魔法少女まどか☆マギカ 交わる世界   作:レイブラスト

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今回の話、正直自信ありません。


第8話 失恋と口付けと新戦士

さやか

「…………ふぅ」

 

3日後の朝、登校した時からさやかはどこか沈んでいた。それはまどかやほむらにも一目瞭然であった。

 

まどか

「どうしたの、さやかちゃん?」

 

ほむら

「何かあったの? 目元が赤いわよ」

 

言われてから慌てて手鏡を見ると、確かに目元が赤く腫れてるようだった。

 

さやか

「あはは……昨日思い切り泣いたからなぁ」

 

まどか

「やっぱり何かあったんだ……何が原因なの?」

 

さやか

「実はさ……昨日恭介がやっと決意してくれたみたいでさ。私と仁美に告白してきたんだ」

 

まどか

「え! そうだったの!?」

 

ほむら

「知らなかったわ……でも、その様子だと結果は……」

 

さやか

「うん……フられちゃった」

 

そう言って笑う彼女は、どこか悲しそうで、けど全てを受け入れた表情をしていた。

 

さやか

「多分こうなるだろうなってわかってたけど、悲しくて……帰ってから1人で大泣きしちゃって……まあでも、選んだのが仁美なら仕方ないよね」

 

まどか

「さやかちゃん……」

 

ほむら

「……1つだけ聞かせて」

 

さやか

「ん?」

 

ほむらにはどうしても聞かねばならないことがあった。過去のループで何度も見ている出来事だからだ。

 

ほむら

「貴女は、そのことを引きずっているの? 今でもまだ、上条恭介のことを想っているの?」

 

その問いにさやかは「うーん」と考え、こう述べた。

 

さやか

「前にも言ったけど、私は仁美が相手なら仕方ないなって思ってたし、色んなとこで仁美には敵わないことも知ってた。だからかな。一度思い切り泣いたら、自分でもびっくりするぐらいスパッと割り切れてるんだよね。現にさっき恭介達と一緒に来たし」

 

ほむら

「嘘!?」

 

さやか

「さすがに前みたいなことはもうしなかったけど」

 

まどか

「それはともかく、さやかちゃんは上条君のことを諦めたってこと?」

 

さやか

「平たく言うとそうなるかな。ま、人生長いんだし新しい恋なんてすぐ見つかるから、そんなに心配しなくてもいいよ」

 

まどか

「……うん。私、これからも応援する! さやかちゃんがいい人と巡り会えるように!」

 

さやか

「ありがと♪」

 

ほむら

「…………」

 

既に気持ちを払拭しているさやかに、ほむらは大いに戸惑っていた。が、同時にいい傾向だとも思っていた。これなら、魔法少女になった際絶望する可能性はかなり低くなる。最も、できればなってほしくないが。

 

ちなみにこの時、近くで偶然話を聞いてた担任が「そうよ、私もきっと巡り会える筈……!」と1人で語っていたが割合する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。まどかとさやかは既に暗くなった道を歩いていた。

 

まどか

「もう、カラオケに行ったからすっかり遅くなっちゃったじゃん……」

 

さやか

「ごめんごめん。ここんとこしばらく行ってなかったし、残念会をしたいなーって思って」

 

まどか

「それで遅くなったら意味ないよ……お母さんに怒られちゃう」

 

さやか

「それは本当にごめん」

 

さすがにさやかも本気で謝ったとき、視線の先にある人物が映った。

 

まどか

「あれ、仁美ちゃん?」

 

夜道を歩いていたのは、志筑仁美だった。

 

さやか

「あ、本当だ。おーい、仁美~!」

 

名前を呼び、傍に駆け寄って行く。

 

仁美

「あら、美樹さんに鹿目さん。ごきげんよう」

 

さやか

「ごきげんようじゃないよ。今日は習い事があった筈でしょ? 一体どこに行こうとしてるの?」

 

仁美

「どこって、ここよりもずっといい場所にですわ。あ、そうですわ、美樹さん達も一緒に」

 

さやか

「はぁ? アンタ何言ってるの?」

 

まどか

「さ、さやかちゃん、アレ!」

 

首を傾げるさやかにまどかが促すと、仁美の首元に魔女の口付けが見えた。

 

さやか

(魔女の口付け!? まさか!)

