来る世界(とこ)間違えてね?   作:元・配達人

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第六十六話っぽい感じ!

 

 

 

唯 視点

 

『ピピピ・・・』

 

「ふう・・・だいぶ熱が下がって来たみたい」

 

体温計を確認してみたら、36度7分、口にした通りに朝に比べたら下がって来てるわね。

 

ハァ・・・油断したわ、風邪を引くなんて・・・二年生になったばかりだっていうのに。

 

早く治さなきゃ・・・勉強も遅れちゃうし・・・。

 

それに・・・。

 

「マサ君に会えないのも淋し・・・」

 

はっ!?

 

なっなんでもないわ、なんでも。

 

って私、誰に言い訳してるのかしら?

 

やっぱりまだ調子が悪いみたいね、うん、きっと、そう。

 

『キィ・・・』

 

「唯、メシと薬だぞ、まっレトルトだけど」

 

「あっ、ありがとう、お兄ちゃん」

 

「おう・・・ン? 唯、顔赤いけど熱上がってたのか?」

 

うっ・・・どうやら顔が赤くなってたみたい。

 

「大丈夫よ、そっそれより、お兄ちゃん大学は?」

 

慌てて話題を逸らす。

 

 

「ン、それならいいけど、大学は今日はフケる、カワイイ妹が苦しんでるのに学校なんて行ってられっかよ」

 

キリッとした顔でそう言うお兄ちゃん。

 

「そんな事サボる口実にはならないわよ」

 

どうせサボるツモりだったってことくらいはわかる。

 

「うっせーな、風邪ひいてても、おカタイねオマエは」

 

 

ほら、そう言ってはいるけど図星つかれたって顔してるもの。

 

全く、ホントにだらし無いんだから。

 

「お母さんは出かけたの?」

 

「ああ、買い物にな、まっ直ぐに帰って来るってさ」

 

そう。

 

 

『ガチャ』

 

 

 

「ただいまー」

 

「なっ?」

 

「うん」

 

 

玄関から聞こえるお母さんの声、ホントに直ぐだったわ・・・。

 

「荷物ありがとうね」

 

「気にしなさんな、どうせ寄る予定だったッスから」

 

ン?

 

今の声って・・・。

 

 

マサ 視点

 

 

唯の見舞い+プリントを届ける為に唯の家に向かってた俺。

 

モモ缶でも買ってこうとスーパーに寄ったらバッタリと唯の母ちゃんに遭遇。

 

一回チラッと見ただけだったけど、向こうも俺もお互いの顔を覚えていて、そのまま話し掛け、荷物持ちがてら一緒にGOすることに。

 

 

 

「ほら、マサちゃん、上がっていきなさいな、唯も喜ぶから」

 

「ウッス、まっ元から邪魔する気だったりわけですが、モモ缶も買ってきたし」

 

俺、唯の母ちゃんにマサちゃん言われてます。

 

まっ唯の母ちゃんだけじゃねぇですけどね。

 

「あら、病気の唯にナニする気だったのかしら、コノコノ」

 

脇腹をツンツンされた。

 

「看病」

 

「顔色一つ変えないわね~」

 

変える必要がないですがな。

 

 

「母さーん、客?」

 

ン、階段から誰か下りてきましたな・・・つか、めっさイケメンだな。

 

「あっ遊ちゃん、ほら、彼が噂の」

 

遊つう人らしい、多分、唯の兄貴かな?

 

前に兄貴居るつってたし。

 

 

つか噂って何さね?

