俺のヒーローアカデミア エネルギッシュ! 作:すぱーくしーど
障害物レースが終わり、次の種目は騎馬戦だった。レース順位に応じたポイントを全員分足したはちまきを取り合うんだけど、1位の緑谷はなんと、1000万ポイントという、文字通り桁が違う数字で驚いたものだ。そんな騎馬戦だが、俺はなんとか決勝戦まで残ることが出来た。決勝は個人トーナメントだという。こういう展開、ワクワクするなぁ。
しかし、勝ち抜いた上で尾白はなぜ決勝戦を辞退したのか。そう、尾白や青山がいるチームは決勝に進んだにも関わらず、チームの内半分が辞退するという結果になってしまった。ま、それぞれ事情があるんだろう。
あっという間に決勝が始まった。最初は緑谷と、普通科の心操という人の対決で、緑谷が場外に出るかと思ったが、すんでのところで留まり、最終的には背負い投げにて決着だった。結構危なかったのでヒヤヒヤしてしまった。
そうして、どんどんと試合が進むにつれてついに俺の番になった。俺の最初の相手は青山だ。
「青山優雅ァ!個性はネビルレーザー!!ヘソからレーザーをだすぞぉ!そして、もう一人は絵音流義或ァ!個性、エナジー!エネルギーで戦うぅ!さぁ、二人共、悔いの残らないようになぁ!プルスウルトラ!!」
「ヘイ!エネ君、僕のネビルレーザーにヤラれても怒らないでねッ!」
「はーいはい、そっちこそ同じクラスだからって遠慮はしないぞ、勝ちに行く」
青山がレーザーを発射した。そのレーザーを避け、こちらも、エネルギーピストルを撃ち込む。まずは遠距離で様子見か、という風に錯覚させるのが俺の目的だ。遠距離メインの青山は遠距離戦になれば有利になるのは自分だと考えるだろう。その油断、隙を一瞬で突く。ステージはエナジーとレーザーの弾幕でキラキラと光っている。青山は「トゥインクル!」なんて言っているが、そろそろか?
「キラキラ!キラキラが止められないよ!!」
「油断してんなよぉ!」
体内で巡らせていたエネルギーを一瞬解放し、瞬きの間に、青山の懐に入り込む。
「えっ!そんなスピード……!」
「飯田と一緒だ、武器はとっとかなきゃな。エネルギースタンプ!!」
青山がレーザーを放とうとする前に、エネルギーを前方に押し込むようにして放出する。そのエネルギーの赴くままに、青山は場外へと飛んでいった。
「青山場外!!勝者は絵音!!絵音流義或!!!ちょっと眩しかったけど、全体的にキラキラしてて、見栄えは良かったぜ!!二人共ありがとな!!」
俺は場外で尻もちをついている青山の元へ向かい、手を差し出す。
「ありがとう、青山。お前の分まで勝ち進むよ」
「モチロンさ!僕の分まで輝くんだよ!!トゥ」
青山が何か言おうとしていたが、手を掴んで引っ張りあげたので、途中で止めてしまった。