 

よく見れば、周りにも口付けがある人達が歩いていた。

 

まどか

「ど、どうしよう。さやかちゃん!」

 

さやか

「まずマミさん達に連絡を入れて! そしたらこのままついて行って仁美を助ける!」

 

まどか

「わ、わかった!」

 

言われた通りまどかはマミ達に連絡を入れ、仁美の後に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがてまどか達は人気のない工場に入り、そこにいる1人の男性を見つけた。

 

男性

「俺はダメなんだ……こんな小さな町工場1つ、満足に切り盛りできなかった……今の時代に、俺達の生きる場所はないんだ……」

 

その言葉を皮切りに、1人の女性が男性の足下にあるバケツの中の液体に別の液体を混ぜようとした。それが何を意味するのか、まどかは知っていた。

 

まどか

「(アレを入れたら、科学反応で……!)ダメ! それを混ぜたら!」

 

止めようとするが、仁美が行く手を阻んだ。

 

仁美

「邪魔をしてはいけません! あれは神聖な儀式です。私達はこれからみんなで素晴らしい世界に旅に出ますの。それがどんなに素敵なことか、貴女にもすぐわかりますわ!」

 

さやか

「仁美……操られてるとはいえ、今のアンタの口からそんな言葉……聞きたくなかった!」

 

言い終えると同時にさやかは走り出し、バケツを掴んで窓ガラスに放り投げた。

 

ガシャァァァン!

 

さやか

「はぁ……はぁ……」

 

まどか

「さやかちゃん……」

 

さやか

「っ、逃げるよ、まどか!」

 

安心するのも束の間、さやかはまどかの手を掴んで走り出した。背後からは操られた人々が襲いかかろうとする。やがて2人はある部屋に隠れた。

 

さやか

「ここまで来れば、多分大丈夫な筈……」

 

少ししてから様子を見ようとドアを開け、身を乗り出した時―――

 

まどか

「きゃっ! な、何!?」

 

さやか

「え、まどか!?」

 

突然の悲鳴に驚いて背後を見ると、魔女の結界がまどかを飲み込んでいた。

 

まどか

「い、いや! さやかちゃ―――」

 

それをさやかが認識した直後、まどかの姿は消えた。

 

さやか

「そ、そんな……まどかが……! マミさん達は来るのに時間がかかりそうだし、一体どすれば―――」

 

キュゥべぇ

「契約だよ」

 

さやか

「!」

 

驚いて足下を見ると、キュゥべぇがさやかを見上げていた。

 

キュゥべぇ

「僕と契約して魔法少女になれば、鹿目まどかを助けることができる」

 

さやか

「でも、願いが……」

 

キュゥべぇ

「願いなんていくらでもあるじゃないか。思い人と添い遂げたいとか、恋敵を倒したいとかさ」

 

さやか

「……!」

 

最後の言葉に大きく目を見開くさやか。

 

キュゥべぇ

「さあ、早く契約を」

 

さやか

「……1つ、聞いてもいい?」

 

キュゥべぇ

「何だい?」

 

さやか

「――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、工場の別の部屋では。

 

翔太郞

「おっそろしい剣幕だったなアイツ等」

 

フィリップ

「アレが魔女の口付けで操られた者達なんだろう」

 

映司

「それはともかく、これからどうします?」

 

翔太郞、フィリップ、映司がさやかとは別の部屋に隠れるように入っていた。彼らは調査後の食事の帰りに夢遊病のごとく歩いている人達を見つけ、フィリップが今回の依頼の為に作った改良型デンデンセンサーで調べた結果魔女の仕業だと判別した為、後をつけたのだが何故か暴動のように襲ってきたのだ。

 

フィリップ

「彼らは操られているだけだ。幸いにもこの部屋には結界への入り口がある。そこから入って元を断つしか方法はない」

 

翔太郞

「だと思ったぜ。で、どうやって入るんだ?」

 

映司

「あ、普通に入れましたよ」

 

入る方法を翔太郞が模索していると、映司が右手を結界内に突っ込んでいた。

 

翔太郞

「……真面目に考えた俺がバカみたいじゃねぇか」

 

フィリップ

「ようやくバカということを自覚できたのかい?」

 

翔太郞

「うるせぇな!」

 

映司

「あの、早く行かないと」

 

翔太郞

「はぁ…わーったよ、たくっ」

 

どこか納得がいかないまま、翔太郞は2人と共に結界に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まどか

(何で……こんなことになっちゃったんだろ……)

 

一方、結界の中でまどかはネガティブな思考になりかかっていた。しかし、

 

???

「はぁっ!」

 

ザシュッ!

