偽書・銀河英雄伝説   作:隠居おっさん

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 ドーモ ミナサン ヒマジンデス
 結局いつものペースで今年もスタートです。


第二章
No.23 七九八年国防要綱及び長期整備計画制定の調査検討に関する対策室


 

「では皆さん、ほどほどに頑張りましょう」

 

 七九八年国防要綱及び長期整備計画制定の調査検討に関する対策室室長ヤン・ウェンリー中将の最初の挨拶(訓示)はその役職名より短かった。鼻歌交じりに席に戻るヤンと申し訳なさそうに室員に会釈しつつそれに続く副官フレデリカ・グリーンヒル中尉、どうしていいかわからない室員達、なんとなく予想は出来てたので室員達に指示をし始める副室長代理フョードル・パトリチェフ准将。現時点で総員二五名という(任務の重さに対して)少ない対策室の初日はそんな感じで始まった。

 

「任せてくれていいとおっしゃるから原稿を用意しなかったのですがこういう意味での"任せてくれ"だったのですね」

 

 恨み目で見つめてくるフレデリカの視線を意図的に避けつつヤンが席に座る。少し前にちょっとした事があり現在フレデリカは徹底したツンツンモードである。中途半端に対応してしまうと増援部隊に袋叩きにされるので我慢一途となっている。

 

「そういう事は面倒くさいと思ってそうだなとは感じてましたがここまでくると見事なものです」

 

 増援一号、室長補佐ラインハルト・フォン・ミューゼル少佐(大尉より昇進)が何とも言えない表情でそれに続く。彼も面倒くさいと感じてしまうタイプだが流石に空気は読めるのでこういう時にはそれなりのスピーチは出来る。

 

「官舎で"挨拶とか面倒だなぁ"とはおっしゃってましたので誰かが原稿用意するだろうなぁとは思っていたのですが……」

 

 増援二号、室長付従卒ユリアン・ミンツ(兵長待遇軍属)が人数分の飲み物を用意しつつ止めを放つ。ヤンにしてみれば"自分らしく動きやすい環境"にしたつもりだが現状はただのアウェーである。

 

「今日までの仕事が仕事だったんだからこれくらいは、ね」

 

 ヤンが幸せそうに紅茶をすすりつつにこやかに語る。実際の所、幕僚総監兼室長拝命から今日の発足までの間、重要人事をどっぷりとこなしてきたのだからあながち言い訳ではない。一〇日に満たない短期間で軍幹部人事の一部と艦隊再編成と対策室幹部人事を丸ごとやって来たのだ。ヤンからしてみたら「今月、もう仕事しなくていいよね?」と言いたくなる気分ではある。

 

 

 先日、顔合わせをした五名のうちマリネスク少将を除いた四名が最高評議会議長代理ジョアン・レベロ、国防委員会委員長ネグロポンティの元でそれぞれの任を拝命(※1)したその日、その足で軍人事部のある一会議室を占領。人事部長を加えた五名でさっそく軍人事の会議が始まった。少なくとも国防委員会(+議長)側に任命権のある人事に関しては速やかにまとめて"推薦リスト(※2)"を作らねばならない。議題は艦隊再編人事、帝国領侵攻作戦総司令部幹部の再配属(左遷)先、ついでに対策室幹部人事(後から各箇所に承認貰いに行くのが面倒くさいから)である。以下、重要人事に関する記録の抜粋(順不同)。

 

 ヤ:ヤン、ビ:ビュコック、ク:クブルスリー、オ:オスマン、人:人事部長

 

 ヤ「キャゼルヌ少将は是非とも対策室副室長に」

 ビ「対策室人事にムライ君も希望しているではないか。キャゼルヌ君との二人取りは困る。ウランフ君に要塞事務監は直ぐに送ると約束していて二人はその第一第二候補なのだ」

 ク「イゼルローンの要塞事務監となると五〇〇万人かそれくらいの人口の長だ、下手な惑星自治政府よりも規模が大きい。キャゼルヌ君の場合、栄転になってしまうのではないか?」

