ダンジョンにビルダーがいるのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

8 / 18
 
今回は早い段階でリリに出会います。


第8話 サポーター

 

ジャガーノート乱獲から1週間後、ベルは5階層まで探索して、次は6階層に向かおうかと考えていた。

 

「さてさて、今日は6階層に行こうかな。どんなモンスターかいるのか楽しみだな♪」

 

ウッキウッキしながら歩いていた時のこと。

 

 

 

 

        ジロッ

 

 

 

 

「ん?」

 

ベルは突然後ろを振り向いた。

 

「今誰かに見られた様な・・・もしかしてルビス様かな?手を振っておこうかな」

 

ベルが軽く手を振っていると

 

「あの〜〜何をされてるのですか?」

 

「?」

 

声を掛けられ振り向くとそこにはウェイトレスを来た少女がいた。

 

「いや、今誰かに見られたから一応手でも振っておこうかなと思って」

 

何ともおかしな事を言ってしまったベルであったが、

 

「・・・ふふ。面白い人」

 

「そうですか?」

 

少女はクスッと笑った。

 

「ところで貴方は?」

 

ベルは少女にそう言った。

 

「あっ、自己紹介がまだでしたね。私はシル・フローヴァです」

 

「シルさんですか、いい名前ですね。僕はベル・クラネルです」

 

お互いが自己紹介したのと同時にベルの腹が鳴った。するとシルは

 

「お腹空いてるんですね。よかったらこれどうぞ」

 

ベルに弁当を渡した。

 

「悪いですよ。お弁当なんて、それにこれシルさんの朝ごはんじゃ?」

 

「気にしないでください。私の方はお店が始まったら賄いが出ますから」

 

シルの後ろには店があり、従業員達が掃除をしていた。するとシルは

 

「でも、その代わり」

 

「その代わり?」

 

「今夜の夕食は是非当店で!!約束ですよ」

 

いい顔でそう言った。

 

「分かりました。そうさせていただきます。でも弁当を貰ったからお返しにこれをあげますよ」

 

と、ベルは袋からスライム肉まんをシルにあげた。

 

「これは?」

 

「僕が作ったスライム肉まんですよ。また後で!!」

 

ベルはそう言ってダンジョンに向かった。シルはベルから貰ったスライム肉まんを見ていた。

 

「・・・変なモンスター?・・・はむ・・・お、美味しい!!」

 

シルがスライム肉まんを食べていると、

 

「あーーー!!シルが何か食べてるニャー!!ずるいニャー!!」

 

同僚のアーニャに見つかっていた。一方その頃ベルはバベルの近くにいた。周りには冒険者とそのサポーターがいた。

 

「サポーターか。僕も欲しいな・・・雇おうかな」

 

そう考えていると

 

「お兄さん、お兄さん、白髪のお兄さん!!」

 

「ん?」

 

後ろから声を掛けられ振り向くと小さい少女がいた。

 

「初めましてお兄さん。突然ですが、サポーターを雇いませんか?」

 

「良いですよ」

 

即答であった。これには少女も少し戸惑ってしまった。

 

「えっ!?い、良いんですか!!」

 

「うん。僕もちょうどサポーターが欲しいなって思ってたから。僕はベル・クラネル。君は?」

 

「私はリリルカ・アーデ。リリってお呼び下さい」

 

そしてベルはリリから軽い説明を受けてからダンジョンの6階層に向かった。この時リリはいいカモが出来たと考えていた。リリは同行した冒険者を騙してアイテムを盗んで売る事をよくしている。今回は獣人に変装してベルに近づき頃合いを見て騙そうとしていたが、

 

「ポッチとな」

 

バッゴォォォォン!!!!!

 

『『『ウシャァァァアー!!!??』』』

 

「・・・・」

 

大砲でウォーシャドウの群れを蹂躙していた。

 

「さて、早く魔石とドロップアイテムの回収、お願いします」

 

「は、はい!!」

 

ベル達は倒したウォーシャドウの魔石とドロップアイテムのウォーシャドウの爪を拾っていた。

 

「いやーー助かるよ、リリ。これで回収に時間が掛から無くなったよ」

 

「そ、そうですか・・・」

 

リリは少し引き攣った顔していた。

 

「ちょっと休憩しようか」

 

ベルはそう言ってダンジョンの壁を壊してゆっくり出来るスペースを作り、机と椅子を2つ出した。

 

「・・・あのすみません。その机と椅子は何処から出したのですか?」

 

「何処って袋からだけど」

 

「明らかに物理法則を無視してるのですが」

 

リリは当然の反応していた。それから昼休憩を取り、再びウォーシャドウを蹂躙し、帰りながら上層のモンスター狩りを行いダンジョンを出た。そしてギルドに稼いだ分を換金して行った。

 

「6万8000ヴァリス!?」

 

「おお。稼げた」

 

ウォーシャドウ30体、コボルト15体、ゴブリン5体、の魔石とドロップアイテムの半分を換金した金額であった。

 

「す、すごいですよ。ベル様!!」

 

「そうなの?」

 

「それはそうですよ!!レベル1の6人組パーティの3倍の額を稼いだんですから!!」

 

リリはベルを褒めていた。

 

「これならまだまだ上を目指せますね!ではベル様。そろそろ分前を「はいどうぞ」・・・え?」

 

ベルはリリに4万8000ヴァリスを渡した。

 

「ちょ、ちょっとベル様!!」

 

「何?」

 

「リリが多く貰っても良いのですか!?」

 

「良いけど。僕もドロップアイテムを半分貰ってるし」

 

そう言ってベルは2万ヴァリスを袋の中に入れた。

 

「じゃあ今日はここで解散ね。じゃあまた明日!!」

 

ベルは帰って行った。そして1人になったリリはその場に立っていた。

 

「・・・・変な人」

 

よく分からない不思議な気持ちをリリは感じていた。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。