偽書・銀河英雄伝説   作:隠居おっさん

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No.45 地にも救国はあらず

 

(薔薇の騎士? 何故ここにいる…… それよりもどうする? この状況をどうする?)

 

 ベイ大佐は正面を見据えて考える。考えつつもハンドジェスチャーで後方の兵達に"武器を下せ"と命じる。この状況下で一発目を撃ったら色々な意味でおしまいだ。しかも、兵達が構えているのは催涙弾装着のグレネードランチャー、軽とはいえ装甲服には防ガス機能があり効果が無い。かといってライフルに持ち変えさせたらそれ自体がスイッチになる。何もしなくても耐えきれなくなった誰かが撃ってしまうだろう。

 

(確か薔薇の騎士には残留組がいたはずだ、こいつらはそれか。ならこれが全部と考えていいだろう、他に危険なものは…… !!!)

 

 睨めつつ視線は周囲に移り、それを見つける。薔薇の騎士が乗って来た軍用車両ではないバンが一台、上部から乗り出している者が構えるそれは間違いなく放送用カメラ。誰が何処に放送しているかは判らない。しかしここまで持って来ているという事は間違いなく

 

(記録だけならあれを使う必要はない、となると中継されている? 非正規ルートなら可能か???)

 

 片手で腹心を呼び寄せ"それ"を示す。

 

 "押さえますか? "

 "やめておけ、この動きを含めて一度出回った映像というものは何をどうしても消え去りはしない"

 

 腹心の行動を抑え、再び思考を巡らすがこれと言った解決策が思い浮かばない。ただ引くだけでは自分の立場が崩れる。

 

(突っ立ってないでいっその事、逃げ帰るに値する何かを起こしてくれ!!)

 

 そう心で毒づくベイであったが正面に立ちふさがるそれは悠然とただそこに立ち尽くしていた。

 

 

("はい、お帰り下さい"といっても帰ってくれないだろうし、だからといってこの後の展開を考えたわけでもないし、薔薇の騎士に頭脳労働を求められても無理だ。ラインハルト、さっさとなにか手を打ってくれ)

 

 一列にならぶ薔薇の騎士達の中心でブルームハルトはベイと同じくらい途方に暮れていた。見過ごす事は出来ない何かをしなくてはいけない、と出てきたものの実際の所、この状況からどう事を治めるかについてはアイデアの無い見切り発車であった。出来る事と言ったらラインハルトをこっち(一列整列隊)に入れずに旗振り役として市民に接触できる方に行かせる事くらいである。あとはそこで何とか考えてくれ! それが三〇〇〇人の警備兵をその威だけで押さえつけている薔薇の騎士の実情。前(敵兵)後(市民)が衝突してしまったら間に挟まった自分達は圧死するだけだ。動き始る前に何とかしてくれることを祈りつつ彼らはただその場に立ち尽くす事しか出来なかった。

 

 

(これから、どうしよう)

 

 旗を立てた、それで一旦場は止まった。そしてラインハルトの思考も止まった。自分が考えなくてはいけない立場である事は判っていた。現場への移動中にも何をどうするか考えていた。しかし何がどうなっているかもわからないので考えようがなかった。相手がもし引いてもいい立場だったらもう引いているはずだ。もし最初から撃つ事を前提としていたのなら既に撃っているはずだ。つまり相手の指揮官は撃つ予定はなかった、しかし引く名目も見つからない、そういう状況という事だ。だからといってこちらから手を差し伸べていいものではない。相手が帝国軍であればこのようなどうにもならない状況になったら前線の判断でリセット(前線指揮官同士による一時停戦)してもそれは仕方ないと咎められる事も無い。しかしこの状況ではそれもできない。引く事はイコール"負け"であり救国軍事同盟はハイネセン市内での"初戦"でそれを受け入れる事は出来ない。自分がその立場であっても許容しない。何かきっかけを作りたいがそれを薔薇の騎士がやるわけにはいかない。古巣に申し訳ない言い方だがそもそも戦闘以外に取り柄のない集団だ。動く=戦おうとする、と誰もが見なしてしまう。

 

 "このままでは衝突が発生します。お互いに手を引く、という形で事を治める事は出来ないでしょうか? "

 

 隣に立つ、市民の代表らしき女性に囁く。

 

 "先ほどまで話していた方(=ベイ)には通じるかもしれません。しかし、この市民全員がそれで納得して頂けるとは思えません"

 

