オリウマ娘はダイスと選択肢に導かれるようです   作:F.C.F.

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キャラメイク

 

トレセン学園。

正式名称を『日本ウマ娘トレーニングセンター学園』というそこは、多くのウマ娘たちが集う全寮制の教育機関である。

日本におけるウマ娘のトレーニング機関としては最大の組織だ。

最新鋭の設備、選りすぐりのトレーナー陣による指導体制、そして何より全国から集まった精鋭揃いのウマ娘たちが切磋琢磨する環境は、レースに臨むアスリートにとって一つの理想とさえ言えるだろう。

夢の舞台、トゥインクルシリーズを駆けんとする少女達がまず第一に目指す登竜門だ。

 

そんな学園の門を、今とある一人の新入生がくぐろうとしていた。

 

 


 

 

【キャラメイクを開始します】

 

≪System≫

新規ウマ娘の生成を開始します。

まずは容姿をランダムに決定します。

項目は身長、体重、スリーサイズ、毛色、髪型、耳飾りの6つです。

 

 

【身長】

 

≪System≫

身長の下限は原作における最低値、ニシノフラワーの130cmを5cm下回る125cmとします。

身長の上限は原作における最高値、ヒシアケボノの180cmを5cm上回る185cmとします。

 

結果:164cm

 

 

【体重】

 

≪System≫

体重は具体的な数値を算出しません。

原作にならい、増減なしを中心に、大幅減から大幅増までのいずれかを設定します。

 

結果:増減なし

 

 

【スリーサイズ】

 

≪System≫

スリーサイズはバスト、ヒップは65〜100、ウエストは45〜65の範囲を取ります。

 

結果:B77 W53 H78

 

 

【毛色】

 

≪System≫

鹿毛/黒鹿毛/青鹿毛/青毛/芦毛/栗毛/栃栗毛/その他希少な毛色、の8種からランダムに決定します。

希少な毛色になった場合、尾花栗毛/白毛/河原毛/月毛/粕毛/佐目毛/薄墨毛/斑毛、の8種からランダムに決定します。

白毛以外の希少な毛色はサラブレッドの毛色として登録できないか、遺伝的に発現しない毛色だったりしますが、この世界ではアリという事にします。

 

結果:芦毛(全体的に灰色、若い頃は黒や茶の場合もある/オグリキャップ等)

 

 

【髪型】

 

≪System≫

髪型はネット上で公開されているお絵描き用のお題ジェネレーターを用いてランダムに決定します。

 

結果:ショートポニー

 

 

【耳飾り】

 

≪System≫

耳飾りの位置はランダムに決定します。

右耳の場合は牡馬、左耳の場合は牝馬として扱われます。

 

結果:右耳(牡馬)

 

 


 

 

それは芦毛のウマ娘だった。

短めのポニーテールにまとめられた灰色の髪を揺らしながら、視線をあちこちに向けて校内を歩いていく。

この時期のトレセン学園では多く見られる新入生らしい姿である。

身長も体型も平均から大きく外れるものではなく、他の初々しいウマ娘達の中に埋もれて特に目立つこともない。

 

そんな芦毛の彼女は校内の案内に従い、まずは寮に向かった。

道半ばで夢破れる事が無い限りこれから何年もを過ごす室内に踏み入り、窓からの景色を確かめながら荷物を下ろす。

彼女の物以外に荷物はなく、ベッドや机にも誰かが使っている形跡はない。

どうやら同室の相手は同じ新入生で、まだ来ていないようだと芦毛は理解した。

そして、運動用のジャージに着替えると同室の到着を待たずにさっさと部屋を後にする。

 

向かったのはトレーニングコースである。

そこはトレセン学園に所属する全てのウマ娘に開放されている練習場で、ルールとマナーを守れば自由な使用が許されている。

もちろん新入生といえど芦毛の彼女も例外ではない。

 

