他にもクオリティの保証された富野ガンダムに原作から追ってる不徳のギルドと今期は俺得過ぎます。
まあ、おいらにとってぼっちと言えばひとりちゃんではなく八幡です。
高校生活も三週間が経てば慣れてくるが、どんなに慣れがこようとも苦痛なものは苦痛なのだ。
例えば次の時間の数学。中学時代はそれなりに勉強していたが、成果は芳しくなく受験勉強でもかなり苦労した。
対して国語を始めとした文系科目は読書好きが功を奏して得意なのだ。高等教育の途中からは文系と理系に別れるし、大学で文系の学部に進めば理系科目に関わることがなくなるので、俺は数学を勉強する意義を完全に失っていた。
校内のスピーカーからチャイムが流れ、三時間目の授業の始まりを告げる。真面目な生徒が揃った我がクラスは全員自分の席に戻って先生の到着を待っていた。
俺?そもそもトイレ以外で席を立つことがなければ誰かと話すこともない。五分前行動どころか十分前行動を遵守する生徒の鑑ですね。
チャイムから暫くして教室に入ってきたのは数学の担当教員······ではなく養護教諭であり我がクラスの担任である星之宮先生だった。
「いきなりだけど三限は数学から小テストに変更よ。みんな机の上片付けて」
先生の言葉に不平不満こそ上がらなかったものの、僅かながらクラスメイトに動揺が広がるのが分かる。
「このテストの結果は成績表には反映されないからそう身構えないで。あなた達の実力を改めて確認する為のものだから肩の力を抜いて受けてちょうだい」
みんなの動揺を察したのか先生がフォローを入れた。
にしても成績表
前の席から裏返しの状態でテスト用紙が回ってくる。全員に回ったところで先生がテスト開始の合図をした。
A3のテスト用紙を一問目から順に一通り目を通していく。国・数・英・理・社がそれぞれ4問、計二十問が並んでいた。
俺はまず理系問題を無視して国語と英語から解き始める。数学は苦手科目というのもあるが、途中計算に時間をとられやすい為、全ての問題に目を通す前に試験終了という事態を避ける目的もある。それに得意科目ならテストのレベルを予測することができる。
解いていて分かったことだが、ほとんどが中学までの基礎的な問題なのだ。ただ、国語の中に一つだけえらく難解な問題が混ざっていた。
他にも難易度の高い問題が無いか探してみたが、英語と社会科目には特別難しいものは存在しないようだ。
ちなみに、俺は理系科目が苦手なのでそこに高難易度問題があるのならば俺には見付け出すことができないだろう。
始めの内は改めて中等教育の理解度を図るテストかと思ったが、それならばこんな難しい問題は必要ない。やっばりこのテストきな臭いぞ······。
放課後の奉仕部では今日のテストについて話をしていた。
「でも抜き打ちなんて学校も意地が悪いよね」
由比ヶ浜は不満げに話す。
「問題のほとんどは中学レベルの基本的なものだったわ。ちゃんと受験勉強していたのなら難なく解けるはずよ」
「いや~、受験が終わったら覚えたはずのものがどんどん抜けていくというか······」
雪ノ下の指摘に対し由比ヶ浜は視線を逸らして言い訳をした。
「で、でも成績表には関係ないみたいだしっ」
誰に何を言われたわけでも無いのに自ら開き直る由比ヶ浜。
「
俺の言葉で由比ヶ浜はキョトンと疑問符を浮かべた。
「ヒッキー、どういうこと?」
「何がポイントとリンクしているのか、俺等はまだ知らないだろ?」
「そうね。成績に反映されないからといって、比企谷君の言っていた評価に影響しないとは限らないわ」
俺の発言に雪ノ下が賛同する。
「つまり点数が低いとマズいってこと!?」
「当然、査定対象だろうな」
「そんな~······」
驚愕する由比ヶ浜に俺が答えると彼女は肩を落とした。
「むしろあの程度のレベルなら出来て当然、減点法式もあり得るわ。難しい問題が3問だけ混ざっていたから、それだけは加点対象かもしれないけど」
雪ノ下が更に追い討ちを掛けると由比ヶ浜は涙目になる。
てかやっぱり理系問題にも高難易度問題あったのね。
「ちなみに雪ノ下はその3問できたのか?」
「当然よ······と言いたい所だけど一問だけさっぱり分からなかったわ。あとの二つも確実に取れてるとは言えないわ」
流石のユキペディアさんでもあの問題は難しかったようだ。ちなみに俺は得意な国語ですら解けていない。
「雪ノ下でも解けないとなると、ますます只の小テストじゃなさそうだな」
「そういうあなたはどうだったの?」
「文系科目は問題なしだ」
「つまり理数系は壊滅的ってことね」
「おい、そうは言ってないだろ」
「あら、違うのかしら?」
「······違わないけど」
雪ノ下はそろそろ言葉の暴力は物理的な暴力にも劣らないということを知った方が良いのではないだろうか。
「あ~あ、結局5月は何ポイント貰えるんだろう」
由比ヶ浜が両手で頬杖をついて憂い事を口にした。
最初に10万ポイントが与えられて以降初めてのポイント付与日があと10日足らずに迫っている。
「いよいよ答え合わせの時がくるわね」
雪ノ下の言う答え合わせとは勿論、俺の立てた仮説だろう。
「どのタイミングでネタばらしするのやら」
「案外、次のポイントが付与された日かもしれないわよ」
「だとしたらこの学校を仕切ってるやつは相当性格が悪いな」
「こんなことしている時点で十分性格悪いわ」
「違いない」
果たしてこれから三年間、俺はこの学校でやっていけるのだろうか······。
「そうそう、由比ヶ浜。月末になったらポイントは必要最低限残して雪ノ下に預けとけ」
「え?うん。でもどうして?」
「お前のクラスメイトの授業態度は酷いんだろ?どんだけ減点されてるか分かったもんじゃない。みんな次に支給される10分万ポイントを宛にして湯水の如くポイントを使ってるそうじゃないか。オトモダチに“ポイント貸して”って言われてお前は断れないだろ?」
その点、雪ノ下なら安心だろう。こいつにそんな頼みをしようものなら正論という刃で切り刻まれるのがオチだ。
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ちなみにおいらの推しキャラは下北沢の大天使です。