ヤマ娘 ~Crazy Derby~   作:灰の熊猫

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激闘!皇帝編
『ヤマ娘』


「いやぁ、はるばる中央からようこそお越し下さいました、シンボリルドルフ様」

「いえ、そちらからすれば急遽押し掛けた身です。身に余る歓迎感謝します、理事長様」

 

 中央より離れた、ある地方トレセン学園の理事長室。そこにはぺこぺこと頭を下げる老体の理事長と、鹿毛の髪に一房の白髪を垂らした学生服のウマ娘が相対していた。

 学生に対して頭を下げる学園の長。一見矛盾した、しかして()()の光景。シンボリルドルフというウマ娘は、内心で目上の大人にそうさせてしまう申し訳無さを抱きながらも平然とそれに応える。

 ”絶対”。それは、シンボリルドルフというウマ娘に対して大衆が与え、それに応え続けた結果付いてきた象徴(シンボル)だ。

 

「いやはや、突如連絡が入った時は耳を疑いましたよ。まさか私の学園に、貴女から電話が直接かかってきたとは」

「こちらも休暇を与えられ、何をして良いか狐疑逡巡の身でしたので……電話で言った通り、断って頂けても良かったのですが……」

「いえいえいえ! シンボリルドルフ様が訪れて困る事など何も! むしろ、折角の休暇に訪れて頂いて感謝しております!」

 

 平身低頭。そうとしか言いようの無い理事長の姿を見て、シンボリルドルフは心苦しさから苦笑する事しか出来なかった。

 『たまには会長も休んで下さい』。ある日の中央トレセン学園にて、生徒会や周囲の生徒に言われて半ば強制的に休暇を取らされ、しかしどうして良いかわからず。余暇の過ごし方をトウカイテイオーに相談すれば、渡されたのは一泊二日の旅館のチケットだった。

 『たまたま商店街のくじ引きで当たっちゃったんだけどさ! 一人用だし、ボクはレースも近いし、どーせならカイチョーが使ってよ!』。自分を喜ばせようという一心に満ちた笑顔で差し出されたそのチケットを、シンボリルドルフは拒絶出来なかった。

 

「……しかし、宜しいので? 折角の余暇を、この様な形で使ってしまい……」

「一刻千金。確かに身体を休める事は大事ですが、私にとっては地方のウマ娘達の走る姿を眺める事も楽しみの一つです。折角の余暇だからこそ、中央の目が届かない娘達の走る姿を眺めたいのです」

「おお……その言葉、全校生徒に聞かせて上げたいです。あの子達も喜ぶでしょう」

 

 そうして中央より離れた旅館のある地へ行くと決めたシンボリルドルフが最初にやった事は、その地元のトレセン学園へ訪問しても良いか、という連絡だった。

 日程も予定も都合も考えず、断られて当然のアポイントメント。しかしシンボリルドルフの名は、それを可能としてしまう。というよりは、学園側の方から頼みたい程の事象だった。

 ”皇帝”。国民的なレース競技であるトゥインクル・シリーズ、その中の最高峰(GⅠ)のレースで七つの冠を得た、紛れもなく歴史に名を残す傑物。中央地方問わず、関係者で知らぬ者は無い存在。それこそが、シンボリルドルフというウマ娘だった。

 

「既に生徒や教師達にも通達しておりますので、学園内は自由にご見学下さい。宜しければ声をかけてあげると、うちの生徒達も喜びます」

「感恩戴徳。今日は皆様に甘え、お世話となります。邪魔だけはしないよう心掛けますので」

 

 最後までぺこぺこと頭を上下する理事長に一礼し、シンボリルドルフは理事長室を後にする。困ったものだ、そう相手と自分の両者に対して独りごちる。

 中央でも地方でも、自分は気を遣われる。遣われすぎてしまう。発端から今まで、以前より。自分が打ち立ててきた功績は誇りではあるが、どうにもそれが大きく見られすぎている。

 ”皇帝”という二つ名は、休暇の時にまで背負うには重すぎるマントだ。折角中央から離れたのだから、今だけは自分もただ一人のウマ娘として過ごしたいものなのだが。

 それが不可能な望みだと分かっていたとしても、そう考えながらシンボリルドルフは学園の廊下を歩いていく。

 

「――……」

 

 三階の廊下の窓から、レース場を模して作られたグラウンドを俯瞰する。中央の学園よりこぢんまりとしたコースを、ウマ娘の生徒達が並んで駆け抜けている。

 その光景に、シンボリルドルフは微笑む。どの様な場所やウマ娘であれ、互いに競い合う姿はなんら中央と変わらない。

 先頭を駆ける者。好位を取る者。後方より伺う者。実際のレースを想定しているのか、四人のウマ娘達はそれぞれの走りでグラウンドに蹄跡を刻んでいっている。

 背丈と荒削りな走りから、彼女達が本格化直前の中等部の生徒である事をシンボリルドルフは見抜く。学園とレースで磨いてきた瞳と頭脳は、分析を誤らない。

 

