怪力残念美少女とアホ(天才)美少女発明家に挟まれた男の話   作:不知火勇翔

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『マクロスF』は親と見れる作品ではないと察した。しかし観たい!観たすぎる!


5話 突然のチート発覚

 反乱軍の不敗の象徴。反乱軍の精神的支柱となり、多くの人間から現代の英雄と称えられた。また蓮のいる戦場は必ず勝つと言われ、その武力は各国が警戒していた。

 

 

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 帝国領内にある交易都市『ガゼル』に到着した蓮達3人はキャリーバックを押しながら汽車から降りた。すると駅のホームで待ち構えていた報道陣に囲まれた。

「『東の大英雄』杉木蓮さん!何か一言!」

「英雄の時代の再来と言われていますが、ご自身はどうお考えですか!?」

「『春風学園』ではどういったことをされるのですか!?」

 ルイン王国の人間ならソレ(3人の日常に立ち入ること)がどんな制裁対象となっているか脊髄で理解しているが、この帝国市民は違う。皇族関連ならわきまえているが、他国の、それも立場がハッキリしない子供となれば話は別。少なくとも報道陣はそう考えていた。

 蓮がウンザリしていると、「邪魔だ!散れ!」と透き通るような声が場の雰囲気を一掃した。報道陣と蓮達3人が声の方向を見ると、長身の女性がいた。

「彼らはれっきとしたルイン王国の代表だ。ソレ以上妨害するというのなら、私としても考えがあるぞ?」

 声を発した女性の顔を見た報道陣は顔を真っ青にするとサッと蓮達から離れた。報道陣でできた道をスタスタと歩み寄った女性は蓮達を見て、笑顔で言った。

「すまないな、ウチのマスコミは色々と熱心なんだ。許してやってくれ」

「あ、うっす」

「私の名前は『雪街 カンナ』だ。一応皇族だが、気楽に接してくれ」

 カンナが握手を求めてきたので、蓮が代表して握り返す。

「噂は聞いているぞ。相当強いらしいな」

「・・・まぁ」

「ふっ。模擬戦が楽しみだ」

 お互いが握手を止めて離れると、カンナは目を細めて言った。

「確かルイン王国には粒子番号の制度は無かったよな?ならば少し寄ってもらう所がある。一応、粒子番号の申告は義務化されているからな」

 

 

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 雪街カンナの付き添いのもと、一旦蓮達3人は荷物をマンションに置くことになった。しかしここで問題が起こる。臥煙があらかじめ用意していた部屋は・・・。

「・・・二部屋ですね」

「だな」

「・・・男女で二部屋だろ?何がイケないんだ?」

 マンションの廊下で立ち止まった3人に首を傾げるカンナ。優奈は訳知りな顔で説明した。

「私たちは頻繁に襲撃を受けていたんですよ。だから3人一緒の部屋で寝泊まりするのがデフォルトになってまして・・・」

「は?男女でか?」

「はい」

「・・・まぁ皆寂しがり屋だからね。3人いないと落ち着かないって言うか」

 灯香まで優奈の言葉を後押ししたので、カンナは「・・・そうか」と言って引き下がった。

「お父さんには悪いけど、一部屋は使わないかな」

 

 

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 荷物を置いた3人を連れて、カンナが向かった先は郊外の廃校だった。立ち入り禁止のテープを破ってズンズンと入っていくカンナについて行くと、元は保健室だったであろう部屋のベッドの上に白い猫がいた。

