オリウマ娘はダイスと選択肢に導かれるようです 作:F.C.F.
【故障したウマ娘の快癒と復帰を願うスレ】
302:名無しのレースファン
デュオクリペスなんか追加情報あった?
303:名無しのレースファン
>>302
順調みたいよ
隣室ネキの報告によると今日は坂路やってたって
304:名無しのレースファン
ウマッター情報だと今月末か遅くても3月で未勝利走る予定らしい
再始動が具体的に見えてきて本当に嬉しい
305:名無しのレースファン
>>304
すまん、ウマッターのどこ?
探してみてるんだが見つからん
306:名無しのレースファン
>>305
本人じゃなくてトレーナーの方
一昨日の投稿な
307:名無しのレースファン
みつけた!
よかったなぁ
これでようやくソラクリの対決が見れるのか
308:名無しのレースファン
>>307
俺も楽しみでたまんないよ
あの激熱メイクデビュー今でもたまに見返してるもん
見る度にその後の故障報告まで思い出して落ち込んでんだけども
309:名無しのレースファン
わかる
突然すぎてダメだった
310:名無しのレースファン
レース中の故障は痛々しくてただただ辛いけど、トレーニング中の故障は油断してるとこに来るから唐突すぎて思考が止まるのよ……
311:名無しのレースファン
まぁ復帰できたからって勝ち上がれるとは限らないんですけどね
312:名無しのレースファン
>>311
やめろ
313:名無しのレースファン
>>311
喜びに水差すのはやめてくんねぇかな
314:名無しのレースファン
本当の事だろ
ジュニア7月から治療専念じゃ体の出来が違いすぎる
勝ってソーラーレイに追いつくなんてまず無理
315:名無しのレースファン
>>314
わかってる
わかってるから黙ってくれ
今は頼むから喜ばせてくれよ
316:名無しのレースファン
>>314
死ね
317:名無しのレースファン
>>314
デュオ家アンチか何かか?
そういうのは別にスレあるだろ
わざわざここでやるな
318:名無しのレースファン
別にアンチでもなんでもねーよ
故障から復帰したばっかの子に勝利なんて期待してやるなって言ってんの
メイクデビュー時点では能力のある子だったけど今はもう違うと思った方がいい
また走れるようになっただけで偉いんだ
それ以上を勝手に押し付けていざ負けたら失望したりするなって話
319:名無しのレースファン
>>318
もう黙ってろ
320:名無しのレースファン
>>318
勝手に期待して勝手に失望するとか、それこそ勝手に俺らを決めつけんな
テンプレ100回嫁
321:名無しのレースファン
>>318
理屈はわかるし同意もする
ただ言い方が悪すぎる
322:名無しのレースファン
>>320
テンプレには確かに復帰を願って叶えば祝福するだけとか書いてあるけどな
カルンウェナンの時にここのクズ共がやった事は忘れてないからな
323:名無しのレースファン
その名前出されたらなんも言えねぇのよ
324:名無しのレースファン
カルンウェナン?
誰?
325:名無しのレースファン
>>322
あの時の連中は全員掲示板自体からアク禁食らってる
一緒にすんなボケ
326:名無しのレースファン
>>324
知りたかったら自分で調べてくれ
ただし自己責任でな
ガチの胸糞だから
327:名無しのレースファン
ウェナン本人には届いてなかったっぽいのが幸いだわ
ネット見ない子で本当に良かった
328:名無しのレースファン
どうだかわからんぞ
引退後に知っちゃったパターンもあるかも知れん
329:名無しのレースファン
【速報】きさらぎ賞競走中止のサナリモリブデン、脚部の異常は軽度であり次走に影響なしとの発表
330:名無しのレースファン
>>329
おおおおお!
