仮面ライダーデモンズ Re:Make   作:SoDate

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お久しぶりです
長らくお待たせしてしまい申し訳ない
第3話のAパート投稿になります、Bパートも近々投稿するのでお待ちください


第3話, 警備記録I-新たな依頼は警備依頼-(A)

 狩谷相談所のメンバーが二人から三人になってから数週間の時が流れた。最初の頃は慣れない仕事に四苦八苦していた八乙女も今や事務所の一員となったわけだが……

 

「先輩、最近仕事来ませんね」

「悪魔関係の仕事がそんなバンバン舞い込んで来たら困る以外の何物でもないけどな」

「それはそうですけど、やっぱり仕事がないのにバイト代貰うのは少し気が引けるというか……」

 

「それなら、そんな二人に仕事だよ」

 

 ソファーに座っていた俺と八乙女の二人に書類を渡してきたのはウチの所長こと狩谷ミサキ。彼女から渡された書類に目を通すとそこに書いてあったのはこの島にあるスタジアムの警備の仕事。

 

「アイドルがやるライブの警備依頼? 随分と物珍しい依頼だな」

「ウチに舞い込んできた新しい仕事、大手と共同で」

「大手とも共同って、ウチって主に悪魔関係の依頼をメインで受けてますよね。確かにそれ以外でも色々と受けたりしてますけど……流石に今回は──」

「八乙女、大手ってのはウチと同業だからな」

「同業って、悪魔関係の仕事って事ですか?」

「あぁ、ウチも国から認可されて事務所やってるが、アッチは本格的に国からの支援あり、もっと言うとこっちとは非にならないレベルの解決実績ありで活動してる老舗だな」

「へぇー……って事は、その老舗とウチ以外にも色々あるんですか? 悪魔関係の仕事を請け負ってる会社って」

 

 そこら辺はどうなんだろうな、俺個人だとこことアッチ以外で明確に悪魔関係の依頼を請け負っている会社は聞いたことないな

 

「どうなんだろうな、俺は聞いた事ねぇけど」

「確かなかったはずだよ、一応企業とか大きめの依頼はアッチ、個人とか言い方悪いけど比較的小さめな依頼はコッチって割り振られてるわけだし」

 

 まぁウチは一応民間でやってるからな、国からは許可下りててもあくまで運営やらなにやらはコッチで回さないといけないわけだし、それでいまいちネームバリューが無いというかなんというか、まぁ普通の事務所よりも多少収入が言い分かなり恵まれてる部類ではあると思うんだが……っと、それを考えるより今は仕事か

 

「それで所長、仕事の詳細に関してはあっちで聞くのか?」

「うん、本格的な打ち合わせは向こう側の本社でやるんだって、それまでに二人は資料に目を通しておいて」

「了解」

「わかりました」

 

 所長はそれだけ言うと自分の席に座って目の前のパソコンを操作し始めた。俺は俺でとりあえずどういう依頼を受けたのかを確認するため資料に目を通す

 

「今回の依頼主は……ウィンドミルレーベル? 音楽会社か」

「超大手ですねぇ、ストリーミング配信が当たり前になった昨今でもCDの売上はかなり良いみたいですね」

「ほーん……ってそれはひとまず置いておいて、成功報酬の額も随分とデカいな」

「それだけ成功させたいんだと思います、なんせ今回のライブをやる人が人ですから」

「どういうこった?」

 

 俺は芸能人に疎いというか、テレビは見たりするがあんまり芸能人とかには興味ないからな。正直今回の芸能人……というか歌手か、それもあんま記憶にない。そこら辺は俺より八乙女の方が知ってるだろうし聞いておくか

 

「そんなに有名なのか、この”SI-NA(エスアイエヌエー)”って歌手。ってかこれ何て読むんだ? シナ?」

「それでシーナって読むんですよ。にしてももしかして先輩あんまりテレビとか見ない人ですか?」

「見ないっていうか、基本的にラジオ感覚でかけっぱなしにしてると言うか……」

「動画とかも見ないんですか?」

「料理系の奴か、配信者の切り抜きくらいしか見ないな。あとはカードゲームのプレイ動画」

「なんとも言えないラインナップですね……それじゃあ、この八乙女リサ。SI-NAについて少しだけ説明させていただきます」

 