 

突如として青い騎士が現れ、使い魔を倒した。その姿は―――美樹さやかだ。

 

まどか

「さやかちゃん!?」

 

さやか

「遅くなってごめんね、まどか。今コイツ等ぶっ飛ばして、助けるから!」

 

言うが早いか、さやかは手に持った剣で次々と使い魔達を撃破していく。だが―――

 

???

「グルルル……!」

 

???

「ヴッ……ヴッ……!」

 

さやか

「いっ!? こんな時にミラーモンスター!?」

 

どこからともなくゲルニュートとシアゴーストが束になって現れた。さすがの魔法少女もミラーモンスターには苦戦する。が、希望は遅れながらもやって来た。

 

翔太郞

「おりゃぁっ!」

 

映司

「だあっ!」

 

翔太郞達がゲルニュートの群れを蹴散らしながらまどか達の元へとやってきた。

 

さやか

「な、何――ってえぇ!? この人達は!?」

 

まどか

「え、知り合い?」

 

さやか

「アンタ知らないの!? 左翔太郞さんにフィリップさん、そして火野映司さん! どれも世界の平和を守ったヒーロー、仮面ライダーなのに!」

 

ライダーの素顔を知らないまどかに、さやかが憤慨しながら言う。

 

翔太郞

「お。俺達もかなり有名になってきたな」

 

映司

「そりゃあ、結構な数で戦ってきましたからね……で、いつ変身するんですか?」

 

翔太郞

「相棒が用事を済ませたらだ」

 

2人が話している時、フィリップはまどかに近づき屈んで目線を合わせた。

 

フィリップ

「君が鹿目まどかだね。そしてそっちの君が、美樹さやか」

 

まどか

「私達のこと、知っているんですか?」

 

フィリップ

「リアス・グレモリーから話は聞いてる。魔女を探し、倒すのが僕達に課せられた依頼だ」

 

まどか

「グレモリー先輩に? そうだったんですか……」

 

フィリップ

「それでだが、君にお願いがある。しばらくの間、僕の体を見ていてくれないかい?」

 

まどか

「へ? えと、わかりました?」

 

どういうことかわかりかねる質問の内容に、まどかは首を傾げながらも頷いた。

 

フィリップ

「ありがとう。…翔太郞!」

 

翔太郞

「よっしゃ! ようやく変身できるぜ!」

 

映司

「はい!」

 

一度ゲルニュート達から離れると、翔太郞は腰にダブルドライバーを取り付け(同時にフィリップにも取り付けられる)、映司はオーズドライバーを取り付けた。そして、フィリップは緑色の、翔太郞は黒色のUSBメモリを模したガイアメモリというアイテムを取り出し、スイッチを入れた。

 

『CYCLONE!』 『JOKER!』

 

一方映司はオーズドライバーの前部にある、3つの窪みの右側に赤いメダルを、左側に緑のメダルを入れ、最後に中央に黄色のメダルを入れた後、ドライバーごと斜めに傾けると右腰部にあるオースキャナーというアイテムを持ち、滑るようにドライバーを通過させた。

 

翔太郞・フィリップ・映司

「「「変身!」」」

 

叫ぶとフィリップはサイクロンメモリを右側にセットし翔太郞側のベルトに転送させ、翔太郞は残る左側にジョーカーメモリをセットし左右に展開した。

 

『CYCLONE! JOKER!』

 

『タカ! トラ! バッタ! タ・ト・バ! タトバ タ・ト・バ!』

 

それぞれのドライバーから音声が鳴り、翔太郞は体の右側が緑で左側が黒の仮面ライダーWサイクロンジョーカーに、映司はタカ、トラ、バッタの能力で構成された仮面ライダーオーズ・タトバコンボに変身した。

 

まどか

「ほ、本当に変身……うひゃっ!?」

 

同時にフィリップが意識を失い倒れてきたので、まどかは慌てて受け止めた。

 

WCJ

「さあて、一気に行くぜ!」

 

WCJ

『美樹さやか、僕達はミラーモンスターをどうにかする。その間に使い魔を倒してくれ』

 

さやか

「は、はい! わかりました!」

 

オーズTC

「よし、はぁあああああああ!」

 

役割を確認し、素早く行動する。予定通りWとオーズはゲルニュートとシアゴースト達に向かって行く。

 

WCJ

「おりゃあ! たあっ!」

 

オーズTC

「はっ! せぇい!」

 

