※注意※
この話には以下の要素が含まれます。
・ご都合主義
・クリーチャー出現
・ほのぼの初心者
・モフ狂い
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急遽始まったかくれんぼ。しかし全くの無法のままやるわけにはいかないから幾つかのルールを設けた。そのルールが、これらだ。
・屋内に身を隠さない
・門の外に出ない
・鬼は目を瞑り一分後に行動開始
・鬼は10分以内に全員を見つけること
「みゅっみゅ、みゅみゅ〜」
今回の鬼はみゅかりさんだ。ワクワクした様子で目を瞑り、ついでに前足で隠している。もふもふ…わくわく……。
「道彦さん?隠れないの?」
「っと、危ない危ない。ありがとうマキさん」
ただ自然にしているだけで、その場から動かさないどころか撫でさせようとしてくるなんて……みゅかりさん、恐ろしい子!
「明らかに道彦さんが勝手にメロメロになってるだけなんだよね」
「シャーラップ。そこに可愛いがあるならば、撫でたいじゃないか。モフりたいじゃないか」
「これは重症だね」
無駄口を叩き合いながらも、俺とマキさんはザッと庭を見渡し隠れるのに適した場所を探す。
「お、あの辺とかいいんじゃない?」
「ん?……って、少し横から見ればバレバレじゃないか」
マキさんはニヤニヤと悪い笑みを浮かべながら、発見されやすそうな場所を言ってからかってくる。ただのかくれんぼのはずなのに、変な心理戦を仕掛けてくるんじゃないよ。
「ん……よし、それじゃあ武運を祈ってるよ」
「誰と戦えばいいんだよ」
そして良さげな場所を見つけると教えず真っ先に隠れに行く。ホント、マキさんいい性格してやがる。
「さてさて、どこに隠れたもんか」
タイムリミットが迫る。だがそれに焦って下手な場所に隠れればずくに見つかるのは明白。
妥協せず俺が隠れた場所は……。
「みゅっみゅみゅ〜!」
これから探すという合図だ。かくれんぼが始まり、みゅかりさんが最初にとった行動は…。
「みゅあっ!!……みゅっ!?」
真後ろへドヤ顔をしながら振り向くことだった。無論そこには誰もおらず、予想が外れたことにみゅかりさんは驚いた声を上げた。
おそらく、開幕は鬼の後ろに居て、自分に気づかず鬼が前へ歩き去っていく様を見ようとする人がいると思っていたんだろう。俺も小学生の頃はよくやったもんだ。
俺、マキさん、みゅかりさんのメンバーでやっているためその予想は俺かマキさんへのものなのだろうが……あのからかってくる様子からしてマキさんだよな。俺に当てたものじゃないよな?
「みゅ〜……みゅっ!」
落ち込んでいたみゅかりさんであったが、すぐさま気を取り直し跳ねながら捜索を開始した。いいぞ頑張れ、マキさんをとっとと捕まえてやってくれや。でも俺の方は見ないでね。
「ミュッ、ミュッ!」
まずは家周りをぐるっと一周するらしい。ぴょこぴょこと跳ねながらも周囲への警戒は怠らないみゅかりさん。それはやがて家の裏手まで行き……同じ様子で戻ってきた。
「みゅ〜…」
次は梅の木辺りへと近付く。低木を一通り見た後、なんとみゅかりさんは勢いよく茂みの中へと入っていった。
身体が小さい分、低木の隙間など狭い場所を通ることができるため探索しやすい。もしあの辺りに俺が隠れていたら、突然みゅかりさんが飛び出てきて驚いてしまうんだろうなあ。
……いや、良くね?モフモフが飛びかかってくるのって最高じゃね?
そうやって俺の心がざわめき始めていると、先程の茂みからしょんぼりとしたみゅかりさんが出てきた。どうやらマキさんは居なかったらしい。
みゅかりさんはしばらく庭を探索していたが、見つけることはできず6分ほど経とうとしていた。よほど悔しいのか顔を俯かせるみゅかりさん。すぐさま出て撫で回したい欲に駆られるも、グッと我慢。
そう、後4分の我慢だ……って、何言ってるんだ俺は!まるでみゅかりさんが誰一人見つけられないと確信しているかのような考えは捨てるべきだ。最後まで頑張って俺やマキさんを見つけるかもしれないじゃないか!
