緑の狩人 作:ガロンはよナーフしろ
「オルァ!」
左手に付いたツインブレイカーごと振り抜く。確かな手応えと共に、気色悪い怪物が吹っ飛んだ。
………スマッシュと同じ扱いでヤッていって良さそうやな。なんならスマッシュより弱いかもしれん。さっき助けた姉妹(?)さんや、全然触ったらアカンって事は無さそうやけど。蹴ったりして逃げても良かったのになぁ。まぁいざという時にそんな事は出来ひんか。
…………にしても。数が多いな。質より数ってことか?
まぁええわ、全部ぶっ飛ばすだけやしな!そっちの方が俺には合っとる!!!
「これ使ってみよか」
戦兎さんから貸してもらった、10本の内の1つ。
〈タカフルボトル〉、やってみよか。
『チャージボトル!ツブレナーイ!!チャージクラッシュ!!』
「よっと!」
背中にオレンジ色の翼が生える。最近のハイエナは空も狩場なんやで────!!
ツインブレイカーをアタックモードからビームモードに変えて、出来る限りの連射をしていく。勿論、空から。
コイツらがこれだけの種類なのか知らんけど、今は空に飛んでる奴とかは居らんかった。つまり───ずっと俺のターン!
「ついでにこれも使ってみよか」
『シングル!シングルフィニッシュ!!』
〈マイクフルボトル〉をセット、そのまま奴らがうじゃうじゃ集まってる中心ぐらいを狙う。空から狙うってのは初めてやし、ちょっと狙い辛いけど………まぁ適当に。
ここ、という時に、それを放つ。
「■■■■■────!!?」
「■■■■■────……………」
「おぉ、全滅か?」
簡単に言うたら、音波攻撃。カズさんは「ボトル攻撃ぃ?んなもんイメージだイメージィ!」って言うてたけど。なるほど、こういうもんか。ボトル使った攻撃ってのは今が初めてやったから、ちょっと不安やったけど…………ほほう、ええなぁこれ。
「■■■■■─────!!」
「おっとっと」
………いや待て待て。まだ居るんかい。
しゃーない、もういっちょ大技やってみよか。
さっき変身する為にドライバーのレバーを引いた。
次は、必殺技──────!!
『クラックアップブレイク!!』
ゲンさんのは脚と脚でワニのように噛み砕くような物。大して俺は、全身にハイエナのオーラを纏うようなもの。
ドガァッと地面を多少削って、その後に爆発が起きる。
…………決まったな。もうこれ以上出てこーへんやろ。
「うぅ〜〜〜………ふぅ。せや、さっきの人ら大丈夫かな。おぉーい─────」
ぬるん。
「ん……………!?」
油断した。てっきり全部倒したぁ思たのに。まだ一体、それも強そうなデカブツが居った。デカい芋虫みたいなやつ。
変身を解いてなかったのが悪運というか、咄嗟にツインブレイカーを前に突き出すけど。
「□□■■■────」
「ごぁッ」
咄嗟のガードじゃ防ぎきれずに、吹っ飛ばされる。
なんとか受け身を取って、ヤツを見る。
とりあえずデカい。そして速い、賢い。1番油断したらアカンやつや。ボトル、用意しとこうか。
まずはツインブレイカーをアタックモードにしておく。
そしてボトル2つ───〈サイフルボトル〉をツインブレイカーに、〈潜水艦フルボトル〉をスクラッシュドライバーにセットする。
ちょっと卑怯みたいな攻撃やけど、やってやろうか。
『シングル!シングルブレイク!!』
『ディスチャージボトル!ツブレナーイ!ディスチャージクラッシュ!!』
「さてさて………よっと!」
そして俺は、
地面にぶつかる────という事は無く。ちゃぽん、とまるで海を泳ぐように潜る。潜水艦ボトル、役立つ時があったんやなぁ。
「■■■□■────」
「んなもん当たらんわァ!」
糸みたいな弾ぁ吐いてくるけど、そんな見え見えの攻撃に当たるわけないやんッ!
軽々避けながら、俺は近づいていく。だんだんイモムシの攻撃が速なってくるけど、それでも当たらん当たらん。
ちょうどさっき攻撃受けたぐらいの距離感ぐらいになった時、俺は勢いよく飛び出す。
左手には────ドリルみたいなオーラぁ纏った、ツインブレイカー!
「どりゃァ!!」
ずがががが、と削れる音と一緒に爆散。
あぁぁぁぁぁ………疲れた。とりあえず無事終わったかなぁ。
せや、あの女の子ら無事か探さんと。どこ行ったんかな〜…………おっ、居った。
「ふぃー………君ら大丈夫か?怪我してないか?」
「あ、ありがとうございます…………えっと、その…………」
「ん?…………あぁ、これか。仮面ライダーって言うんや。どや、カッコイイやろ?」
「は、はい」
…………いや、ネタのつもりやったんやけどな。なんや、怖いかなぁこの姿。それやったらとっとと離れた方がええかな。
とりま会釈だけして、くるっと方向転換。ゆくあてなんか無いけど、まぁ歩きますか。
「か、かめんらいだーのおにいちゃん!」
「ん?どした、ちびっ子ちゃん」
「たすけてくれて、ありがと!!」
「………どういたしまして。いい笑顔してるなぁ君。くしゃっとしてるで」
「くしゃっと?」
「おん。その笑顔、忘れたらアカンで。ほな、気をつけて行きや」
「はーい!」
「あ、ありがとうございました!」
いえいえ、どういたしまして。
女の子らをちゃんと見送って、見えへんところまで見てから、ボトルを抜く。変身解除。
いい笑顔やったなぁあの子。戦兎さんみたいやった。
「さてさて………とりあえず、寝るとことか探した方がええなぁ………どっかに無いかn…………ん?のわァッ!?」
スマホを出して宿を探そうとした時、ズドンと目の前の地面が爆発した。
いや、違うな。
一応、ハイエナボトルを手に持っとく。さっきのやつらかもしれへんからな。
土煙が晴れていく。こっちは戦闘準備にいつでも入れる。
煙が完全に晴れて、現れたのは…………
奇天烈な格好をした、青い髪の毛の女の子、そして赤い髪の毛の女の子。
「…………は?」
「どーも、初めまして。
えぇ?
いや終わらせ方下手かて