 人「形だけでも責任人事(左遷)とするならば要塞事務監は当然ですが対策室副室長もその重要度からしれ見れば即就任にはできません」

 ビ「ならばムライ君を要塞事務監として頂きたい。その替わりにキャゼルヌ君はどこかワンクッション置いてから対策室副室長、それでいいかね?」

 ヤ「ムライ少将にもいて欲しいのですが要塞事務監なら仕方ありません。キャゼルヌ先……少将についてはなるべく早くの着任をお願いします」

 人「適度な距離の基地司令という形で一時的に出てもらう形になるが年明け早々には戻れるようにしましょう。一日付ですと定例人事などがあって目立ちますのでその数日後にひっそりと任命します」

 

 ク「グリーンヒル大将をランテマリオ軍管理区司令?」

 ヤ「はい。対策室で考える事になる軍の構造改革ですが各軍基地などの再編成に関して現地の協力者が必要です。イゼルローン方面と違い、ランテマリオ方面は重要度が低い為、古く非効率な状態のままになっていると考えられます。そこで現地に対策室の分室を作りたいのですが軌道に乗るまでは信頼のおける統括者が必要なのです」

 ク「グリーンヒル大将には重要度の低い部長クラス、査閲部長あたりを考えていたのだが……」

 ビ「あの方面にいた時もあるが完全に"外れ"の勤務地だ。ランテマリオ軍管理区司令にいたっては軍中央や部長クラスになれなかった"窓際大将"の終着点。やりたい事は判るが流石に役不足なのでは」

 人「グリーンヒル大将には内々に打診してみましょう。流石に難色をしめされたら査閲部長という事で」

 ビ「それをしてしまうとあの人の事ですと引き受けてしまいそうだが。まぁそうするしかあるまい」

(備考:グリーンヒル大将はその任務の意味を理解して人事を承諾。代償として父が二二〇〇光年先に飛ばされる事を知ったフレデリカの機嫌を大きく損ねる)

 

 ク「基本、対策室の主要スタッフは第一三艦隊艦隊司令部を踏襲したい、と」

 ヤ「それに先ほど話しましたがキャゼルヌ少将を副室長に。ムライ少将については仕方ありません」

 人「キャゼルヌ君の着任は後日になるので一旦誰かを代理の副室長に任命したいのだが……最高位となるとパトリチェフ准将が代理か」

 ヤ「それでお願いします」

 人「それと対策室スタッフは統合作戦本部・宇宙艦隊司令部・他の主要部から既に候補者リストを集めている。今日明日中に送るから選別をお願いしたい」

 ヤ「わかりました」

 

 ビ「艦隊編成案なのだがヤン君の出してくれた案の第一案が望ましいと思う。こちらなら第二案の方が良いとなった場合でも対応できるが逆は難しい」

 ク「現場の意見を尊重したいので私も第一案で賛成だ。その場合、新第一~四艦隊の再編を優先してほしい」

 オ「第一・一一艦隊は名札の取り換えのみ、第八艦隊は損傷約二割弱なので通常の立て直し、第一三艦隊は半個艦隊への縮小、第九艦隊は半個艦隊としての立て直し。細かい人事については通常は希望を聞いてとなりますが急ぐとするならこちらで用意してしまうのも手ですが?」

 ビ「艦隊の人間関係は効率に作用する。勝手に決めずに当人を交えた方が良いだろう」

 人「では候補者、といっても他艦隊の生き残りとなりますがそれを整えて明日にでも司令官を呼んで編成を進めるとしましょう」

 ク「案の想定としては新しい第五・六艦隊は後回しという事でいいのかな?」

 ヤ「はい。三つの任務群は四ヵ月ずつの三交代となるのが理想ですが第五・六艦隊の来年中の稼働は難しいでしょう。それまでは二つの任務群の二交代、という想定です」

 

<──── 第一案を元にした艦隊再編概要 ────>

 

 ・イゼルローン艦隊

  司令官:ウランフ大将

  艦艇数:一五〇〇〇隻+二四〇〇隻

  基幹兵力:旧第一〇・五艦隊

  主任務:イゼルローン要塞防衛

  備考:二四〇〇隻は駐留主力艦隊を温存する為の予備・哨戒任務などを行う補助部隊。

 

 ・首都星防衛艦隊

  司令官:パエッタ中将

  艦艇数:一五〇〇〇隻

  基幹兵力:旧第一艦隊

  主任務:首都防衛・イゼルローン艦隊の交代要員の育成

  備考:イゼルローン駐留艦隊を精鋭に保つ為この艦隊にて基礎訓練を行い、分艦隊単位で交代を行う。

 

