※:一回消えてしまいましたがただの操作ミスです
元々は作品におけるアムリッツァ後の同盟軍戦力想定が適切になるかの確認用の計算なのだがもったいないのでおまけとして掲載します。後半はおまけのおまけですが自由惑星同盟という国家(多分帝国も)が長年の戦争によりどれだけ疲弊してきたのかが判ってくれればな、と思います。
No.01 自由惑星同盟軍の戦力計算
★自由惑星同盟軍の戦闘用艦艇の推移を把握する為、損失数や建造数を算出する。
八〇〇年四月 イゼルローン要塞に集結したエル・ファシル革命予備軍の二八八四〇隻、これが自由惑星同盟軍における最後の戦闘用艦艇総数であると仮定する。その場合、
A:エル・ファシル革命予備軍の二八八四〇隻
B:アムリッツァ直後の総数
C:アムリッツァ後の損失総数
D:アムリッツァ後の製造数
B+D-C=A
という計算が成り立つ。この基本計算の内容について考える。
C:損失総数
1・マル・アデッタ
2・バーラトの和約に伴う破棄処理
3・バーミリオン
4・第9次イゼルローン攻防戦~シュタインメッツ・レンネンカンプ・ワーレン三連戦
5・ランテマリオ
6・第8次イゼルローン攻防戦(要塞対要塞)
7・ドーリア星域会戦
1・マル・アデッタ
艦艇数は二〇〇〇〇~二二〇〇〇隻とされているので中間の二一〇〇〇隻とする。
八割が失われた所で敗走開始、殿となったビュコックとのやり取りとなる。この辺りで帝国軍は降伏勧告を実施し始めたので厳しい追撃は無くなっていると思われる。敗走開始時の残存数が四一〇〇隻+一〇〇隻(ビュコックの殿)で四一〇〇隻に対して少しは追撃等があったと思われるので四分の一程度が失われたとして三〇〇〇隻程度が生き残ったとする。
参加数:二一〇〇〇隻
損失数:一八〇〇〇隻
残存数:三〇〇〇隻
2・バーラトの和約に伴う破棄処理
原作での破棄実数は不明。一部は動くシャーウッドの森(メルカッツ隠蔽部隊)に奪われる。
当時の混乱等もあったので実際の所、ほぼほぼ実施は行われていなかったと考えられる(そもそもその時にそれだけの戦艦及び空母は残っていなかったのでは?とも考えられる)それらの破棄予定艦は宙ぶらりんになった挙句にムライとフィッシャーに託されたヤンへの譲渡艦五五六〇隻に含まれたと仮定する。というかそうしないとエル・ファシル革命予備軍に主力となる大型艦(戦艦及び空母)が極端に不足すると思われる。
損失艦:なし
3・バーミリオン
原作記載の通り
参加数:一六四二〇隻
損失数:七一四〇隻
残存数:九二八〇隻
5・ランテマリオ
元々のヤン艦隊の定数を一五〇〇〇隻とする(アスターテの第二艦隊が一五〇〇〇隻である事を考えて重要な艦隊が一五〇〇〇隻で通常の艦隊が一二六〇〇隻であると仮定)
バーミリオンの戦いで記載されていたに「三六九〇隻のモートン部隊」というのがある。モートン、カールセン提督が率いた第一四・一五艦隊合計二〇〇〇〇隻はランテマリオの敗北後にその残存艦をまとめ、ヤン艦隊に合流したとなっている。といってもモートン提督のみで三六九〇隻となると一〇〇〇〇隻だった第一四艦隊残存としては多すぎる、そしてカールセンの名前がバーミリオンで出てこない。となるとこの三六九〇隻はモートン&カールセンによる第一四・一五艦隊残存合計数で統一指揮権をモートンが持っていたと思われる。そしてこの共同軍はシュタインメッツ・レンネンカンプ・ワーレン三連戦の時には参加しているのでバーミリオンでの三六九〇隻となる前に少しは消耗していると思われる。結果としてヤンと合流した第一四・一五艦隊残存は各二〇〇〇隻であると仮定する。
この各二〇〇〇隻はランテマリオ後の残存から出撃可能な艦を集めたのが各二〇〇〇隻であると考える。尚、第一艦隊残存についてはパエッタ中将が率いて出撃はしていないと仮定する。ランテマリオ後の残存を四分の一くらいとすると第一四・一五艦隊はそれぞれ一〇〇〇〇隻が七五〇〇隻損失で残存数二五〇〇隻、その中の二〇〇〇隻がヤン艦隊に合流した。となる。
この損失四分の三をランテマリオ参加総数に割り当てる。
参加数:三五〇〇〇隻(第一艦隊:一五〇〇〇隻、第一四艦隊:一〇〇〇〇隻、第一五艦隊:一〇〇〇〇隻)
損失数:二六二五〇隻
残存数:八七五〇隻
4・第9次イゼルローン攻防戦~シュタインメッツ・レンネンカンプ・ワーレン三連戦
A:ヤン艦隊(一五〇〇〇隻)
B:第一四・一五艦隊残存合流部隊(四〇〇〇隻)
C:第9次イゼルローン攻防戦損失数+シュタインメッツ・レンネンカンプ・ワーレン三連戦損失数
D:バーミリオン参加数(一六四二〇隻)
