オリウマ娘はダイスと選択肢に導かれるようです   作:F.C.F.

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ジュニア級 9月 未勝利レース 作戦選択

 

 


 

 

【投票結果】

 

マイル

 

 


 

 

【レース生成】

 

【未勝利レース/芝1600メートル/左回り/中京レース場】

 

構成:スタート/序盤/中盤/終盤/スパート

天候:曇

状態:良

難度:63(ジュニア級9月の固定値70/未勝利レース倍率 x0.9)

 

 

【枠順】

 

1枠1番:フリルドアップル

2枠2番:ケチャップステップ

3枠3番:ブリッツエクレール

4枠4番:クロニクルオース

5枠5番:サナリモリブデン

6枠6番:エーネアス

7枠7番:ブリーズチョッパー

8枠8番:バトルオブエラ

8枠9番:アクアリバー

 

 

【ステータス補正適用】

 

バ場適性:芝C/補正なし

距離適性:マイルB/スタミナ&賢さ+10%

バ場状態:良/補正なし

 

スキル:適用スキルなし

 

調子:普通/補正なし

 

スピ:202

スタ:135+13=148

パワ:189

根性:156

賢さ:151+15=166

 

 


 

 

『中京レース場第3レース、ジュニア級未勝利。着々とゲート入りが進んでおります。空模様は曇天ですが雨はありません。バ場状態は良』

 

実況の声が場内に響く。

それを聞く者はさほどに多くない。

未勝利レースはファンからの注目度が低く、観客はまばらだ。

午後のオープンレースなどに近い時間帯ならまだそれなりに入る事もあるが、これは第3レース。

時刻は午前10時50分と半端なところだ。

 

応援スタンドは空席ばかりが目立つ。

6月のメイクデビューから比べても随分とその数は減っている。

それはそのまま出走ウマ娘に対する期待の薄さを表していると、口さがない者ならば言うだろう。

実際に、半ば事実ではある。

 

それでもサナリモリブデンは平常心のままでゲートに向かった。

暗く狭い、孤独なゲートの中。

そこでサナリモリブデンは目を閉じて、控室でのやり取りを思い出す。

郷谷による、出走直前の指示をだ。

 

 


 

 

「中京レース場のマイル戦はコーナーの途中から始まります。第1コーナーと第2コーナーの間にある引き込み線から第2コーナーに飛び込んでいく形ですね」

 

郷谷は手元のタブレットを操作しながら語った。

画面の中には中京レース場の3D映像が映し出されている。

 

「スタート直後のカーブ、ここが中々に曲者です。一見して分かる内枠有利ですが、だからこそ外枠が無理を通して内に攻めかかります。序盤での位置取り争いは熾烈だと覚悟しておきましょう」

 

サナリモリブデンは頷き、自分の枠順を再度確かめる。

5枠5番。

9人立てのレースのちょうどど真ん中だ。

距離的には大きな有利も不利もないフラットな立ち位置。

だが左右両方のウマ娘の動向に気を払わなければ周囲の波に飲み込まれかねない位置でもある。

 

「その後の向こう正面は前半はなだらかな登り、ちょうど真ん中あたりから下りに変わって、それは3コーナー4コーナーにも続きます」

 

郷谷の指が動く。

それに合わせて3Dデータは角度と縮尺を変えていった。

映像はコースを横から見た断面図になり、傾斜の度合いをサナリモリブデンに示す。

登り、下り、ともに郷谷の言通りゆるやかだ。

 

「このゆるやかながらも下りというのがコーナーで効いてきます。何しろ中京はスパイラルカーブですからねぇ。速度を乗せたまま曲がりやすく作られているんです」

 

その言も3Dで見るとよく分かる。

入り口がゆるく、出口がきついという作りだ。

これはスパイラルカーブと呼ばれ、郷谷が説明した通り曲がりながらも速度を出しやすい。

 

「さらに最後の直線。この前半部分には上りの坂があります。見てください。きっついですよーここは」

 

そして、そのゆるやかな下り坂が突然登りに繋がる。

高低差2メートル、勾配2%。

日本一とまではいかないものの、上から数えた方が早い急傾斜。

 

「この急坂で体力を削られてからまだ200メートル、計412メートルの長めの直線。これが中京レース場のコースです」

 

なるほど、とサナリモリブデンは頷いた。

そして画面を見つめながら頭の中で情報をまとめる。

 

 

序盤は位置取り争いが熾烈だ。

コーナーは下り坂な上にスパイラルカーブで速度に乗りやすく、外に流れやすい。

最終直線は坂がきつく、距離は長い。

 

そして距離は1600メートルのマイル戦。

短めのレースと言えるだろう。

 

情報を飲み込み切れたところで、サナリモリブデンは顔を上げた。

 

「ん。わかった。それで、今日はどう走ればいい?」

 

最終的にそれを決めるのは郷谷だ。

実際に走るのはウマ娘でも、知識と経験に優れるのはトレーナーである。

ならば決定は委ねるべきで、サナリモリブデンはそれに抵抗のない従順な性質だった。

 

彼女の脚質は多少の得手不得手はあるものの、ほぼ自在と言って良い。

幼少期からの無茶なトレーニングで培った幅広い適性はあらゆる戦術を可能としていた。

逃げ、先行、差し、追込み。

どれを選ぼうが勝機は十分にある。

 

指示を求めてサナリモリブデンはトレーナーの目を見つめる。

その中に確かに宿る信頼を見て微笑んだ郷谷は、最後に少し考える素振りを見せてから口を開いた。

 

 


 

 

■ サナリモリブデン

 

【ステータス】

 

スピ:202

スタ:148

パワ:189

根性:156

賢さ:166

 

【適性】

 

逃げ:A(1/50)

先行:B(0/30)

差し:A(4/50)

追込:C(0/20)

 




※ レースシーンは描写カロリーが高いため、いつもの時間に間に合わない可能性が高いです。気長にお待ちください。

未勝利戦 戦術選択

  • 逃げ
  • 先行
  • 差し
  • 追込
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