オリウマ娘はダイスと選択肢に導かれるようです   作:F.C.F.

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ジュニア級 4月イベント結果〜4月トレーニング選択

 

【投票結果】

 

脂肪を燃やす、とことん動こう(得票率100%)

 

 


 

 

痩せたい。

そう考えた時、まず何をすべきか。

その答えはたったひとつ。

 

「ふぬうううぅぅぅ!」

 

「運動するしかない。頑張ろう、アル」

 

ガーガーと音を立ててランニングマシンが回転する。

その上で懸命に脚を動かすのは当然ペンギンアルバムだ。

余りに必死なものだから、いつもはつぶらで愛らしい瞳も厳しく吊り上がってしまっていた。

汗だくになって気合を吐きながら、ぽよんぽよんのお腹を揺らして走る。

 

「ほら見て。カロリーがもうこれだけ消費されてる。勝利は遠くないよ」

 

「うんっ、うんっ……!」

 

そして走れば走るだけ、モニターに表示されている消費カロリーの数字が大きくなっていく。

それが小さいながらも目に見えた進行度として達成感を与えてくれて、ペンギンアルバムは嬉しそうに頷いた。

 

「で、でもっ、ごめんねっ! サナリンは、関係、ないのにっ」

 

「いいよ。こっちもトレーニングになるし、一緒にやった方がやる気でるでしょ」

 

だが、ペンギンアルバムはすぐに申し訳なさそうな顔になった。

何故といえば、隣のマシンではサナリモリブデンが同じメニューをこなしているからである。

 

太ったのはペンギンアルバムだけ。

体重に大きな変化のないサナリモリブデンがダイエットを行う理由はない。

なのにこうして付き合っているのはペンギンアルバムのモチベーションのためだ。

 

ダイエットは果てしない道だ。

1人で行くには険しい。

だが2人なら耐えられる。

そのために郷谷やペンギンアルバムのトレーナーの許可の下、こうして脂肪燃焼に協力して取り組んでいるのである。

 

 

【挿絵表示】

 

 

さらに言うなら、こういった付き添いに関してサナリモリブデン以上の人材はそう居ない。

何しろこの芦毛のウマ娘は緩むという事を知らない。

100%自分が原因で付き合わせている相手が全力でやり続けてくれているというのにダイエットを投げ出せるほど、ペンギンアルバムは恥知らずではなかった。

 

「うぅ、ありがとう、ありがとうサナリンッ!」

 

「いいって。……よし、残り10分切ったよ。最後まで頑張ろう」

 

「うんっ!」

 

「あ、それとこれ終わったらプールと坂路に予約入れてあるから。そっちも頑張ろう」

 

「───お慈悲!」

 

「ないよ」

 

 


 

 

そのように、サナリモリブデンはペンギンアルバムをよく支えた。

時に叱咤し、時に慰め、時に励まし。

間食の誘惑に伸びる手を叩き、カロリー制限しつつも倒れないラインを攻める方策を共に考え。

そして常に小柄な青毛の隣を走った。

 

その結果……。

 

 


 

 

【NPC判定】

 

≪System≫

サナリモリブデン同様にNPCも判定を行う事があります。

 

難度:45

参照:ペンギンアルバムの根性/78

 

結果:47(成功)

 

 


 

 

深呼吸をひとつふたつ。

そうして勇気を出して足を踏み出し、体重計に体を乗せる。

カタカタと針が回り、指し示された数字は。

 

「……や、やったー! 久しぶりの適正体重ー!」

 

ペンギンアルバムが両手を上げ力強く宣言する。

針は確かに彼女の適正体重を示していた。

お腹もスッキリ絞られ、消えていたくびれも復活している。

今のペンギンアルバムならばへそ出しの衣装も恥じる事なく着られるだろう。

 

「おめでとう。アルは良く頑張ったと思う。本当にお疲れ様」

 

「ありがとう! これも全部サナリンのおかげだよー!」

 

ペンギンアルバムは大袈裟なほどに喜んでサナリモリブデンに抱き付いた。

小さな見た目からは想像しにくいほどのパワフルな腕力でぎゅうぎゅうと抱きしめられて、サナリモリブデンとしても少し苦しいくらいである。

しかしそんな苦しさよりも減量を成功させた達成感の方が勝っていたのだろう。

サナリモリブデンもまた笑顔を浮かべていた。

 

「ん。全部ではないけど、どういたしまして。次からはもう太らないように食事量の管理を徹底しよう。あと間食も控える事」

 

「うんうん、わかってるわかってる! トレーナーさんにも言われたしね」

 

だといいんだけど、とサナリモリブデンは思いつつも口には出さない。

これまでも繰り返してきたようにまた日が経てば油断から大食するようになりかねないと予想はしているものの、わざわざ今水を差す事もない。

今度からはきつく止めれば良い話だとも考えてだ。

 

それに。

 

「……しごく側の立場っていうのも、結構楽しいものだったし」

 

「ん? なんか言った?」

 

いいや、と首を振ってサナリモリブデンは軽くとぼける。

 

彼女にとって、ダイエットの監督はなかなか充実した時間だったのだ。

その成功による大きな達成感も合わせて大満足で鼻息も少し荒い。

端的に言って楽しい日々であったため、今もまだやる気に満ちている。

どこかに助けを求めている太り気味の子は居ないものかとちょっと考えたりもした。

 

(もう一度太ってほしいとは思わないし、体型の維持には協力するけど)

 

大喜びの様子で体重計の乗り降りを繰り返し始めたペンギンアルバムを見やり、サナリモリブデンは心の中だけで思う。

 

(もし私やトレーナーの目をかいくぐってまた膨れる事があったら、次はもっと色々やってみよう)

 

そうして、普段余り変わらない表情をほんの少し笑みの形に変えるのだった。

 

 


 

 

【イベントリザルト】

 

友好:ペンギンアルバムの絆+10

成長:スピード+5/スタミナ+5/パワー+5

獲得:コンディション/好調

 

スピ:97 → 102

スタ:90 → 95

パワ:104 → 109

根性:126

賢さ:116

 

調子:好調/次のレース時、能力が少し上がる状態。レースが終わると解消される。

 

 


 

 

【4月トレーニング選択】

 

スピードトレーニング / スピード↑↑↑  パワー↑↑

スタミナトレーニング / スタミナ↑↑↑  根性↑↑

パワートレーニング  / パワー↑↑↑   スタミナ↑↑

根性トレーニング   / 根性↑↑↑    スピード↑  パワー↑

賢さトレーニング   / 賢さ↑↑↑    スピード↑  根性↑

 

適応訓練:芝     / 芝経験↑↑↑   スピード↑  パワー↑

適応訓練:ダート   / ダート経験↑↑↑ スタミナ↑  パワー↑

 

 


 

 

■ サナリモリブデン

 

【ステータス】

 

スピ:102

スタ:95

パワ:109

根性:126

賢さ:116

 

馬魂:94

 

 

【適性】

 

芝:E(8/10)

ダ:F(0/10)

 

短距離:B(1/30)

マイル:B(0/30)

中距離:B(0/30)

長距離:B(0/30)

 

逃げ:A(1/50)

先行:B(0/30)

差し:A(0/50)

追込:C(0/20)

 

 


 

4月のトレーニング

  • スピードトレーニング
  • スタミナトレーニング
  • パワートレーニング
  • 根性トレーニング
  • 賢さトレーニング
  • 適応訓練:芝
  • 適応訓練:ダート
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