怪力残念美少女とアホ(天才)美少女発明家に挟まれた男の話   作:不知火勇翔

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◎『ロード・エルメロイⅡ世』のチビライネスが可愛いかった。あれだけ表情をコロコロ変えるのって良いね。ウチも取り入れよう。


8話 作者はボケなきゃいけないことを思い出した

 色々あった翌日。つまり今日は3人の学校初日。その記念すべき一発目は、校門で警備員に引き止められる所からだった。

「そのロケットランチャーは?」

 その問いに対して、優奈は堂々と言い張った。

「護身用です」

「はぁ。護身用・・・」

「皆さんも帯刀してますよね。なら大丈夫かなと思って」

「・・・うん。・・・まぁ、規則では爆発物も大丈夫なハズだよ。大丈夫、なんだけどね。普通持って来る?」

「つまり私達が特別だと、そう言いたいんですね?」

「素直にアホって言えば伝わったか?」

「大丈夫ですよ。本当はロケットランチャーの見た目をしたクラッカーですから」

「え、そうなのか?そうならr」

「まぁ嘘ですけど。なんなら普通のロケランより威力ありますよ、これ」

「お前もう逮捕いっとく?逮捕していいよな?うん逮捕しようね」

「はいはい優奈ちゃん。ロケランはバイバイしようねー、話が進まないから。」

 ここで優奈と同じくロケランを担いでいる蓮が割って入った。

「灯香。落ち着いて考えろ。編入初日にロケラン持ち込んだ奴がいたらどう思う?」

「ヤバい人?」

「輝く人だ。おう、コイツは分かってるなってな」

「思わないよそんなこと」

「私は思いますよ。シンパシーてきなかんじで」

「一緒にロケランぶっ放そうって話になるだろ?それで会話が生まれるんだ。まぁ初日でゲームが好きって言う奴と同じだな」

「え、そのロケラン会話のきっかけのためだったの?」

「何言ってんだ?ロケランなんて普段使わないだろ」

「真顔で言われたんだけど・・・(汗)」

「まだまだ甘いですね、灯香さん」

「修行が足りないな」

「うん。もう好きにして・・・。その、警備員さん、説得はムリでした」

「・・・嬢ちゃんも苦労してんだな」

「警備員さん。ロケランってアクセサリーの扱いになりませんかね?」

「ならねーよ。てかもう帰れ。お前ら何しに来たんだよ」

 呆れ果てる警備員。どうしようかと頭を悩ませるが、彼が行動に移す前に第3者が介入した。

「ここにいたのか貴様ら!」

 突然遠くから放たれたその声に、蓮と優奈は素早く反応した。

「そ、その声は!」

「あ、アナタは!」

 全然知らないのにノリで驚いてみた2人を、会話に乱入した女性は半眼で見つめた。

「・・・・・・なんの真似だ?」

 彼女の名前は『胡桃 千佳』(くるみ ちか)。3人が在籍することになるクラスの担任教師だ。黒髪ロングの美女で頭の回転が早く気配りもできるため、教育者として高い評価をもらっている。

「あ、もう気にしなくていいです。ルイン王国の特使3名、到着しました。初めまして、右から中城灯香、杉木蓮、辻優奈です」

 灯香が3人まとめて自己紹介をした。

「・・・おう。独特な自己紹介だな」

「あのクソジジイのやり方だからな」

「とにかく、よく来たな。早く入れ。もう朝のHRが始まるぞ」

「はーい」

 当然のようにロケランを離さない優奈に、胡桃は釘を刺した。

「その筒は置いていけ」

「あ、すみません。これは国家機密みたいなものなので、その辺に置くことはできないんです」

「何がなんでも持ち込む気だなお前らは。機密なら専用のロッカーがあるからそこを使え」

 規則で諭す胡桃に、灯香は感心してしまった。

「・・・2人の初手ボケに動じない人久し振りに見たかも」

 

 

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