 顔は正面を向いたまま、囁きだけで返答する。ほぼ予想していた内容だ。この状況下で撃たせずに部隊を静止させてるその相手は話が通じそうである。しかし市民の集団と言うのは軍の集団とは違う、しかも桁まで違う。引き上げましょうとでも言ったら確実に"何故だ! "となる勢力が出てグダグダになる。そうなる時は大抵の場合、暴走する。だが心のどこかでそれを天秤にかけている自分がいる。十数万の市民とそれを引き換えに得られる絶対悪の立場、一つ一つの小集団であれば武力でも首飾りでも簡単に潰す事が出来る。しかし一つの契機をもって全てが立ち上がるのであればクーデター勢力はそれら全てを潰す事などできない。このまま首飾りという盾で外敵から守り続けられるのであればそうやって内から潰した方が結果として"安く"上がるのではないか? 実はここに来る途中にも考えていたが状況が判らない以上、適切な仕込みを事前に作る事が出来ない。もしその通りになったとしても仕込みがバレないはずがないので結果として自分は断罪されるであろう。自分自身が"それでいい"のならその手もあろうがそれ以外の良い手があるかもしれないしなによりも大事なのは"それをやった首班の縁者"というレッテルを張られる人が出来てしまう。それは駄目だ。彼にとってそれは十数万の市民より、ハイネセン全土の国民よりも重いのだ。

 

(どうしよう)

 

 薔薇の騎士からの期待を背負う金髪の青年はその心に反して途方に暮れていた。

 

 

(何が発火点になるかわからん。下手に言葉を挟めねぇ)

 

 パトリック・アッテンボローはバンの屋根から身を乗り出しカメラを構えながらただその場面を捉え続けるだけしか出来なかった。薔薇の騎士から教えてもらったのも含めて知りうる限りのローカルネットワーク上リアルタイム放送で生放送を決行中である。最初はそれなりに口も挟んでいたが重苦しい雰囲気になるにつれ口数は少なくなり今はただそのまま放送しているだけである。

 

 "接続総数が三〇万を突破しました"

 

 屋根の下からユリアンがメモを見せる。

 

(数としては十分だ)

 

 重複者もいるだろうが一〇万もいれば後は勝手に広がってくれる。これでうまくこの場が終わってくれれば目的は達成となる。問題は誰がどうやって終わらせるか、だ。俺はジャーナリストだ。場を伝えるのが仕事であり場を動かす事は仕事じゃない。誰かが動かしてくれないとどうとも言えんのだが誰が終わらせるんだ? これ? 

 

 

 その静寂を破ったのが誰なのか記録には残っていない。強いて言えば"市民そのもの"の声であったのかもしれない。

 

 Liberty stands for freedom

 

 Oh hail! the flag that set us free

 

 まるで泉に刻まれた波紋のようにその響きは広がり続ける。

 

 Standing righteous symbolic of strength

 

 その波紋は言い表す事の出来ないうねりとなり市民と言う泉をかき乱す。

 

 Out hopes for freedom to be

 

 市民がその高揚に酔い始める中、そのうねりが生み出す悪魔を想像し恐怖を覚える者達がいる。

 

 My friends not so far away

 

 それを正面から見据えるベイはその時が来たと感じた。それを解したのか正面にいる薔薇の騎士隊長らしき男と目が合い、お互いに軽く頷きあう。あちらも交戦などは望んでいない。頃合いだ、という事だ。

 

 Rulers will reunite hand in hand

 

 "撤収だ。歌い終わる前に、刺激せず、粛々と引き上げろ。責任は俺が持つ"

 

 Oh hail! Liberty Bell! 

 

 True freedom for all men

 

 

「自由惑星同盟万歳!!! 民主共和主義万歳!!!」

 

 悪魔が姿を現す。爆発した感情は全ての理性を消し去り、ただ叫び、泣き、肩を叩き合う。もしこの瞬間、視界に"敵"と見なされるものがあればその怒号は凶器となって襲い掛かっていただろう。だが視界にそれがないのでただその場で熱が冷めるまで蠢き続けるだけである。

 

「自由惑星同盟軍……ラインハルト・フォン・ミューゼル少佐です」

「同じく自由惑星同盟軍薔薇の騎士連隊所属、ライナー・ブルームハルト大尉です」

 

「同盟議会議員、ジェシカ・エドワーズです」

 

 感情の渦が沸き起こる中で三人がやっと落ち着いて顔を合わせる。

 

「このような状況になった事は申し訳ありません。しかし"何かをしなくてはいけない"と決意された方々の気持ちはご理解ください」

 

 ジェシカが頭を下げる。しかしラインハルトは不思議に思う。当たり前のことを言っているように思えるが"これだけの人を集めてそうなる事は想像しなかったのか? "と思う。故に警戒する。この人に対する"想像出来ていなかった"場合の評価と"想像していながらもこの集会を実行し、結果としてこの言葉を発した"場合の評価、どちらにしても適切な行動とは言えない。今それを言ってもどうにもならないがこれを"成功"と捉えてしまっては次の反動が恐ろしい事になる気がする。

 

「我々の立場上、これはあくまでも"提案"として申し上げたいのですが……」

 

「どうぞ」

 

 いつもとは違う言葉の紡ぎ方をしなくてはならず頭の中をぐるぐるさせながらラインハルトが言葉を繋げる。

 

「今回は色々な幸運が重なった結果として事なきを得ました。しかし、二度目はありません。二度目はご自重ください」

 

「二度目は、防げませんか?」

 

 ジェシカの目に"期待"の色が潜んでるのを見てしまい、ラインハルトははっきりと"危険"であると考える。

 

