魔法少女まどか☆マギカ 交わる世界   作:レイブラスト

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第13話 QUANTUM BURST

翌日、全員は臨時駐在基地に集合しており、パトリックとグラハムは機体の整備をしていた。その隣では、輸送機が着陸していて操縦していたティエリア・アーデが刹那達と話をしていた。

 

ティエリア

「何度も話した通り、このダブルオークアンタは来るべき対話のための機体だ。性能はイアンのお墨付きだが、できる限り壊さないようにしてくれ」

 

刹那

「わかっている」

 

ティエリア

「それからこれは皆に言っておくが、クアンタムシステムを使用する際は装甲がパージされ、ダブルオーライザーより無防備な状態になってしまう。隙を狙われて攻撃されないように皆で攻撃を引きつけてほしい」

 

一誠

「任せて下さい!」

 

明久

「そういうことなら得意ですから!」

 

ティエリア

「ありがとう。では、細かい調整を行ったら僕は失礼する」

 

刹那

「色々とすまない、ティエリア」

 

その後、ダブルオークアンタの調整を終えたティエリアはダブルオーライザーを輸送機に積み込むと宇宙(そら)に帰っていき、刹那達は結界のある場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映司

「いよいよか……」

 

杏子

「緊張して来たな……」

 

結界内に突入し、戦々恐々としつつも彼らは奥に進む。そしてついに、オクタヴィアがいる場所へと辿り着いた。

 

ゾルダ

「ってアイツ、早速攻撃しようとしてないか!?」

 

翔太郞

「まずい、行くぞ!」

 

翔太郞・フィリップ

「「変身!」」

 

『CYCLONE! JOKER!』

 

『『XTREME!』』

 

映司

「変身!」

 

『シャチ! ウナギ! タコ! シャ・シャ・シャウタ! シャ・シャ・シャウタ!!』

 

一誠

「ドライグ!」

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!』

 

明久

試験召喚(サモン)! 融合(フュージョン)!!」

 

既に変身していたゾルダと王蛇は攻撃を避け、翔太郞達は仮面ライダーWサイクロンジョーカーエクストリームに、映司は仮面ライダーオーズ・シャウタコンボに変身し一誠は赤龍帝の鎧(ブーステッドギア・スケイルメイル)を纏い、明久は金色の腕輪で召喚獣と融合した。

 

ドモン

「刹那がクアンタムシステムを作動させるまで、時間を稼ぐぞ!」

 

グラハム

「了解だ!」

 

王蛇

「なら、前より派手にやってやるか」

 

『SWORD VENT』

 

ゾルダ

「一発の威力より、機動性を優先した方がいいな」

 

『SHOOT VENT』

 

ギガキャノンを召喚したゾルダは攻撃を避けながら弾丸を放ち、ベノサーベルを持った王蛇はなんとオクタヴィアの右腕に飛び乗り、その上を走りながら切り刻んでいく。

 

一誠

「っ!? やるなぁ! ようし、俺も!」

 

『Change Solid Impact!!!!』

 

それを見た一誠は赤龍帝の三叉成駒(イリーガル・ムーブ・トリアイナ)龍剛の戦車(ウェルシュ・ドラゴニック・ルーク)に変化すると反対の腕に飛び乗り、オクタヴィアの左腕そのものを押さえつけた。

 

明久

「どうやったらあんな発想が出るんだろ……」

 

既に肩に飛び乗っていた明久は、それを見て唖然としていた。

 

パトリック

「おらおらぁ! 俺はこっちだぜ!」

 

グラハム

「我が動き、とくと目に焼き付けろ!」

 

ドモン

「ゴッドスラッシュ! タイフゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」

 

GN-XⅣ、ブレイヴ、ゴッドガンダムは連携攻撃でオクタヴィアの動きを制限していく。

 

オーズSC

「くっ、この!」

 

オーズSCはタコレッグのオクタキャプチャーで地面に自分をしっかりと固定し、電気ウナギウィップでオクタヴィアを縛り上げていた。

 

WCJX

「翔太郞、メモリの位置が特定できた」

 

WCJX

「よっしゃあ! 後は刹那を待つだけだぜ!」

 

プリズムメモリを装填したプリズムソードを持ち、ビッカーシールドに乗ってオクタヴィアの周囲を旋回するWCJXはクリスタルサーバーで必要な情報を検索し、ある一点に視線を向けた。

 

ティエリア

『了解した、フィリップ。……刹那、今だ! クアンタムシステムを!!』

 

刹那

「了解! クアンタムバースト!!」

 

少し離れた場所にいるダブルオークアンタが若干宙に浮き、GNドライヴが内蔵されたGNシールドが背部に移動し本体のGNドライヴと直結。機体が一瞬赤くなった後緑色に発光し、GNソードビット全基が本体を取り巻くように展開、全身の装甲がパージされ各部GNコンデンサーが露出し、大量のGN粒子が散布される。

