか。

 

『ガチャ・・・ギィィ』

 

ドアを開けた先には、マウルとブワッツがぶっ倒れてやがりました。

 

「マウル! ブワッツ!!」

 

「オマエらどうしたよ!?」

 

コイツら、そこいらのチンピラや空き巣やらにやられっほどヤワじゃねぇはずだぞ。

 

「ララ様、マサナリ様・・・た、隊長が・・・ガクッ」

 

それだけ言って気を失ったマウル。

 

隊長ってザスティンだよな、つうこたぁザスティンが犯人?

 

「こりゃますます、静ん言ってたことに信憑性が出てきたな・・・」

 

ザスティン、下の面倒見はかなりいいし、むやみに、ンなことするやっちゃねぇはず。

 

多少、走り出したら止まらない時もあっけど。

 

『ガラッ!!』

 

「 バカナリ、これ!!」

 

二人に気をとられてると、ナナが奥のドアを開けた。

 

その奥には、水着の女の子のポスター、まっグラビアだな、やら、魔女っ子ロリーなる謎のポスターやら、グラビア雑誌、女の子の人形、フィギュアだなとかが散乱してました。

 

 

「クッ・・・何故にガ〇プラが無え・・・ド〇とか最高なのに・・・」

 

「マサナリさん、色々とズレてます」

 

ハッ!? イカン、イカン。

 

 

 

にしても、ザスティン、居ることはいたんだが・・・。

 

「ハァハァ・・・くくく・・・ひひひ・・・」

 

 

「エッチな本を見ていらっしゃいますね・・・」

 

 

はいモモの言う通りザスティン、ハァハァしながら熱心にエロ本を見てました。

 

「まぁ殿方ですし、たまっていらしたんでしょうね、マサナリさんはいかが?」

 

「うむ・・・やっぱり一、ニ冊くらいは所持してた方が・・・って違うがな、オイ、コラ、ザスティン!! エロ本読むなとは言わんが、まず片付けからしろっ!!」

 

もう、めちゃめちゃ散れてるがな。

 

あぁ前にも掃除とか片付けは毎日しろって言ったつうのに。

 

「そうです、この部屋は不衛生です!!」

 

「って違うだろっ!? さっき、お静ザスティンに悪霊がどうとか言ってじゃんか!!」

 

 

あっ・・・そうだった、ついつい、この散れてる部屋を見たら。

 

「ハッ!? そうでした・・・ンッン、では改まって」

 

静、一旦咳ばらいしてからビシッとザスティンを指差し。

 

 

「その人の体から出なさい悪霊っ!! アナタの悪意が、その方の身体を蝕んでます!!」

 

中々、カッコイイな静。

 

「悪・・・霊? はて・・・何の事です?」

惚ける気らしい。

 

「惚けないでください、私の霊感はゴマかせませんよっ!!」

 

それでも更に強く出る静。

 

いつもの静に比べて大分、ビッとしてんな。

 

そんな静に観念したのかザスティンは、ゆらりと立ち上がると。

 

『ふ・・・くくく、そうか・・・せっかく馴染みやすいカラダを見つけて憑依したってのに・・・』

 

ザスティンの声と知らないヤツの声が重なって聞こえやがる・・・。

 

静、大正解ってか。

 

『んん? でも、よく見たら、みんな、すんげー可愛い・・・』

 

ふむ・・・確かに、ララにナナモモ、静は可愛いわな。

 

「俺も含めて?」

 

『男は違えー!!』

 

でしょうね。

 

逆に俺も含めてだったらマジ気持ち悪いしな。

 

 

そんな俺のアレな考えは置いといてザスティンに憑依してやがる悪霊は興奮したのか。

 

『たまらんぜぁぁぁぁ!!!』

 

と叫びながら何故か上半身の服をバリンと弾き飛ばしました。

 

そんなザスティンに対してのみなさんのリアクションは微妙に冷たかった。

 

つか・・・。

 

「何故に期待に満ちた目で俺を見る」

 

「マサは脱がないの?」

 