 

そんな噂になるようなことは・・・まっ色々とあるような気がせんこともなきにしもあらず。

 

「へぇ~~~」

 

って何かめっさ見てんなオイ。

 

よし、ならば・・・後ろをキョロキョロしてみた。

 

「いや俺が見てるのキミだから、つか後ろに誰もいないから、逆にいたら怖ぇーって」

 

うむ。

 

「ベタだけど一応やっておか・・・ッ!?」

 

 

唯のアニキさんの後ろを指差しながら口をパクパク。

 

もちろん指先はふるふると震わせてます。

「はっ!? ちょっマジか!! 居んのか何か居るってのか!?」

 

「いないッスよ」

 

「いないのかよッ!! だったら今のリアクションはなんだってんだって」

 

「いやぁ~ベタと見せ掛けて変化球を投じてみよっかなぁ? っと俺は唯んダチの鬼島 政成ッス、マサかマサナリでヨロシクどうぞ」

 

ビッとサムズしながら自己紹介。

 

まぁしかしアレはアレでベタけんどな、でもベタって大事さ。

 

「ハハ、なるほど、こういうタイプな」

 

こういうタイプです。

 

どういうタイプかは知らんけど。

 

「っとイカン、イカン、コレ冷蔵庫まで運びます?」

 

唯の母ちゃんと荷物、ほったらかしだったがな。

 

ガサッと荷物を持ち上げて唯の母ちゃんに話を振る。

 

「あぁ、いいよ俺が持ってくから、ほら、マサ・・・でいいよな?」

 

「いいッスよ」

 

「じゃマサで、マサは唯に会ってきなよ」

 

ふむ・・・そう言ってくれんなぁありがたいんだが・・・。

 

「モモ缶があるんスけど?」

 

「それは、私に任せなさい、ほらほら早く」

 

「ン、じゃお願いしますわ、部屋は・・・」

 

「二階に上がって直ぐの扉、名前が書いてっから」

 

 

「あいあい」

 

ってわけで唯の部屋へ。

 

 

『コンコン!!』

 

ちゃーんとノックはします。

 

「はっ、はい」

 

おっ起きてた、起きてた、流石に寝てたら帰るツモりだったしな。

 

 

『ガチャ』

 

 

 

「よっ、唯、調子はどう・・・」

 

「あっ・・・」

 

ふむ・・・おかしい、唯、返事したよな? したはずだよな?

 

にも関わらずになして半裸?

 

汗でも拭いてたのか?

 

横に洗面器あるし。

 

まっとりあえず。

 

「今のは唯が8俺が2ってコトで!!」

 

責任の割合を提案してみた。

 

「ッ~~~~~早く出て行ってハレンチよっ!!」

 

 

ハレンチいただきました~~~。

が、しかし今回は8:2であると主張したい。

 

 

『ガチャ』

 

一旦、唯の部屋から出て入って来て良いと言われるまで待機した後に再び入室。

「8:2?」

 

「うっ・・・アレは確かにうっかり返事しちゃった私が悪かったわ」

 

「じゃ8:2で」

 

「でも見られたことには変わらないわよっ!!」

 

いやまぁ確かにそうなんだけんども、だがしかしやっぱ8:2だし。

 

つか、実んとこ8:2って言いたいだけだったりする。

 

 

っとイカンイカン、 なんか色々と目的がズレてるがな。

 

まぁ唯の様子を見る限りは

 

「熱はなさそうな?」

 

「えっ、 あっ、うっうん大分良くなったわ」

 

「そいつぁ良かった、 っとほれ今日のプリント、 後は今日の分のノート」

 

スポーツバックを漁り唯に手渡す。

 

「あっ、 ありがとう・・・こっこのノートってマサ君が?」

 

「応よ!! と言いたいとこだけんどなノートは春菜先生でござる」

 

ほら俺はアレだから用務とか用務とかバリスタとかあるから。

嘘です気付いたら授業が終わってたとかそんなんです。

 

「そう春菜さんが、 明日お礼を言わなきゃね」

 

「そうしなされ」

 

さて・・・やるこたぁやったし唯ン母ちゃんもアニキもいるこったしボチボチおいとましよう・・・。

 

とかチラッと思ったけんど唯も思ったよか元気そうだし、 もちっとだけ邪魔しようか?

