じーさん家は不思議屋敷   作:サンサソー

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ピーンポーンパーンポーン

※注意※
この話には以下の要素が含まれます。
・ご都合主義
・ほのぼの初心者
・ずんだ
・実在するゲームの登場(スマブラ履修推奨)

こちらの注意事項にご不満の方は、戻るボタンを。それでもいいという方はごゆっくりお楽しみください。



きりたんぽっぽー

恐怖におののきながらも門へと近付く。この先に、この門を挟んだ先にヤツがいる。俺にとってのトラウマが……。

 

『ず ん だ 餅 い か が で す か』

 

「ウッ」

 

あの底なし沼のような瞳に凍りついた笑み。今でもたまに夢に見る。その元凶が今、ついに家にまで進撃してくるとは。

 

「中尾さ〜ん?居ないんですか〜?」

 

居留守……はダメだ。トラウマ以前に『逃げ』という言葉が頭をよぎる。ええい、男は度胸!何を恐れる必要がある。もしもの時は、また身動き取れなくなる前に逃げればいいんだ。

 

意を決して門を開ける。やがて見えてきたのはやはりあの悪魔の顔だった。

 

「あーえっと、いらっしゃい。じゅん子さんと……きりたん、さん?」

「こんにちは中尾さん。そちらは年長者なんですし、ずん子とでも呼んでください」

「敬称敬語は気持ち悪いので私もきりたんでいいです」

 

小学生からの『気持ち悪い』にガチめに傷つきつつ、とりあえず家に上げ、お茶と菓子を出す。正直気が気じゃないが、早めに要件聞いて終わらせたい……。

 

「今お忙しかったりしないですか?」

「ああ、うん。大丈夫だけど」

「そうですか。では……あ、これ良かったらどうぞ」

 

話を切り出すかと思いきや、何やら大きめの紙袋を取り出したずん子さん。この時点で何が入ってるかはだいたい予想がつく。

 

「ずんだ餅です」

「ですよね」

「丹精込めて手塩にかけて育てた枝豆をよくよく潰して質のいい砂糖で作り上げたずんだを適量に塗したずんだ餅です」

「ア、ハイ」

 

その他もろもろのずんだ餅とは違うのだという気迫。相変わらずずんだ餅への熱意が半端ない。

 

「それで……ご要件は?」

「ああそうでした。実はイタコ姉さんと仕事で遠出をすることになったんです。なのできりちゃんを中尾さんに預けたいんです」

「……うん?」

「というわけで、これからよろしくお願いします中尾さん」

「いや待って待って待って」

 

いや預けるって、引っ越してきたばかりで顔も2回ぐらいしか合わせてない俺に、小学生のきりたん預けるとか正気か?あときりたんは預けられる前提で話を進めないで。

 

「中尾さん自身に関しては和正さんのお墨付きですし、家にも近いここの方が何かと都合が良くて……」

「それともなんですか?中尾さんは私みたいな小学生にも欲情しちゃう人なんですか?変態さんですね」

「こっ……」

「きりちゃん帰ってきたらお仕置ね」

「救いを求めます」

「中尾さん?」

「ギルティ」

「そんな!?鬼!悪魔!」

 

途端に不利になったきりたんだが、まあ温情をかけるわけがない。ずん子さんにこってり絞ってもらおう。

 

「それで、いつ頃帰宅予定なのかな」

「恐らく一週間後ですね。小学校の方はこちらで何とかしますのでご心配なさらず」

「そう…か」

 

少し腑に落ちない所もあるが、じーさんもお世話になってたようだし断るのも悪いか。

 

「うん、わかった。二人が帰ってくるまできりたんを預かろう」

「ありがとうございます!ほら、きりちゃんもお礼」

「ありがとうございまーす」

 

 

 

「あの、少し家を見て回ってもいいですか?久しぶりなので」

「いいけど……じーさんに上げてもらったのかな?」

「はい。少しだけでいいですから」

「ん、全然構わないよ。好きなだけ見ていくといい」

「ありがとうございます」

 

確かに交流があったなら家に上げることもありえるか。良かったなじーさん。ちゃんと慕ってくれる人がいてくれて。

 

「そんじゃ改めて、これからよろしくなきりたん」

「はい、よろしくお願いしますね」

 

こうしてきりたんを家で預かることになった。まあ一週間だし、せっかくのお隣さんなんだから仲良くしてやりたいが……。

 

 

 

 

 