(――そうそう、オグリキャップはいないか)

 

 誤らない。どうしても、誤らない。浮かんでしまった思考を、シンボリルドルフは頭に拳を添えて振り払う。

 地方のウマ娘と言えば、誰もが思い出すスター。”怪物”、オグリキャップ。『芦毛は走らない』『地方は中央に劣る』。そんな通説を中央に乗り込んで、蹴り飛ばしていった存在。その幻影を、シンボリルドルフはつい探してしまった。

 地方が中央に劣るという通説は、絶対的な環境の差にある。ウマ娘の遺伝子は走る事と、走力を伸ばす事に特化している。

 家系による血筋の差。生まれて直にレースを見越して教育環境を整えられる貧富の差。中央と地方のトレーニング施設や教官の差。

 才能だけでは済まない差が断崖の様に深く広い溝として、地方と中央を隔てている。その溝を力尽くで飛び越えたオグリキャップという存在によって、今では地方にもスカウトマンが飛ぶようになったが、それでも本質は変わっていない。

 

「……悪い癖だな。こんな事だから、エアグルーヴに心配されるのだろうに」

 

 今グラウンドを駆ける四人は、オグリキャップにはなれない。そんな残酷な現実を勝手に悟り、自分の理想を勝手に重ねる。休みに来たというのにそんな事を思う自分自身に、嫌気が差す。

 シンボリルドルフは深く溜息を吐いて、廊下を歩いて行く。ここは中央の選抜レースでは無い。彼女達が、彼女達の想いのままに走る場所。そこに自分の勝手な思考を挟む余地は無い。

 『全てのウマ娘に幸福を』。そう幸せを望む者でありながら、その光に余計な影を重ねる。これ程愚かな事は無い。

 今いるここは中央ではなく、今の私は一人のウマ娘。改めて自戒し、シンボリルドルフは三階より階段を降りていく。今日は何も考えず、ただ交流するだけでいい。それだけでいい。

 

(とはいえ)

 

 一人のウマ娘。そう、一人のウマ娘として。

 今もなおグラウンドを駆ける四人に対し、先達としてちょっとぐらいアドバイスをする。そのぐらいは良いのではないか。ちょっと気になっただけだから。ちょっと会話するだけだから。

 気楽にすると思った直後にも関わらず、心根からレースに染まったウマ娘であるシンボリルドルフは、最初にグラウンドへ向かう事にした。

 

  ◆  ◆  ◆

 

「済まない、少し時間を良いだろうか」

「はーっ、はーっ……え、誰――シンボリルドルフッ!? さんっ!?」

「え、うそ、本物!? ちょ、うわっ、わー!」

「制汗剤! パス、パス! そっち泥、泥!」

「ギャー! ちょっと手加減しなさいよバカバカ!」

 

 自主的に行っていただろうレースが終わるタイミングを見計い、シンボリルドルフが四人のウマ娘達へ声をかける。レース直後のストレッチに励んでいた彼女達は、瞬時にそれまでの疲れを忘れた様に慌て出した。

 顔や服についた泥や芝を互いに払い、制汗剤を投げて焦ってキャッチし損ねる。彼女達の微笑ましい光景に、シンボリルドルフは笑みを浮かべた。

 彼女達が落ち着くまでシンボリルドルフは悠々と待つ。擦った揉んだの果てに四人は、レース直後よりも身を乱した姿で相対した。

 

「……少しは落ち着いたかい?」

「は、はい……スミマセン、お見苦しい所を……」

「いやホント見苦しいわ。アンタ私の制汗剤間違えて渡したでしょ。臭いグチャグチャなんだけど」

「鼻がひん曲がるわ。いや私達の鼻はどうでもいいけど、ルドルフさんの鼻が曲がったら私達自害モノよ」

 

 こんにゃろうども。シンボリルドルフの手前睨み合うだけで済ませているが、居なければ喧嘩にすら発展するのではないか。四人が眼差しを交錯させるのを見て、思わずシンボリルドルフは笑いを堪えきれなくなった。

 

「ふ、ふふっ。そんなに(にお)いを気にせずとも、仁王(におう)の様に怒り出しはしないさ。そう、仁王(臭う)の様にはね」

「仁王だって。めっちゃ怒ってない? 憤怒じゃんもう」

「死ぬならあんた達だけにしなさいね。悪くなかったわよ、あんた達と過ごした学園生活」

「同じ場所に居た事で連帯責任、一蓮托生よ……! 私と一緒に地獄へ行こうぜ……!」

 