 そこから八乙女によってSI-NAという歌手についての説明が始まった

 

 ──SI-NA(シーナ)は、ウィンドミルレーベルが絶賛売り出し中のアーティストです。CDとストリーミングの両方で楽曲配信をするとともに本人も月に1回のペースでライブ配信などでの活動を続けてきたことで人気急上昇中の人気アーティストになったという訳です

 

「成る程な、じゃあ今が人気絶頂の真っ最中って訳か。そりゃあ会社側も気合い入れて警備依頼をしてくるわけだ」

 

 それでどうして悪魔関係を主に請け負ってるこっちにまで仕事が回ってきたのか、それに関しては書かれてないからわからないが。悪魔を警戒する程に気合いを入れているのか……それとも明確に悪魔が絡んでくると依頼主側が確信を持っているのか

 

「どっちにしろ、打ち合わせで詳細を聞くまでは何とも言えないか……それで所長、打ち合わせってのはいつあるんだ?」

「明日の午後からアッチの会社で、だから早めに向こうに着くようにしてね」

「了解」

「あのー、私その会社の場所わからないんですけど」

「俺はバイクで向かう予定だったし、アレなら乗っていくか?」

「……そうですね、そうします」

 

 

 

 

 

 

 そして時は進み翌日、八乙女を拾った俺はバイクで向こうの会社──高梨警備保障の前までやってきた。因みにアルバイトの八乙女だが現在は連休中だから問題はない、一足先に到着していた所長と合流した俺たちが会社のエントランスで待っているとスーツ姿の女性がやって来る

 

「お待たせしました、高梨警備保障悪魔災害対策部隊”D.D.C.U”隊長の烏野(うの)フタバです」

「狩谷相談所所長の狩谷ミサキです……お久しぶりです、フタバ先輩」

「そうね、久しぶりミサキさん。それに門原くんも」

「はい、お久しぶりですフタバ先輩」

 

 俺たちの前にやってきた女性は烏野フタバ。俺と狩谷の高校時代の先輩で高校時代に彼女が悪魔関係の事件に巻き込まれてからの付き合いだ。それ以降は何かとサポート等をしてくれていて卒業後はここに就職、今の地位まで上り詰めたらしい

 フタバ先輩は俺たちに目を向けた後に横で固まっていた八乙女に目を向けた

 

「貴方が八乙女リサさん? ミサキさんから話は聞いてるわ、よろしくね」

「は、はい! よろしくお願いします!」

「ふふ、そんなに畏まらなくてもいいのよ……それじゃあ、行きましょうか」

 

 

 フタバ先輩に案内されてエレベーターに乗った俺たちが向かったのは地下5階、そこにあるらしいオフィスから更に進んで会議室までやってくるとそこには既にメンバーは揃っていた

 

「連れてきたわ……それじゃあ全員揃った事ですし、会議を始めましょうか」

 

 俺たちも席に着席したのを確認した先輩はスクリーンとプロジェクターを使って今回の依頼についての話を始める

 

「まず初めに、今回の依頼は我々D.D.C.Uと狩谷相談所の共同で行います……狩谷さん、前に」

「はい、狩谷相談所所長の狩谷ミサキです。今回はよろしくお願い致します」

 

 挨拶もそこそこに早速会議を始める

 

「それでは、今回の仕事について再度説明をします──」

 

 

 

 ──今回の仕事はウィンドミルレーベルから請け負った依頼になります。内容はライブ会場内の警備及び人気アーティストSI-NAの警護

 

 

 

 その言葉と共に始まったのは今回の仕事での割り振り、具体的に言うと規模が大きく人海戦術をすることの出来るD.D.C.Uが部隊分けをした後ライブ会場の内外を警備、更にその中から選抜した人員+俺たち狩谷相談所のメンバーでSI-NAの警護に当たるとの事らしい

 

「部隊分け及び護衛に当たる人員の選別は既に行っています。相談所の皆さんはミーティング後の警護スケジュールについて確認があるので会議室に残ってください」

「わかりました」

 