「二度目は防げません。クーデター側としたら二度目とあらば撃つ覚悟をもって対応するでしょうしそもそも我々はこれから使用してきた車両や装備を放棄し、姿を隠します」

 

 ラインハルトが端的に理由を説明する。

 

「そのままでは隠れる先も匿ってくれる味方もいない、と言う事ですか?」

 

「はい。今回は我々のような敵対武装勢力がいないと思っていた、だから味方だと思った。そういう結果があったのでここまで妨げられずにやって来ることが出来ました。しかしこれからはクーデター側も我々がいる事を前提にします。今は市民の皆様がいますので刺激する所まで近づく事はないでしょうがもしこのままの装備で移動を開始したら速やかに討伐隊がやってくるでしょう。なので姿を変え皆様に紛れて身を隠すしかないのです」

 

 ジェシカが目を閉じ、考え込む仕草を見せる。

 

「付け足させて頂ければ、エドワーズ議員も"隠れる"事をお勧めします。これだけの集会を開いた代表者となると個別対応が行われる可能性が高いです」

 

 "下手に動かれるとこっちも困る"と言う素直な気持ちは隠す。ジェシカはその言葉を聞き、ゆっくりと目を開く。

 

「残念ですがそれが最善のようです。私からの決起はひとまず抑える事にしますし、誘いがあった場合にもその危険性を諭させる事にします。しかし、隠れる事は出来ません。一度とはいえこれだけの人を巻き込んでしまったのです。その市民を置いて私が身を隠す訳にはいきません」

 

(動かなければまぁ良しとしよう)

 

 そう考えてラインハルトは頷く。

 

「…………判りました。その御決断を成された以上、我々軍の者としては無理強いを強いる事は出来ません」

 

「ありがとうございます。皆さまもご無事で。どうやら自然解散の流れになりつつあります、乗り遅れない方がいいでしょう」

 

 気が付くと熱気の冷めた市民からごく自然にその場を去り始めている。熱するのも早いが冷め始めるとこれもまた早い。数が数だけにしばらくは続くだろうが事は急いでおいた方がいい。

 

 

「んで、これからどうするんだ?」

 

 撤収準備を開始した薔薇の騎士達と一緒にいたラインハルトの元に身一つになったアッテンボローがやってくる。残念だが彼のバンと中継機器一式も破棄対象である。どこかしらの映像記録をまさぐれば彼らがやってきた時の映像は残っているだろうし最後尾だったバンのナンバーは丸見えである。

 

「予定通り流れ解散しつつある市民に紛れて一旦姿を隠します。少々遠くなりますがクーデターに与していない軍基地は見つけてあるので各自でそこに向かう形になるでしょう。お約束通りアッテンボローさんは奥方様を伴って安全地帯(=薔薇の騎士隠れ家バー)まで移動できるよう手配いたします」

 

「俺としては女房さえ匿ってくれればそっちに同行したいんだがね?」

 

「ここからは非戦闘員を伴っての活動が難しくなります。ご遠慮ください」

 

 ラインハルトの言葉にアッテンボローが首をすくめる。移動中に話した時も同行を希望していたが諦めきれないようだ。しかし、大きなため息をつくと頭を掻きつつぼやく。

 

「ま、仕方ないか。しかし足(移動手段)はどうする?」

 

「おまたせしました。準備完了です」

 

 横からユリアンがやってくる。傍らには私服ではあるが隊員らしき者が一名付き従っている。

 

「この付近にお住いの隊員さんが車を出してくれます。アッテンボローさんもご準備を」

 

 傍らの隊員が軽く会釈する。

 

「善は急げと言わんといかんな。さっさと行くとしよう。隊員全員に伝えてくれ"後日一人一人全員に個別インタビューするからネタ考えとけ"ってな」

 

 手を振りながらアッテンボローがその隊員の後に続いてその場を後にする。残りは薔薇の騎士本隊の準備次第である。そちらの方を振り向くと大体の準備が終わったようである。隊員達はあらかじめ準備(するように言われていた)していた普段着に着替えそれぞれ重要物を入れた鞄なりリュックなりを持っている。既に準備済みのブルームハルトの元に隊員が駆け寄り二言三言会話を交わしブルームハルトが頷く。

 

「準備完了、各自解散!!」

 

 その号令で隊員が各々勝手に移動を開始する。目的地となる軍基地は結構遠いが集団移動するわけにはいかないのでいくつかのルートに分かれて各自で移動していく事になる。救国軍事同盟はその勢力(兵力)の関係でハイネセン市の主要部より遠方になってしまうと巡回兵すら多く割けないのが実情だ。とにかくその圏外まで逃げてから目的地を目指していくしかない。

 

「俺達も行くとしよう」

 

 ブルームハルトから声をかけられてラインハルトとユリアンも撤収を開始する。元もいるとはいえ非隊員である二人の護衛には一番強い人を、となり当然の結果としてブルームハルトと行動を共にする事となる。スタジアムの市民はいつの間にか残り数割といった所になっている。三人は急ぎつつも流れに乗ってその場を後にした。