 

しかし風邪は治りかけが肝心だしな・・・悪化したらマズイよなぁ。

 

むむぅ・・・。

 

「マサ君どうしたの? 急に難しい顔して」

 

「うむ、 なぁ俺帰って方が良いか? ほれ治りかけだべ? あんまし、 はしゃぐとな?」

 

「クスッ・・・そうやって気をつかうのはマサ君らしくないわよ、 大丈夫ホントに楽になったから」

ふむ・・・唯がそう言うなれば、 もうちょいお邪魔しよう。

だが唯よ。

 

「マサさんはアレだぞ巷ではお気遣いの紳士として名を馳せた漢だぞ」

 

 

「フフ・・・そうね、 マサ君は妙なところで優しいものね」

 

アレ? ちょっ、 そういう切り返し? なんか予測と違うんですけど?

 

もっとこう胡散臭いヤツを見る目で見られるとか思ってたんですけど?

 

はっ!?

 

「さてはまだ熱があるな!!」

 

 

 

「なんでそうなるの、 熱はもう殆どないわよ」

 

「ぬっ!? 熱がないとな、 それは逆にマズイぞ唯君、 人は基本的に熱を持つ生き物だ、 情熱という名の熱を」

 

「マサ君って優しいとか誉められたりすると、 そうやってわけのわからない事を言って誤魔化すわよね、たまには素直に受け止めなさい」

なっなんやてぇーーーッ!?

 

予測外、 また予測外な切り返し。

 

ツッコミとかはどうした!!

 

 

何? その優しい目は!

「フフフ、 なるほどね、 マサ君が私とかをからかってる時はこんな気持ちだったのね」

 

ムゥガァーーー!!

「俺の本気はこんなもんじゃないんだからねっ!!」

 

立ち上がり部屋を出る為にドアノブに手を伸ばす。

 

「おっ怒った?」

 

「トイレ借りるんだからねっ!!」

 

「あっうん、 どうぞ」

 

 

『ガチャ、バタン』

 

 

唯 視点

 

私の部屋から出ていったマサ君。

 

最初は私の部屋に男の子、 それもマサ君が居ることに少し緊張をしていたけど。

 

マサ君と話始めてからその緊張も直ぐに無くなった。

 

マサ君のそういう部分は相変わらず凄いと思う。

 

今も小さく下から聞こえてくる母さんやお兄ちゃんとの会話。

 

聞き取れる限りは昔からの知り合いのような雰囲気。

 

ホントに人見知りとかしない人よね。

 

私も最近は人付き合いとかは上手くいってるとは思うけど。

お兄ちゃんにも丸くなったとか言われるし。

 

昔の私ってそんなに厳しかったかしら?

フとそう思う。

 

うん、 確かに言われてみれば・・・。

今と比べたら堅いって言われても仕方ないかしら?

 

そう思う。

 

あっ、 だからって言って規則を破ることが良いこととは思わないわよ。

 

まぁ今、 お見舞いに来てくれてるマサ君は規則とか全然気にしないような人だけど。

 

フゥ・・・。

 

何故かしらね、 私とは正反対な人なのに・・・。

 

こんなにも気になってしまう。

 

今日マサ君が私のお見舞いに来てくれたことが嬉しくてたまらない。

 

 

素直には言わないけど・・・。

 

フフ、 さっきマサ君に素直にとか言っておきながら自分はこうなんて。

 

やっぱり調子が狂うわね。

 

『コンコン』

 

「唯~入って良いか?」

 

あっマサ君、戻って来たみたいね。

 

「ええ」

 

「ホントかさっきみたいなことにならんか?」

「ならないわよっ!!」

 

さっきは迂闊過ぎただけ。

 

 

「ホントか、 そう言って、またハレンチいただきました~的な感じにはならんよな?」

 

うっ疑い深いわね。

あっまさか・・・。

「さっき私がからかってたことを根に持ってるとか?」

 

「ハッハッハ、 そんなことはないですとも、 ただ純粋に唯で遊ぼうと思っただけですとも」

 

「私で遊ばない!!」

 

やっぱり根に持ってたんじゃない。

 

『ガチャ』

 

「ナイスツッコミ、 ほれ唯さんやモモ缶でごぜえますぞ、 風邪と言えばコレだよな」

 

満足気にと笑いながら部屋に入ってくるマサ君。

 

モモ缶お母さんに渡されたのかしら?