 流石に元生徒会長をやっていただけあってフタバ先輩の進行力には目を見張るものがある、その後は特に目立った質問等もなく選抜メンバーの発表に移る

 

「それでは選抜メンバーの発表に移ります、こちらに人員を割き過ぎると逆に目立ってしまうと社長から通達があり、狩谷相談所の三人を含めた五人で警備に当たります。メンバーは八代と青柳の二名。残りの隊員は部隊表を元に各自ミーティングを行い、当日に備えて訓練を行ってください。以上でミーティングは──」

「ちょっと待ってください隊長!」

 

 選抜メンバーの発表が終了し、ミーティングを終わろうとしていたフタバ先輩に対して一人の隊員が食ってかかる

 

「納得いきません、どうして自分が警護の人員から外されているのですか!」

「鏑木、個人の納得ではなく仕事が成功する可能性の中で最も高い人員の選出を行ったのです、それに今回の人員配置は既に社長にも許可は得ています」

「しかし! 今回は特に重要な依頼です、我々だけならともかく民間の素人を組み込むくらいなら私が──」

 

 鏑木と呼ばれた隊員がその言葉を続けようとしたタイミングでフタバ先輩は資料を丸めてスクリーンに思い切り叩きつける。唐突な行動に怯んだのか鏑木隊員も言葉を詰まらせる

 

「彼女たちの実績は私と社長が保証済みです……それでも不満があるというのなら、鏑木、貴方は今回の仕事に参加する必要はありません」

「っ! ──すみませんでした」

 

 かなりの圧をかけていた先輩に怯んだのか鏑木隊員は納得いかないと言った様子を見せつつ謝罪の言葉を口にして席に座り直す。その後の会議は特に不平不満が出ることなく終了し、選抜された人員二人とフタバ先輩、そして俺たち三人で情報確認を終了しD.D.C.Uのオフィスを後にする

 その途中、フタバ先輩は俺たちに謝罪の言葉を口にする

 

「先ほどは申し訳ありません。ウチの隊員が不謹慎なことを」

「仕方ないですよ、実際民間なのは事実ですから。ね、門原くん」

「まぁ、そうですね。あくまで俺たちが解決してるのは個人の依頼が大半で企業の依頼は受ける方が稀ですからね」

「……でも、なーんか嫌な感じでしたね。あの鏑木って人」

「彼はこれまでの仕事実績は部隊の中でも群を抜いていますが、自分の持っている力を過信している節がありますから……本当に不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」

「あーいえいえ、私も本当に大丈夫ですから!」

 

 

 そんな会話をしたのち、フタバ先輩に見送られながら俺たちは高梨警備保障の本社を後にする……それから数日の時が経ちライブの前日、俺たちは会場にへとやってきた




-用語解説-

・高梨警備保障
 睦葉島に存在する大手の警備会社
 表向きには警備員の斡旋や島内で開催されるイベントの警備を行っている会社だが、それとは別に今回のように規模の大きい企業を対象とした悪魔関係の事件からクライアントを警備する仕事もしている

・D.D.C.U
 正式名称は”Devil・Disaster・Countermeasure・Unit”
 高梨警備保障の悪魔災害対策部隊であり、主に企業から依頼された悪魔関連事件の解決や警備を請け負っている。依頼の際には5人1組の部隊に割り振られ、事件解決を行う

狩谷マナミは烏野フタバの前任者であり、数年前はD.D.C.Uの隊長を務めていた



-各キャラ、リメイク前とリメイク後の変更点-

・門原ヒロト
本作では学生ではなく事務所の所員となっている
それに伴い年齢も16から20歳に引き上げられた

・狩谷ミサキ
門原同様に学生から事務所の所長になっている
それに伴い年齢も20歳に引き上げられた

・烏野フタバ
ヒロトとミサキの先輩と言う立ち位置は変わっていない
生徒会長であったリメイク前とは異なり本作では悪魔災害対策部隊の隊長になっている
二人同様に年齢も21歳に引き上げられている

・八乙女リサ
本作から登場
リメイク前のゲストキャラを統合したキャラクター
年齢は16歳
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