 ・第一艦隊

  司令官:ルグランジュ中将

  艦艇数:一二六〇〇隻

  基幹兵力:旧第一一艦隊

  主任務:イゼルローンへの増援(第一任務群)

 

 ・第二艦隊

  司令官:フィッシャー少将

  艦艇数:七八〇〇隻

  基幹兵力:旧第一三艦隊

  主任務:イゼルローンへの増援(第一任務群)

  備考:将来的にイゼルローンに近い駐留施設(※3)にて常駐予定

 

 ・第三艦隊

  司令官:アップルトン中将

  艦艇数:一二六〇〇隻

  基幹兵力:旧第八艦隊

  主任務:イゼルローンへの増援(第二任務群)

 

 ・第四艦隊

  司令官:モートン少将

  艦艇数:七八〇〇隻

  基幹兵力:旧第九艦隊

  主任務:イゼルローンへの増援(第二任務群)

  備考:将来的にイゼルローンに近い駐留施設(※3)にて常駐予定

 

 ・第五艦隊

  司令官:未定(中将)

  艦艇数:一二六〇〇隻(予定)

  基幹兵力:第一~四艦隊編成後の余り+新規建造艦

  主任務:イゼルローンへの増援(第三任務群)

 

 ・第六艦隊

  司令官:未定(少将)

  艦艇数:七八〇〇隻(予定)

  基幹兵力:第一~四艦隊編成後の余り+新規建造艦

  主任務:イゼルローンへの増援(第三任務群)

  備考:将来的にイゼルローンに近い駐留施設(※3)にて常駐予定

 

 ・総数

  艦艇数:九三六〇〇隻

  人員数:約一〇〇〇万人

 

 ・備考(再編成時開始時の要修理艦を含む稼働艦艇数)

  帝国領侵攻作戦参加八個艦隊残存艦艇数:約五八五〇〇隻(※4)

  旧第一・一一艦隊艦艇数:二七六〇〇隻

  その他:約四五〇〇隻(出兵当時訓練未完了艦・出兵期間中の新造艦など)

  合計:約九〇六〇〇隻

 

 ・運用想定

 イゼルローン駐留艦隊は首都星防衛艦隊をバックアップとし、精鋭を維持。

 第一~六艦隊は第一~三任務群を編成し、三交代(第三任務群稼働までは二交代)でイゼルローンへの後詰待機を行う。偶数艦隊(七八〇〇隻)を比較的近い所に待機させる事により敵襲に対する早期対応能力を持たせる。更に奇数艦隊(一二六〇〇隻)を追加した場合、防衛兵力は三個艦隊三七八〇〇隻となり正攻法によるイゼルローン攻略への対応としては過剰と言える兵力であると考えられる。尚、敵艦隊出撃情報を早期入手すればイゼルローンまでの距離の関係上奇数艦隊のイゼルローン到着が開戦前に間に合う可能性があるので対帝国・フェザーンへの諜報能力は現状維持、可能であれば強化が望ましい。

 

 ・その他

 当面の間、本部長及び司令長官直属部隊の編成は行わない。

 兵力増強の目標は第一~六艦隊を一二六〇〇編成にする事、その後に本部長及び司令長官直属部隊の編成。以後は独立部隊として分艦隊を整備。但し、増強速度そのものは今後の予算・人的資源との兼ね合いの関係上確実に従来のペースを下回る。

 

 ・第二案との違い

 第一~六艦隊の定数を全て一〇二〇〇隻とし、司令官には中将を任命する形にしたのが第二案。第二→第一の場合、中将にしてしまった司令官をどうするか? (七八〇〇隻編成だと第一三艦隊初期と同じように半個艦隊扱いで少将が基本となってしまう)という問題があるのと"イゼルローンに近い駐留施設"の要整備量が増えてしまうのでまずは第一案が良いとされた。

 

<──── 第一案を元にした艦隊再編概要 ここまで────>

 