実際にトレセン学園に踏み入った事で気持ちが高揚したためか、あるいは単に普段通りの日課なのか、ともかく芦毛は一走りする気のようだ。

彼女は他に自主トレに励んでいるウマ娘達に混ざり、最も得意なコースを走り始めた。

 

 


 

 

【ステータス】

 

≪System≫

ウマ娘の初期ステータスを決定します。

スピード、スタミナ、パワー、根性、賢さ、ウマソウルの6つです。

ウマソウルは1~100のランダムな値を設定します。

それ以外のステータスは、下限41~上限100のランダムな値を設定します。

 

スピ:56

スタ:74

パワ:53

根性:100

賢さ:90

 

ウマソウル:93

 

 

【適性】

 

≪System≫

ウマ娘の適性を決定します。

バ場、距離、脚質をそれぞれA〜Gの7段階でランダムに決定します。

 

【バ場】

 

芝=E

ダート=F

 

【距離】

 

短距離=B

マイル=B

中距離=B

長距離=B

 

【脚質】

 

逃げ=A

先行=B

差し=A

追込=C

 

 

【スキル】

 

≪System≫

ウマ娘の初期習得スキルを設定します。

習得可能数は2つ、シナリオ限定以外の白スキルからランダムに選ばれます。

ただし、発動条件に関わる適性がC未満の場合は再抽選が行われます。

スキルの発動条件や効果はアプリ版から一部変更されています。

 

冬ウマ娘○(冬のレースとトレーニングが少し得意になる)

冷静(かかりにくさが上がり、かかった時に少し落ち着きやすくなる)

 

 


 

 

芝、短距離。

芦毛は自身の走るコースをそう決めた。

 

特に理由はない。

芦毛は世にも珍しく、あらゆる距離あらゆる脚質に適性を持つウマ娘だ。

本格化が始まっていない新入生は避けるべきとされている長距離練習以外ならなんでも良く、たまたま直前に短距離を走っている者が居たために倣ったに過ぎない。

 

走り始めた芦毛はスタート直後から飛ばしていく。

序盤から先頭に立ってリードを稼ぎ、それを最後までスタミナと根性で守り切る「逃げ」を想定した練習だ。

芦毛には、スピードとパワーが足りていない。

その2つは新入生の平均を下回る能力しかなく、特に大きく影響する末脚の切れ味はナマクラも良い所だ。

なので勝ち筋を見出すならば、今の芦毛には逃げしかない。

しかし。

 

「……あの子、なんで芝走ってるのかな? 絶対向いてないでしょアレ」

 

見慣れない新入生の練習をなんとなしに見守っていた上級生がコース外で呟いた。

一見してすぐに気付く程に、芦毛に芝の適性が無いためだ。

脚に込められたなけなしの力が芝の表面だけを捉えて虚しく滑る。

それでは加速力は生まれず、フォームも崩れて安定を欠き速度に乗るどころの話ではない。

芦毛がゴールへ辿り着くまでのタイムは当然にひどいものだった。

 

幾人かの上級生は痛ましげな表情で芦毛から目を逸らした。

おそらく過去に脱落していった同期のウマ娘達を思い出したのだろう。

現状、芦毛がそれに続いてしまう可能性は高いように彼女達には思えていた。

 

 


 

 

休憩を挟みながら何本か走った後、芦毛は共用のシャワーを浴びて自室に戻った。

中からはガサゴソと物音がする。

練習前は居なかった同室のウマ娘がやってきたようだと分かった芦毛は静かにドアを開けた。

 

「ん? あっ、こんにちは! 同室の人?」

 

それに気付き、荷物をタンスに詰め込んでいた少女が振り向く。

 

青毛のウマ娘だった。

ツヤのある真っ黒な長髪をハーフアップにまとめ、左耳からオシャレな飾りを下げている。

体型は随分と小柄で、平均を少々上回る身長である芦毛からすると見下ろす形となる。

 

特徴的で目を引くのは瞳だ。

クリクリとして丸く大きく、キラキラ輝くようにも見える。

いわゆる目力の強いタイプである。

 

