オリウマ娘はダイスと選択肢に導かれるようです   作:F.C.F.

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クラシック級 5月 白百合ステークス

 

 


 

【投票結果】

 

逃げ

 


 

 

『晴天の京都レース場、第11レースの発走準備が着々と進んでおります。バ場状態は良。9人立てで行われます白百合ステークス、注目のウマ娘を紹介して参りましょう』

 

サナリモリブデンはターフを踏みしめゲートに向かう。

彼女にとって6戦目の公式レースだ。

そろそろ慣れも育まれ、足取りからは余計な力みが抜けている。

 

『3番人気は9番テルパンダー。コーナーワークに定評のある子です。内を突いて勝つ得意の展開を見せられるか』

 

歩調も適切なものだ。

ゆったりと歩みながらも動作に緩みは見られない。

昨年と、そして冬の間はまだ残っていた未熟さは薄れつつある。

 

『2番人気は8番サナリモリブデン。前走ではまさかの競走中止となりましたが、陣営によればケガの影響はないとのこと。同じ舞台でのリベンジなるか。注目です』

 

『見る限り足取りに不調の様子はありませんね。前のような暴走がなければ勝機は十分あるかと思います』

 

と、そこでサナリモリブデンは一度立ち止まった。

わずかに首を回し、視線の先をゲートから移す。

見つめる先に居るのは一人のウマ娘だ。

 

『そして最後はこの子、2番スローモーション。2月きさらぎ賞では惜しくも2着に敗れましたが、仕掛けの機を見る目が評価されたか今日は1番人気に推されました』

 

『昨年末の朝日杯フューチュリティステークスでも4着の好成績を残している子ですよ。重賞では勝ち切れていませんが実力バの一人です』

 

その視線に───スローモーションは当然のように反応した。

短い黒鹿毛の頭が揺れ、髪と同じ色の瞳が挑むように向けられる。

そこに乗せられた激しい敵意にサナリモリブデンの背筋がビリと震えた。

 

慣れる、といえば彼女にもだろう。

メイクデビュー。

朝日杯FS。

きさらぎ賞。

そして今日、白百合ステークス。

 

過去に走った5レースの内3つを戦い、そして今日4度目の対戦となる。

実況の言の通り、仕掛け時を察する能力が高く、またライバルの力量や調子を見抜く観察力に優れた娘だ。

重賞では勝ち切れていないようだが、サナリモリブデンは彼女を侮らない。

 

特に、と。

サナリモリブデンは未だ忘れがたい6月のメイクデビューを反芻する。

あの日、誰も予想していなかったマッキラの大逃げ。

他の皆が潰れるはずだと見逃した中、ただ一人、このまま逃がしてはならないと気付いて見せたウマ娘が居た。

それこそが彼女、スローモーションだ。

事前の情報などろくになかっただろう中で、だ。

 

故に、サナリモリブデンは決して彼女を軽視しない。

マッキラ、あるいはブリーズグライダー。

彼女たちに並ぶ最上級の脅威としてスローモーションに警戒の目を向ける。

 

視線が宙で絡み火花を散らす。

その事実にスローモーションは満足げに頬を吊り上げてから、鉄のゲートに入っていく。

少しの間を置いてサナリモリブデンも続いた。

 

レースの開始は近い。

狭く暗いゲートの中で、サナリモリブデンは敵手の存在をも糧にして集中を高める。

 

 

 

『各ウマ娘ゲート入り完了。京都レース場メインレース、白百合ステークス。……今スタートしました!』

 

 


 

【スタート判定】

 

難度:110

補正:集中力/+20%

参照:賢さ/276+55=331

 

結果:148(成功)

 


 

 

『おっと7番ジュエルトリマリン出遅れた、集中を欠いていたか。他は揃って飛び出していきます』

 

ゲートが開いていく様を、今日のサナリモリブデンは眺めている事はなかった。

開く気配を感じると同時の鋭い飛び出し。

満点とは言わずとも十分なスタートだ。

 