 これらの編成作業は実際には手続きなどを含め丸々一週間を要した。重要すぎる事項なので休日返上の連日出勤であり当然ながらヤンも付きっきりである。如何せん編成そのものが室長として考えなくてはいけない国防要綱等に直結する案件なのであるから少なくとも後で引き返せない状態には出来ない。それらの案件を済ませて、ついでにユリアンを従卒にする事も申請して(※5)そのまま休日なしで対策室の受け入れ準備をして当日、である。挨拶を考える時間なんてないしあっても考えたくないというのはヤンの性格を考えれば当然の結果と言えよう。

 

 

「仕事はしたくないけれど、流石にこれには手を付けないといけないよなぁ」

 

 ヤンが対策室の一角にある資料棚、その一つの束を目の前にして面倒くさそうに呟く。この棚の資料そのものは各組織からやってきた室員達に命じておいた各種資料「地方基地所属の警備隊や巡視隊の運用実績」「艦艇生産とその配属先」「第一~六次イゼルローン要塞攻防戦の戦闘詳報」「労働適齢者数と軍志願者・徴用者人数分布と一般労働者内訳など人的資源活用状況」「国家予算及び軍予算詳細内訳」などでありこれからの作業の初期参考資料となる。各組織から来る際についでに集めて持ってこさせたこの資料に対して既に最初の仕事は室員に告げられている。"所属元とは違う場所の資料精査"である。各組織からやってきた室員達は元部署のエリートであると同時に"利権擁護者"にもなり得る人たちである。持ってきた資料にはその組織にとって都合の悪い事が含まれていない可能性があるので他部署の人員に精査させる事で不足分を集めさせるのである。これらの資料に関しては今から一ヵ月程度が最初期の事前情報収集期間として用意されておりここまではヤンはまだ直接手を付けないし主に手を付ける人は今から約一ヵ月後にやって来る予定である。ヤンが手を付けなくてはいけない資料は……

 

 "帝国政治情勢・皇帝継嗣問題"

 

「とりあえずお互いにこれを全部読むことにしようかね、補佐殿」

 

 ヤンがにこやかに資料の束を抱え上げ。ラインハルトに半分押し付けた。

 

「…………これ、"割れる"かな?」

 

「可能性は高いですし、巻き込まれる国民の事を考えず軍事面のみで考えれば"割れて欲しい"ですね」

 

 資料を読み始めて丸二日。お互いに資料を読み漁り、自分の考えをメモしたりして整頓し終わったヤンとラインハルトが二人にしか判らなくなっている殴り書きばかりとなっているボードを見つつ確認する。

 

「フェザーン経由の諜報網が軍事活動に偏ってたから細かい政治情勢についてはどうしても薄くなる。情報部にお願いして諜報内容の修正や最近の捕虜からの追加情報収集をしてもらうしかないね」

 

「国防上、それ(軍事活動)が最優先でしたからね。そうでないと帝国からの侵略に迎撃が間に合いません。仕方ないとはいえ国力に劣るからこそ、情報に力を入れて欲しい所ではありますが」

 

 帝国と同盟、二つの国家に分断された世界は想像以上に人と情報の交流を閉ざしていた。長期の断絶は古典的スパイ網の育成を困難なものとし、フェザーンという中間点が無ければさらに情報は途絶えていただろう。そのフェザーンの商人さえも帝国との付き合いが多い者は同盟に入れず、その逆も然り。防諜上、敵に太い繋がりがある人を自国には入れられないのである。そして特に自国と繋がりの強い商人に関しては敵側に近い人物や敵国人そのものとの接触が無いかの監視すら行っている。その結果、双方とアクセスできる立場のフェザーン人の価値は高くなり政治・経済上のフェザーン要人やいわゆる情報屋が一定の立場を得、双方からの蜜を吸い続けるのである。

 

「継ぎ接ぎの情報ですら皇帝継嗣について大貴族と政府・軍部が一触即発だって判る」

 

「私の亡命そのものが大貴族の悶着に巻き込まれた結果なので判りますが、貴族社会長年の膿が噴き出しているのでしょう。自分の娘を皇帝に! この機を逃したら次は何代先か? ですから」

 

「長い歴史で見ていくと専制君主制はいずれはこうなると知ってはいるけど現実として直面すると色々と"困る"ものだねぇ。しかも"中興の祖"となる皇族も全てをひっくり返す"時代の申し子"も見当たらない」

 

「政府もこれらの情報は知っているはずですがどのような対応をする予定なのでしょうか?」

 