 

「そら食えやれ食えドンドン食え」

 

「そう言われると逆に食べにくいわよ」

「むっ、 そりゃそうだ、 っと、唯、あ~ん」

 

えっ? はっ?

 

一瞬何を言ってるのかわからなかった。

えっと・・・マサ君がモモ缶のモモが刺さってるフォークを持って私の口元に持って来てる。

 

そして、 セリフは、あ~ん・・・。

 

「そら、 あ~ん」

 

いやだから・・・。

そりゃたまにララさんとかがマサ君にしてもらってるのは見たことあるけど。

 

それで少し羨ましいとかも思ったりしたけど。

 

だけどいきなりやられたら、 あっ焦るでしょ。

 

あっ、でも良い機会だし、 そうね何事も経験よね。

 

 

意を決して口を開く。

 

「あ、 あ~ん」

 

『シャクッ』

 

口の中に広がる甘酸っぱいモモの味。

 

と言いたいけど正直、 味が良くわからない、 こっコレはかなり恥ずかしいわ。

 

ララさん達、よくコレを平気で出きるわね。

 

「美味えか?」

 

「えっあっうん」

 

ホントは味なんて分からないのについ反射的にそう答える。

「そいつぁ良かった、もう一個食うか?」

 

「うっうん」

 

思わず頷く私。

 

はっ恥ずかしいけど、でも嬉しさがないわけじゃないし。

 

「ほい、あ~ん」

 

「あっ、あ~ん」

 

だから結局モモが無くなるまでマサ君に食べさせてもらった。

 

 

 

マサ 視点

 

うむミッションコンプリート。

 

ひそかにドアんとこから覗いてる唯の母ちゃんとアニキにサムズを送る。

 

はい実はコレ唯の母ちゃんの指示だったりする。

 

唯が喜ぶからとかなんとかで。

 

まぁ確かに微妙に嬉しそうに見えなくもなかった気がせんこともなきにしもあらずだったな。

 

実際はどうかはアレだけんども。

 

まぁそれは一旦置いておきフと気付いたんだが

 

唯の部屋を軽く見渡すと結構な数のネコグッズ。

 

「唯はネコ派か?」

「えっ急に何?」

 

「部屋が結構ネコグッズだからなネコ好きなのではと推理したわけよ」

 

「推理って・・・まっまぁ確かにネコは好きだけど」

 

 

フフンやっぱしな。

 

「コレからは名探偵マサと名乗ろう」

 

 

見事な推理っぷり。

 

「名探偵って、この部屋を見たら普通に分かると思うわよ、私が言うのも変だけど」

 

 

 

「ですよね~ネコ一杯だしな」

 

 

「そこまで一杯じゃないわよ」

 

 

ほほう唯君やそれはどの口が言いやがるってんだ。

 

「唯の後ろに居るニャンコ人形、その直ぐとなりのニャンコ人形(小) クッション更には・・・」

 

 

目につくネコグッズの数々を上げてみた。

 

 

「うっ、 確かに言われてみれば一杯だわ」

 

 

フッ勝った、いやさなんの勝負かは知らんけど。

 

「ちなみに俺ぁどっちかってぇとイヌ派」

 

「そうなの?」

 

「うむ、どっかってぇとだけどな、動物は全般的に好きな部類だけど非常食的な意味で」

 

 

「非常食!?」

 

 

「流石に冗談ッス、半分くれえは」

 

 

「半分は本気じゃない!!」

 

 

いやね、 うん、 なんつかほら。

 

 

「やんごとなき事情により食わきゃ流石に逝ってまう!! みたいな状況が多々な」

 

むろんキーワードはジジイだ。

 

「いっいったい何がどうなって何を食べてたのか気になるけど聞くと後悔しそうだから聞かないでおくわ」

 

 

「まぁそれが賢明ですな」

 

 

あっ、と一応は流石に人は食ったことねえよ、流石に。

 

カエルとかはあっけど。

 

 

「って何の話からこうなったんだっけ?」

 

「マサ君がイヌ派って話じゃなかったかしら?」

 

あぁそうだった、そうだった。

 

で動物全般的に好きって話だったっけか。

 

 

 

「まぁとにかくマサさんは動物は好きなんですよ非常しょ」

 

「最後の部分はもう良いわよ」

 

 

むっ、残念。

 

 

 

そんな感じでダラダラと話をしてると

 

 

『コンコン』

 

 

ノック音。

 

続いてガチャっと入って来たのは。

 

 

「どしたんスか遊さん」

 

 

「お兄ちゃん?」

 

 

遊さんでありました。

 

 

はて?

