魔法少女まどか☆マギカ 交わる世界   作:レイブラスト

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第3話 ゾルダと少女

まどか

「し、失礼します……」

 

おそるおそる、まどか達は北岡法律事務所と書かれた扉を開け中に入って行った。

 

明久

「……僕、生まれて初めて弁護士の家に入ったよ……」

 

一誠

「それも、あの有名な北岡秀一さんのだし……」

 

さやか

「普通なら一生無理だよ……」

 

キョロキョロと周りを見渡していると、部屋の奥から1人の男性が歩いて来た。

 

???

「お帰り、マミちゃん。今日は友達も一緒なんだ」

 

マミ

「ただいま、五郎さん。まあ、色々とありまして」

 

ほむら

「……誰?」

 

マミ

「この人は、北岡さんの秘書兼ボディーガードの由良五郎さんよ」

 

五郎

「初めまして」

 

ぺこりと綺麗なお辞儀をする。

 

一誠

「は、初めまして。兵藤一誠と言います。みんなからはイッセーと呼ばれてます」

 

明久

「よ、吉井明久です。初めまして」

 

まどか

「か、鹿目まどかです……」

 

さやか

「み、美樹さやかです……初めまして……」

 

ほむら

「暁美ほむらです……」

 

各々が緊張しながら挨拶をし、五郎は「そんな堅くならなくてもいいよ」と言い、奥へと案内した。そこには、北岡の姿が―――なかった。

 

さやか

「あれ? 誰もいない」

 

マミ

「ひょっとして、北岡さんは」

 

五郎

「うん。今日も戦いに行ってる」

 

その直後、近くに立てかけてあった姿見が波打ち、そこから先ほどほむら達を救った人物―――ゾルダが現れた。

 

ゾルダ

「ただいま、ゴロちゃん」

 

五郎

「おかえりなさい、先生」

 

ほむら

「っ! 貴方、あの時の!?」

 

さやか

「仮面ライダー!? 何でこんなところに!?」

 

驚いた様子を見せる彼女達を、ゾルダはん?と一瞥する。

 

ゾルダ

「君達は……そうか、さっき助けた子達か」

 

そう言うと腰にはめ込まれたカードデッキを外し、変身を解除する。

 

マミ

「彼女達、ミラーモンスターにも襲われていたんですか?」

 

北岡

「まあね。ってまさか、魔女にも襲われてたの?」

 

マミ

「正確には使い魔ですけど。兵藤先輩達が大半を蹴散らしてくれて、残りを私が倒しました」

 

北岡はマミの言葉に目を丸くすると、一誠と明久を見て、その後全員を見やった。

 

北岡

「……生身で使い魔を倒せるなんて、凄いな。あ、知ってると思うけど、俺は北岡秀一。クロをシロに変えるスーパー弁護士だ」

 

一誠

「えっと、俺は「言わなくていい。ミラーワールドで全部聞いてたからな」へ? ミラーワールド?」

 

マミ

「そのことも含めて、これから全て話すわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マミによって客間へと案内された一同は、そこにあったソファ等に腰掛けた。

 

マミ

「碌なおもてなしの準備のもないけど」

 

五郎

「あり合わせっスけど、どうぞ」

 

紅茶をマミが垂れ、五郎が即席で作った人数分の洋菓子を出す。それぞれを口に含むと……

 

明久

「おいしい!」

 

一誠

「こんなにおいしいの、初めて食べたぜ!」

 

さやか

「こっちの紅茶も、かなりおいしいよね!」

 

まどか

「そうだね」

 

ほむら

(おいしい……)

 

等々、感想はかなり良かった。

 

北岡

「だろ? ゴロちゃんの料理も、マミちゃんの紅茶も絶品だ。俺って中々の幸せ者でしょ?」

 

さやか

「羨ましい……!」

 

まどか

「あ、あはは……」

 

羨望の視線を向けるさやかに、思わず苦笑いするまどか。その様子を見ていたマミは、「さて」とティーカップを置いて言った。

 