まずはひとつ前走の自分を乗り越えた事になる。

だが、サナリモリブデンはそんな思考をそもそも行わずに足を速めていく。

余分はいらない。

まずは走り切ってからだと自身に埋没し、逃げを打つために前を目指す。

 

 


 

【序盤フェイズ行動選択】

 

ハナを取るために加速する

 

難度:110

補正:なし

参照:パワー/329

 

結果:79(失敗)

 

 

しかし、事はそう上手くは進まなかった。

ターフを強く蹴るサナリモリブデンの左から、さらに鋭く飛び出す影がある。

 

『まずハナを主張しにかかったのは9番テルパンダー、するする上がっていく。4番テューダーガーデン、3番ミュシャレディも行った』

 

テルパンダーだ。

滑るようなスムーズな加速を見せた彼女は、サナリモリブデンのやや左前に立って見せた。

それを内に避けて進もうとしたところで、サナリモリブデンは気付く。

3番と4番。

2人のウマ娘がテルパンダーに競りかけるように接近している。

気付いた時にはもう、無理に割り込むには危険のある様相だった。

 

「……っ」

 

サナリモリブデンは歯噛みする。

一手遅れた。

直進するルートは埋まり、どう走るかを思考する必要性が彼女に降りかかる。

 

 


 

【レース中ランダムイベント】

 

モブウマ娘の行動:ミュシャレディが駆け抜けていく

 


 

 

その間隙にレースはもうひとつ動きを見せる。

大きく鋭い呼吸音。

そして次の瞬間、弾かれるように一人のウマ娘が動いた。

 

『ハナ争いはどうやら決まりました。3番ミュシャレディ、リードを1バ身半から2バ身取って先頭を行く。2番手テルパンダーと、その右後方テューダーガーデンは落ち着いた様子。少し後ろにサナリモリブデンが続き、すぐ後ろ張り付くようにスローモーション。1番タヴァティムサは少し距離を取って眺めるような形』

 

短いツインテールをはためかせてミュシャレディが駆けていく。

明確な逃げの居ないレース展開を好機と判断したのだろうか。

ならば自分がペースを作ると、彼女は前を取って見せた。

 

『そこから2バ身開いて6番ジュエルオニキス、ほとんど並んで5番リボンダージュ。7番ジュエルトルマリンがその背に続く』

 

『出遅れのショックからはキッチリ抜け出しているようですね。表情が落ち着いています』

 

どうすべきか、という判断に新たな要素が加わった。

背を刺すような高熱の視線に晒されつつ、サナリモリブデンは頭を回転させる。

 

 


 

【序盤フェイズ終了処理】

 

状態:低速(2)/加速失敗(4)/冷静(0)

補正:逃げA(-1)

消費:2+4-1=5%

 

結果スタミナ/264-13=251

 


 

【中盤フェイズ行動選択】

 

再度加速して前を目指す

 


 

 

(変更はない。もう一度、やる)

 

その判断は一呼吸で下された。

 

作戦の変更はない。

前を目指す道が完全に塞がれた訳でもなく、不調があるわけでもない。

ならばやれるはずだと、サナリモリブデンは己に断じた。

 

 


 

難度:110

補正:なし

参照:パワー/329

 

結果:260(大成功)

 


 

 

(忘れない。無かった事にはしない)

 

奇しくもそれは2月に見た光景に似ていた。

出遅れか、先を塞がれたか。

原因は違えども、逃げると決めて逃げられず、バ群の中からハナを見据えて脚に力を籠める感覚は全く同一。

 

それがサナリモリブデンに敗北未満の終わりを。

ゴールさえ許されなかった惨めさを思い出させる。

 

(無駄には、しない!)