「脱がねぇーよ!!」

 

「でもほら、相手が脱いだらコチラも脱がないと、礼儀として」

 

「どんな世界の礼儀だっつーの!!」

 

「見たいような見たくねぇーような、でもやっぱり見たいような・・・」

 

ナナはまだマシだと思いたい。

 

静はキョトンしてたけど、うん、そのリアクション実にホッとする。

 

 

『何をゴチャゴチャ・・・・とにかく、ちょっと、おっぱい見せろーーー!!』

 

そんな俺達のやり取りの中、興奮具合が増した悪霊は、ストレートに変態セリフを叫ぶ。

 

すると・・・。

 

『ギチッ・・・バッ!!』

 

「やんっ!!」

 

モモ、そして・・・。

 

『ボッ!!』

 

「わわっ!?」

 

ララの服の上が弾け飛び、胸が丸見え状態に。

 

『フヒャヒャー、俺様の念力でポロリだぜーーー!!』

 

念力って・・・なんじゃそりゃ?

 

 

『バッ!! ビリッ!!』

 

そう思いつつも着ていたガクランを脱ぎ、二分割。

 

「そら、巻いてろ」

 

それを二人に手渡します。

 

「マサ・・・ありがと」

 

「あっありがとうごさいますマサナリさん」

 

「お気になさらず」

 

後で、縫わないとなぁガクラン。

 

 

 

『てめーーーっ、余計なことすんじゃねーーよ!?』

 

「知るかボケっ!!」

 

突っ掛かっくる、悪霊操作型ザスティン、カウンターで顔面に蹴りを減り込ませようか考えたが・・・コレ、ザスティンにダメージいくんかなぁ。

 

 

と思ってちょいと戸惑う。

 

『ベシッ!!』

 

『ぎっ!!』

 

 

するとザスティンの横っツラに雑誌が飛んで来た、むろん雑誌はジ〇ンプ。

 

いや、何がむろんかは知らんけど。

 

雑誌を飛ばした、つぅか投げたのは・・・。

 

「おいっ正気に戻れよザスティン!!」

 

何故か念力の被害に遭わなかったナナ。

 

にしても何故にナナは・・・。

 

『つるぺたにキョーミねーッス』

 

「なっ!?」

 

あぁ、そういうことね・・・。

 

「てめーーーっ臣下の分際でっ!? っていうかバカナリ、オマエも何、納得した顔してんだ、オマエ、ザスティンの後でぶっ飛ばすからなっ!!」

 

 

俺を睨みながらもザスティンに飛び掛かるナナ。

 

いや、スンマセン、ついなるほどと。

 

まっぶっ飛ばされはしねぇーけど。

 

 

『ピッ!!』

 

そんなナナを憑依型ザスティンが指差すと。

 

『フワッ』

 

「うわっ!?」

 

ふわりと空中に浮かぶナナ。

 

そして俺の方に突っ込んできやがりました。

 

一瞬、避けるか? と考えたけど流石に可哀相なんで。

 

『ドッ!!』

 

「よっと」

 

そのままキャッチ。

 

「さっサンキュー・・・って、オイ、いつまで抱きしめてんだっ!!」

 

いや別に抱きしめてるわけじゃねぇーですけど。

 

まっ客観的に見たら抱きしめてるように・・・・いや、どちらかってぇと抱っこが正解か。

 

 

ララとモモが指をくわえて。

 

「「いいなぁ~」」

 

とか言ってやがるし。

 

いいのかコレ?

