ありふれた(?)女神転生   作:はるまき

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この位の表現でも注意表現っているんでしょうか?


第16話:MAC全滅?円盤は悪魔だった?

そう言えば、玄さんの弟の嗣寅さんが見つかった。

間隈の襲撃の際に重傷を負い、大鳳流空手の弟子に匿われていたのだが、ようやく傷が癒えMACに合流したのだ。

彼も悪魔憑き(デビルシフター)で、アストラと言う悪魔に変身(シフト)する。

どうも魔界でもレオと関係が深いらしく、強力な合体技があり、除霊に活躍している。

この間、ついに仇の間熊 成人を二人で倒したそうだ。

ヤタガラスからの依頼も、所員達の実力が上がるにつれ重要案件が回るようになって来ている。

自衛隊へのヘルメット納入も進んでいるが、ブラックボックスの生産量がボトルネックとなり中々全部隊への配備には時間がかかる見込みだ。

いっその事パテント料を貰って、全てスリーダイヤモンドへ全部生産を任せることも、おユキさんは検討している。

何しろ、あのマッド二人、開発したい研究が次から次に湧くらしくブラックボックスを生産する時間も惜しいらしい。

実に順調だな。

 

 

黒井STAR商事は中堅として少しは名の知れた会社である。

なんでも調達してくれると評判なのだが、裏ではそれこそ銃器から麻薬、人身売買まで手掛ける、違法退魔士御用達の会社だ。

社長は黒井 四礼。

彼は今、会社の所有する町外れの倉庫へと護衛を連れて来ている。

夜も更けており、人気のない倉庫の裏手の鍵を開け中に入る、黒井達。

倉庫に入った途端、むわっと匂う、汗やら精液やら尿やらその他もろもろの体液が混ざり合った生臭い匂い。

目の前には、十数人の男女が裸で縺れ合いながら痴態の限りを尽くしていた。

彼らの眼は、酒と薬で濁っており、正気の欠片も無い。

サバト。

由緒正しき、悪魔召喚の儀式が繰り広げられていた。

護衛がうえ、と言う顔をする中、黒井はその醜悪な光景を、ふん、と鼻で笑い、徐に呪文を唱え始めた。

と、床に隠された魔法陣が反応し、光を放つ。

ゆらり。

空間が揺らぎ、銀色の、蛸のような、海月のような、花のような触手を含めると3m程の悪魔が顕現した。

と、悪魔は花弁が開くように倉庫一杯に広がり、召喚時に大量のMAGを奪われたことで半死半生になった男女を飲み込んで…溶かしながら吸収していく。

蒼褪める護衛達を余所に、黒井は満足そうに頷いた。

「これなら行けるな。待っているがよい、MACよ。」

黒井は当初、MAC等と言う弱小組織に関心は無かった。

だが、最近所属する人員の除霊の腕が上がって来たのか、これまで黒井STAR商事が独占してきた訳あり除霊に食い込み始めてきた。

更に、どうやったか自衛隊とのコネを作り、金回りも良くなってきている。

当たりの異界を引いたな。

MACが秘匿しているそれに、黒井は、金に異常なまでに執着した性格により霊能にまで昇華したカンによって正解に辿りついていた。

異界の詳細は分からないが、あのようなちんけな組織に任せるには勿体ない位の豊潤な金の匂いがする。

「私が、上手に利用するのが、筋だよなぁ?」

くつくつと喉の奥であざ笑い、黒井は倉庫を後にするのであった。

 

 

「あれ~?、おユキさん珍しいねこっちいるの。」

一寸カオスの爺さん達との打ち合わせに学校に来たところ、季節を忘れたように咲いている桜の下に緋毛氈を敷いてお茶を楽しむおユキさんを見つけた。

「ええ、今日は事務方の誕生会とかで、私が居りますと霊圧で楽しめないかと。」

そう、令和の頃ではあまり聞かないが、この頃は小さい会社だと職員さんの誕生会を開いたりしていた。

「へえ、誰の誕生日だったのけ?」

ラムが尋ねる。

「松木さんのお誕生日ですわ。」

「ああ、彼女だったちゃね。」

一応事務の人たちにはあのメットを被ってもらい、俺の仲魔達と顔合わせしている。

大分腰引けてたけどな。

そっか、松木さんの誕生日か…、松木さん?松木さん!!?