マミ

「キュゥべぇの姿を見た……つまり、キュゥべぇに選ばれた以上、ある程度の説明はしておかないと」

 

北岡

「その次は、俺達ミラーライダーについても話しておこう。見られちゃったんだし」

 

目を閉じて言う北岡の後に、まずマミが宝石のようなものを取り出した。

 

まどか

「何ですか、それ?」

 

マミ

「これはソウルジェムと言って、私達魔法少女の魔力の源となるものよ。キュゥべぇと契約すると、これが生み出されるの」

 

一誠

(魔力の源って、普通体内とかにあるもんじゃないのか? 普通に露出させてたんじゃ、破壊でもされたら一巻の終わりだぞ……)

 

明久

「契約って?」

 

明久の問いに、今度はキュゥべぇが答えた。

 

キュゥべぇ

「僕との契約によってソウルジェムを手にした者は魔法少女となり、『魔女』と戦う使命を課せられるんだ。その代わり、魔法少女になったらどんな願いでも1つだけ叶えてあげることができる」

 

流れるように次々と説明していく。ちなみに、キュゥべぇが喋れることにまどかとさやかは驚いていたが、一誠と明久は「ああ、喋れるんだ」と普通の対応をしていた(そしてその反応にほむらが逆に驚いていた)。

 

さやか

「どんな願いでも?」

 

一誠

「それって、ハーレムを山ほど作りたいとか、たくさんのおっぱいに囲まれたいとかでも?」

 

キュゥべぇ

「勿論可能さ」

 

一誠

「マジでか!?」

 

明久

「イッセー……せめてそういうのは女子がいない場で言おうよ……」

 

彼が言う通り、女性陣のほとんどは一誠をジト目で見ていた。

 

一誠

「わ、悪い。けど、俺は願いごとは自分の力で叶えてなんぼだと思うな。どんなに時間がかかっても、どんなに苦労してもだ。……って、あくまで個人的な意見だけど」

 

さやか

「なるほど……」

 

マミ

「次に、その『魔女』について説明するわ。魔女って言うのは、周囲に絶望を振りまく存在で、希望を振りまく魔法少女とは正反対の存在よ。最近起きている原因不明の事故や自殺、行方不明事件の一部は魔女の仕業なの。魔女は常に結界の中に隠れているから、普通じゃわからないし出られないわ」

 

まどか

「じゃあ、もしかしたら私達もあのまま……」

 

その場面を想像し、まどかとさやかは背筋をゾッとさせる。

 

明久

「ところで、マミちゃんやほむらちゃん以外にも魔法少女っているの?」

 

マミ

「いるわよ。でも、全員が味方という訳じゃないわ。魔女を倒すとそれなりの見返りがあって、手柄の取り合いで衝突することが多々あるんです」

 

グリーフシードと呼ばれる物体を取り出し、説明する。それを聞いて「難しい問題だね」と明久は腕を組む。

 

マミ

「それじゃあ次は……」

 

言いかけて、マミは北岡に目配せする。

 

北岡

「よし、ここからは俺にバトンタッチだ。ミラーライダーやモンスターについて話して行こう」

 

順番に、北岡は自分の秘密を話して行った。

 

北岡

「俺がさっき変身していたのはミラーワールドと呼ばれる鏡面世界に入る為に作られた、仮面ライダーだ」

 

さやか

「やっぱり……Wやオーズとどこか似た雰囲気を持ってると思ったら」

 

北岡

「で、ミラーライダーが何と戦っているかと言うと、さっき君達を襲ったような、ミラーモンスターだ」

 

ほむら

「ミラーモンスターと言うのは?」

 

北岡

「……詳しいことはわかってないが、ミラーワールドに巣くう存在で、主に人間を襲い食らっている。さっき言った行方不明事件も魔女とは別にコイツ等が関わっているからなんだ」

 

一誠

「人を食べる……」

 

北岡

「ソイツ等はコアミラーと呼ばれるミラーワールドにある巨大な鏡から生まれる。それを破壊する為に俺を含めた13人のライダーが誕生したんだけど……これが曲者でね。常にあちこちを移動してる上に次々とモンスターを生み出すんで、見つけることも近づくことも難しいんだ」