自慢の拳やキックで次々と倒していくが、如何せん敵が多いので時間がかかりそうだ。

 

オーズTC

「数が多いですね……!」

 

WCJ

『こういう時はアレで行こう、翔太郞』

 

WCJ

「ああ!」

 

『LUNA!』 『METAL!』

 

Wは今度はルナメモリとメタルメモリを取り出してスイッチを入れて差し替え、オーズは中央と左側のメダルをそれぞれカマキリとチーターのメダルと交換しオースキャナーを通過させた。

 

『LUNA! METAL!』

 

『タカ! カマキリ! チーター!』

 

再び音声が鳴り、Wはルナメタルに、オーズはタカキリーターに変化した。

 

WLM

「たぁあああああああ!」

 

オーズTKT

「うおおおおおおおおおおお!」

 

棒状の武器、メタルシャフトを鞭のように唸らせて敵を一網打尽にするW。オーズはチーターレッグによるスピードで駆け抜けながらカマキリソードで次々と切り裂いていく。やがて、ミラーモンスターは1つ残らずいなくなった。さやかの方も、使い魔を倒したところだった。

Wとオーズはサイクロンジョーカーとタトバコンボに戻ると、さやかと共に本体である箱の魔女と対峙した。

 

WCJ

「さて、とどめだ!」

 

WCJ

『すまないが先鋒は任せたよ、美樹さやか』

 

さやか

「任せてください!」

 

剣を構えて突撃準備に入るさやか。同時にWはジョーカーメモリを引き抜いて右側のマキシマムスロットにセットし、オーズはオースキャナーで再度ドライバーを通過させた。

 

『JOKER! MAXIMUM DRIVE!!』

 

『スキャニングチャージ!!』

 

その瞬間、さやかは箱の魔女に向かって走り、Wは風圧で浮き上がり2つに分割し、オーズは変形したバッタレッグの力で高くジャンプした。

 

さやか

「てりゃあああああああああああああ!!」

 

WCJ

「『ジョーカーエクストリーム!!』」

 

オーズTC

「せいやぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!」

 

先にさやかが剣で箱の魔女を切り裂き、中身の本体を露出させる。そこへWとオーズが挟み込むようにジョーカーエクストリームとタトバキックを食らわせた。

連携攻撃を受けた魔女は爆発して結界ごと消滅し、それを確認したWとオーズは変身を解除。フィリップが起き上がる。

 

フィリップ

「ふむ、さすがに無茶かと思ったが、良い連携をするね」

 

さやか

「あ、あはは……初めて何で上手くいったかどうかわかんないんですけど」

 

翔太郞

「って初戦闘かい!?」

 

映司

「大丈夫? ケガとかしてない?」

 

さやか

「ご覧の通り、平気です」

 

まどか

「さやかちゃん……」

 

さやか

「まどかも無事で良かった」

 

無事を確認したその時、マミ達魔法少女とゾルダ、ガンダムパイロット達が入って来た。

 

マミ

「美樹さん! 鹿目さん!」

 

ドモン

「パトロール中に何やら夢遊病になってる人達を見かけたんだが、大丈夫か?」

 

さやか

「あ、マミさん達だ」

 

ゾルダ

「何だ、もう終わってるのか……ん? あの3人って、まさかWとオーズか?」

 

グラハム

「そのようだな」

 

パトリック

「てか、何だその格好?」

 

さやかの魔法少女姿を指してパトリックが尋ねる。

 

ほむら

「さやか、貴女どうして……!」

 

さやか

「こうなったのは色々と事情があるんだけど……」

 

フィリップ

「すまないが、続きはどこかに集まってからでいいかい? 色々と話したいこともあるしね」

 

まどか

「え? でもそれだとお母さん達に心配かけちゃう……」

 

刹那

「問題ない。この人達については偽情報を流すことで解決を計る。みんなはそれに巻き込まれ、連邦軍に保護されたことにすればいい」

 

ゾルダ

「名案だな」

 

翔太郞

「余計にこんがらがるんじゃないか……?」

 

グラハム

「いや、この場合こうするのが良い。新しく集まったライダー諸君の紹介も必要だしな」

 

ドモン

「ならイッセー達を叩き起こすか」

 

まどか・さやか・マミ

(((……先輩方、ごめんなさい)))

 

家でぐっすり眠っているであろう3人にマミ達は心の中で謝った。

 




Wとオーズがついに正式参入しました。そんでもって次回はあの人達が出ます。
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