Lycoris・GATE ~リコリコにて、斯く戦えり~   作:RA-MSR

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千束の引退と…

突如現れたGATE、銀座事件から4か月が経ち、千束は18歳になった年末

DAの司令官であり、上司でもある楠木指令の前にいた。

「あれから、1年か?元気そうだな」

「おかげさまで」

楠木の前にあるテーブルには、リコリス制服とバッグ、愛用していた銃が置いてあった。

そして、千束の服装は私服であり、首にはGUESTと書かれたネームタグが掛けられている。

DAにいられるのは18の年末まで、引退の時期になり楠木指令に挨拶がてらリコリス支給品を返納しに来ていたのだった。

「なんだ、もう少しリコリスとして仕事してもいいんだぞ?」

「楠木さん~、18超えて高校生って、ダブってんじゃないですか~やだぁ~」

「…」

「ま、いろいろお世話になりました。ここでの生活は、私にとって人生の一つ。そして、様々な経験をさせてもらったことには、お礼申し上げます。」

「…」

千束がニヤリと笑い

「でも、これでここに来るのも最後ですしぃ~。楠木さんから無理難題を受けられないなんて、残念だなぁ~。あれ?なんか前もこんなこと言った気がする。デジャブ?」

先ほどの姿勢は何だったのか、だらぁとソファに背中を託し、腕を広げる。

「…」

無言で、千束の前に出された1枚の封筒

「?、なんです?これ?」

目線だけその封筒に合わせる。

「…開けてみろ」

そこには、【陸上自衛隊特地派遣部隊特地資源状況調査同行要綱】と長い題目が書かれた書類だった。

「なんです?これ?よくA4用紙の一行にいれましたね。これ」

「…、陸上自衛隊が特地に派遣され、4か月がたつ。リコリスも20名ほど潜入させている。お前も、それに参加しろ」

「ふふっ、冗談きついね。今日の私は引退のために、わざわざ楠木さんに挨拶しに来ただけだよ。今のぉ~私はぁ~一般ピーポー」

千束の煽りにもビクともしない楠木司令

「前にも言ったが、多くのリコリスがお前のために尽力した。そして、お前の相棒もだ」

「楠木さん。たきなは、関係ないよ。あの子は、自分でやりたいことを決めて自分の意志で行動した」

「…お前の影響を受けてな」

「それはそれは、光栄だねぇ」

「そのため、DAとしてのリコリスにはそぐわなくなった」

「…楠木さん、それ以上言うと怒るよ」

「事実だ。そのため、たきなもこの調査に行かせる」

「楠木さん!」

「心配なら、同行しろ。あぁ、向こうではリコリス制服は必要ない。銃だけ持っていけ。」

「考え直してくれないんですか?」

「…」

まるで、お前の責任だ。お前が何とかしろというような目線で千束を見る。

「…はぁ…少し時間をください」

「いいだろう。連絡を待つ。話は以上だ」

 

千束を待っていたミズキ

「おまたせぃ」

「でぇ、穏便に終わったの?」

「はぁ…あの楠木さんだよ?終わると思う?」

「あぁ…終わらないなぁ。でぇ?」

「無理難題を突き付けられた」

持っていた封筒をミズキに渡す

「ん?うあ、長!題目長!よく一行で入ったなこれ。…え?これって」

「楠木さんの最後の置き土産」

「あちゃぁ…」

 

千束が拒否すれば、たきはな一人で異世界に行ってしまう。

そして、リコリコメンバーでの支援はできなくなる。

千束の援護もない。孤立無援。

たきなは、既にリコリコのメンバーだ。

一人で行かせることはできないし、やらせない。既にバディなんだから。

でも、もう千束は、来年19になる年。

いずれは、自立し、社会人にならければならない。(戸籍ないけど)

規律の厳しい自衛隊…でも、新隊員訓練が必要なく、幹部待遇で

入れるなら、おいしいこととなのだろう。

「すぅ~…はぁ~。やるか…」

 