「はじめまして! 私、ペンギンアルバム! これからよろしくね」

 

そんな彼女、ペンギンアルバムは中々人懐っこいウマ娘らしい。

ニコニコとした愛らしい笑みを浮かべて芦毛に歩み寄り、握手を求めて背丈同様小さな手を差し出してきた。

 

それに対して、芦毛は……。

 

 


 

 

【名前】

 

≪System≫

ウマ娘の名前を決定します。

ネット上で公開されている馬名ジェネレーターを用いて50パターン生成したランダムな候補群の中から、響きの良いものを選択します。

ただし、既存の馬名と同名の場合は再抽選が行われます。

 

サナリモリブデン

 

 

【特徴決定】

 

≪System≫

スキルや名前からの連想で特徴が付与されます。

 

サナリモリブデンは「物静か」です。*1

サナリモリブデンは「クール」です。*2

サナリモリブデンは「囁き声〇」です。*3

サナリモリブデンは「従順」です。*4

サナリモリブデンは「温厚」です。*5

サナリモリブデンは「鋼メンタル」です。*6

 

 


 

 

「うん。こっちはサナリモリブデン」

 

ごく普通に挨拶を返し、握手に応じた。

馴れ馴れしくも冷たくもなく、初対面にちょうどいい距離感で手を握り、あっさりと離す。

 

「好きに呼んでくれたらいい。こちらこそよろしく」

 

「わかった! じゃあサナリンね! んへへ、ねぇねぇ一緒に写真撮っていい? SNSにのっけたくてさ」

 

代わりに距離をぐいぐい詰めるのはペンギンアルバムだ。

飛びつくようにサナリモリブデンの腕を取ったかと思うと、ポケットからスマホを取り出して構える。

その勢いに面食らいながらも、芦毛はまぁよしと判断し頷く。

 

「やった、ありがとー! じゃあほら、指でこうやって? お揃いで撮ろうよ!」

 

「ん。こう?」

 

「そうそう! いえーい☆」

 

ポーズの指定にも従順に従い、撮影はスムーズに完了した。

満面の笑みの青毛と、無表情ながらも顔を寄せられて嫌がってはいない芦毛。

そんな二人のウマ娘がおさまった写真が、初対面の寮の一室を彩る。

 

サナリモリブデンの学園生活はこうして始まった。

彼女がトゥインクルシリーズの歴史に輝かしい蹄跡を残せるのか、それとも夢半ばで脚を止めてしまうのか。

それは今のところ、まだ誰も知らない。

 

*1
冬ウマ娘からの連想

*2
冷静なので

*3
サナリ→細鳴り(小さな音の意)

*4
サナリ→然なり(肯定の意)

*5
モリブデン(金属)は沸点が非常に高いらしいので

*6
モリブデン(金属)は硬いらしいので





■ サナリモリブデン

【基礎情報】

身長:164cm
体重:増減なし
体型:B77 W53 H78
毛色:芦毛
髪型:ショートポニー
耳飾:右耳(牡馬)
特徴:物静か/クール/囁き声〇/従順/温厚/鋼メンタル


【挿絵表示】
(NovelAiDiffusionを用いて作成)


【ステータス】

スピ:56
スタ:74
パワ:53
根性:100
賢さ:90

馬魂:93


【適性】

芝:E(0/10)
ダ:F(0/10)

短距離:B(0/30)
マイル:B(0/30)
中距離:B(0/30)
長距離:B(0/30)

逃げ:A(0/50)
先行:B(0/30)
差し:A(0/50)
追込:C(0/20)


【スキル】

冬ウマ娘○(冬のレースとトレーニングが少し得意になる)
冷静(かかりにくさが上がり、かかった時に少し落ち着きやすくなる)


【戦績】

通算成績:0戦0勝 [0-0-0-0]
ファン数:0人
評価点数:0

主な勝ちレース:なし

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