 富・名声・力。レースの大体を手に入れた”皇帝”シンボリルドルフの放ったちょっとしたジョークは、四人を焦燥へと駆り立てた。

 おかしい、ちょっと場を和ませるつもりのダジャレが通じない。自分のジョークセンスの低さに関しては全くの無自覚であるシンボリルドルフは、自分のダジャレの出来を見直さず話題を変える事にした。

 

「そ、そんな事よりだ。君達のレース、少し見させてもらったよ。勢力伯仲、こちらにまで熱が伝わってくるようだった」

「ホ、ホントですか! わー、褒められたよ私達!」

「リップサービスって言葉知ってる? 今日の勝負、あんまりいいタイム出てなかったでしょ。ルドルフさんに気ぃ遣わせてんじゃないわよ全く」

「私に差された二着は黙ってなさいよ」

「こんな時ぐらいは喧嘩やめようよホント。いやホントやめて。やめろっつってんでしょ」

 

 無邪気に喜ぶ、世辞と自覚する、勝敗を煽る、仲裁する。姦しさという文字通りの様相を見せる彼女達は、シンボリルドルフの前で無ければ直ぐにでも取っ組み合いになりかねない状態にあった。

 そこに不快感は無い。競争における闘争心は、アスリートにとって重要な才能だ。どんな切っ掛けであれ、互いに高め合う要素はあってしかるべきだ。

 とはいえ、ヒートアップしすぎて本当に喧嘩になっても困る。シンボリルドルフは彼女達の平静を取り戻すべく、そして交流の為に言葉を挟む。

 

「競い合う者がいるのは、何よりも尊い事だよ。レースはタイムが全てじゃない、単なる並走では無く実際に駆け引きを取り組む事は、きっと君達の今後の走りをより良くするだろう」

「ほらほら、私達褒められてるって!」

「……あー、ありがとうございます。くそー、ルドルフさんが見てるんなら一着取りたかったなー」

「はっはっは、私は永遠に語り継ぐわよ。『あのシンボリルドルフさんの前でお前を負かしてやった』って」

「煽るのやめろっつってんの聞こえないの? スミマセンルドルフさん、折角来てくださったのに……」

 

 ダメだ、全く話が変わらない。何かと緊張されがちな自分を前にして、ほぼ自然体でじゃれ合う四人の姿勢は有り難いし楽しい光景なのだが、これでは堂々巡りだ。

 ともかく、話をしよう。空気を変えて落ち着かせよう。知らぬ仲故にどう話していいかわからないシンボリルドルフは、思いつくままに言葉を発する事にした。

 そう、思いつくまま。アスリートとして真っ先に思いつく言葉を。

 

「いや、気にしなくていいさ。それより、君達は随分とトレーニングに励んでいたようだが……ここでは君達が一番強いのかい?」

「――……」

 

 あっ、失言した。慣れぬ環境と四人の仲裁をしようという焦りのあまり、シンボリルドルフは最大級の爆弾を投下してしまった。言葉とハナ差で、思考が二着だった。

 こんな事を言えば、煽り合っている二人が余計に自己主張を始めるだけだろうに。似たような例を自分の学園でも何度も見かけてきたにも関わらず、シンボリルドルフは油を注いでしまった。この一時の沈黙が、その証だった。

 まずい、どうする。生徒会長としてではなく一人のウマ娘として、しかも余所者として。次に始まるだろう口喧嘩に対し、私はどうすればいい。培ってきた知能をフル回転させ始める。

 ――だが。

 

「……一番強い、かー」

「……はぁー……」

 

 さっきまでは意気をぶつけあっていた、一着と二着のウマ娘の二人。その熱が、一気に沈み込んだ。

 油を注いで燃え上がるどころか、水に氷を入れた様に一気にマイナスに転じた。そんな二人の様子をシンボリルドルフは訝しむ。落ち着いたのは良い事なのだが、いくらなんでも落ち着きすぎている。

 別方向の地雷を踏んだ。そんな感触が、その空気から感じられた。

 

「あー……一応、この学園では私達がトップクラスって事で合ってます。それぞれ戦績は大体トントンですし」

「ちゃんとレースに出れるように頑張ってるもんね、私達!」

 

 仲裁に努めていた娘と、明るく接してくれていた娘が代わりに質問に応じる。

 四人の走りに賭ける熱意が伝わってきた、そのシンボリルドルフの言葉は嘘では無かった。資質はともかく、この四人がこの学園の上位である事は確かなのだろう。だが、言い方が引っかかる。