今回の件をリコリコメンバーに相談することにした

「まじかぁ、GATEの先にねぇ」

クルミが今回の話を聞いての第一声だった

「できれば、クルミはここからの支援をお願いしたいの」

「まぁ、出来なくはないが、GPSも通信もインタネットもない世界だぞ。役に立つのか?」

「そこは、DAが何とかするとか言ってたし。大丈夫じゃないかなぁ」

汗をたらりと落としながら、弁解する千束。

「千束ぉ、あんた。そこの言葉しゃべれるの?」

盃を持ちながら、疑問を呈する一人の女性…ミヅキ。

「なにぉ?これでも日本語学校で築き上げたベースがですねぇ!」

「未知の世界なんだろ?」

追い打ちをかけるクルミ

「うぐっ、いち…一応、現地語辞書っぽいのはもらった」

「私は一人でも大丈夫ですが」

「だめ!私たちはバディでしょ!そんなところ、一人で行かせられないよ!」

「でも、千束はリコリスを卒業(引退)しましたよね。」

「あー、日本ではね。一応、銃は返してもらったけど、リコリス制服とカバンは持っていかれた」

「どうやってGATEの先まで行くんですか?」

ポケットからカード上のものを取り出す

そこには、千束の顔写真に【陸上自衛官身分証明書】と書かれた薄緑のカード上のものを出す

「これって…」

「そ、陸上自衛隊の身分証明書。ほんもんだぜ。私ぃ三等陸尉!幹部だぞ!か・ん・ぶ!」

「世も末だねぇ」

「なんだど!」

「DAは、そこまで政府との協力関係ではなかったはずですが」

「なんかねぇ、DAとは違う組織が立ち上がって?そこかららしいよ。私もわからん」

その会話に割り込むクルミ

「実は、話していないことがあるんだ」

「…なんか。こんな感じのが昔あった気がします」

たきなの発言に、残り2名が反応する。

千束以外。

「実は…ハワイに行ったとき使用したパスポートなんだが、僕が作ったもじゃないんだ。多分その組織から、千束たちのパスポートを貰った」

それにびっくりしたのは、たきなだった

「どういうことですか?!」

「僕にもわからない。偽造パスポートを作る手配をしようとした矢先に、メールが届いた。二人のパスポートを送るから受け取るようにと、で。受け取った後、偽造かと思って、ICチップの検索、1000個以上のロゴを確認したら、すべて本物。住民票や戸籍さえもあった」

「「え?」」

「その人とのコンタクトは?」

「その後は無い。ダークネットやインターネット、すべてにおいて探そうとしたが、ダメだった。アラン機関を疑ったが、そもそも、アラン機関事態不明な団体だからな」

「で、今回もその組織から支援されたということですか?」

「らしいね。これももらってる」

たきなに、千束と同様の身分証明書を渡す

「…、GATEの先に行って大丈夫なんでしょうか?」

「ダイジョブじゃない?多分…」

「「「「「…」」」」」

5人が無言となる。

「まぁ、千束も、ずっとこの喫茶店で仕事を続けるというのも限界があるだろう。いい機会だと思って行ってもいいんじゃないか?」

ミカが、千束たちへと締めの言葉をいう

「先生。どのぐらいかかるかわからないよ?」

「帰れるときに帰って来ればいいさ。ここは、うちらで何とかしよう」

「…解った。」

「千束、で、どういうプランなんですか?」

「この資料だと、現地人を参考人招致するみたい」

「いつですか?」

「既に、現地入りは済んでるみたいね。明日、参考人の質疑応答があるらしいし。私たちは、そのあとその人たちが泊まる予定地、箱根にある【山海楼閣】ここで、接触するみたい」

「温泉宿ですか」

「そそ、温泉~♪」

「それだけではないですよね?」

「まぁね。そこに、CIAや中国情報局、ロシアの対外情報庁が襲撃するらしいよ。大盤振る舞いだ」

「日本政府は?」

「一応、特殊作戦群をカバーとして入れている」

ミカが答えるが

「あてにしない方がいいぞ。CIAが来ているってことは、日本にも揺さぶりをかけるに違いない」

「なるほど、それでそいつらを守る役目として入ると」

「そういうことだ。いいか、今回はいつもと違う。相手はプロだ、油断するな」

「了解!さて、たきな。お泊りセットを持って!温泉宿へGO!」

「ちょ!千束!待ってください!」

 




みんな~おまたせぃ
リコリコロスがひどくて、14話見てしまったわ。
いやぁ、面白かったね!14話!
足立監督も見ていたようだし~
ということで、リコリコ・GATEスタートです!
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