俺のヒーローアカデミア エネルギッシュ! 作:すぱーくしーど
USJのヴィラン襲撃から1日が経った。皆は明るそうに振る舞うが、たまに表情に影が差す時がある。それはそうだろう。相澤先生と13号先生は重症、皆もチンピラヴィランに襲われてしまったのだから。
あの怪我だから今日、相澤先生は来ないだろう。代わりに他の先生が担当になると思う。果たして誰が来るのだろうか。
「おい、お前ら席につけ。朝のHR始めるぞ」
聞き覚えのある声がクラスに響いた。声の方向に視線を向けると、そこにはミイラのように包帯をグルグル巻きにしている、相澤先生の姿があった!(顔がわからないため、声と髪で判断)
「「相澤先生!!」」
「身体は大丈夫なのですか?」
「いや、見ての通り重症ではある。戦闘は出来ないが、HRや授業を行うことは出来るからな。俺が休んでいる間、誰かに担任を頼むこと、またそこで生じる諸々の時間ロスを考えれば、俺が担任をしたほうが良い。合理的だ」
「すごい……。ミイラみたいな感じだけど相澤先生だ……」
「でも包帯グルグルで動きづらそうだな」
「黒板の板書とか大丈夫なんですかー?」
「君達!先生の前だ!静かにしないか!!」
「いいじゃんか飯田〜」
「お前ら!いい加減静かにしろ!」
先生の髪が逆立つ。それと同時に教室が静まり帰った。
「HR始めるぞ。委員長、号令を」
襲撃があった次の日でも、授業は、学校は始まりを告げる。
USJでの襲撃で、手傷を負ったのはヒーロー側だけではなかった。ヴィラン側も相当なダメージを受けていた。
「イテテテテ、黒霧もっと優しく!」
「申し訳ない、死柄木弔。しかし、我慢してください、これもあなたの傷を治すためなのです」
「クソ、あいつら回復系がいるから多少無理できるんだろうけど、こっちにはいねーんだよ。容赦なく銃撃しやがって……」
「それに、かき集めた連中の大半は使い物にならなくなりましたし、脳無も反応なしです。恐らく捕まったかと」
「クソっ!おい、先生!話が違うじゃねぇかよ!オールマイト弱ってなかったぞ!」
「……。弔。あいつが全盛期の状態だったら、君たちは既に刑務所、いやタルタロスにいるだろうね。君たちがそこにいるということが、あいつが衰えている証明だよ。ただ、気になることはあるけどね」
「先生!人数もほぼいなくなっちまった!これからどうする?」
「弔、死柄木弔。落ち着くんだ。君はヴィランの長として行動しなければならない。それに、奴らは有象無象……。個性が強い、少数精鋭のメンバーをまず集めた方が良い。黒霧、サポート頼んだよ」
「承知しました」
「……。少数精鋭……ね」
悪意は止まらずゆっくりと、確実に増幅していく。