331:名無しのレースファン
>>329
よかったああああ
心配してたんだよおお
332:名無しのレースファン
>>329
明るいニュースたすかる
333:名無しのレースファン
>>329
折れたとかそういう風ではなかったもんな
安心した
334:名無しのレースファン
ごく軽い挫跖か
重くならなくてよかった
これくらいならって無理して走って悪化させる子多いとこを良く止まれたわ
道中かかりまくってたけど最後は落ち着けたんだな
335:名無しのレースファン
あれだけの大暴走からの故障がこれで済んで御の字よ
336:名無しのレースファン
普段のクレバーさがなかったもんな
気合入った走りする子だけどあんなぶっ壊れた走り方じゃない
1番人気でプレッシャーだったのかね
337:名無しのレースファン
元々入れ込んでたところに出遅れでトドメって感じだったな
338:名無しのレースファン
>>336
朝日杯でブリグラの内抜いた時の極まり具合とかな
あれと比べると今日のは空回り感がすごかった
339:名無しのレースファン
まぁともかく、このスレの管轄にならなくてめでたい
しっかり休んで鍛え直して次頑張ってもらえばいい
340:名無しのレースファン
うむ
無事ならなんぼでも取り返しはきくからな
全治一週間。
競走能力に支障なし。
念入りな検査の結果を受け取って診察室を出たサナリモリブデンと郷谷はひとまず安堵の息を吐いた。
「いやぁほっと一息ですねぇ。サナリさんが倒れこんだ時は肝が冷えましたが、最悪の事態は避けられて何よりです」
「…………ん」
「数日は安静が必要なので不便でしょうが、私が補助に入りますので心配はいりませんよ。学園の方には連絡して許可を取ってありますからサナリさんから外泊申請はしなくて大丈夫です」
「……うん。ありがとうトレーナー」
努めて明るく振舞う郷谷だが、対するサナリモリブデンの反応は鈍い。
いかに心の硬いサナリモリブデンとて流石に今回は堪えたようだった。
夜の病院、人気のない廊下にか細い囁き声が響く。
珍しくわかりやすい落ち込みを見せる彼女の頭を、郷谷はそっと撫でて慰めた。
大事を取って乗せられた車椅子の上で、サナリモリブデンは優しい手を静かに受け入れる。
「ごめんなさい……落ち込んでる暇なんてないのに。すぐ、いつも通りになるから」
ただ、それを長く続ける気はサナリモリブデンには無いようだった。
膝の上で拳を握りしめ、すぐにでも再起しようと心を固めていく。
「めっ」
「ぅんっ」
だが、唐突に郷谷がそれを阻止した。
頭を撫でていた手がそのまま伸び、サナリモリブデンの額を指で軽く弾く。
痛みは当然ない。
ただ理由が分からず、サナリモリブデンは困惑顔で郷谷を見上げた。
「ダメです。今は落ち込みましょう」
「……?」
「心が強くあるのは良い事ですが、それも時と場合です。苦しさを無理矢理拭って立ち上がるよりも、うずくまって泣いた方が傷が軽く済む事もあるんですよ。……人生経験はまだまだ浅い私ですが、見る限り今のサナリさんはそういう時かと思います」
下手人である郷谷はそんな彼女に包み込むような微笑みを向けて、言う。
対してサナリモリブデンは絞り出すように反論した。
「でも、落ち込んでる暇なんて」
「あります。全治一週間。安静にしていろとお医者さんに言われたばかりじゃないですか」
「───」
そして即座に正論で返され、言葉が止まる。
ポカンとした、いっそ間抜けにさえ見える表情だった。
「構いません。落ち込んでしまいましょう。一週間かけて、私と一緒に反省と後悔をするんです。気合を入れて立ち上がるのはその後ということで」
「……いいの?」
「当たり前です。サナリさんはずっと昔から今の今まで頑張ってきたんですから。ここで一度休憩を挟むのも悪くありません。考えようによっては、この怪我だってプラスになるかも知れませんよ?」
わしゃわしゃと。
郷谷はサナリモリブデンの頭をかき回した。