 ()()合っている。やけに落ち込んだ二人といい、どうにも不明瞭な物言いだ。

 

「なら、何故彼女達は落ち込んでいるんだ? 何か悪い事を言ったのなら謝罪したいのだが……」

「スミマセン、ルドルフさんは悪い事とか一ミリも言ってないんで。どう言えばいいか――」

「……一番強いのは、私達じゃないのよ」

 

 一着を取った娘が、呟きを漏らす。絞り出す様な声に、シンボリルドルフは片耳だけを傾けて向けた。

 

「……どういう事だい? 学園でトップなのは君達なのだろう?」

「そうです。でも、一番じゃあないんです」

 

 トップなのは自分達だ。でも、一番では無い。

 上である事を認めながら、上だとは認めていない。理解出来ない独白。何かある、シンボリルドルフは続く言葉を静かに待った。

 

「あー……私達、同い年に勝ちたい相手がいて。そいつが一番強いんです」

「だよねー。あの娘に勝った事無いもん、私達」

「ふむ?」

 

 先程二着を取った娘が言葉を繋いで続けた。一番強い相手が他にいる、共通した認識の言葉。

 だが、学園のトップなのはこの四人。認識の別のズレが、シンボリルドルフと四人の間にある。

 

「済まないが、よく分からない。その娘は何処に居るんだい、もうレースに出ているのか?」

「いえ、まだ学生のままです。ただ……」

()()()()()()()()()()んですよ、あのバカ娘は」

 

 一着の娘が吐き捨てた言葉に、シンボリルドルフは目を見開いた。

 このトレセン学園に居ない学生。それが、この学園のトップよりも強い。それも、四人全員が一度も勝てていない。

 トレセン学園はレースを走るウマ娘を鍛える為の養成機関だ。いかに地方と言えど――いや、地方だからこそ通うかどうかの差は埋め難い。プロの予備軍と、何もしていない一般人。それ程に差がある。

 であるのに、その学生はトレセン学園のトップ生徒を相手に負けていないと言う。

 

「……面白そうな話だ。どんな娘なんだい?」

「えー? ……うーん、スゴイ強い娘!」

「一番のアホです」

「最強のバカね」

 

 端的すぎる形容三連単。これにはシンボリルドルフも苦笑いしか出来ない。

 強いのは確かなのだろうが、とにかく酷評されている。どうやったらこんなにバカにされるのかというぐらいに、満場一致で雑な評価を受けてしまっている。

 その上で、三人の顔に悪意は見られない。呆れこそ強く表情に浮かんで見えるが、いっそ清々しさすら感じられる。しかし、これでは何もわからない。

 最後の一人、話の最初から最後まで仲裁に努めていた娘にシンボリルドルフは視線を向ける。ちゃんとした説明をして欲しい、そんな願いを込めて。

 

「あー、はい、スミマセン。そうですねー……強いは強いんですけど……レースで強いワケじゃないんですよ」

「……どういう事だい?」

「悪口じゃないんですが、そいつ貧乏で。一般校に通ってて、この学園で走った事が無いんです」

 

 詳しく説明をされ、いよいよもってシンボリルドルフの混乱は極まってきた。

 レースで強いのではない、トレセン学園で走った事も無い。にも関わらず、無敗。一つ一つの言葉が矛盾し合って、新たな矛盾となっている。

 理解出来ない。自分の常識の外の事に、シンボリルドルフはただ説明の続きを待った。

 

「あっち。山が見えますよね」

「え? ……あぁ、そうだが」

 

 唐突に生徒が指差した方向、その少し先。そこにはおよそ二百メートル程度かという程度の標高の、緑が生い茂る小山があった。

 どうしたんだ急に。シンボリルドルフがそう口にする前に、娘は言葉を継いだ。

 

「そいつはあの山の道路でしか走りません」

「……なに?」

「ウマ娘というか、()()()ですよあいつ。あの山を走るなら、あいつは絶対負けません」

 

 ヤマ娘。ここに居ない”絶対”を、娘はそう揶揄する。

 

「ウマ娘だけじゃなく、車にすら勝ちました」

「――は?」

 

 シンボリルドルフの思考が停止する。山道を、車より速く走るウマ娘?

 あっさりと言われた、そんな荒唐無稽な言葉に絶句し。

 

「……案外、ルドルフさんにも勝つかも」

 

 隣に居なければ聞こえなかっただろう程に掠れた呟きを、”皇帝”は聞き逃さなかった。

 




(ウマ娘の二次創作は)初投稿です。書き溜めた物を一話ずつ、一日ごとに投稿していきます。
最近アプリ版を始めただけのプレイヤーなので荒い所があるかもしれません。軽い気持ちで読んで下さい。
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