オリウマ娘はダイスと選択肢に導かれるようです   作:F.C.F.

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ジュニア級 7月イベント結果~7月トレーニング選択

 

 


 

 

【投票結果】

 

ソーラーレイに加勢して練習を止める

 

 


 

 

「1本だけぇ? 怪しいもんだわ。賭けてもいいけど1本終わったらもう1本だけって始まるでしょ」

 

「そんな事言わないって! 本当に1本だけ! ね、お願い」

 

「はーん、何アンタ、3日前のアレもう忘れたの。あんだけ散々付き合わせといて」

 

「…………きょ、今日は言わないから」

 

どうやら流れはソーラーレイが優勢のようだ。

下からじっとりと見上げる冷たい視線に、チューターサポートはたじたじで目をそらす。

 

その際の言葉に含まれていた情報に、なるほどとサナリモリブデンは頷いた。

担当トレーナーが強く止めていないなら1本くらいは良いだろう。

そんな判断はソーラーレイの証言で覆された。

走り始めたら1本ではおさまらず、もう1本、あと1本と続いてしまうなら問題だ。

ちょっとの無茶がメチャクチャな無茶になってしまう。

 

ならばここで止めておく方が良い。

サナリモリブデンもそう考え、ソーラーレイに加勢する事とした。

 

「チューターサポートの気持ちはわかる。あともう少し頑張りたいっていう時は、私にもあるし」

 

「! そ、そうだよねぇ! ほらレイ、サナリもこう言って───」

 

「でも限度を超えてやるのはどうかと思う。度を越した無理はやればやるだけマイナスになる。短期的には良く見えても、長い目で見れば競走寿命を削る蛮行だって、私のトレーナーが言ってた」

 

「そうね。ほらチューター、こいつもこう言ってるわよ」

 

「うっぐ……」

 

冒頭の同意に一度は勢いを取り戻したチューターサポートだったが、そこまで。

投げつけようとした言葉をそのまま投げ返されてぐうの音も出ない様子だ。

 

その後も反論しようと何度か口を開閉させたが言葉が出てこない。

やがて漏れたのは大きなため息だ。

多分に諦めが含まれたそれは、彼女が折れた証拠である。

 

「わかった、わかったよ。私が間違ってたみたい。今日は休んどく」

 

「えぇ、そうしなさい。……大体、別に焦る必要ないでしょ。アンタの脚ならよっぽどの事がない限り次で上がってこれるでしょうし」

 

「そりゃまぁフィジカル的には負けるとは思えないけど、メンタルの方がさ」

 

「クッソ言わなきゃよかったわ! そうだったアンタってそういうヤツよね! 鼻の折れ方足りてないんじゃないの!?」

 

ならば良しとサナリモリブデンは満足げに頷いた。

先日はボロボロだったチューターサポートの自信も蘇っているようで一安心といったところ。

ソーラーレイが何やら燃え上がったがまぁ些細な事。

 

意見の対立から喧嘩に発展する。

チューターサポートが無理を押し通してケガをする。

そういった事が起こらなかった事に、サナリモリブデンは静かに安堵した。

 

 


 

 

というわけで、サナリモリブデンと2人はのんびりと昼下がりを過ごす事となった。

公園のレーストラックの管理人には既に電話で予約のキャンセルが伝えられている。

当日キャンセルでも料金のかからないルールに、チューターサポートはホッと息を吐いていた。

 

「う、ゎ、なにこれやわらか……」

 

そんな彼女は今、例の懐っこすぎる猫を抱いて驚きの声を上げている。

前足の付け根を持って、持ち上げようとしたところだ。

だがそれで持ち上がるのは猫の体の上半分だけ。

ぐにょーんと餅を思わせる滑らかさで伸び、下半身はベンチの上に足をついたまま。

 

「わ~~~やわこいねぇ、長いねぇ。かわいいー!」

 

「猫ははじめて?」

 

「う、うん。犬は飼ってた事あるんだけど」

 

興奮して猫の写真を撮りまくるソーラーレイを放置して、サナリモリブデンが尋ねる。

そして返った答えになるほどと頷いた。

 

犬と猫。

一見四つ足の毛むくじゃらで似たものに見えるが、骨格にも相当な違いがある。

こうして抱こうとした時などに一目瞭然だ。

 

「犬は固いよね」

 

「今までそう思った事なかったけど、うん、これに比べたら犬は固いわ」

 

チューターサポートは猫の上半身を軽く揺らす。

ぐにょんぐにょん。

そんな擬音がぴったりの様子で、猫は抵抗なく揺れた。

そして、それが楽しいのかご機嫌な音色で一声。

 