精神状態の影響か反応が鈍いサナリモリブデンは、小さく声を漏らすものの抵抗らしい抵抗を見せない。
「今は性急さはいらない場面です。一息入れてから、ゆっくり立ち上がりましょう」
「トレーナー……」
「ね?」
「……うん。ありがとうトレーナー」
つい先ほども漏らした感謝の言葉。
だがそこに含まれる感情は随分と違うものになっていた。
そのまま数秒。
それから、意を決したようにサナリモリブデンが口を開く。
「トレーナー」
「はい、なんですかサナリさん」
「……走れなかった」
「……はい」
「沢山の人が見てくれてたのに。期待してくれてたのに。自分が情けなくて、悲しくて……悔しかった。トレーナー」
言葉が止まり、車椅子の上でサナリモリブデンが俯く。
震える肩は嗚咽を堪えているのかと、郷谷は胸に走る痛みを覚える。
「…………それと、とても怒ってる。自分自身に」
「はい」
「今思えば、ファスターザンレイのアレは誘いだったんだと思う。私をかからせるための。考えれば分かったはずなのに簡単に乗せられた。今ならこうして判断できるのに、あの時はなんでかできなかった。許せない。こんな失態、恥ずかしくてたまらない」
「サナリさんだけのせいではありませんよ。むしろ責任があるのは私です。自分の担当が入れ込みすぎている事にも気付けないだなんて。……レース前に私が力を抜かせてあげるべきでした。本当にごめんなさい、サナリさん」
「違う、トレーナーは悪くない。私の心が弱すぎた。あれは無い。直線に入るまで頭が真っ赤で……あんな、何も考えてない走りを人に見せたなんて。それにスタートも酷かった。集中してるつもりが、つもりでしかなくて。真剣にレースに挑んでた他の子たちにも顔向けできない。次はあんな風には───」
「よーしよしよし、どうどうどう」
嗚咽ではなかった。
自分への怒りに体を震わせるサナリモリブデンを落ち着かせようと郷谷は手を尽くした。
頭をかき混ぜ、背を撫でて、優しく抱き寄せる。
ついでとばかりに頬に手を当ててマッサージするように揉み解してやれば流石のサナリモリブデンも停止した。
「……ごめん。取り乱した」
「仕方ありません。調子を崩して不安定になるとはそういう事です。やっぱり休む必要、ありそうでしょう?」
「うん。自覚できた。今の私はまだちょっとおかしい」
「はい。なのでのんびりしましょうね。さ、まずは晩ごはんにしましょう。美味しいものをお腹に入れて、それから温かいお風呂に入ってぐっすり眠る。今の最優先事項はこれですよ」
言いつつ、郷谷は車椅子を押して移動を始める。
サナリモリブデンも異を唱える理由はない。
敗戦の夜はこうして終わった。
それから一週間の後。
何事もなく治療期間を終え、医師からもトレーニングの許可が下りた。
当然その初日から全力を出すわけもなく、まずは軽い運動で様子を見る。
初めはプール内での歩行。
翌日には散歩に出て違和感がないかを確認し、さらに翌日にごく軽いランニングを試す。
「どうですか?」
「ん、良好。変な感じもないし、力もちゃんと入る。今まで通り」
「そうですかぁ。いやぁよかったよかった。これで本当に一安心ですねぇ」
その結果、サナリモリブデンに競走への支障なしと間違いなく断言できた。
精神面の調子も取り戻し、やる気に満ちながらもどこか適度に力の抜けたいつものサナリモリブデンに戻っている。
これならばトレーニングを再開しても問題ないだろうと郷谷も判断した。
ただ、今日すぐにとはいかない。
何か異常があった時の事を考えてトレーニング施設に予約を入れていないのだ。
2人はそのまま、双方とも自らの脚でトレーナー室へと向かう。
「では、次の予定を決めましょう」
「ん」
というわけで、今日できるのはそのくらいだ。
次走はどこを走るかを定め、トレーニングの予定を立てる。
ただし。
「とはいえ、流石に病み上がりで即レースは許可できません」
ひとつ制限が入る。
郷谷は顔の横に指を立て、言った。
「念のための措置ですが、3月はトレーニングのみです。レースに出るのはまだリスクがありますからね」