A+B-C=D → A+B-D=C
一五〇〇〇 + 四〇〇〇 - 一六四二〇 = 二五八〇
参加数:一九〇〇〇隻
損失数:二五八〇隻
残存数:一六四二〇隻
6・第8次イゼルローン攻防戦(要塞対要塞)
ヤンがイゼルローンに戻る時に率いたのが五五〇〇隻、そして無駄死にしたアラルコン、グエン部隊が約五〇〇〇隻。結果として"増援=損失となってヤン艦隊総数に変化なし"となった、と仮定する。
損失数:五五〇〇隻
7・ドーリア星域会戦
原作を見る限り第一一艦隊は壊滅、といっても文字通り全滅ではないと思うので6の時と同じで"ヤン艦隊の損失=第一一艦隊の残存数"でそれを吸収したヤン艦隊は定数を維持、と仮定して第一一艦隊(通常編成一二六〇〇隻)丸ごと分が損失数であると仮定する。
損失数:一二六〇〇隻
以上により損失総数は
1・一八〇〇〇隻
2・なし
3・七一四〇隻
4・二五八〇隻
5・二六二五〇隻
6・五五〇〇隻
7・一二六〇〇隻
で 合計:七二〇七〇隻 となる。
B:アムリッツァ直後の総数
第一艦隊:一五〇〇〇隻
第一一艦隊:一二六〇〇隻
ヤン艦隊:一五〇〇〇隻
その他:一一〇〇〇隻
合計:五三六〇〇隻
とする。その他に関しては第8次イゼルローン攻防戦における増援五五〇〇隻が含まれるがそれはその他全部を動員出来たとは思えない。訓練中、アムリッツァ後の修理待ち残りなどで半分くらいは出せなかったと仮定する。そこから五五〇〇の倍の一一〇〇〇隻をその他とした。
D:アムリッツァ後の製造数
A:エル・ファシル革命予備軍(二八八四〇隻)
B:アムリッツァ直後の総数(五三六〇〇隻)
C:アムリッツァ後の損失総数(七二〇七〇隻)
D:アムリッツァ後の製造数
B+D-C=A → A-B+C=D
二八八四〇 - 五三六〇〇 + 七二〇七〇 = 四七三一〇隻
製造数は四七三一〇隻とする。製造期間についてはアムリッツァ後(七九六年一一月)からマル・アデッタ(八〇〇年一月)までの三八ヵ月とすると一二四五隻/月、一四九四〇隻/年。区切り良く
年間一五〇〇〇隻建造 とする。
★アスターテ前の平均的損失数を計算する+α
三個艦隊が動員された戦いが年に二、三回。平均で一割を損失していると考えると年の損失数平均は九四五〇隻となる。但し、正規艦隊戦以外の小競り合いによる消耗も少しはあるしイゼルローンに手を出した時は更に損害を出しているはず。それを考え年間一五〇〇〇隻建造は
完全損失の補填:一一〇〇〇~一二〇〇〇隻(新兵による再編)
大破破棄と老朽化に対する替艦:三〇〇〇~四〇〇〇隻
と仮定する。完全損失を一一五〇〇隻とすると損失兵数は約一一五万人。それ以外の地上要員や損傷艦の死者などを考えると一五〇万人くらいは毎年損失しているのでは?と考えられる。尚、原作においてアムリッツァ後は替艦は無く、全部戦力化していると思われる。
自由惑星同盟
人口:一三〇億人
軍人:五〇〇〇万人(人口比0.38%)
損失:推定一五〇万人/年(軍人比3%)
これを日本(二〇二一年)という国家で例えると
日本
人口:一億二五〇〇万人
軍人:四七万五〇〇〇人
損失:一四二五〇人/年
となる。今の日本で約四七万人の軍を常備し、年間一四二五〇人の戦死者を"ほぼ全員労働適齢期の男性"で出し、それを約30年(イゼルローン要塞完成が七六七年らしいのでそこから計算)以上続けている状態、といえる。もちろんその前から損失はあるしその間に出た戦死者に関しては遺族年金等の出費が蓄積しているのである。この例えで想像していただけると自由惑星同盟という国家の状態が判るというものである。
七九六年(アスターテ&アムリッツァ)の損失で考えると合計二二〇〇万人(総軍の四四%)の損失となっているので上記日本の例でいうと
一年で労働適齢期の男性を 約二一万人 失った。
といえる。2021年10月1日時点における人口推計によると日本の二〇~六〇歳男性の総数は約三二〇〇万人(総人口の約二五%)らしいので損失二一万人だとすると一五〇人に一人以上が一年で死んだという事になる。
計算すればするほど吐き気がしますね。
尚、第一次世界大戦でフランスは約一七〇万の戦死者を出しており、これは総人口の約四.三%であり上記日本と同じ二〇~六〇歳男性の人口比率を二五%とすると該当男性の六人に一人が戦死したという計算である。そっくりそのまま今の日本に当てはめると五〇〇万人以上の戦死である。さらにおまけすると第一次世界大戦の日本は戦死者数は四一五人、これで貿易でぼろ儲けして委任統治領を手に入れてとなるんだからそりゃ不人気になりますわ、と。
以上!終了!!閉廷!!!