 

彼女はしかし、その記憶を傷とする事を認めない。

敗戦から目をそらさない。

現実を真っ向に見据え、高く飛ぶための糧として飲み込むと決めていた。

 

『先頭に目を戻してミュシャレディ変わらず単独の先頭、リードは2バ身。比較的ゆったりとしたペースでレースを引っ張っていく。2番手はテューダーガーデンに変わっていますがテルパンダーとの差はほぼありません。ここでサナリモリブデンが上がっていく』

 

『おっ、とぉ……前のような暴走でなければいいのですが』

 

地を蹴る脚は力強い。

己を踏み越えるようにサナリモリブデンは加速していく。

テルパンダーをかわし、ミュシャレディに競りかけるまではあっという間の出来事だった。

 

 


 

【レース中ランダムイベント】

 

モブウマ娘の行動:スローモーションは決断した

 


 

 

それを。

逃がさないと決めたウマ娘がひとり。

 

「……ッ!」

 

彼女、スローモーションを突き動かしたのは背筋に走った予感だった。

 

サナリモリブデンを放置するな。

今行け、一人で行かせるな。

なんとしてでも食らいつけ───!

 

幾度となく彼女を助けてきた啓示めいた直感がそう告げるままにサナリモリブデンを追うと決断する。

従うまで、秒とさえかからない。

 

そして、決めた後に行動の利を計算する。

サナリモリブデンが未だ前走の不調を引きずっているのなら、プレッシャーをかけてかからせる。

抜け出しているのなら、そもそもここでついていかねば勝ちの目は薄い。

なるほどと、スローモーションの理性は自身の本能に遅れて理解を示した。

 

(見せてもらう。今日のあなたが、どっちなのか……!)

 

体と心が合致する。

スローモーションは逃げる背を追い立てる。

 

『1番人気スローモーションもつられるように上がっていった。ここからは淀の坂。先頭サナリモリブデンにかわって高低差4.3メートルに挑んでいく』

 

 


 

【抵抗判定】

 

難度:110

補正:冷静/+20%

補正:加速大成功による物理的距離/+15%

参照:賢さ/276+96=372

 

結果:334(特大成功)

 


 

 

そして知る。

今日のサナリモリブデンがどちらであるのかを。

 

返った手応えは異質に過ぎた。

 

スローモーションとて、この世代において上位に位置するウマ娘である。

先行を得手とする者として逃げる背を追い立て焦らせる術は熟知していると言って良い。

現に今、サナリモリブデンの横を行くミュシャレディは自身に向けられた威でないというのに焦ったように振り向いていた。

 

にもかかわらず、サナリモリブデンは一切の揺らぎを見せない。

まるで大岩を相手に組み付いたような手応えの無さだった。

上り坂での加速の強要により潰し切るという手は効果を見せず虚しく終わる。

 

(は……)

 

それに対し、スローモーションは───。

 

 


 

【追加判定】

 

【スローモーションのステータス設定/ウマソウル】

 

結果:66

 

【スローモーションのウマソウル判定】

 

結果:34(成功)

 


 

 

「はは、はははっ!」

 

笑ってみせた。

そしてすぐに高揚を抑え込む。

哄笑で狂った呼吸を整え、感情を制御するために歯を食い縛る。

 

(やっぱりだ。やっぱり克服してきた。……それでこそ! 怖くないあなたを倒したところで、得られるものなんか何もないもの!)

 

平静を失って勝てる相手ではないと、スローモーションは理解していた。

1度は確かにサナリモリブデンに先着した。

しかしそれはサナリモリブデンの自滅が原因である。

それ以前に繰り返した2度の敗北の借りを返したとは、スローモーションは断じて認めない。

 

(逃がさない。食らいついていく。今日こそは、私が勝ってみせる!)