 

 

 それから何日か経過してもその場の空気は重かった。現地対応を命じたベイ大佐は結果として阻止出来ずに帰還してきたがその時の状況を考えると咎める訳にもいかない(アッテンボローがばら撒いた中継動画は彼らも嫌々ながら確認している)。不幸中の幸いとしてその後、大規模集会を行う気配はなく不満だった者達のガス抜きが出来たのか市中の統制は乱れていない。ただ、首都星ハイネセン全土の状況把握は不可能であり、見えない所でどうなっているかは現地の諜報員からの情報に頼るしかない。移動面でも頭数的にも星の裏まで兵は派遣できず、その方面にも存在している軍小基地についてはアルテミスの首飾りの存在で黙らせるのが精一杯である(通信・組織的移動などを感知したら基地が基地跡地になる、という意味の言葉をオブラートに包んで言ってある)。後に"救国軍事同盟会議"という言葉が"多くの人が集まって相談しても結論が出ず、決定を見ないこと"を表す隠語として扱われる事になるのだがまさしくその会議は意味もなく続く、そしてそれを無視するかのように星の外は順調に悪化してゆく。

 

「カッファー司令部とランテマリオ星域方面軍の間で正式な停戦が成立したようです。実質的な降伏です」

 

「ネプティスからの定期通信が途絶えました。こちらからの呼びかけに応答しません」

 

「議長に事後報告を一つ、申し上げたい事があります」

 

「今度は何だ!!!」

 

 議長であるブロンズが思わず声を荒げる。

 

「…………クリスチアン君か、なんだね?」

 

 あの日以降、理由を付けて顔を見せなかったクリスチアンは何名かの人を伴っていた。中にはクリスチアンより上位の将官もいる。

 

「この度、私クリスチアンがベイ大佐に代わり市民活動対策を取り仕切る事になりました。あの市民集会を機に手の回らない星裏部の軍基地にも不穏な動きがあると現地諜報員の報告もあると聞いています。それらを踏まえまして各所の方々から協力を得て対応をさせていただきます」

 

 そういうと後ろに控えている者達がクリスチアンの言葉に同意する仕草を見せる。彼らがその協力者なのだろう。

 

「そのような事は私は命じていない。勝手な事は行わないでいただきたい」

 

 ブロンズが即座にそれを否定する。

 

「ですので"事後報告"なのです。私たちはあなたの否定を聞くつもりはありません。ただ、事後承認を頂きたいのです」

 

「そのような事を…………」

 

「私からもお願いいたします」

 

 横から出てきたその言葉の主を見てブロンズが驚愕する。

 

「エベンス君、君もなのか?」

 

 発言主はエベンス大佐。今日までブロンズの補佐として(議長として動かないといけないので手の回らない情報部長としての)色々な権限を預けていた。病的な軍隊至上主義者であり、視野も狭い小人物だがそういう姿はあまり見せず、淡々と仕事をこなしてくれていたのだが。

 

「もはやこの革命は温情慈悲の入る余地が無くなっているのです。なるべく事を荒げたくないと考えている議長のお考えも判りますが何かを変えない限り打開は不可能です。ここからは我々にお任せください」

 

「我々としては議長にはその任を引き続き果たして頂きたいと思っております。市民活動や軍の非協力者などよるのテロ行為に備えて"同志幹部の皆様とそのご家族の元には我々が厳選した護衛を付ける事に致しました"。これで色々と安全は確保されるでしょう」

 

 口をあんぐりと開けたままブロンズが力なく椅子に座り込む。

 

「では、我々はこれで失礼します」

 

 クリスチアン達が最高議会室を後にする。扉を出るその直前、立ち止まった彼はブロンズの方を振り向き一言だけ付け足す。

 

「言い忘れてましたが首飾り制御室の方々も我々に協力してくれるそうです」

 

 何も言う事の出来ないブロンズを相手にせず、扉は静かに閉じられた。

 

「さて、どう動くのかね?」

 

 部屋から出たクリスチアンに付き従う将官が尋ねる。

 

「前もって決めた通り動くときは一撃必殺とせねばならん。中途半端な対応では土竜叩きになる恐れがあるからな。準備だけは怠るな」

 

 それだけを応え、悠々とその場を去るクリスチアン一行。その意味を知るのはもう少しの時間が必要であった。

 

 

「一つ目の虫が動き始めたようです」

 

「そうか。市民集会と同時にやると効果があるだろう。適当な獲物を選んでおくように」

 

 七月四日、遂に首都星ハイネセン内に反救国軍事同盟を明言する軍基地が現れた。ハイネセン市から見て星のほぼ裏側に近い基地が態度を明確にし、他の沈黙する基地に決起を呼びかけると同時に救国軍事同盟が定義した禁止事項である戦闘準備を開始した。そしてそれから六時間後、要員数五〇〇〇名の集結が確認された基地はその二分後に"基地跡地"と呼べるものに姿を変えた。推定犠牲者数は"八三〇〇"名。首飾りの一つから放たれた幾筋ものビーム砲はその調整された最低限の火力をもって丁寧にその基地に降り注ぎ確実に跡地にする為に巻き込まれた隣接区域ごと更地に変えた。