「なーぁう」

 

「今のかっわいい声どこから出てるの~? ここ~? それともこっちからぁ? つんつんしちゃうぞー」

 

「……なんか不安になるくらいぐにゃぐにゃなんだけど」

 

「大丈夫、猫はそれが普通」

 

「本当? なんか骨が未成熟とかそういう病気じゃなく?」

 

「本当。どこの猫もみんなこう。固い方がむしろ病気だと思う」

 

「へー……猫、不思議だなぁ」

 

興味深い。

そんな顔をしつつ、チューターサポートは猫から手を離した。

ベンチの上から結局持ち上げきられる事のなかった猫は、やはり逃げる素振りもなくゆるりとその場で体の下に足をたたんで座る。

猫特有の特徴的な座り方。

いわゆる香箱座りというやつだ。

 

「ん。この子、とてもリラックスしてる」

 

「そうなの?」

 

「うん。この座り方はよっぽど安心してる時しかしない。って聞いた事がある」

 

「こんなにサイズ差ある生き物に囲まれてそれって、野良として大丈夫なのかな」

 

「ん~~~♪ だってわかるんだもんねぇ~。何があっても私が守ってくれるって安心してるんでしょ~?」

 

「……私が猫だったらこんな声出してるやつには守られたくないかなぁ」

 

「は? 猫は高い声の方が聞いてて気持ちよく感じるって常識なんだけど? 素人は黙ってくれる?」

 

「急に正気に戻られると怖いからやめてよ」

 

猫がリラックスするのもわかると、サナリモリブデンはぼんやり感じていた。

なにしろ空気がひどくゆるい。

こんな中では気を張るのも馬鹿らしくなるというもの。

この猫の場合は元々警戒心がほとんどなさそうではあるが、あったかも知れない最後のひとかけらも吹っ飛んでしまったようだ。

 

さらにオマケで猫は大あくびをきめてみせる。

歯並びはもちろん、喉の奥の奥まで覗けるようなどでかいやつだ。

ソーラーレイはまたも高い声で大喜びし、スマホの連写機能を存分に酷使した。

 

「……はは、のんきな子」

 

チューターサポートもまた、あんまりな気の抜けっぷりに笑いを漏らす。

その顔からは初めにあった焦燥感はすっかり消えている。

 

「……私も見習うか。ここまではやりすぎにしてもさ」

 

「ん、それがいいと思う。ここまではやりすぎだけど」

 

「ネコチャンにやりすぎなんてないよねぇ~。どんなことしててもかわいいもんねぇ~」

 

そんなこんなで、ぬるま湯めいた午後は過ぎていく。

普段は厳しい世界に身を置くウマ娘達だが、たまにはこういう日もあって良い。

何事も全力を尽くすだけが正解ではない。

柔らかく穏やかな時間を糧にしてこそ、走る脚にも力が籠るというものだろうから。

 

 


 

 

【イベントリザルト】

 

友好:ソーラーレイの絆+10

友好:チューターサポートの絆+5

成長:賢さ+10

獲得:スキルヒント/ペースキープ

 

ペースキープ/レース中盤に追い抜かれた時にかかりにくくなり、持久力が少し回復する

 

スピ:142

スタ:105

パワ:149

根性:136

賢さ:126 → 136

 

 


 

 

【7月トレーニング選択】

 

スピードトレーニング / スピード↑↑↑  パワー↑↑

スタミナトレーニング / スタミナ↑↑↑  根性↑↑

パワートレーニング  / パワー↑↑↑   スタミナ↑↑

根性トレーニング   / 根性↑↑↑    スピード↑  パワー↑

賢さトレーニング   / 賢さ↑↑↑    スピード↑  根性↑

 

適応訓練:ダート   / ダート経験↑↑↑ スタミナ↑  パワー↑

 

 


 

 

■ サナリモリブデン

 

【ステータス】

 

スピ:142

スタ:105

パワ:149

根性:136

賢さ:136

 

 

【適性】

 

芝:C(1/20)

ダ:F(0/10)

 

短距離:B(1/30)

マイル:B(4/30)

中距離:B(0/30)

長距離:B(0/30)

 

逃げ:A(1/50)

先行:B(0/30)

差し:A(4/50)

追込:C(0/20)

 

 

7月のトレーニング

  • スピードトレーニング
  • スタミナトレーニング
  • パワートレーニング
  • 根性トレーニング
  • 賢さトレーニング
  • 適応訓練:ダート
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