魔法少女まどか☆マギカ 交わる世界   作:レイブラスト

2 / 19
第1話 変化

戸惑いながらも、ほむらは学校に登校し廊下を歩きながら考えていた。

 

ほむら

(やっぱり、今回はイレギュラーなことがかなり大きい範囲で起きてるわ。見滝原中学校が、高校の付属になってるのも間違いなくそれね。……でも、イレギュラーが多かろうと、私の目的に変更はないわ)

 

はぁ、とため息をつき、彼女は本来なら転校生として入る筈だった教室の扉を開けた。

 

ガラッ

 

?1

「あ、おはようほむらちゃん!」

 

?2

「おはよう! 今日は少し遅いんだね。遅刻するんじゃって焦っちゃった」

 

ほむらの耳に飛び込んで来たのは、桃色の髪の少女……鹿目まどかと青い髪の少女……美樹さやかの元気な挨拶だった。

 

ほむら

「…………………え、ええ。おはよう2人とも」

 

そのことに一瞬固まってしまうがすぐに我に返り、すぐさま状況を理解した。

 

ほむら

(私は入院してないことになっているから仲が良いのは当然か……私のことを名前で呼んでるということは、私も2人を名前呼びしている筈)

 

さやか

「何か変な様子……もしかして、悩み事とかでよく眠れなかったとか?」

 

ほむら

「ええ、まあ……そんなところかしら」

 

さやか

「ふむ、やはり。てことは悩みは、ずばり恋愛ごとか!」

 

ポンッ。と手を叩きこれだ!と確信した表情でさやかは言うが―――

 

まどか

「それって自分のことじゃない……? まだ決めてもらってないんでしょ?」

 

まどかのカウンターで、ぐさっと刺された様に胸を押さえた。

 

さやか

「うぐっ!? そ、それを言われると………いい加減私か仁美かはっきりしてくれるといいんだけどなぁ」

 

まどか

「……上条君も色々と困ってると思うな。今朝なんて両側にそれぞれ抱きついて登校したし。周りの視線が凄かったよ?」

 

ほむら

「え……」

 

2人の会話を聞いたほむらは、違和感に顔をしかめた。

 

さやか

「あ、あはは。もっと積極的になろう! って仁美に宣言したんだし……今更後に引けなくてさ……」

 

ほむら

「ち、ちょっとみ…さやか。どういうこと? 貴女、上条恭介と何があったの?」

 

思い切って彼女は尋ねてみるが、返ってきたのは予想外の言葉であった。

 

さやか

「あ、まだ言ってなかったっけ。いやー、実はさ。恭介が退院する日にお見舞いに行ったんだ。そしたら仁美とばったり出くわして、恭介のことが好きってことを聞いて。それで、私も好きって話をして、お互い負けないぞって誓ったんだよね」

 

ほむら

(上条恭介が退院している? どういうこと!? それにこんな早い段階で志筑仁美と……)

 

さやか

「それから、恭介に振り向いてもらおうと仁美とアプローチし始めて―――」

 

まどか

「だけど、人前で堂々としすぎるのも考え物じゃない?」

 

さやか

「……はい、おっしゃる通りです……」

 

ばつが悪そうにさやかは頬をかく。それを見たほむらは、ふぅとため息をつき、さやかを見やった。

 

ほむら

「(いくらか進展があるみたいだけど、懸念すべきことは聞いておかないと)1つ、いいかしら?」

 

さやか

「何?」

 

ほむら

「仮にもし、上条恭介が仁美を選んだ……貴女がフラれた場合は、どうするの?」

 

神妙な面持ちとなった彼女を見て、さやかは腕を組んで真剣な顔で話し出した。

 

さやか

「フラれた時か……ま、そうなったらなったでスパッと割り切るよ」

 

まどか

「え、そうなの?」

 

さやか

「うん。仁美はさ、天然だけど凄く気が利くし、優しいし、何より一緒にいると楽しい。女の私から見てもそう思うくらいだし、最近よく思ってるんだ。ああ、やっぱ仁美にゃ叶わないなぁって。だから恭介が選んでも納得ができる。……って、まだどっちに転ぶかわからないけど」

 

ほむら

「そう……ごめんなさい、変なこと聞いて」

 

さやか

「謝んなくていいよ。元は私が……あれ? まどかが綺麗なカウンター入れなければ言わなかったような……」

 

まどか

「え、私のせい!?」

 

驚くまどかに「冗談だよ~」と言い、その後は最近の世間話等で盛り上がりやがてホームルームの時間が来た。

 

和子

「皆さん、今日は先生から大事なお話があります……いいですか女子の皆さん! 卵の焼き加減にケチをつけるような男とは交際しないように!」

 

さやか

「あちゃ~。今回もダメだったか」

 

ほむら

(本来ならこの後で私が転校生として入って来てたのよね)

 

担任教師の失恋話にさやかが小声で呟き、ほむらはそう言えばと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。まどかとさやかはCDショップに訪れていた。

 

さやか

「なんか良い物ないかな?」

 

まどか

「う~ん」

 

どれにしようか決めあぐねていた時だった。

 

???

(助けて!)

 

まどか

「えっ……? 今の声って……!」

 

謎の声に導かれ、まどかはCDショップを出て行ってしまった。

 

さやか

「まどか?」

 

その様子を見ていたさやかも、彼女の後を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、別の場所では2人の男子高校生が帰路についていた。

 

一誠

「はぁ……色々あって遅くなっちまったな」

 

明久

「久々に疲れたよ……」

 

彼らは兵藤一誠(通称イッセー)と吉井明久。共に見滝原学院高校の二年生である。今日は明久に観察処分者としての仕事が久しぶりにあり、一誠も彼を手伝っていたので遅れてしまったのだ。

 

一誠

「よく言うぜ。試召戦争で縦横無尽の活躍して勝利を掴んだ癖に」

 

明久

「いや、あの時はただ夢中だったと言うか、何というか」

 

一誠

「夢中であそこまでやれるなら誰も苦労はし……ん?」

 

話している途中で、一誠はCDショップからまどかが飛び出して行くのを見た。

 

一誠

「あの子……確か中等部の」

 

明久

「急いでたみたいだけど……何だろう、嫌な予感がする」

 

一誠

「奇遇だな、俺もだ」

 

明久

「追いかけよう」

 

互いに頷き、一誠と明久はまどかの後を追った。




自分で言うのもなんですけど、この時点で既に色々変わりまくりですね……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。