「こっちはこっちで忙しいから"勝手に潰し合っててくれ"っていうのが本音だろうねぇ」

 

「となると"煽る"か"無視"か、ですか」

 

「そうだろうけど手元にある情報だけだと"即位は新年早々に行って新たな門出とする。となっているけど実情は内部で主導権争いが発生してごたついている"ってだけだからこちらとしては"何もできない"が正解かもしれないね」

 

「そうなるとこの対策室としては情勢のパターン毎にその影響と対策をあらかじめ考えておく、という事でしょうか?」

 

「そのあたりが今年中に出来る精一杯だろうね」

 

 非成人の皇位継承はそれ自体が専制君主制の爆弾である。それで国が割れる事は歴史上多々あり、それなりの率で泥沼となる。そうなれば一番苦しむのは当然ながら一般国民なのだが"それ(内乱による敵国の疲弊)が一番望ましい"としなくてはいけないのが室長としての立場になっている。そう考えると紅茶の美味しさが(それが例えユリアンが淹れたものであってもだ!)減じてしまうのだがそれが今のヤン・ウェンリーの仕事なのである。

 

 




 まずは軽く、"お仕事開始"といった所です。次は向こう側、少し時計を巻き戻してのスタートです。

 帝国の同盟領侵攻に対して迎撃が大抵の場合間に合っているのは出撃情報を諜報などで早期に入手してたからだと思われます。というかそうしないと迎撃が間に合わないのでそこに関しては必死に集めてたと思います。だけど政治全般に関してはそこまで手に入れている形跡がないんですよね。その諜報能力を今後も維持する場合、オーディン~六二五〇光年~イゼルローン~三五〇〇光年~ハイネセンという距離差は更に有効な"距離の壁"になると思われます。

※1:任命権
 軍人事の任命権は国防委員会(+議長)が握る幹部人事と人事部が掌握しているその他の人事に二分されている。少なくとも要中将以上(+艦隊司令官)となっている人事は特別に委任されているものでない限り国防委員会(+議長)側に任命権がある(という作者設定)

※2:推薦リスト
 国防委員会(+議長)が握る人事とはいえ基本、軍側から推挙されそれを追認するのが常となっている。やろうと思えば国防委員会(+議長)側で勝手にそれらの人事を行い、更には人事部長も任命する事でほぼ全人事を掌握することも可能だがそこまですると逆切れ(クーデター)の元となるので暗黙の了解で(トリューニヒト国防委員長ですらやらなかった)禁じ手となっている。その替わりに"一つの役職に対して複数人の候補者を出すように"と申し付けて国防委員会(+議長)側の好む人材を任命する事で段々と色に染める事で浸食を図っていた。尚、あくまでも軍側が出す推薦は"参考資料"なので出さないのなら勝手に人事をすればいいだけなので我々の世界の旧大日本帝国において陸軍がよくやった"陸軍大臣を出さない事での倒閣"に類する行為は行えない。

※3:イゼルローンに近い駐留施設
 イゼルローン奪取前、侵攻してくる帝国軍を迎撃する同盟軍艦隊が最終補給を行っていた基地施設。一時待機や戦闘後の損傷艦・重傷者に対応する施設などを備えており、イゼルローン奪取後は中継基地として使用する事を前提に整備予定であったが帝国領侵攻作成が優先され手を付けていなかった。

※4:侵攻軍残存艦隊
 No.21記載より減っているのは"乗って帰ってきたけど修理するよりも部品取り用にしてしまったほうがいい"と判断されたものが減っている。尚、同盟軍艦艇はコスト削減等の為、ブロック工法が多用されているのでいわゆる"にこいち"を行いやすい。

※5:ユリアン・ミンツ従卒
 原作のイゼルローン赴任関係なく"職業選択の自由"で押し切られてます。ならば手元で、という事ですがそもそもDVでもしてない限り士官学校に入れるか、置ける階級や役職ならば手元に従卒として置くかの二択だろうから傍にいるのはおかしい事でもなんでもないといえる。尚、あっという間にラインハルトに気に入られ、(主に私生活面で)何かあると確実にユリアン側に当たり前のように立っているのだが彼自身私生活は官舎同居の姉任せなので人の事を言う資格はない。
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