 それとほぼ同時刻、ハイネセン市にある小さな公園で開かれた小さな反戦集会。あの日、歓喜の味を覚えた者達が行う小さなガス抜きのはずだった。昨日までなら始めるや否や武装兵達に(撃たずに威嚇されながら)追い散らされるのがお約束であったがこの日は開始してもやってこなかった。そして彼らの興奮が最高潮に達した時、視界外から飛来した催涙弾が公園を覆つくす。その直後にやって来たマスク着用の武装兵が関係ある無しを問わず全員を荷物のように車両に押し込み走り去る。そして数日後、連れ去られた者達の同居人に対して"任意同行"が求められ彼らも姿を消した。同意したら同じ場所に行く、拒否したら別の罪で別の場所に連行される。結局は消えるしかない選択肢なのだ。

 

「市民の皆様におかれましては厳戒令下である事を再度ご認識頂くと共に、これに反する行為の自粛を求めるものであります」

 

 地方の軍、そして一般市民の生活はあのスタジアム集会より前の静けさを取り戻した。だがその静けさは前とは意味の異なる静けさであった。

 

 

「そこまでやり始めたか、急がないといけないな」

 

 跡地となった基地の映像を眺めつつウランフが呟く。この映像はハイネセンへの入港を許可された貿易艦が持ち帰ったものである。出港前の物理・電子的持ち出し物は厳しくチェックされるが見つからない様にデータチップを汚物タンクに沈めて持ち帰った代物である。

 

「例の準備はどうなっている?」

 

「近辺の警護隊などが協力してくれたので予定より少し前倒しで進んでいます」

 

 ウランフの問いに参謀長チェン少将が応える。七月下旬、事前準備の終えたウランフ率いる三個艦隊はバーラト星系に侵入し惑星シリューナガル近辺でその準備の詰め作業の真っ最中であった。侵入したらしいという情報は救国軍事同盟側も押さえているが外宙戦力が枯渇した関係で首都星ハイネセン周辺に構築された警護隊や巡視艦隊による哨戒網を突破できず全容を把握する事ができない。

 

「それにしても……本当に大丈夫なのか?」

 

「ご心配なのは判りますが計算上問題はありません。まぁそう思わないとやっていられないというのが本音ですが」

 

 それは第二艦隊の合流後にもたらされた情報(?)がきっかけであった。

 

 

「ウランフ司令、少々宜しいですか?」

 

「? 何か言伝忘れでもありましたか?」

 

 第二艦隊との合流後に行われた情報交換等の為の会議、その終了後の事である。第二艦隊司令官フィッシャー少将が近づく。

 

「いえ、"正式な"伝達事項に漏れはありません。これはいわゆる事のついでのようなものなのですが…… 司令官はこのまま事が上手く進んだとしてハイネセンに控える"首飾り"に関して何か腹案はお持ちでしょうか?」

 

 その問いにウランフが眉をしかめる。それはこの事態が生じてからずっと考え続けていた事である。いつかは手を下さねばならない、しかし三個艦隊約三〇〇〇〇隻の全てを磨り潰す覚悟をしても破壊できる計算が立たない。あの首飾りは一つあたり一個分艦隊を相手どれる火力と艦艇とは比べ物にならない防御力を持ち合わせており、それが一二個と言う事は三〇〇〇〇隻相当とやりあえる火力と同規模艦隊の攻撃を耐えうる防御力を持っているという事なのだ。

 

「今の所、目途が立っていないのは事実。何かそのあたり、良い思案が伝達事項に含まれていれば良かったのですが」

 

「実は一つアイデア的なものを持って来ているのですが……」

 

「なんですか、それは!」

 

 思わず食い入ってしまうウランフにフィッシャーがびっくりする。

 

「これは出発前の会議後にヤン中将が話していた事なのですが……」

 

 その内容をウランフに説明する。聞き終わる頃には顔が何とも言い難い様子になる。

 

「いや、確かに理論上はそれで行けるはずと言われれば行けるのでは? というものですが………… それを"詳細を検討していない思いつき"と言われても、いやはや、イゼルローンを落とした時もそうだが我々とは違った頭脳をもっているようだ」

 

「まったくもって。あの方は艦隊司令官としても大器といえますがその手の事を考える頭脳にかけては当代随一といえるでしょう。ひとまず私の方でここまで移動がてら仮計算したデータなどはそちらに転送させておきます。ご検討を」

 

「有難く使わせていただきます」

 

 

 そして今、その計算に基づいた"品物"を作成している。アルテミスの首飾り、一二個に対して万が一を考え予備込みで一五個。その完成をもって艦隊は前進を開始。品物などの輸送&護衛やネプティスへの増援を除いた三個艦隊が合計約二五〇〇〇隻。本来、アルテミスの首飾りと正面決戦を行える戦力ではないその部隊が首都星ハイネセンの感知範囲に侵入した。