 

 

「マサ母さんが晩メシ食ってかないかだってさ、どうだ? 俺も、もうちょいマサと話したいし」

 

 

晩メシの誘いだった。

 

 

ふむん・・・。

 

 

チラッと唯を見ると。

 

 

「いっいいんじゃない? お礼もしたいし」

 

 

と結構ノリ気。

 

 

 

むむむ・・・。

 

 

「じゃお言葉に甘えてさしてもらいますわ、っと、その前に家に連絡せな」

 

ピッピッと携帯を弄りリトにメール。

 

 

『わかった、みんなにも伝えとくから古手川にもお大事にって伝えといてララ達も心配してたからさ』

 

との返信。

 

 

それをそのまま唯に見せます。

 

 

「ララさん達が・・・明日はちゃんと学校に行かなきゃね」

 

「ですな、まっ今ン様子見る限りは大丈夫そうだわな、っと遊さん、つうわけで晩メシいただきやす、つか寧ろ手伝いますわ」

 

 

そう言って立ち上がり部屋を出ようとする俺に唯&遊さんが

 

 

「マサ君、お客さんでしょ?」

 

 

「つか料理できんのか?」

 

 

それぞれの疑問、唯のは疑問じゃねえけど。

 

 

「まっ今日は作りたい気分なんですよい後それなりに美味えの作れますぜい」

 

 

そう言って今度こそ部屋を出る俺で。

 

 

で部屋を出た後に唯ン母ちゃんに俺も作る~と言ったら結構アッサリ許してくれた。

 

つか寧ろほぼ完全に俺に任す流れに。

 

望むところだ!!

 

 

 

つうわけでメニューは風邪に効く、味噌煮込みうどん!!

 

後、オニギリ。

 

微妙に統一感がねえけど後で小腹が空いた時様のおやつとさてレモンスコーンも作ってみました。

 

ちなみにレモンスコーンも風邪に効くのだ。

 

オニギリはアレだけど。

 

 

で作ったモンをテーブルへと運びます。

 

 

丁度くらいのタイミングで唯と遊さんも顔をだした。

 

 

ちなみに唯の親父さんは単身赴任らしいッス。

 

 

「うっ美味そうだなオイ」

 

 

「そうね~遊ちゃんコレねマサちゃんが殆ど全部自分で作ったのよ」

 

 

「ナッハッハ、キャリアがそこそこありますからなナッハッハ」

 

 

10年以上はな。

 

 

まっキャリア積んでも越えられなさそうな味もあっけど。

 

 

「コレって・・・風邪に効くのばっかり」

 

 

「あれま唯さん流石に気付いたか? まっ大分治ってるみてえだけど、はよ治しんしゃいってな? ウチのクラスは唯さんが居ねえと締まりませんわ」

 

 

いや、あげる君が居るには居るけど。

 

 

 

 

「ありがとうマサ君」

 

 

うむうむナイススマイル。

 

 

「まっ唯には世話になってるしな進級かけたテストとか他にもよ」

 

 

お互い様でごぜえますってな。

 

 

っととイカンイカンせっかくの味噌煮が覚めてまう熱々が美味えのに。

 

 

「じゃ食いまっしょい」

 

とみんなでいただきますして味噌煮とオニギリを食いす。

 

 

うむ中々のでき。

 

 

「美味しい・・・それに温まるわ」

 

 

「だな普通に美味えよコレ」

 

 

「マサちゃん、手際見てても思ったけど料理上手ねえ」

 