 

あふれ出ようとする闘志をスローモーションは懸命に制御した。

今は追走に留めなければならない。

仕掛け、突き殺すにはまだ早いと。

 

静かに、沈み込むように。

サナリモリブデンを付け狙う刺客の刃は研ぎ澄まされていく。

 

 


 

【中盤フェイズ終了処理】

 

状態:中速(4)/平静(0)

補正:逃げA(-1)

消費:4-1=3%

 

結果:スタミナ/251-7=244

 


 

 

『さぁ淀の坂が下りに入った。ここからレースが加速していくのが昨今のセオリー。最終コーナーへ、そして最終直線に向けて、誰が仕掛けていくか』

 

それに追われるサナリモリブデンは心を硬く保ったままだ。

 

彼女とて鈍いわけではない。

敵意をもって追われている事も、背に刺さる視線も感じてはいる。

だがそれがわずかにも肉を裂かない。

 

(───二度目は、ない)

 

迫る刃よりもなお硬く、サナリモリブデンは己を御している。

焦りは生まれる前から叩いて潰した。

これで良いのかというためらいは湧きもしない。

 

波の立たない凪の心で、サナリモリブデンは仕掛けを打った。

 

 


 

【終盤フェイズ行動選択】

 

大きく加速する

 


 

 

鉄槌のごとく脚が踏み込まれる。

芝をえぐって弾けさせるそれが意味するところは誰の目にも明らかだ。

 

『おっとこれは、サナリモリブデン猛加速! 下り坂で急激に速度を上げていく! これは、またかかってしまったか!?』

 

まるで最終直線でのスパートそのものだった。

明らかに全力と見える十数歩。

3コーナーから始められた自滅にひた走る直滑降。

 

それは。

 

 


 

……フリだけして現状の速度を維持する

 

難度:110

補正:特大成功によるクレバーさ/+20%

参照:スピード/377+75=452

 

結果:355(特大成功)

 


 

 

『いえ、これは……なるほど、上手いですよこれは! こういう事も出来る子でしたか!』

 

解説の声が興奮を帯びる。

 

全力と見える加速は、しかし本当にそう見えるだけだった。

サナリモリブデン渾身の演技である。

かかったように装い後続を騙す一手だったのだ。

 

実際の加速はほんのわずかなもの。

下り坂で生じる自然な、無理のない程度でしかない。

先頭に立ち、リードを保ちながら、同時に序盤に消耗し不安のある体力を温存する苦肉の賭け。

 

常ならばまず通る手ではない。

しかし、今ならば違う。

 

同じコース。

同じ距離。

ここを走ってサナリモリブデンが自滅した。

その記憶がまだ鮮明な今ならば、通用する目は確かにある。

 

そこをサナリモリブデンは見事に通してみせた。

背に刺さる視線の数がたちまちに減っていくのを彼女は確かに感じている。

サナリモリブデンはこのまま潰れて終わると後続のウマ娘たちに判断させたのだ。

追う必要はない、むしろついていけば共倒れになると彼女たちは騙された。

 

敗北を塗り潰すのではなく利用さえして踏み越えて、サナリモリブデンは坂を下っていく。

 

 


 

【レース中イベント/特大成功特典/ランダムから固定へ】

 

モブウマ娘の行動:ジュエルトルマリンがスローモーションに襲い掛かる

 


 

 

『サナリモリブデンを先頭に坂を下る。2番手はスローモーションのまま。差は3バ身ほどでしょうか。後ろテューダーガーデン、テルパンダー以降はやや抑えたか。ただ、一人後方から……』

 

(違う。これは違う、騙されるな!)

 

だが、追跡者は残っていた。

スローモーション。

最も多くサナリモリブデンとのレースを経験した少女だけはフェイクを見破った。

 

彼女が何より信頼する直感が、敵手の危険度は下がっていないと警告を発している。

どころか、かつてないほどの脅威となってそこに居ると悲鳴を上げていた。

故に目をそらさない。

 

(……ここしかない。ここでやるしか───)

 

『───後方からジュエルトルマリンが勢いよく上がってきた。スローモーションに並んで競りかけていく』

 

「───え?」

 

そこに、想定の外から襲い掛かるものがあった。

お前を潰す。

ここで倒して私が先に行くと、ジュエルトルマリンが激しい威圧をもってスローモーションに並びかける。

 

スローモーションは理解が一瞬遅れた。

何故自分が狙われているのか。

狙うべきは最大の脅威であるサナリモリブデンではないのかと考えて、そこで自分以外は騙されているという事実を思い出す。

 

(……くそ、くそ、くそ! やられた! そうだ、サナリモリブデンが自滅すると思いこんだなら、狙われるのは……2番手に決まってる!)