 

まっいいさね、ナナがさっきからブンブン拳振り回してやがるし、とりあえず下ろそう。

 

 

 

「このっ!、 いい加減当たれ!! こんにゃろっ!」

 

下ろした後もナナの攻撃はやみませんでした。

 

まぁ全部、避けてるわけだけど。

 

『ワハハハーーーッ、触らせろーーーっ!!』

 

あっイカン、ナナとじゃれてる場合じゃなさそうだわ。

 

なんか憑依型ザスティンが、ララとモモに飛び掛かろうとしてやがっし。

 

しょーんな、ザスティンには後で詫び入れよう。

 

そう決めてカウンターのケンカキックを叩き込む態勢に入る。

 

そこへ静が。

 

「えいっ念力集中!!」

 

『ゴバァン!!』

 

『うおーーーっ!!』

 

不思議パワァで窓ごと憑依型ザスティンを外へと吹き飛ばす。

 

うん・・・そういや静って、ポルターガイスト的に、念力使えるって言ってたな。

 

つか・・・今、言うこっちゃねぇーやも知らんが。

 

「コレ、やっぱ直すの俺か?」

 

俺だろうな・・・まっいいけど。

 

そんな疑問はさて置いて、事態はまだまだ進みます。

 

ってな感じで外に吹き飛ばしたザスティンを追って静が、破壊した窓があった部分から。

 

「たぁっ!!」

 

『バッ!!』

 

勇ましく跳ぶ!!

 

そして・・・顔から地面に落下・・・。

 

「あらよっと!!」

 

『バッ!!』

 

する寸前に俺も窓から跳んで先回りし、静を支える、足で。

 

で引き起こし。

 

「オマエ鈍いんだから無理すんなっつーの」

 

「うぅ・・・すいませんです、カッコイイかなって」

 

気持ちはわからんでもねぇーけど。

 

 

 

「ンッン・・・気を取り直して、アナタ!! 女の人に乱暴するなんて許せないです!!」

 

ビシッと憑依型ザスティンを指差す静。

 

ただ・・・その言葉。

 

微妙に俺にも覚えがあったりするような気が無きにしもあらず。

 

でもアレは指導だから、うん指導。

 

たまに八つ当たり的なのもあったりするけど。

 

そこは優しくスルーでお願いします。

 

まっそのことはとりあえずは、そぉーい、して。

 

憑依型ザスティン、静の言葉に涙混じりに。

 

『うるせぇ、オマエに俺の気持ちがわかるかっ!!』

 

ってほえ立てる。

 

続けて。

 

『生前500人の女にフラれた俺の気持ちがァァァ!!』

 

 

「ごっ、500・・・」

 

静、目を点にして驚いてやがります。

 

しかし500か・・・ふむ。

 

「ギネスに申請してやろうか?」

 

『するなーーー!? 人の心があるのかオマエはっ!!』

 

「残念!!」

 

まっ勝手に申請しようか、とか思ってるけどケケケ。

 

「まっマサナリさん、凄く悪い顔してます~」

 

おやま、どうやら顔に出てたらしい。

 

『くっそー、バカにしやがってーーー、チクショー、一回くらい生のおっぱい触りたかったーーーっ!!』

 

ホント、ストレートに変態だな、コイツ、ある意味、男らしいと言えなくもねぇーが。

 

「大人しくザスティンから出てけぇ、そして成仏しれ~、あの世で彼女が出来るやも知らんぞ? 限りなく低い確率やも知らんけど、とりあえず来世は諦めろ、きっとオマエの来世は便所コオロギだから」

 

間違いない。

 

少なくとも俺が閻魔様なら、便所コオロギにする。

 

『べっ便所コオロギだとォォォ!!』

 

「うん便所コオロギ、もしくはフンコロガシ、最悪、空き缶のプシュって開けるアレ、プルタブだっけか?」

 

『もはや生物でもないだろォォォ!!』

 

変わりに静物だからいいんじゃね。

 

 

「あっあのマサナリさん、いっ言い過ぎかなぁって?」

 

「あぁ!? どこが? 妥当だろうがよ?」

 

全く持って正当な評価だわ、俺的には。

 

「えっとぉ~もしかしてマサナリさん・・・怒ってます?」

 

ン? ふむ・・・まっ流石に気付かれますか。

 

「まぁよ、なんとかこう、緩い感じでいこうかなぁと思ってたんだけどなぁ・・・ザスティンの体好き放題にされるわ、マウルにブワッツはやれてるわ、ララ、モモ、ナナに手を出されるわ・・・」

 