 白猫は3+1人が来たのを見るとストンとベットから飛び降り、その場で固まった。

「?」

 変な姿勢で固まった白猫に、首を傾げる蓮。

「・・・あの、スフィリア様?」

 カンナが恐る恐るといった感じで聞くと、スフィリアと呼ばれた猫は居住まいを正して4人を見上げた。

「なんでもない。よく来たのう、英雄の子よ」

「・・・?」

 今度は灯香が首を傾げた。するとカンナは蓮達を見て、白猫を紹介した。

「こちらが、神獣『スフィリア』様だ。帝国一の博識で、『粒子番号』の創始者だ」

 カンナは『粒子番号』についてまず解説した。

「『粒子番号』とはその名の通り、粒子を番号付けしたものだ。1人1人にある特有の粒子をアルファベットでランク付けしたもの、と言えば分かりやすいか?」

「「・・・?」」

「まぁやった方が早いか。スフィリア様、触診を・・・」

「必要ない」

「はい?」

「必要ない、と言っておる」

「・・・それはどういう・・・」

「そこのお前!男の方じゃ」

「俺?」

「お前じゃ。名は何と申す」

「・・・杉木、蓮、です」

「蓮、か。貴様はXY。粒子能力は『粒子能力の無効化』で相違ないな?」

「XYぃ!?」

 蓮が反応する前に、カンナが大きめなリアクションをとった。

「それで、女。黒い方」

「中城灯香です」

「そうか。中城か。お前はYX。粒子能力はそこの蓮と同じく『粒子能力の無効化』。相違ないな?」

「わ、Y・・・!?」

「残り、白いの!」

「はい!」

「お前はVR。粒子能力は『未来視』。相違ないな?」

「あ、はい。合ってます」

「ちょっ、ちょっ、ちょっと待て!待ってください!XYとかYXとか、VRとか。スフィリア様、それは神話クラスの能力ではないですか!」

「だからそう言っておるではないか。ワシも驚いておる」

 スタスタと歩み寄った白猫は蓮の足元で止まると、再び見上げた。

「・・・ふむ。すでに英雄級。神獣級に近い。神話級にも成れる逸材、か。バケモノじゃな。あの魔王でもひっくり返っておったろう・・・」

「「・・・・?」」

「少し昔の話をしよう」

「あの、」

「少し黙っておれ。大事な話じゃ」

「・・・はい」

「英雄の時代。勇者と魔王の勢力によって世界は二分した。しかし、元々2人は親しい友であった。お互いを分けたのは何じゃと思う?蓮」

「俺っすか?歴史は苦手なんすけど・・・」

「全部苦手でしょ・・・」

「答えてみよ、次代の英雄よ」

「次代の英雄?」

「さっさと答えんか!」

「うっす!」

 ウダウダ聞く蓮にキレた白猫が一喝。蓮は直立不動で答えを考えた。経験から、さっき読んだ新聞から、多くの見聞きした情報から、蓮は1つの答えを捻り出した。

「・・・『運』、だと思うっす!」

「・・・ほう。正解じゃ」

 蓮はガッツポーズした。

「お互いを分けたのは、まさに『運』じゃった。まぁ、生まれの『運』じゃな」

「・・・生まれの運、ですか」

「何じゃ白いの。何か引っかかるか?」

 優奈の呟きを耳敏く拾う白猫。

「あ、いえ。何も」

 首を振って何も無いことを主張する優奈。白猫はあえて追求せず、話を戻した。

「最後は酷いものじゃった。退くに退けない『魔王』は数の暴力で擦り潰され、やがて・・・」

 遠くを見た白猫は、そこで言葉を切った。

「蓮」

「うっす」

「お前は恐らく『伝説の扉』を開ける1人なのじゃろう。心せよ。・・・不運を」

 一方的に言い放った白猫は満足したように机を駆け上がり、窓から廃校の外へと出ていった。

「・・・なんだったんだ?」

 蓮が代表してカンナに聞くと、カンナは蓮の問いを無視。それどころか目を合わせずに、部屋から出て行った。

「・・・え、本当に何なの?」

 

 

 

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 何も分からないまま廃校に残された3人は、夜ご飯を外食で済ませることにした。お店探しのためフラフラと街を散策していると、少女が太めな男に暴行されそうな現場と出くわしてしまった。

 

 

 

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