俺のヒーローアカデミア エネルギッシュ!   作:すぱーくしーど

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第29話

 

 

 青山との試合が終わり、次の試合相手も決まった。次はB組の塩崎茨という女子だ。さっき上鳴との試合を見ていたが、あの髪の毛は凄かった。電気を通さない程の物量で、あっという間に上鳴を戦闘不能まで追い込んだから……(上鳴が放電しすぎてアホになっただけとも言う)。

 

 とにかく、あの髪の茨は脅威だ。某ゲゲゲみたいに、使いすぎると無くなって頭がツルツルになるみたいなことは恐らくないだろう。限度があるとしてもツルツルなんて女子は絶対に嫌だろうから、ある程度の制限はしているだろうと予想する。

 

 そんなことを考えている内にあっという間に試合開始時間になった。待合室からステージまでの道のりを歩いていく。すると、エンデヴァーと緑谷が何か話しているのを目撃した。しかし、開始時間ギリギリだったので話は全然聞けず、そのままステージへ向かった。それに、聞き耳を立てて良いような雰囲気でもなかった。

 

 ステージに入ると、向かいには塩崎。茨を少し動かしていて、準備は万端のようだ。

 

「さぁ、次の試合は先程輝かしい試合をした絵音と、上鳴の電気を完封した塩崎の対決だ!!二人共盛り上がる試合期待してるぜ!?レディゴー!!!」

 

 最初に動いたのは俺だった。相手に向かって真っ直ぐ進む。もちろん、エネルギードライブを使用しての速い移動だ。

 

「その個性は長引けば厄介そうだ!早めに終わらす!!」

 

「反対に、あなたの個性はパワフルで短期決戦に向いていそうですね。ですので、急がず行きましょう?」

 

 塩崎の茨が、まるで波のようにこちらへ向かってくる。おれはその波を躱さず、新技にて対応する。

 

「その茨を切り裂く!!エネルギースラッシュ!!」

 

 エネルギードライブを発動しているため、通常より強力なエネルギーを使用できる。このぐらいの茨波なら問題なく切断できる。

 

「女子の髪を切り裂くなんて、なんて罪深い人……。おお、神よ許し給え」

 

 しかし、切断されたからなんだというように、ドンドンと茨がこちらに押し寄せてくる。そのため、今回は攻撃せず、普通に躱すことにした。

 そして、その判断は正解だったと今なら言える。

数秒前にいた場所の地面から大量の茨が突き出してきたのだ。そのままそこにいたら、あっという間に雁字搦めで茨に確保されていただろう。油断ならない相手だ。

 

「おいおい、アッブねぇじゃん……」

 

「今のを避けますか……それなら!」

 

 

 塩崎は茨を左右から同時に展開し、こちらへ向かわせている。俺はその間を通り、塩崎に近づこうとするが、新たな茨が邪魔をして中々近づくことが出来ない。

 

「厄介な茨だ……」

 

「褒め言葉として受け取りましょう……」

 

 

 

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