あぁ・・・イライラする。

 

「テメェ、閻魔様の裁き待つ前に地獄、体験させてやるよ・・・」

 

『ビキビキッ』

 

『ヒッ!?』

 

「はわわわ・・・」

 

 

 

ギロッとザスティンに憑依してるクソボケを睨む。

 

あくまでザスティンじゃなく憑依してるクソボケをだ。

 

 

 

上ではララ達が。

 

「まっマサ怒っちゃった・・・」

 

「ひっ久しぶりに見ましたけど、やっぱり凄い迫力ですね」

 

「あっあぁ、やっぱアイツ怒らすと怖ぇ・・・」

 

とか言ってるのが聞こえる。

 

さて・・・コイツ、マジでどうしてくれようか?

 

まずはザスティンの体から出ていってもらわねぇーと、いけねぇーし。

 

どうやって?

 

ザスティンには悪いが、ザスティンごとボコるか?

 

いや流石にそれは最後の手段だな。

 

極力したくねぇし。

 

「静・・・」

 

「はっ、は、は、はい~~~~」

 

って静、半泣きだし、少し落ち着こう。

 

フゥ~~~~~。

 

深く息を吐く。

 

よしっ少しは落ち着いたはず。

 

で、小声で静に。

 

「ザスティンの体から、憑依してやがるクソボケって、どうやったらたたき出せる?」

 

「えっ・・・えと・・・あっ!? 思い付きました!! あのマサナリさん、私がなんとか引っ張り出しますから、それまでは黙って見ててください」

 

ふむ、作戦を思い付いたみてぇだな。

 

どんな作戦かは知らんが・・・。

 

「危ねぇと思ったら手を出すぞ」

 

「大丈夫です、私を信じてください!!」

 

さっきまでビビってたのに、今はグッと俺の目を見ながら力強くそう言う静。

 

そうまで強え目で見られちゃ信じねぇわけにはいかねぇーわな。

 

 

 

「たのんだぜ」

 

「はいっ!!」

 

トンと静の二の腕部分に拳を当てる。

 

静はそれに強く頷くと、ザスティンに憑依してやがるクソボケの前に踏み出し。

 

「えと・・・む、胸を触れればいいんですね?」

『えっ?』

 

さっきまでガタブルしてやがったクセに静の言葉に反応する、ザスティンに憑依中のクソボケ。

 

俺も思わず、オマエ何言ってんの? と言うとこだったが、静を信じて我慢。

 

すると静は更に一歩、ザスティンに憑依してるクソボケに近づきながら、制服の上着のボタンを外し。

 

「わ、私の身体は人工体ですけど、普通の人と変わらないです、それでアナタが満足して、その身体から出てくれるなら・・・」

 

『ファサ・・・』

 

上着を脱いでブラウス姿になる静。

 

「私の・・・身体で・・・」

 

そんな静に上からナナが。

 

「お静っ!? バカナリ、オマエ止め・・・バカナリ?」

 

『ギチギチ・・・』

 

我慢我慢・・・静に考えがあってのことだ我慢だ・・・。

 

なんか口から赤いのが垂れてきてたり、グッと握った拳からポタポタ地面にトマトジュース的なのが落ちてるけど、我慢。

 

 

そんな俺を見てナナは、それ以上は言わない。

 

ザスティンに憑依中クソボケが、ビクつきながら俺を見てたんで。

 

「手は出さねーよ」

 

静を信じるって言ったしな、手は出さん。

 

その言葉に安心したのか。

 

『うほーーーっ!!』

 

と、変態的奇声を上げる。

 

 

「さぁ・・・触ってください・・・」

 

静は目を閉じて、グッと胸をクソボケに突き出した。

 

まだ我慢、我慢だぞ・・・。

 

『ハァハァ・・・では、遠慮なく・・・』

 

手をワキワキさせながら静の胸に手を伸ばすクソボケ、その手が静の手に触れる・・・。

 

寸前で、静は、クソボケを腕を掴むと、幽体離脱しながら。

 

『えーーーいっ!!』

 

『ヌルン!!』

 

と、ザスティンの体に憑依していたクソボケを引きずり出した。

 

『な、な、な何だァーーー!?』

 

中から出て来たのは眼鏡を掛けてデブいクソブタ。

 

「オォォァ!!」

 

『ゴキャッ!!』

 

そのクソブタの顔面に跳び蹴りを叩き込む。

 

『ブヒッ・・・て、手を出さないんじゃなかったのかっ!!』

 

ククッ・・・このブタは何を言ってやがるのか?