 

「ふん! その程度の戦力でこの首飾りに立ち向かえると思っているのか?」

 

 スクリーンに映るその艦隊を眺め、クリスチアンがふんぞり返る。席の位置は元のままだがもはや彼がこの最高議会室の主である。あの日から傀儡と化したブロンズは無気力で座るのみ。彼の行っていた役割はエベンスが受け持っている。反乱を起こしかけた基地を消滅させたのを機として救国軍事同盟の大半はその内心の大小はあれど実質的な指導者の事を認めている(といってもそれは市民や反救国軍事同盟基地と同じで威に服しているだけである)。失敗した(と見なしている)ベイもその威に服する事で元々受け持っていた任を続けることを許された。そしてダニエルズに至ってはスタジアム対応を外された恨みからか議会室にすら入る事が出来ない。

 

「攻撃が開始されました、一二基同時です。運び込んだであろう軍事衛星を展開させています」

 

「艦隊を近づける前に少しでも破壊しようとでも考えているのであろう。無駄な努力だ」

 

 この敵艦隊を撃退すれば"勝負あり"だ。敵の勝ち筋を潰した後はただひたすら耐え忍び、内乱中らしい帝国が再活動を開始する前に有利な形で和睦できれば政権は維持・継続可能だ。そう考えるとわざわざやって来てくれたのはむしろ有難い。そうクリスチアンは考え、余裕をもってその映像を見つめる。

 

 

「衛星群、交戦を開始。首飾り位置、固定されました」

 

「"お届け物"角度調整完了」

 

「エンジン始動、大事なお届け物だ。きっちり受け取れ」

 

 その号令と共に艦隊周辺に待機していたその品物が動き始める。惑星シリューナガルから切り出したサイズ一キロ程度の氷塊にエンジンを取り付けただけの質量弾。当然ながら進路上に首飾り以外の衛星も星もない事を確認し、一定時間後に自爆するように設定されているそれは凄まじい速度で加速し、首飾りに迫る。簡単なように見えてこれだけの距離で一キロ程度の"小さな物体"をピンポイントでぶち当てるのは難しい。故に少しでも可能性を高める為に捨て衛星を出して首飾りの位置を固定させたし、それでも外れた時に備えて予備を三つ用意している。

 

「それにしても一二個全部潰さなくても良かったのでは?」

 

 当然ながらそういう意見もある。一・二個潰して抵抗が無駄である事を悟らせるというやり方もあるのでは? という事だ。しかしウランフはそれを却下。

 

「一つでも残ってしまったら破れかぶれになった連中がそれを何処に撃つかわからん。既に地表に向けて撃っているのだからな」

 

 この一言で一二個を全滅させる事への異論は消えた。そして。

 

「命中まで5・4・3・2・1・当たりました。全弾命中です」

 

 自由惑星同盟が最も輝いていた時代、最も豊かになりつつある時代に莫大な費用をもって建造されたその軍事衛星は比較対象にすらならない費用にて作成された質量弾によって姿を消した。

 

「それにしてもこれだけの権勢を誇っていた首飾りもあっけないものだ。しかもそれが"隕石でも何でもいいからとにかく大きな物を超加速させてぶつければ何とかなると思う"という一言で済まされてしまうのだからな……」

 

 そうウランフは呟くと全軍に対し前進を命令した。

 

 

「…………消滅……しました」

 

 オペレーターの声が最高議会室に悲しく響く。

 

「あ……あ…………ああ………………」

 

 首飾りと共にその精神をも撃ち砕かれたクリスチアンが白目をむき、言葉とは認識できないうめき声を上げる。周囲の者達も言葉を失い目が泳いでいる。完全に精神を失った最高議会室で最初に意識を取り戻したのは本来この場を取りまとめるべき人であった。

 

「しっかりせんか!!! 意識を取り戻せ!!!!」

 

 救国軍事同盟議長ブロンズ中将はその場に仁王立ちをし、周囲を睨みつける。

 

「しかし、既に我々には抵抗する手段が…………」

 

「敵艦隊、軌道上に侵入を開始。揚陸を試みると思われます」

 

 エベンスが声をかけると共にオペレーターからの報告も入る。

 

「我々は敗れたのだ。もはやどうにもならぬ。如何にして血を流さず事を終えるか、それを考えよう」

 

「しかし我々は既に撃っています。禁忌とされている方法で、同胞を撃っているのです」

 

 要するに今降伏しても極刑は免れない。

 

「私の命令でな」

 

「いや、我々の命令で、だ」

 

「え?」

 

 ブロンズの言葉を訂正するようにダニエルズが入室してくる。急いで駆けつけたのであろう、少し息が荒い。

 

「ふぅ、なんとか間に合ったようだな。こういう時は素直にこの年寄りと議長の言葉通りにするんだ。スタジアムの反省を込めて我々が対応の強化を命じた。二度目を起こさせない為に我々がその引き金を引くように命令した。そもそもこのような重大事項をお前たち如き佐官が出来るはずなかろう。我々議長と副議長の命に、威に屈してやらざるをえなかったにすぎぬ。ということでいいな? 議長殿?」