 

1番人気を獲得している実力バ。

それが2番手を快調に走っていて、しかも先頭は自滅に向かっている。

その状況で他のウマ娘がスローモーションを放置する理由はどこにもない。

 

 


 

【抵抗判定/スローモーション】

 

難度:110

補正:なし

参照:根性/250(クラシック級5月の汎用ウマ娘ステータス)

 

結果:97(失敗)

 


 

 

そして、その一瞬の遅れが致命的だった。

 

『抑えていたテルパンダーもこれに続く。タヴァティムサも動いた。スローモーションを捉えにかかる!』

 

ジュエルトルマリンが外からスローモーションの前に出る。

接触すれすれまで身を寄せて、必死の形相でだ。

それと同等の威圧は後方からも。

テルパンダー。

タヴァティムサ。

さらにリボンダージュ、ミュシャレディ、ジュエルオニキス。

 

(こんな、バカな事……!)

 

スローモーションを囲う檻は狭まっていく。

一秒ごとに自由は奪われ、同時にサナリモリブデンへ向けるための刃は輝きを失う。

 

(また、戦えたのに! 私だけが、気付けたのに……!)

 

仕掛けるべき機は過ぎたと彼女の直感が告げていた。

 

サナリモリブデンを追った狩人は、自身が獲物となった事に気付けず撃たれた。

こみあげる失意と共に、スローモーションはバ群の中に沈んでいく。

 

 


 

【終盤フェイズ終了処理】

 

消耗:中速(4)/クレバー(-1)

補正:逃げA(-1)

消費:4-1-1=2%

 

結果:スタミナ/244-4=240

 


 

【スパート判定】

 

難度:110

補正:領域の萌芽/+10%

参照:スタミナ/240+24=264

 

結果:131(成功)

 


 

 

そうして。

サナリモリブデンはただ一人、そこに辿り着いた。

 

視界が開く。

ゴール板までただまっすぐに続く道。

左手にスタンドを見る最終直線。

 

走り切る事さえ許されなかった場所に今、サナリモリブデンは3ヶ月遅れで踏み入った。

 

『さぁ最終直線! サナリモリブデンがまず立ち上がる! スタミナはどうだ、まだ残っているか?』

 

湧きあがる歓声。

そこに混じる不安の気配に、サナリモリブデンは否と叩きつけなければならない。

 

あの日の弱い自分はもう居ない。

もう二度と無様を見せはしない。

今度こそ走り切ると吐いた誓いに、炎が灯る。

 

 


 

難度:110

補正:領域の萌芽/+10%

参照:パワー/329+32=361

 

結果:163(成功)

 


 

 

『ジュエルトルマリン懸命に追う! テューダーガーデンも食らいつく! だがサナリモリブデンの脚色が衰えない! 差が縮まらない!』

 

鋼の脚が足跡を刻み込む。

その一歩ごとに、体が飛ぶように弾き出される。

 

背に届き得る者は、もう誰も居ない。

 

 


 

難度:110

補正:領域の萌芽/+10%

参照:スピード/377+37=414

 

結果:178(成功)

 


 

 

その勢いは止まらない。

まるで瑕疵のない完璧なラストスパート。

 

『これは決まりでしょう、余裕の走りだサナリモリブデン! 追走するジュエルトルマリンまで4バ身から5バ身のリード!』

 

注ぐ歓声から、いつしか不安の音色は消えていた。

あるのは勝者を確信する声、ただひとつ。

悲喜の差はあれど、例外は存在しない。

 

 

 

 

 

今ゴールイン! サナリモリブデン、今日はクレバーに決めてみせました! 2着以下はジュエルトルマリン、テューダーガーデン、テルパンダーの順。5着はスローモーションかミュシャレディか、わずかにミュシャレディが前に出たように見えました』

 