俺が馬鹿な葛藤をしていると、遂にみゅかりさんが本格的に動きだした……というのはマキさん談。俺が頭抱えて唸ってた短い間に終わっていたからな。
「…………みゅっ」
しばらく動いていなかったみゅかりさんが迷いが一切ない様子で進み出した。そして門の横に立て掛けてある木材の裏側へと突撃。
「みゅあー!」
「わわっ!?見つかっちゃった」
しりもちをついた状態で、みゅかりさんを受け止めたマキさんが木材の陰から出現した。
「もう、かくれんぼなんかで本気になって。恥ずかしくないのかな〜?」
「みゅっへん!」
「グフッ」
マキさんのジト目と共に繰り出された一撃は、『それでも負けは負け』とドヤ顔するみゅかりさんを傷つけられず、腹いせのごとく俺の心を抉っていった。
「それじゃあ、後は道彦さんだけだね。みゅかりさんに見つけられるかな〜?」
「みゅみゅい!」
愚問である!とみゅかりさんは鳴き、くんくんと鼻を……鼻無いけど、おそらく匂いを嗅ぎ始めた。
という様子を、俺は
ガキの頃から木登りは得意だった。長い年月が経ちはしたが、身体が覚えてくれていたようで。ずっと鍛え続けていた甲斐もあってスイスイ登ることができた。きっと木登りに関しては今が全盛期だろうよ。
それでなぜ梅の木の上に隠れたのかというと、それはまあ俺の身体を隠せる場所が少なかったからだ。
庭には低木やら物陰やら隠れられそうな場所が意外と多いが、大の男が隠れられる場所はほとんどない。10分もあれば尚更であり、やはり俺よりは小柄なマキさんに有利だろう。
ならば鬼の意表を突き、見なさそうな場所に隠れるしかない。
かくれんぼにて、鬼はたいてい下か真っ直ぐにしか視線を飛ばさない。木々の僅かな隙間などに注視し、変に跡でも付いていようならすぐにわかるからだ。
加えてみゅかりさんは一頭身の生き物。上を見上げようにも前足で後ろに倒れないように支えたりなどしないといけない。
だから一番見つからなそうなのは木の上、それもかなりデカい梅の木だろうと考えたのだ。
「みゅみゅ……みゅー?」
「あれ、意外と難航してるみたいだね?」
「みゅ……」
いかに鼻が利くとて、高い場所にいる俺を見つけるのは困難だろうさ。まあ屋内が禁止されている以上、こうでもしないと勝てないからな。みゅかりさん、悪く思うな。
「……残り2分足らずか。みゅかりさんは行ったり来たりしてるし、大丈夫そうだな」
太い枝から落ちないように気を張りつつ、みゅかりさんたちの動向を観察する。いかにこのポジションが強いかを語ったが、見上げられたらやはり一発でわかってしまう。
見つかるかもというワクワクと、見つからないでくれというドキドキ。この二つがあるからこそ、かくれんぼってのはいつであろうと楽しいんだよな。
「……すぅ、はぁ。いい匂いだ…」
しかしそれらに身を任せすぎるのも良くない。俺は今、高所にいるんだってことを自覚しとかないととんでもないことになるからな。
気持ちを落ち着かせるために大きく息をすれば、胸いっぱいに梅の香りが広がる。落ち着くだけでなく頭までスッキリしてくる。梅って何にでも使えるし……じーさんを思い出すから好きなんだよな。
庭の手入れをした後のじーさんはいつも梅のいい香りがしてたのを思い出す。じーさんはこうやって登ったりとかしてなかったはずだが……何やったらあんなに匂い付くんだろうな。
なーんて、考えていたらそろそろ10分が経つ頃か。かくれんぼって、絶対勝つぞって気合い入るけど、勝っても実感とか無い分あっけなく感じるんだよなぁ。
さて、みゅかりさんたちの様子は……ん?
「みゅあ〜」
「日向ぼっこ気持ち良さそうだねみゅかりさん。あ、さっき見つけたんだけど煮干し食べる?」
「みゅっ!」
「こらあっ!?勝手に終わってるどころか食い物漁るなぁ!?」
縁側でくつろぐ二人。マキさんが勝手にとったであろう煮干しの袋を見せた時には、思わず怒声が口から出ていた。
そんな俺の様子を見た二人は、ただ一言。
「みーつけた」
「みゅみゅい!」
なんたる卑劣。なんたる卑怯。こちらの追求はのらりくらりと躱され、『負けは負けだ』とみゅかりさんに叩かれた。そして煮干しも食われた。
必勝の覚悟で臨んだかくれんぼは、まあなんとも情けない終わりを迎えたのだった。
ゆかりさん達側の話いる?
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その時その時の心情回
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たまに主人公などに対しての心情回
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このまま主人公視点のまま