 

「その通り。お前たちは終始我々の威に内心反感を抱きながら従わざるをえなかったのだ」

 

「生き続けた方がつらい人生になるかもしれん。だが生きていれば何か出来る事もあるはずだ。我々の、それこそ物理的な首をかけて諸君らの極刑だけは免れるようにする。だからこの場はどうか矛を収めてもらいたい」

 

 場が静まり返る。

 

「各地より我々への抵抗宣言は発せられています、直接つなぎます」

 

 オペレータの声が乱入し、スクリーンに映像と音声が転送される。

 

「我々は救国軍事同盟なるクーデター勢力に対し、抵抗を宣言する。参加せし基地は……」

「~~~~行政区全市は民主共和制政治を守るために…………」

 

 この瞬間を待って準備していたのだろう、首飾り等の威をもって黙らせていた各地域が一斉に反旗の狼煙を上げる。この瞬間から救国軍事同盟の勢力圏はハイネセンの中でもごくわずかな範囲に狭まり始める。後の総括で彼らを精神的に屈服させた要因は軍事が外宙戦力の消滅と首飾りの破壊、そして政治においてはスタジアムの一件とこの一斉宣言であったとされている。

 

「…………形式上、今の交渉相手はウランフ大将だ。彼に連絡を……」

 

「その必要はない!! まだ要人要所は我々が押さえている。それがある限り相手は必ず譲歩する。交渉はそれを理解させてからだ!!」

 

 事を終わらせようとしたブロンズに対して今まで黙っていたクリスチアンが目を充血させながら叫ぶ。"そうだそうだ"と彼の一派が声を上げる。

 

「もうやめたまえ、そのような行為を一つ行うごとに市民の憎悪は深まる。時を稼ぎ既成事実を詰み重ね、各勢力からの妥協を引きずり出し臨時政権としての存在を認めさせる。もはやその道は断たれているのだ」

 

「臆病に支配された議長、何もやらん副議長。お前らの様な覚悟の無い軟弱者どもがいるから革命は達せられんのだ!! もはや実力行為あるのみ。さっさと入って来い!!! 反抗する者を拘束せよ!! 殺してもいい!!!」

 

 クリスチアンが扉に向かって叫ぶ。

 

「…………おい! どうした!! ……おい」

 

 扉の方を見つめつつ声の勢いが落ちる。来るはずの兵が、待機させていた兵が来ない。

 

「すまんがの。そもそもどうやってわしがここに入って来たと思うのだ?」

 

 呆れ果てたようにダニエルズが呟く。そして扉が開き、一人の士官が兵を引き連れて入ってくる。

 

「後片付けに少々時間がかかってしまいました。少なくともここと要人周辺は押さえました」

 

 入って来た兵達が唖然としているクリスチアン達が意識を取り戻す前に取り押さえていく。

 

「バクダッシュ中佐、なぜここに?」

 

 ブロンズが呆けた表情で尋ねる。

 

「どれだけあなたの元で働いていたと思うのです。何も話されてないとはいえ私に望まれた事などお見通しですよ」

 

 バクダッシュがポーカーフェイスで応える。

 

「そうだな」

 

 ブロンズが久しぶりの笑みを漏らす。この非常に優秀であり同じくらい癖が強く利に聡い男をブロンズはリトマス紙として使った。側で用いずに情報部に呼び寄せて拘束した軍要職の監視(=実質的護衛)という簡単な仕事のみ任せたのだ。後は勝手に情報を集め、天秤の傾きが明確になったら己の身を護る為に事を上手く収めようと勝手に動くだろう、と。

 

「要人の護衛についてはベイ大佐と連携し、お任せしています。また、副議長殿を慕う者達も同心し一部の要人は安全な場所へ移動しております。あとは…………」

 

 そこまで言って目を伏せる。"あとはあなた方が首を差し出すのみです"。流石に口には出せなかった。この上官には癖がありすぎる(自覚している)自分を重用してもらい、今の地位まで上げてくれた恩がある。

 

「さて、ウランフ大将に繋げてもらうとするか」

 

 バクダッシュの気持ちが理解できるからこそ、ブロンズは彼を見る事は無かった。

 

 

「さて、もうそろそろ終わりそうだ。約束通り、帰らせてもらうよ」

 

 民間宇宙港の一角にある小さな建物の一角にアーサー・リンチ少将はいた。

 

「思った以上に相討つ事がなかったな。まぁ首飾りが消滅してくれた事は遠い将来的には有難いと言った所だろう」

 

 宇宙港作業員の姿をした者が応える。少なくとも軍少将を相手にする一般市民の態度ではない。

 

「こればっかしは軍の再建計画立案者を恨むんだな。財布が厳しい中で実働部隊が我慢できるだけの道筋を作ったんだからな」

 

「ヤン・ウェンリー中将か。イゼルローンの事と言い厄介なものだ」

 

