ダンジョンにビルダーがいるのは間違っているだろうか 作:サンバガラス
リリと別れてからベルはシルの働いている所にやって来た。
「ベルさんこっちです」
「お待たせしました」
「ふふ、ちゃんと来てくれたんですね」
「ええ、約束ですから」
そしてベルはシルに案内されてカウンターに座った。
「取り敢えずシルさんにお任せします」
「かしこまりました♪」
それから数分後、ベルの目の前に山盛りのトマトスパゲッティが開かれた。
「おお!!」
すると豊穣の女主人の店主のミアがベルに話しかけた。
「あんたが、シルの知り合いかい?冒険者って割に可愛い顔してるし、ヒョロイね!!しっかり食べなよ」
「そうですか?割と鍛えていると思ったんですけど」
「どうです?楽しまれてますか?」
「はい。美味しいですよ」
「それは良かったです。私の今夜のお給金も期待できそう」
シルはお客を見ていた。
「このお店色んな人が来て面白いでしょ。沢山の人がいると沢山の発見があって、私つい目を輝かせてしまうんです!!」
「そうですか」
「私知らない人と触れ合うのが趣味と言うか、心が疼くと言うのか」
「何となくその気持ちわかる様な気がします」
ベルはジト目でシルを見た。その時だった。
「にゃぁん!!ご予約のがお客様御来店にゃん!!」
アーニャが扉を開けた。そこから美男美女の様々な種族の集団が入って来たのだ。すると周りが騒めき始めた。
『おおっ!えれぇ上玉!』
『バカッ!エンブレムを見ろ!ロキ・ファミリアだぞ!!』
『げぇ!!マジかよ!!』
そしてロキ・ファミリアの主神ロキが宴の挨拶を行っていた。
「皆ダンジョン遠征ご苦労さん!!今日は宴や!!思う存分飲めぇぇぇぇ!!」
『『『おおお!!!』』』
ロキ・ファミリアが飲み始め、盛り上がっていた。
「盛り上がってますね」
「ええ。ロキ・ファミリア様はうちのお得意様なんです」
「へーー」
そんなこんなで数時間後、ロキ・ファミリアの幹部ベート・ローガがアイズに話をふっていた。
「そういやよアイズ。お前昨日の5階層で誰と話してたんだ?」
「昨日の?」
その事に主神であるロキが興味を持った。
「なぁ、何の話や?」
「昨日の遠征の帰り道にミノタウロスを逃げて、その始末した時にアイズが誰かと話してたのを見てたんだよ」
そしてファミリアの全員が話を聞こうとしていた。
「そいつってアイズたんの知り合い?」
ロキの問い掛けにアイズは答えた。
「知り合いじゃない。初対面。後その子がミノタウロスを倒してた。多分だけどその子レベル4ぐらいと思う」
「「「!?」」」
その言葉に全員が驚いていた。すると副団長のリヴェリアがアイズに言った。
「アイズ。その子の特徴は」
「えーーと。白髪でゴーグルを付けていて、本を持っていた。後は・・・ハンマーかな」
その特徴を聞き、ロキ達はそんな冒険者がいたか、考えていた。
「あかん。全然分からん。てかそんな格好の奴やったら直ぐに見つk・・・・・・・・」
ふとロキがカウンターを見ると、
「シルさん、何か好きな食べ物とかありますか?」
「好きな食べ物ですか?そうですね・・・ベルさんから頂いた食べ物が今の所好きですね」
「スライム肉まん気に入ったんですか?よかったら今度渡しましょうか?」
「良いんですか?出来れば4つお願い出来ますか?あの後アーニャ達も食べて美味しいって言っていたので」
ベルとシルが話していた。ロキはベルの後ろ姿の白髪と本、そして武器であるハンマーを見た。
「なあ、アイズたん。もしかしてアイツだったり」
ロキが指を差し、見ると
「・・・・!!」
アイズが気付き、ベルに近付いていた。
「ベル」
「ん?あっ、こんばんわアイズさん」
「うん。ベルもご飯?」
「そうですね」
お互いに挨拶をしていた。特にこれといった様な事なくただ挨拶して終った。だが、後に再び会う事をベル達は知らなかった。