ヤバい、ヤバい!!

あの、全国のちびっ子を悪夢に叩き込んだ回じゃねえか!!

 

 

MACの事務所では、和やかに松木所員の誕生会が行われていた。

手作りのおめでとうメッセージボードに紙製の花が飾り付けられ、誕生ケーキの蠟燭を吹き消してはしゃぐ、松木所員。

皆でドリンクを手に取り、乾杯をしようと掲げた、その瞬間。

窓の光が遮られるや、パリンと破られ、室内に流れ込む、怪しげな煙。

吸い込んだ者から、喉を掻きむしり、血を吐きながらながら倒れ込む。

追い打ちをかけるように、溶解ブレスが散布され、じわりと溶けていく、室内。

弾や、玄にもどうすることも出来ない。

咳込みながら、脱出を図るのみ。

 

錯乱坊(チェリー)~~~!!」

「うむ、南無(テトラカーン)~。

ぱあっと、澄み渡る、室内。

「サクラさん、ランちゃん!!」

「任せい、サマリカーム。」

「は~い、だーりん、常世の祈り。」

床に倒れ伏し、絶息、または虫の息であった者たちは安定した呼吸となり、顔色を取り戻す。

「親父、呪いも解けたはずだ!」

「む、デュワ!

「レオ~~!」

輝く閃光と共に変身し、ファイティングポーズをとる、二人。

「あらあら、やってくださったものですね。」

びっくう、っと二人の背が震える。

「この損害の貸しは、安くありませんわよ?凍りなさい(絶対零度)。」

 

FREEZE!

 

怪異の巨体に、霜が降り、硬直する。

 

「さ、お義父様、玄さん、止めは任せましたわ。」

 

そのおユキさんの声に、はっ、と自分を取り戻し、親父(セブン)は頭の鶏冠に両手を沿えると、

『ヘア!』

アイスラッガー(万能・衝撃貫通)

凄まじい速度で飛翔した鶏冠は怪異を切り裂く!

『イヤア!』

その傷に向けて、必殺のレオキック(物理貫通)

怪異は、MAGの残滓を残して消滅したのであった。

 

滅茶滅茶になった室内で、倒れ伏した所員達を介護して回る。

「大丈夫ですか?」

「どこか痛むところはないっちゃ?」

「ふむ、念のためこれでも飲んでおれ。」

「具合が悪い所があったら、教えてね♡」

一人一人確認して回る皆であったが、一か所には決して目を向けようとはしなかった。

 

「うふふふふ、この負債、どうやって取り立てましょうかしらね?」

おユキさんが、荒らされまくった室内を眺めて、右手を頬に添えながら絶対零度の微笑みを浮かべていたのだから。

 

 

 

「続いてのニュースです。今日、黒井STAR商会に捜査令状が出されました。容疑は恐喝、暴行、殺人、銃刀法違反、麻薬取締法違反、人身売買です。事件の全容を知るとみられる黒井四礼社長については現在行方が分からなくなっており、警察ではその足取りを追っています…」

 

「あらあら、大変ですわね?」

お昼のニュースを、()()()()()()()()()()休憩室のソファでお茶を嗜みながら見る、おユキさん。

 

余談だけど、黒井社長の足取りは完全に消えて、多額にあったとみられる裏金も見つからず、海外逃亡したとして世間からは徐々に忘れられていったぜ…。




何でか知りませんが、おユキさんを描写しやすいんですよね。
何ででしょうか?
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