走り抜ける。

ゴール板を越えた瞬間に、サナリモリブデンはただ一人だった。

並ぶ者も追いすがる者もいない、完全な勝利。

 

「はぁ、はぁ……やっ……た。やれた」

 

それを、サナリモリブデンは噛み締める。

初めて目にするゴールの向こうから見る京都のスタンド。

証明を終えた証。

そして成長を示す景色だった。

 

(───)

 

こみあげる想いがどういう色をしているのか、彼女にはいまいちよく分からなかった。

余りにも感情が混ざり合い把握しきれない。

 

達成した勝利に喜んでいるのか。

かつて成せなかった自分への怒りが再燃したのか。

あるいは別の何かか。

 

考えて、しかしどうせ答えは出ないとサナリモリブデンは思考を止めた。

今はそれよりも優先すべき事がある。

 

 

 

サナリモリブデンは大きく大きく手を振った。

自身の走りを見守ってくれて、そして恐らくはハラハラとさせてしまった人々へ。

 

もう心配はいらないと、そう高らかに叫ぶように。

 

 


 

 

【レースリザルト】

 

着順:1着

 

 

【レース成長処理】

 

成長:ALL+10/ウマソウル+5

経験:芝経験+5/マイル経験+5/逃げ経験+5

獲得:スキルPt+50

 

スピ:377 → 387

スタ:240 → 250

パワ:329 → 339

根性:296 → 306

賢さ:251 → 261

 

馬魂:100(MAX)

 

芝:C → B(2/30)

マ:B(25/30)

逃:A(11/50)

 

スキルPt:280 → 330

 

 


 

 

■ サナリモリブデン

 

【基礎情報】

 

身長:164cm

体重:増減なし

体型:B77 W53 H78

毛色:芦毛

髪型:ショートポニー

耳飾:右耳(牡馬)

特徴:物静か/クール/囁き声〇/従順/温厚/鋼メンタル

 

【挿絵表示】

 

 

【ステータス】

 

スピ:387

スタ:250

パワ:339

根性:306

賢さ:261

 

馬魂:100(MAX)

 

 

【適性】

 

芝:B(2/30)

ダ:F(0/10)

 

短距離:B(1/30)

マイル:B(25/30)

中距離:B(0/30)

長距離:B(0/30)

 

逃げ:A(11/50)

先行:B(0/30)

差し:A(15/50)

追込:C(0/20)

 

 

【スキル】

 

領域の萌芽 (名称・効果不定。勝敗を分ける局面で奮い立つ)

 

冬ウマ娘◎ (冬のレースとトレーニングが得意になる)

冷静    (かかりにくさが上がり、かかった時に少し落ち着きやすくなる)

集中力   (スタートが得意になり、出遅れる時間がわずかに少なくなる)

 

 

【スキルヒント】

 

押し切り準備/150Pt    (最終コーナーで先頭の時、先頭をわずかにキープしやすくなる)

展開窺い/150Pt      (レース中盤に後ろの方だとわずかに疲れにくくなり、視野がちょっと広がる)

ペースキープ/100Pt    (レース中盤に追い抜かれた時にかかりにくくなり、持久力が少し回復する)

トリック(前)/150Pt    (レース中盤に前の方にいると、後ろのウマ娘たちをわずかに動揺させる)

弧線のプロフェッサー/250Pt(コーナーを容易に曲がれるようになる。また、コーナーで少し速度が上がる)

シンパシー/150Pt     (絆70以上のライバルウマ娘と出走するレースがわずかに得意になる)

逃げためらい/100Pt    (レース終盤に作戦・逃げのウマ娘をためらわせて速度をわずかに下げる)

 

スキルPt:330

 

 

【交友関係】

 

ペンギンアルバム  絆50

ソーラーレイ    絆25

チューターサポート 絆25

チームウェズン   絆40

 

 

【戦績】

 

通算成績:6戦3勝 [3-1-1-1]

ファン数:3631 → 5631人

評価点数:900 → 2100(オープンクラス)

 

主な勝ちレース:白百合ステークス

 

 

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