 

「いつでも嫁に行けるように鍛えとりますんで」

 

 

「嫁ってオマエ女装でもする気かよ?」

 

女装・・・。

 

軽く想像してみた。

 

「国家権力が動くくらいにとんでもない仕上がりになりそうなんだがコレいかに?」

 

 

いや、コレはやばいモザイクは確実。

 

良い子どころか悪い子にも見せられんだろう。

 

チビッ子が見たらまず泣く、ヒキツケを興す、トラウマだって確定だな。

 

 

 

「お兄ちゃん食事中に気持ち悪いこと言わないでよ想像しちゃったじゃない」

 

 

「そうね遊ちゃん今のは遊ちゃんが悪いわ」

 

 

「えっ? 今の悪いの俺だけか!? 切っ掛けはマサだろうよ」

 

確かに俺切っ掛けだったけども。

 

「四分六(シブロク)で遊さんにも責任があるってことで」

 

遊さんが四、俺が六ね。

 

 

「いや七三だろ俺三な」

 

 

「むむ、じゃそれで」

 

なんか今回は責任の割合判定ばっかしてる気がする。

 

 

「フフ、 賑やかね唯」

 

 

「そうね母さん」

 

 

アナタに賑やかな生活を一家に一台、鬼島 政成、一家に一台、鬼島 政成をヨロシクお願いします。

 

 

ただし人によっては鬱陶しいとも言えるけどなっ!!

 

とこんな感じで料理も中々好評にて晩メシを食い終わり。

 

チクッとだけ遊さんとゲームしたり、結果は聞くな。

 

 

で流石に・・・。

 

 

「じゃボチボチ帰りますわ」

 

時計を見たら夜の9時過ぎだしな。

 

結構長い時間お邪魔したな。

 

 

「ええ今日はありがとうマサ君」

 

 

「じゃーな、また遊びにこいよ唯が居ない時でも別に良いからさ」

 

 

「それじゃ気をつけて帰りなさいねマサちゃん」

 

と古手川一家に見送られて。

 

 

「月○とって○青いから~♪ 遠回りして帰ろ○と~♪」

 

鼻歌混じりに帰宅したのでありました。

 

唯、明日は学校出て来られるかねえ~。

 

まっあの調子なら大丈夫だよな。

 

「早く良くなれよ唯~」

 

 

 

唯 視点

 

『早く良くなれよ唯~』

 

マサ君が帰った後、 フとそんな声が聞こえた気がして少しだけ可笑しい気持ちになる。

 

同時に嬉しい気持ちにも。

 

「どうした唯? 急に笑い出して」

 

「なんでもないわ」

 

隣にいたお兄ちゃんに気付かれたみたい。

 

それになんでもないと答えるとお兄ちゃんは、そっかって言って。

 

 

「面白えヤツだったな唯とは正反対っぽいけど」

 

マサ君の印象を話す。

 

「大分変わってる人ね」

 

「だな、アレが唯の思い人ってか?」

 

「ええ・・・ッ!?」

 

アレ今、私普通に頷いて、ちょっ!!

 

「いっ今のはなしよ!! ボーっとしてただけだから!?」

 

 

「だからつい本音が出ちゃったのね~」

 

「うん・・・って違うわよ!!」

 

お兄ちゃんに続いて母さんまで!!

 

いや別に違うってわけじゃないけど、アレ私、何言って?

 

「不意打ちに弱いヤツ」

 

「そうね唯、顔、真っ赤よ」

 

うぅ~~~。

 

そっそれは風邪だからよ、そう風邪だから。

 

 

殆ど治りかけてるけど。

 

「ねっ寝るわ明日は学校行かないといけないし」

 

 

うん二日も休むわけにはいかないものね。

 

 

「ああ」

 

「お休み唯」

 

 

 

なんでニヤニヤしてるのよ二人共!!

 

もう風邪なんて引くもんじゃないわ!!

 

ちょっとだけ風邪も悪くないとか思ったけ・・・ってだから何を考えてるのよ―――!!

 

 

 

 

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