 

「出したのは足だ、手は出てねぇ」

 

『そっそんな、っていうか何故、幽霊の俺にっ!?』

 

「さぁ、知らねぇなぁ? どうでもいいだろ、テメェは今から地獄に出荷されんだからよぉブタ君」

 

 

一歩一歩ニタリ笑いでブタに近付く。

 

『ヒッ・・・おっ女、オマエも、騙したんだな女はやっぱり嘘つ』

 

こんクソブタ、かなりふざけたことを言いくさりやがるな。

 

『ドガッ!!』

 

クソブタのデブった腹に蹴り。

 

『ブヒッ』

 

そして・・・。

 

「今からテメェが上げていいのは悲鳴だけだぜブタァーーー!!」

 

『ガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガス!!』

 

 

『ブヒァーーーーーーーーッ!!』

 

 

フラれた回数にちなんで500発ほど蹴りをぶち込んどいた。

 

やっぱり静を初めララ達は若干引いてた。

 

そして、原型がよくわからん、恐らく人?くらいになったクソブタは、スゥッと消えていった。

 

 

成仏したのか消滅したのか・・・どっちでもいいけど。

 

 

さて・・・。

 

「ザスティン大丈夫かぁ?」

 

今まで取り憑かれてたわけだしなぁ心配だわなぁ。

 

 

「まっマサナリさんって・・・怒った時とそうじゃない時が違い過ぎます・・・」

 

 

「というより味方と敵で違うが正解じゃなかなぁと?」

 

「うんうん」

 

「でもザスティンや私達の為に怒ってくれてるし・・・怒ったマサは怖けど・・・」

 

ザスティンに気をかけてる間になされたララ達の会話より。

 

あっザスティンは全然・・・とは言わないが大丈夫だったぞ、静も大丈夫つってたし。

 

若干、体が重いとか言ってたけど、もし続くようだったら保健さんのとこに行くよう言っていた。

 

 

「私が不甲斐ばかりに・・・しかし、そんな私にそのような言葉を掛けていただくとは・・・このザスティン、一生着いて行きますぞっ!!」

 

 

その時のザスティンはこんな感じ。

 

まっ何時も通りに戻ってホッとしたわな。

 

コレでこそザスティン。

 

 

と、こうして、悪霊騒動は幕を閉じたのでありました。

 

とっぴんぱらりのぷ~。

 

あっ、もうちょい? 半端だった?

 

うむ、じゃもうちょい。

 

 

あの幽霊騒ぎ以降、静の元に。

 

『最近、夜な夜な悪さをしてる幽霊がいるんだけど、どうにかしてくれないだろうか?』

 

とか、そういう依頼が舞い込むようになり。

 

ちなみに頼んでるのも幽霊だったりする。

 

 

「あっマサナリさん、あの、えと、お手伝いを・・・」

 

「あいよっ」

 

 

で、俺も静の手伝い的な感じのことをちょくちょくするように。

 

まっ幽霊と見えるし、触れるし、荒事にななった静・・・でも大丈夫だろけど心配ちゃ心配だしな。

 

 

ふむ・・・。

 

「なんか俺、主人公っぽくね?」

 

「えっ? マサナリさん元から主人公ですよ?」

 

メタな会話をしながら依頼現場に行く俺と静の霊感コンビでした。

 

 

 

 

「・・・マサナリの相棒は私です」

 

 

 

コッソリ見てたヤミはスルーした。

 

 

今度こそ、とっぴんぱらりのぷ~。

 

 

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