俺のヒーローアカデミア エネルギッシュ! 作:すぱーくしーど
危険な状態であった緑谷を助けたのは、意外にも爆豪であった。
「邪魔だぁ!デク!!」
「……かっちゃん!」
爆豪は、黒い霧を爆破し、攻撃を中断させた。黒い霧は一旦距離を取って引いている。その間に、切島が走って合流した。
「はぁ……。お前速えって!こっちは走りだぞ!?」
「あぁ?走ってでも何でも良いから追いついてこいや!クソ髪!」
「ナイス爆豪!緑谷助けたな!」
「助けてねぇわ!攻撃したらそうなっただけだ!あぁ!?」
「霧野郎……、攻撃されてもオールマイトへの妨害は続けてやがる……。だがなお前らごときが平和の象徴はやれねぇよ」
轟が氷を足元から流し、化け物の半身を氷漬けにする。その隙にオールマイトは霧と化け物の拘束から脱出した。
「嫌らしい戦い方をするね……。そのパワー、それにその再生……。嫌なヤツを思い出すよ」
「私は潔癖で、霧の中にも血や肉片は入れたくありませんが、あなたの物なら話は別ですよ、オールマイト。しかし、逃げられてしまいましたか。脳無の半身が崩れてしまった……。酷いことをしますね、雄英高校の生徒は」
「オールマイトォ!これを!!」
俺は、エネルギー総量の半分ほどを込めて、エネルギー球をオールマイトへ放った。
「絵音少年!?こ、これは……!!」
「光る球……。能力強化の個性でしょうか?しかし……」
オールマイトになんとかエネルギー譲渡が成功したようだ。しきりに身体の調子を確かめている。
「よし!ヴィラン……。今の私は絶好調だ。全員捕まえてやるぞ、そのヴィランのことについても聞きたいしな」
「そう、出来るものならやってみれば?お前のために用意したんだ。脳無やれ」
オールマイトが、脳無に拳を繰り出す。しかし、全くと言っていいほど、相手に効いている様子は無かった……。
「効いてないのかな……?」
「ショック吸収さ、お前の100%の打撃も効かないんだ。言ったろ?お前のために用意したって」
「へぇ、吸収ね。なら限界があるはずだ!!」
オールマイトが拳による連撃をはじめた。今では両手の残像しか、見えていない。オールマイト……、No.1は圧倒的だな……。
「私の100%が効かないのなら、それ以上で殴り続けよう!!105%、120%……まぁ、とにかく……!ヴィランよ、こんな言葉を知っているか!?さらに向こうへ!!
オールマイトの連撃は、敵を浮かし、ついにはショック吸収?とやらの個性の限界を超え、脳無をUSJ外へと吹き飛ばした。圧倒的パワーが、そこにはあった。これが、オールマイト……!
「あれ?限界が……?ん?まぁいいか。まだやるかい!ヴィラン達よ!それに、ここに来たのは私だけではない!!」
「1-Aクラス委員長飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」
ゲート入り口から飯田が、他の先生を連れやってきた!13号先生の手当や、残っているヴィランの一掃を開始している。
「あぁ、クソ。ゲームオーバーだ。だけど、終わりじゃない……。何度でもコンティニューしてやる……!」
スナイプ先生が、手野郎の肩、足を狙い撃つ。しかし、黒い霧が手野郎を回収してそのまま姿をくらませてしまった。
「待てっ!……。ワープの個性か!?相手方は奇襲に有利な個性を持っているな!!しかし、逃げられたなら話は別だ!生徒の皆!無事かい!?」
「ほんと……ワープなんて個性、重宝されるでしょうに……」
「俺たちァ問題ねぇよ」
「先生が!!13号と相澤先生が!!」
「急いで治療室へ!!って、緑谷少年!!手と足!!君も医務室行きだ!!!」
「オールマイト!!脇腹や……その調子の方は?」
「あぁ、なんかね、絶好調!!痛みも全然感じない!!!」
「そうだったんですね……。それはあの状況を考えると、エネ君のエネルギー譲渡による影響の可能性が1番高い……?稼働限界時間も延長されてる?それに絶好調ってことは痛みはもちろん、パワーやスピードも……」
「おおっと、緑谷少年独り言マシンガンのようだ。とにかく医務室へ、良いね?」
「はい、分かりました!」
緑谷の手だけじゃなく、オールマイトへ向かったときの影響で足までボロボロのようだ。本当にとんでもないパワーの個性だな……
「緑谷!お前にもこれを……」
「エネ君、ありがとう!痛みも治まってきたよ。これで治癒でもそんなに体力持ってかれないや!」
「ほんっと、あんまムチャすんなよ?まだ入学してそんなに経ってないんだから……怪我しすぎ!」
「わかった、わかったよー!ありがとねー!エネくーん!!」
そういって緑谷は、ロボットが持つ担架に乗り、運ばれていった。
ヴィランからの強襲、戦闘が終わった。