 

そこで一旦息を整えると、カードデッキから1枚のカードを出した。

 

北岡

「後、俺達は契約のカードを通じてミラーモンスターと契約する。契約できるのは1枚につき一体で、契約したライダーはモンスターの強さに応じた力を得られる他、モンスターの食事が人間のもの……ご飯とかでもよくなる。ただし、モンスターと戦い続けるという宿命を背負うことになるし、危険だらけだけど」

 

さやか

「恐ろしい話ですね……ん? 思ったんですけど、ミラーライダーと魔法少女って、何か似てません?」

 

ほむら

(さやかの言う通り、ミラーライダーと魔法少女、ミラーモンスターと魔女、そして契約……全て似通っている。これはどんな意味を持つと言うの……?)

 

北岡とさやかの言葉を聞き、ほむらは1人思考していた。北岡とマミはう~んと唸って言う。

 

北岡

「確かに似てるが、そこんとこは俺もわかってないんだよね」

 

マミ

「私も。最初知った時はびっくりしたけど」

 

その後、マミは「ところで」と話題を戻す。

 

マミ

「2人は魔法少女になるのかしら? さっきの話を知った上で答えて」

 

すると、まどかとさやかは「それは……」と言葉を濁してしまった。

 

マミ

「まあ、いきなり決めろって言うのも無理な話よね。そこで提案なんだけど、2人共私の魔女退治に付き合ってくれない? 魔女との戦いがどんなものか自分の目で確かめて、危険と感じたらならなくてもいいわ」

 

明久

「あの、それって大丈夫なの? 戦いの場に連れてくのって、かなり不安があるんだけど……」

 

マミ

「ええ。もちろん細心の注意は払うし、本当に危険と感じたら2人を連れて離脱します。後、できれば……」

 

マミはほむらを見つめる。

 

マミ

「貴女が来て、2人を守ってくれると心強いわ。」

 

ほむら

「私が……?」

 

自分を指し、ほむらは驚いた表情をする。当然だ。これまでのループで、この時点でそう言われたことは一度もないのだから。

 

マミ

「私1人でもカバーできない時があるし、もし私が戦ってる間に2人に危険が及んだら一緒に逃げてほしいの」

 

ほむら

「それは構わない。でも、何故そんなことを言うの? 漁夫の利を狙うかもしれないわよ?」

 

ほむらは言うが、マミは「それなら大丈夫」と笑顔を見せた。

 

マミ

「友達を命がけで守る人に、悪い人はいないもの」

 

ほむら

「……!」

 

明久

「あ、1ついい? それって僕らもついて行って大丈夫?」

 

マミ

「もちろんです。身体能力の高い2人が来てくれれば、鹿目さん達を護りやすくなりますし」

 

一誠

「決まりだな」

 

北岡

「俺も参加したいけど、明日は弁護士の仕事があるんだよなぁ」

 

マミ

「大丈夫です。任せておいて下さい」

 

今なお驚きを隠せないほむらを置いて話は進み、今日は解散することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北岡

「時にマミちゃん……本当にいいの? 人数が増えればそれに越したことはないだろうに」

 

マミ

「確かにそうですけど、北岡さんの戦いを何度か見学して、本当の戦いが何なのかを知ってますから」

 

皆が帰った後、マミ達はそんな話をしていた。

 

北岡

「へぇ、ちょっとは学習してるじゃないの」

 

マミ

「つい最近のことですけどね。それに……キュゥべぇの言葉が全て真実とは限らないですし。もし言葉の裏に何か隠されているなら……ならない方がいいかもしれない」

 

北岡

「さすが中三。頭の回転も早いな」

 

マミ

「まあ、あの時北岡さんに出会ってなければ、私もキュゥべぇのことを信じきっていたんでしょうけど」

 

その後、五郎が夕食を持ってきたので3人で仲良く食べた。




あっと驚くようなクロスオーバーをしたいけど、中々思い浮かばないです……
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