「うん。仕方ないと思う」
サナリモリブデンもそれに異論はない。
ゴールさえできない苦みは一度だけで十分だと噛み締めて、芦毛の頭を縦に振る。
無理をして再びの競走中止など、彼女にとって最も忌避すべき事態だ。
よって、タブレットに表示されるのは4月以降のレースのみだった。
【クラシック級 3月】
出走不可
【クラシック級 4月】
橘ステークス 春/京都/芝/1400m(短距離)/右外
ニュージーランドT(G2) 春/中山/芝/1600m(マイル)/右外
アーリントンカップ(G3) 春/阪神/芝/1600m(マイル)/右外
皐月賞(G1) 春/中山/芝/2000m(中距離)/右内/ペンギンアルバム、他2名
青葉賞(G2) 春/東京/芝/2400m(中距離)/左
【クラシック級 5月】
葵ステークス 春/京都/芝/1200m(短距離)/右内
白百合ステークス 春/京都/芝/1800m(マイル)/右外
プリンシパルステークス 春/東京/芝/2000m(中距離)/左
NHKマイルカップ(G1) 春/東京/芝/1600m(マイル)/左/マッキラ、チューターサポート
日本ダービー東京優駿(G1) 春/東京/芝/2400m(中距離)/左/ペンギンアルバム、他2名
京都新聞杯(G2) 春/京都/芝/2200m(中距離)/右外
「…………」
表示された赤い文字を見て、サナリモリブデンはわずかだけ沈黙する。
背中が遠い。
マッキラだけではない。
同室のペンギンアルバムも、共にマッキラの後塵を拝したチューターサポートもだ。
既に王者との呼び声高いマッキラは、ジュニア級で5戦した上での共同通信杯という過酷なローテーションをものともせず無敗の6勝目を上げた。
その勝ち方も圧倒的という他なく、続くスプリングステークス、NHKマイルカップでも敵はいないだろうと誰もが口にする。
対するチューターサポートはシンザン記念を制し、勢いをつけてマッキラへ挑まんとしている。
マッキラ崩しの急先鋒とされていたサナリモリブデンがいまひとつな結果を示してしまった今、対王者の筆頭に名前を上げられるのは彼女だ。
そしてペンギンアルバムは弥生賞の大本命だ。
昨年末のホープフルステークスで勝利をもぎとった際に見せた末脚を過小評価する者はいない。
それどころか続くクラシック三冠、皐月賞、ダービー、菊花賞でも彼女が中心となるだろうとの声は大きい。
特に、2000は短すぎると本人が時折こぼす様子から後ろ2つでの走りに期待が寄せられている。
ただでさえ遅れている。
そこに来て今回の件だ。
サナリモリブデンは、ざわつこうとする自身の心を収めるために少しの時間を使う必要があった。
(……焦るな。今は、ひとつずつ積み上げるしかない。その先に道はあると信じる。大丈夫。トレーナーが、きっと連れていってくれる)
そうして落ち着いたサナリモリブデンは、日程表を睨みながらひとつの事柄を思い返す。
自分が何もせずにオープンクラスに残れるのは、5月末までだという事をだ。
それまでにオープン戦で1勝を上げるか、重賞で2着以内に入るか。
どちらかを達成しなければ6月以降のサナリモリブデンは2勝クラスになってしまう。
とはいえ、それも悪いとばかりも言えない。
出走できるレースは減るが、逆に言えば出られるレースは必ず実力に見合ったものになる。
分相応のレースで少しずつ経験を積み上げるのもそう悪くない選択ではある。
最短に見える道が常に最良とは限らない、という話だ。
急がば回れという言葉もある。
それを加味した上で、サナリモリブデンは郷谷との長い相談の末に、予定を決定した。
次走選択
-
橘ステークス
-
ニュージーランドトロフィー(G2)
-
アーリントンカップ(G3)
-
皐月賞(G1)
-
青葉賞(G2)
-
葵ステークス
-
白百合ステークス
-
プリンシパルステークス
-
NHKマイルカップ(G1)
-
日本ダービー東京優駿(G1)
-
京都新聞杯(G2)
-
この期間は出走しない