 

刹那

「うぅぅぅ……おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

イノベイターの力を全開にし、周囲の意識を繋ぐ。以前と同じようにさやかの意識が流れ込んでくる。

 

さやか

「何……この光? とても暖かい……」

 

が、前のように偽の意識が流れ込んでくることはなかった。情報の取捨選択をしているのだ。そしてこの能力こそが、ダブルオークアンタが対話の為の機体と呼ばれる所以―――クアンタムシステムだ。

 

刹那

「美樹さやか!」

 

さやか

「あれ、刹那さん?」

 

まどか

「さやかちゃん!」

 

マミ

「美樹さん!」

 

ほむら・杏子

「「さやか!」」

 

さやか

「まどかにマミさん、ほむらと杏子も……一体どうして…………あ、そっか。私、魔女になっちゃったんだ……」

 

自分の置かれた状況を把握し、落ち込むさやか。だが刹那が優しく話しかける。

 

刹那

「心配ない。左翔太郞とフィリップがお前を戻す方法を見つけてくれた」

 

さやか

「……え……本当?」

 

刹那

「だから、みんなの元に帰って来るんだ。彼女達もそれを望んでいる」

 

さやか

「…………」

 

刹那に促されたさやかはまどか達の目を見つめる。しばらくして、さやかは呟くように言った。

 

さやか

「そっか……そうだよね。友達が死んだら、みんな悲しむもんね……」

 

マミ

「っ、戻って来てくれるの……?」

 

さやか

「……はい。私の人生まだまだ長いですし、中学生で死ぬなんてまっぴら御免ですから。それに、杏子ともそんなに話せてないし」

 

両手を頭の後ろで組みながらそう答える。

 

杏子

「へっ。アタシだってまだ会ったばっかだからな。すぐにお別れはごめんだ」

 

まどか

「さやかちゃん……! よかった……!」

 

刹那

「安心するのはまだ早い。翔太郞達を待つんだ」

 

そう言うと、刹那はモニターに目を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠

「動きが止まった?」

 

ゾルダ

「成功したのか?」

 

攻撃の手を止めたオクタヴィアに、怪しみながらも成功したかと思い始める。

 

WCJX

「……ティエリア・アーデから連絡が入った。刹那・F・セイエイは美樹さやかとの対話に成功したようだ」

 

WCJX

「っしゃあああああああ!」

 

WCJX

「喜ぶのは早いよ、翔太郞。メモリブレイクだ」

 

WCJX

「おっと、そうだったな」

 

ビッカーシールドを操作して、WCJXはオクタヴィアの胸元あたりに近づき、プリズムソードのマキシマムスターターを押した。

 

『PRISM! MAXIMUM DRIVE!!』

 

WCJX

「「プリズムブレイク!!」」

 

プリズムソードを勢いよく振るい、緑色のエネルギー刃を飛ばす。それがオクタヴィアに直撃すると、少しの衝撃の後ナイトメアメモリがうなじから排出され、パキンと割れた。

そして一瞬の輝きの後、オクタヴィアは消滅した。

 

一誠

「うおわああああああああああああああああああ!?」

 

明久

「え、ちょ、落ちるぅぅぅぅぅぅうううううううううううううう!?」

 

『ADVENT』

 

王蛇

「危ないとこだったな」

 

腕や肩に乗っかっていた一誠と明久は高所から落下し、王蛇はエビルダイバーを呼んで飛び乗り安全に着地した(尚、落ちた2人にケガはない)。先ほどまでオクタヴィアがいた場所には……美樹さやかが立っていた。

 

まどか

「っ、さやかちゃああああああああああああん!」

 

マミ

「美樹さんっ!」

 

さやか

「へぇ!?」

 

友達が戻って来たことに感極まったまどかとマミが抱きつき、大いに戸惑う。ほむらと杏子はゆっくり近づくが、目から涙が溢れていた。

 

杏子

「……なぁ、これって奇跡ってやつかな?」

 

ほむら

「そうかもしれない。……でも、これは最初から決まっていたのかもしれない。こうなることを望んだのは、私達だもの」

 

杏子

「かもな……」

 

さやか

「あ、ほむら、杏子!」

 

何とか2人を引きはがしたさやかが近づく。

 

杏子

「よっ。体の方は無事か?」

 

さやか

「まあね。絶好調って感じ?」

 

マミ

「一応後でアーシア先輩に診てもらった方がいいかも」

 

ほむら

「そうした方がいいわ」

 

さやか

「そだね。あ、ところでさ……ほむらって物凄い苦労してたんだね……」

 

ほむら

「っ!? 何故それを!?」

 

話をした時さやかは魔女化していていなかったのに、どうしてさやかが知っているんだろうか?