「きりたん、飯できたぞ」

「はーい」

 

これがずん子さんが帰ってからの初会話である。この小学生、俺が出した炬燵に住み着き延々とゲームをしている。しかもだ。

 

「飯の時はゲームはやめなさい」

「……はーい」

 

かなり反抗的である。一応聞いてくれるから悪い子ではないのだろうが、間や態度にどことなくこちらを舐めているのが見て取れる。

 

「なあ、なんでそんなに舐めてかかるんだ?家でもそんななのか?」

「いえ、ずん姉様とイタコ姉様を例外として自分よりも弱い人には極力従いたくないので」

「弱いって……まさかゲーム?」

「いぐざくとりー」

 

力や頭なら経験なども積んでる俺の方に分がある。だがきりたんは根っからのゲームっ子らしい。確かに小・中学生でゲームが上手いのはステータスだ。だがそれは大人になると大したことにはならない。

 

こりゃ、姉二人も大変そうだな。

 

「なら、きりたんにゲームで勝てば大人しく言うこと聞いてくれるんだな?」

「はい。まあ中尾さんは最近忙しかったでしょうしゲームとか触る暇もなかったんじゃないですか?」

 

確かにそうだ。引越しやバイト探し、大掃除にみゅかりさんたちの襲撃と暇を持つことはほとんどなかった。でもゲームは別だ。たくさんのゲームをやってきたがある程度の動きは指が覚えてる。

 

「ではやりましょうか。家から持ってきていたこの……スマブラで!」

 

やった得意ゲームキタコレ。

 

 

 

 

 

と思ったのだが。

 

「無難にマリオやるか」

「それでは私はルイージを使います。ぐふふ……」

 

 

「コンボ入りまーす」

「は、ちょっ」

「おらおらー」

「ずらせな…」

 

「……よしあと1ストックだ」

「あ、横B暴発した」

「チクショウメエエエッ!」

 

 

 

言うだけあった。ありすぎた。

 

即死コンボの精度が高く、ズラしにも即対応してくる。おまけに最後は運要素まで絡む爆発技でフィニッシュされた。これほど惨めな終わり方は復帰ミスぐらいしかないだろ。

 

「ぷぷぷ、小学生にボコボコにされて、恥ずかしくないんですか〜?」

「ん…グギギ……」

 

いいさいいさ。落ち着け俺。

 

そっちが即死コンボ(そういうの)でくるならこっちもやることやってやる。

 

俺はキャラ選択画面にて、無情にも最後から二番目のキャラを選択した。

 

 

 

「超ぱちき最速風神拳ジャンプナックル超ぱちき最速風神拳魔神閃焦拳」

「技を全部言わないでください創造神の真似事ですか」

 

「ほい2スト目」

「ぐ…ぐぬぬ……でもまだ1ストあります!ここから逆転」

「ヘブンズドア」

「え、ちょ道ずれはあああ!!」

 

Kazuya Misima Win!

 

 

 

即死には即死を。やり返してスッキリ……はしないなぁ。いや、何やってるんだ俺。小学生に煽られたからと大人気なくカズヤ出してるんだ。

 

違う、スマブラは楽しいパーティーゲームのはずだ。こんな恨み恨まれのものじゃない。

 

「………………ません」

「ん?」

「こんなの認めません!即死無し道ずれ諸々無し!正々堂々勝負です!」

「……そだな。こんなのじゃ楽しくないし、真っ向勝負といくか」

 

『ガノンドロフ』

 

互いの機体から同時にキャラ名の音声が聞こえた。選ぶキャラも同じときた。こりゃ負けられんな。

 

「儀式は?」

「しますか」

 

試合開始と同時に突撃。次いで大技を溜め込んだ。

 

「「魔人拳!!」」

 

童心に帰ると言うが、今日ぐらい羽目を外して思いっきり楽しもう。大人としては恥ずかしいことだけど、仲良くなることは恥ずかしくなんかないことなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずんちゃん、どうでした?」

「幾つかの妖力が強くなってました。でも人に危害を与えられるほどじゃないと思います」

「そうですか。念を入れて張り替えておかないといけないかもしれませんわね」

「そうですね

 

 

道彦さんは、絶対に正和さんのように死なせはしません」

 




徹夜明けで書いたので文も内容も心配。

ゆかりさん達側の話いる?

  • その時その時の心情回
  • たまに主人公などに対しての心情回
  • このまま主人公視点のまま
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