一応第一部は後二話で完結予定です、両方感動系です、そのためのギャップとして今回のミカです(笑)
地下鉄銀座駅通路
人々の行き交うこの場所で明らかに異質なジャージの女子高生三人組がいる、いや居ても不思議では無いのだがこの三人組は路上に座り込みしかも一人は見慣れぬ楽器を演奏している
アキ「ねぇミカ〜、お腹空いたよ〜」
ミッコ「駄目だよアキ、聖グロから貰った交通費はミカが競馬で溶かしちゃって一文無しもいいとこなのに」
ミカ「あのお馬さんとは馬が合うと思ったんだけど残念だね」
アキ「下らない駄洒落言ってる場合!?」
ミッコ「継続にも帰れないし…駅員さんに事情話して交通費貸してもらお?」
ミカ「そんな事より折角の銀座だよ?スイーツバイキングと洒落込もうじゃないか」
アキ「何馬鹿な事言ってるの!!!」
ミッコ「とうとう頭が…いや前からか」
ミカ「こんな格言を知ってるかい?都会に交わりたければ都会の風になれば良い」
アキ「変なのが聖グロと試合して更に変に…」
ミカ「まぁ二人共そこのトイレでコレに着替えてね」つ紙袋
アキ、ミッコ「???」
ニューギンザデパート地下一階、春のスイーツフェスタ
アキ「てか何処で聖グロの制服なんか手に入れたのよミカ、泥棒だよ!!?」
ミカ「ちょっと拝借しただけさ、後私はミカでは無くストレート、アキとミッコはそれぞれレモンとミルクだから」
ミッコ「何を訳のわからない事を…」
店員A「そこのお嬢様方、当店自慢の苺のタルトは如何ですか?」
アキ「凄い!美味しそうな苺!!!」
ミッコ「でも一欠片じゃねぇ…腹の足しになんないよ」苦笑い
ミカ「コホン、店員さん?私達は名門聖グロリアーナ戦車道チームで今度お茶会係に任命された者なんだけど」
店員A「聖グロの…コレは失礼しました!!!」
ミカ「我らが隊長ダージリン様は地元横浜のお菓子に飽きられてしまってね…新しいお茶会用のお菓子を探す命を受けたのさ」
店員A「それは素晴らしい!」営業スマイル
ミカ「このタルト美味しいのだが如何せん欠片過ぎてイメージが湧かなくてね…」
店員A「大変失礼致しました!!!是非あちらのテーブルにお掛け下さい、おい、苺のタルト一番良いヤツホールで持って来い、紅茶も最高級の用意しろ!!!」
店員B「はっ!」
店員B「お待たせ致しました、こちらが当店自慢の“苺のタルト・パリコレ風”になります」
店員A「こちらはスカイベリーやさくらもも苺をはじめとした最高級ブランドの苺を内外共にふんだんに使った当店自慢の一品であります、聖グロリアーナのお茶会に相応しい一品かと」
アキ「綺麗…」
ミッコ「宝石みたいな苺がズラーっと並んで…当にパリコレみたい」
ミカ「うん美味い、おかわり」
ミッコ「ちょ、ミカ…じゃなくてストレート!!?」
アキ「口にクリーム付いてる…」
店員A(フォークも乱雑に置いてるしコイツ本当に聖グロ生か?)
ミカ「ふ、聖グロの試食係ともなると無数のスイーツを食さないといけない、自然体を貫けない様では試食係として修行が足りないよ、レモンにミルク?」
店員A「た…大変失礼致しました、こちらおかわりであります!!!」
ミカ「ところで我らが隊長ダージリン様は最近メロンに凝ってるらしくてねぇ」
店員A「メロンですか…」
?「待ったぁ〜!!!」
店員A「あ、お前はライバル店の店長!!!」
店員C「メロンでしたら当店は熊本の契約農家が作る最高級の早生メロンを丸々一玉使った“メロンホール”をご用意しております!」
アキ「わぁ〜、食べる前から甘い香りが…」顔ニヤケ
ミッコ「何というかセレブな気分〜」顔ニヤケ
店員C「熊本辺りだとメロンは寧ろ五月位が良いとされます、しかもウチは専属農家に作らせているのでこの時期でも完璧な品がご用意出来るのです」フフン
アキ「凄いよぉ〜、半分に切ったメロンの上に残りの半玉の実を惜しげもなく使ったケーキ、名前に偽り無しだよ〜」
ミッコ「美味し過ぎてセレブになっちゃう…」
ミカ「素晴らしい、ところで最近ダージリン様は…」
店員A「見てくださいこの輝き!最高級宮崎マンゴーを使った“太陽王”です!!!」
店員C「な…ならばこちらは佐藤錦を使った“さくらんぼ小町”です!!!」
店員A「か…柑橘キングダム!!!」
店員C「ドラゴン龍眼!!!」
店員A「バナ騎士(バナナイト)!!!」
店員C「枇杷法師(びわほうし)!!!」
アキ「凄い!高級フルーツケーキのオンパレードだよ!!!」
ミッコ「でもそろそろヤバく無い?」
ミカ「そういえば〜」
?「この方達は聖グロ生では無くてよ」
板山「と、いう事だお前達」
店員A&C「い…板山社長!!?」
ダージリン(ジャージ)「よくも私の制服を盗んでくれましたわね」ピキピキ
アッサム(ジャージ)「挙げ句の果てに聖グロの名前を使って…」
オレンジペコ(ジャージ)「高級ケーキのただ食いなんて信じられませんっ!」
アキ&ミッコ「あわわ…」
店員A「という事はこの方…いやコイツ等は…」
板山「ああ、聖グロ生のフリをした食い逃げ犯だよ」
ミカ「風の旅人と呼んで欲しいな」ポロロン
中松警部「ふ〜ん、言い訳は豚箱で聞くぜ?」
継続トリオ「そ…そんなぁ〜!!!」
銀座警察署入口
辰「スマねぇな警部さん」
中松「まぁ辰の知り合いなら無碍に出来ねぇわな、ニューギンザデパートの連中も辰の知人って言ったら許してくれたしな」
アキ「流石辰さん、ミカと違って人望の塊だね」
ミッコ「食べた分と交通費は下働きで許してくれたし」
辰「二人共働き者だし可愛いって事で両方の店長も感心してたよ」
中松「おおよ、卒業したら正式に働かないかって言ってたしな…但し…」
辰&中松「ミカは要らないとさ」
ミカ「さ…流石に心が折れるんだが…」グスン
辰「オメェがガキの頃迷子になって腹空かせてたからデパ地下の試食で腹満たしてやったらとんでもない悪知恵に発展させやがって…」
ミカ「た…辰師匠の技をアレンジして…」
中松「辰のはセコいが常識の範囲内、オメーのは犯罪だ、しかもオメー下働き中もつまみ食いしたらしいな」
アキ「うわぁ」
ミッコ「最低」
ミカ「そ…そこまで言わなくても」
中松「って事でオメーだけは一週間ムショ行きだ」ニヤッ
ミカ「わ〜!それだけは勘弁して〜!!!」
ミカ以外「わっはっは」
完