 

さやか

「クアンタムバーストのお蔭だと思うけど、あの時みんなの意識が繋がって、色んなことが流れて来たんだ。その中に、ほむらが体験したことがあってそれだけは鮮明に覚えているんだ」

 

まどか

「そうだったんだ」

 

さやか

「もう、友達なんだから早めに言ってくれればよかったのに。水臭いなぁ」

 

ほむら

「ご、ごめんなさい……」

 

さやか

「んー、まあ、アンタにも言うに言えない事情があったんだろうし、ちゃんと言ってくれたから…許したげる。私の願いも丁度決まったしね」

 

マミ

「え、本当なの?」

 

杏子

「どんな願いだ?」

 

興味津々で尋ねる杏子達。少し間を開けて、さやかは述べた。

 

さやか

「ワルプルギスの夜ってのを倒して、平和な生活を守り抜く! これが私の願い! ……どうよ?」

 

若干不安げに聞くが、杏子達は一瞬呆けた後、皆笑顔になる。

 

杏子

「何だ……結構いい願いじゃねぇか」

 

マミ

「叶えましょう、その願い。私達で!」

 

ほむら

「素晴らしいと思うわ」

 

まどか

「私は戦えないけど、絶対叶うって信じてる!」

 

さやか

「ありがと、みんな」

 

笑顔で話すさやか達。そんな彼女達を、グラハム達が離れたところで見守っていた。

 

グラハム

「美しいな。これが友愛というものか」

 

パトリック

「柄にもなく感動しちまったぜ」

 

刹那

「ここから始まるんだろう。彼女達の、物語というのは」

 

パトリック

「そうだな。……で、あちこちに飛び散ったクアンタの装甲ってどうすんだ?」

 

グラハム

「回収するしかあるまい」

 

パトリック

「ですよねー……」

 

ため息をつき、パトリック達は後始末に追われるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

善吉

「そうか……そんなことが隠されていたのか……」

 

翌日。生徒会室にいる善吉は蒼那経由でリアスの連絡を聞き、魔法少女に関連した全ての秘密を知ることとなった。

 

善吉

「……事は俺が思っているよりも深刻だった……」

 

蒼那

「ですが、私達が学院を離れる訳にはいきません。こうしてる間にも、クリフォトや今だ潜んでいる異常者(アブノーマル)が襲撃してくるかもしれないんですから」

 

善吉

「そうだよな……ふぅ……」

 

ため息をつき、椅子にもたれる善吉。何かを思い出しているようにも見えた。

 

蒼那

「どうしたんですか?」

 

善吉

「ん? いや、めだかちゃんならこういう時どうするんだろうなって考えてさ」

 

蒼那

「黒神めだか……去年の一学期、二学期の生徒会長だった方ですね。退学したと聞きましたが……」

 

善吉

「ああ……今頃どこで何してんだか……」

 

そう言った時、部屋のドアを誰かがノックした。「どうぞ」と善吉が言うと、その人物は入ってきた。

 

球磨川

『やあ、善吉君』

 

善吉

「何だ球磨川か。俺に何の用だ?」

 

彼の名は球磨川禊。かつて黒神めだかと死闘を繰り広げた、最強……否、最弱の過負荷(マイナス)である。

 

球磨川

『実はある人にここへの案内を頼まれちゃってね。君に会いたがってるんで、連れてきたんだ』

 

善吉

「俺に? もう一度聞くが用件は?」

 

球磨川

『それがどうも、魔法少女とかに関係してるみたいでさ。あ、ちなみに僕はムッツリーニ君経由で色々知ってるから』

 

蒼那

「あの変態男が……!」

 

嫌なことを思い出したのか、蒼那が手に力を込める。

 

球磨川

『彼とは妙に馬が合うんだ。この前なんか裸エプロンの素晴らしさを延々と語り合ったり……ってそんなことは今はどうだっていいんだ。重要じゃない。ほら、入って来て』

 

???

「やれやれ、やっとか……随分と待たせるな」

 

善吉

「っ!? 君は……!」

 

入って来た人物を見て、善吉は大いに困惑していた。隣にいる蒼那も同じである。

 

???

「風の噂でこの町に危機が訪れてると聞いたので帰って、球磨川に詳しく聞いたんだが……中々面倒なことに巻き込まれてるじゃないか。私はもう生徒じゃないが、ボランティアとして戦いに参加させてもらう。そうリアスにも伝えといてくれ」

 

それを聞いて更に唖然となる善吉と蒼那。

 

球磨川

『あ、ちなみに僕も参加するから』

 

球磨川の言葉は耳に入らなかった。




ついにあの人が来ました。実際戦闘に参加するのは数話先ですけど。
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