Lycoris・GATE ~リコリコにて、斯く戦えり~ 作:RA-MSR
箱根の旅館から駅まで数キロ
千束たちを含む11人、結構な大御所体である。
「あの宿、修理代だれが出すんだろ」
「防衛省共済組合の宿だから、防衛省が出すんじゃないかな」
「へぇ~、伊丹さん、なんか全然休めてないんじゃない?」
「あー、そうだよ!全然休暇になってないよ!」
「ですよねぇ~」
「!、隊長、前方」
前に止まっていたのは、白色のハイエースコミューターが止まっていた
「千束」
「あいよ!私にお任せあれ!」
一人、運転手のところへ向かう
【あぁ~暇だ】
「こんばんはっ!」
【うあっ!】
男がびっくりし、声が聞こえた先を見るとひとりの女性が立っていた
「すみません、この先に温泉宿があると聞いたんですけど、あってます?」
【あー、日本語解らないんだよ】
【あ、英語がいいですかね。すみません、この先に温泉宿があると聞いたんですけど、あってます?】
【あぁ、この先に何件かあった気がするな】
【ほんとですか!?ありがとうございます!あれ?】
車の後方を見る女性
【どうした?お嬢ちゃん】
【なんか、車から漏れてません?ダイジョブです?この車?】
【な、なんだと?!】
びっくりし、扉を開けた
車から降り後方へと回るが異常は見られなかった
【何だ、何もないじゃないか】
総つぶやき振り向くと
ダンダンダン
【グフッガ…】
「おやすみぃ~お兄さん」
気絶させた男を道の端に動かす伊丹達
「その弾、普通のじゃないよね?」
栗林が千束の持つ銃を見る
「そうですよ」
マガジンを取り出し、栗林に渡す
「千束専用の非殺傷弾。所謂ゴム弾です」
「へぇ~」
「でも、命中精度は最悪です」
補足でたきなが、付け加える
「いいのいいの、当たる距離まで近づけば!」
「なので、千束専用の弾です」
「ほへぇ~」
「富田、大型持ってたな」
「えぇ、運転できます」
「よし、ならこれを使って移動しよう」
「なぁ、真っすぐ銀座に行くのは危険だと思うんだが」
「そうでしょうか?変にこっちにいるより、GATEの向こう側の方が安全ですよ」
「日本より、戦闘地域の方が安全て皮肉~」
「伊丹よ、なぜ妾は逃げなければならいのだ」
「そうですよ、私も思います!なんでですか!?」
「それは……俺にもわからん!」
「おぃ!」
「千束たちはわかるのか?」
「わかりますよ?」
「なんだって!?どういうことだ!」
「あー、事情は長いのですが、たぶんピニャ殿下と考えていることは、正解かもしれませんが」
クルミから渡された情報をみんなに共有する
アメリカが日本政府に対して弱みを突き付けられ、公的機関からの援護ができなくなったこと、アメリカ以外にも中国やロシアなどほかの政府が異世界人たちを狙っていること。援護できないため、隠れることしかできないことを説明する。
「で、今期の内閣は早々解散することになったみたい。明日には記者会見ぽいね」
「こりゃぁ…支援は来ないなぁ」
「来ないね…」
「千束」
「ん?」
小声で千束に聞くたきな
「DAはどう動く予定なのでしょう?」
「銀座に付き次第、邪魔者は排除するっていう予定らしいよ。アメリカも、中国も、ロシアも。あ、今回は公安と共同戦線張るみたい。リコリスが倒して、公安が回収っていう手順みたいね」
「なるほど、ではあまり気を張らなくても良さそうですね」
「まぁね。でも、この件は黙っておきましょ」
「わかりました」
その後、3名+2名が献花するという情報を流し向かうことになった。
GATEまで2kmというところで、渋滞に嵌まり動けなくなる一向
「動きませんね…」
ピニャ殿下は、帝国に攻め込む軍勢かとか言ってる。軍勢でなく群衆なのだが。
実際、梨紗が流したSNSがバズったことになるが、ものすごい人の数が2kmにわたって居る。
「これ、このまま出て危なくないか?」
千束とたきなは、全然!余裕ですよ!という、心の中、一応黙っておこうというスタンスで沈黙を突き通す。
その時、ロゥリィが外に出てしまう。
「おぃ!ロゥリィ!」
千束も一緒に出ようとする
「千束?」
「まぁ、大丈夫でしょ。たきな、行くよ」
「了解」
自衛官3人は、出ていくべきかそれとも、やめるべきかを相談していた。
結局、行くことにした3人
「富田二曹、栗林二曹、そして、錦木三尉、井上三尉。これより、特地からの賓客5人の警護につく。もしも彼女たちを害そうとする者がいれば、撃て」
「「「「了解」」」」
ゆっくりと、GATEまで歩く一行
よく見ると、リコリス達が群衆の中に紛れていることが分かる。
今回は、DAも本腰を入れているのかサードとセカンドの数が多い。まれに、ファーストの姿もある。
「私たちの仕事はなさそうですね」
「そりゃぁよかよか」
そのことを知らない、3人の自衛官は戦意を鋭く周りの群衆に意識を募らせていた
そして、何事もなく11人はGATEまでたどり着き、献花のあと詰所の中へと進むのだった。
千束も中に入ろうとしたとき
「ちさとー」
呼ばれる声に振り替えると、リコリコのメンバーがそろっていた
「ミズキ?先生も?クルミも??え?常連さんも??」
「千束がGATEの先にいっちゃうってきいてぇ~。ネタ!ネタをよろしくね!写真も送って!」
漫画家の常連さんが言った一言がネタ探しだった。
「ああははは。送る送る」
「千束」
「先生」
「気をつけてな。これ、楠木から預かった」
渡される黒いアタッシュケース
「なんか嫌な予感しかしない」
「やつらしい、気づかいだ。それと、気を付けてな」
「うん、先生」
「千束ー、お土産たのしみにしてる~」
「うるさいぞ酔っ払い!」
「なにお?!」
「あっちにお酒あったら送るよ」
「おーー、心の友よ!」
「千束…」
「クルミも、ここで支援よろしくね」
「任せろ。たきな、千束の面倒見るんだぞ」
「えぇ」
「ちょ?!ひどくない?!」
「「「「はははは」」」」
最後に、一言を言うミカ
「千束、たきな。新世界を楽しんで来い!」
「「はい!皆、行ってきます!」」
「「「「いってらっしゃい」」」」
この物語は、リコリスを引退した歴代最強と言われる女性とその相棒が、GATEの先で繰り広げられる一つの物語である。
リコリコラジオは聞いたかい?
一応、予約分なんでな!
過去の俺は聞いているはずや!