俺のヒーローアカデミア エネルギッシュ! 作:すぱーくしーど
障害物レースが始まった。正直、空を飛ぶことの出来る爆豪か俺のどっちかが一位じゃないんか?なんて考えているとそう簡単にいかないことを思い知らされた。
「エナドリ!お前も飛べるのは知ってんだよ……!吹き飛べ!!」
「はぁ!?!?」
想定外のアクシデントは2つあった。1つ目は爆豪が開始早々に俺の妨害をしてきたこと。そして2つ目はその対応で、轟の氷結をモロに喰らってしまったことだ。
「ハッ!防御に夢中で足元がお留守になっちまったみてぇだな!」
「悪いな、絵音。今回はちゃんとやらなきゃいけねぇ理由があるんでな。妨害させてもらった」
「おいおいおい!絵音ばっかに集中してよぉ!オイラたちは眼中にないってか!?」
峰田が叫ぶ。周りを見渡すと、俺以外のA組は全員が轟の氷結を回避して先に進んでいる。
俺は他のA組に追いつかなければいけない。氷を破壊し、エネルギーを溜める。エネルギーの循環……イケる!
「エネルギードライブ!」
今回は、飛ぶこと以外にエネルギーは使わない。さっきみたいな妨害は避けて進んでいく。
低空飛行で、ルートを翔ける。目の前には入試の際におじゃま虫として存在した、0ポイントのヴィランマシンが何台か。既に1台は轟によって破壊されているようだった。こちらを妨害しようとしているが、特に問題なく躱して先へ進む。
そして、地面へ着地し、今度は足で駆けた。実は、エネルギードライブによる飛行は燃費が悪い。もっと燃費良く長持ちするように改良していかなければ、空を飛ぶだけでガス欠になってしまう。これは今後の課題だ。いずれは基本空中機動が出来るようになりたい。コスチュームにも工夫が必要かもな等と考えていると今度はロープが伸びる崖エリアに到着した。爆豪や轟は既に最終エリアに向かっている。このままだとアイツらにも負け、足切りになってしまう……。それはだめだ!!
「エネルギードライブッ!!」
ロープなんて関係なしに、先へ進む。崖エリアも終盤に差し掛かる時、最終エリアで大爆発が起こった。一瞬ヴィランかと思ったけど、爆豪がしでかしたのか、それともギミックか何かかと気にせず進む。先に進んで答えがわかった。誰かがわざとこの地雷に引っ掛かったのだ。最終は地雷が点在する地雷エリアだった!だけど、何のために?その答えも直ぐにわかることになってしまった。一位がゴールしたからだ。
一位は轟でも爆豪でもなく、緑谷だったという。1位が出たことを知った俺は、後先考えるのは少しやめて飛ぶことに全力を出した。
障害物レースの結果、俺の順位は4位だった。