「そこまで厄介ならどさくさ紛れに消しちゃえばよかったんじゃねぇの?」

 

 リンチの嫌味にその男は眉をしかめる。

 

「それが出来れば苦労せん。我々は存在し続けねばならん。どれだけの要人だろうと人一人と引き換えには出来んのだ」

 

「そういうものかね」

 

「そういうものだ。さて、疑いなく出れるようになるのは少し先だが部屋は用意してある。その時まで我慢する事だ」

 

「少しは時間つぶしになるのはあるのかい?」

 

「ほんの少しの間なんだ、我慢しろ」

 

 それを聞くとリンチは肩をすくめて奥の部屋に歩を進める。こうしてアーサー・リンチは再び自由惑星同盟から姿を消した。

 

 

 七九七年八月十二日、救国軍事同盟議長ブロンズ中将と自由惑星同盟軍ウランフ大将の間で停戦(実質的降伏)が成立。武装解除などの手続きの後、二十三日に最高評議会議長ジョアン・レベロの名で厳戒令の解除と行政機能の回復が宣言された。

 

 




 トータルで帝国側の比率が高くなってしまう事はまぁご了承くださいという事で。
 原作2巻では45%くらいが同盟、本作では話数的に37.5%くらいが同盟のはずです。
 次で第二章は終了です。同盟から見た、帝国からやってくるあのはた迷惑集団(笑)の対応までが第二章です。

 ラインハルトが挨拶をした際の ・・・・ は彼の正式な所属先からお察しくださいw

 フィッシャーに対するウランフの口調が丁寧なのはフィッシャーの方が年上という作者認識だからです

 首飾りの戦闘能力についてはどこまであるのかが原作のみでは不明ですがこれくらい(一つで一個分艦隊(=二四〇〇隻))はあっていいかな、と。バーミリオン時に二個艦隊(双璧)が来た時に「これがあれば」とじたんだ踏んだ事を考えると一個艦隊相当だと胡坐をかくには低すぎると思いますしね。火砲そのものは戦艦主砲をアウトレンジ出来る高出力なのをエネルギー供給できる限界まで搭載、実弾系は補助(補給がめんどいので)。外壁はなるべく分厚く(壊れた時に交換しやすいモジュール式を数層)。どちらかというと火力殲滅型ではなく通常の艦隊艦艇の火力では壊す事が困難な厚さにしてビーム砲で淡々と相手を削っていく受け身型。という作者妄想。
 質量兵器をぶつけるというのは「誰でも思いつくじゃないか!」って思うかもしれないけどこういうものって前例ががなく、事前知識等が全くない状態ですぱっと思いつくのかな?と。我々がその知識(原作など)が全くない状態で「さぁやれ?」と言われて思いつくものなのかな?と。結局は後孔明のふんぞり返りなんじゃないかなぁ。

 シリューナガル、原作(新書2巻)だと誤植でシリーュナガルになってた。どうやって読むんだよw


4/06 帝国:討伐勅命発令
4/07 帝国:正規軍艦隊出撃
4/13 同盟:救国軍事同盟クーデター
4/14 同盟:ウランフ声明
4/XX 同盟:シャンプール陥落
4/19 帝国:アルテナ星域会戦
4/22 同盟:ラインハルト、ユリアン&アッテンボローと接触
4/XX 帝国:レンテンベルク要塞陥落
4/23 同盟:アラルコン艦隊出発
4/XX 同盟:パルメレンド陥落
5/19 同盟:ドーリア星域会戦
5/XX 帝国:シャンタウ星域会戦
6/XX 帝国:リッテンハイム派離脱
6/22 同盟:スタジアムの歓喜
6/XX 同盟:カッファー基地、ランテマリオ方面軍との間に停戦(実質的降伏)成立
6/XX 同盟:シャンプール通信途絶(無力化)
6/XX 同盟:救国軍事同盟クリスチアン一派内部クーデター
7/04 同盟:クリスチアン一派による対反勢力攻撃
7/XX 帝国:キフォイザー星域会戦
7/XX 同盟:ウランフ率いる三個艦隊バーラド星域到着
8/XX 帝国:ガルミッシュ要塞陥落
8/12 同盟:アルテミスの首飾り消失、救国軍事同盟降伏
8/23 同盟:厳戒令解除、政治正常化宣言(内乱終結)
8/24 帝国:ガイエスブルク艦隊戦開始
8/27 帝国:ヴェスターラント対応の為、一時休戦成立
8/28 帝国:ヴェスターラント核攻撃阻止
8/29 帝国:一時休戦終了ガイエスブルク艦隊戦最終日、盟約軍艦隊壊滅、正規軍陸戦隊ガイエスブルク要塞突入
8/31 帝国:ガイエスブルク要塞陥落
9/09 帝国:ガイエスブルク要塞にて戦勝式典
9/14 帝国:アイゼンフート声明(盟約軍亡命宣言)
9/28 帝国:盟約軍亡命部隊、自由惑星同盟軍と接触

 大きな狂いはないはずだ・・・・
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