王だと?私は神だアアアアアアアアアアーーー!!!! 作:SOD
突然だが、キミたちは三幻神を使ったデッキを組むとき、最も大切なことは何か分かるかね?
相性の良いカードでデッキを組むこと?キャラデッキを組んでエンジョイすること?金を湯水の如く惜しまぬこと?
全てNOだ!!!!答えはシンプルにして明快!!
その答えはーー「はーい本編始まるよー」貴様私に恨みでもあるのかアアアアアアアアアアーーーー!!!!!
ここは、遊戯王GXの最終回から、2年後の世界。
そして、舞台はプロデュエリスト育成のための学園、デュエルアカデミア本校。
デュエリストのタマゴ達は、夜の静けさと夢の誘いに身を任せて眠る頃。校舎から離れた密会に相応しい灯台の下で、望まずして招かれた招来者。鳴海翔護が腰を降ろしていた。
特別することもなく、両目の眼球を失い義眼が嵌め込まれるだけとなった翔護には、昼夜を問わず、押し寄せては引く海の呼吸を愛でることすら、許されない。
パチン。金属同士がかち合う音が静かに鳴り、小さな火が口元の煙草に移る。
翔護「スゥー……フー……」
煙草の煙を肺に潜らせ、充分に愉しんで口外に燻らせる。
翔護「…………少し、来るのが早かったかな……」
鳴海翔護がこんな夜更けにわざわざこんな場所に足を運んだのは、待ちあわせのためだ。
可愛くも愛らしい、鳴海翔護自身の『罪』の結晶との逢瀬。などと色気のあるものではないが、それでも、自身の本心を語らない盲目の男は、待ち人の到着を今か今かと、待ち侘びていた。
そんな時だった。
空から黒い何かが降りてくるのを、彼が
翔護「何か来るな……昨夜の捻れたヤツかァ?」
退屈な表情が一変し、狂気に濡れた笑みに変わる。煙草の火をもみ消し、携帯灰皿に入れて、翡翠の宝石で精製されたデュエルディスクーージュエルディスクを装着した。
「フフフフフ………フフフフフフフフ……!!!!」
翔護「……鉄の……鎧か?」
何かが降りてくる。愉快そうに、笑いながら。否、爆笑しながら。
「ウフフフハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハーーーーー!!!!!!」
翔護「………………何だアレ」
両手を広げ、両足をパッタリと閉じたまま、姿勢だけは何か神々しい感じにしながら、ゆっくりと黒い鎧が降りてくる。
「私が誰か気になるか?優雅に、雅に、美しく降臨する神が何者であるかを!!?」
翔護「……………。」
異常な程のハイテンションで仰々しく語る黒い鎧は自己紹介を開始する。
その頃にはもう、鳴海翔護は完全に黒い鎧に対しての興味を失っていて、再び地に腰を下ろしてもう一本の煙草に火を付け終えていた。
清貴「私こそは神!!!!メタバース世界において比類無き超常の頭脳を持つ絶対にして唯一神。
黒野清貴だアアアアアアアアアアーーー!!!!」
翔護「スゥー……フー……波が穏やかだなぁ……」
鳴海翔護は、身体全体の向きを清貴から背け、全力で無視していた。
清貴「無視をするなアアアアアアアアアアーーー鳴海翔護オオオオオオオオオオオオオオーーーー!!!!盲目で目も見えていない癖に、言うに事欠いて波が穏やかだなぁなんて言い草があるかアアアアアアアアアアー!!!!」
清貴の道化然とした絶叫を、翔護は鼻で笑うと見えていない筈の瞳の焦点が清貴に集中した。
翔護「そうか……ただの精神病患者か、可哀想な人かと思ったが……テメェ、俺の名前どころか、目のことも知ってやがんのかァ……」
その瞬間、周囲の空気が揺らぎ始めた。
清貴「……アレ?ちょっと待って欲しい。何これ?殺気?
私は殺されるほどのことはしていない筈だぞ鳴海翔護!??」
翔護「テメェがどこで俺の名を知ったのか……拷問するついでに吐かせてやるか。」
清貴「キミは何を言っているんだい?
拷問と言うのは、情報を引き出す為の行動であって、拷問そのものが目的になってしまってはそれはただの暴行罪でしかなくてだな……」
翔護「卵が先が鶏が先か?どっちも食いもんなんだから、愉しめりゃ理屈なんざどうでもいい。」
バキゴキと右手の指の関節を鳴らす翔護。その目は、狂気そのものながら、とても楽しそうだった。
清貴「何か関連性のありそうなセリフだが、その実、現状とカスリもしていないことは、私の神の才能で無くても分かることだぞ!!?貴様、不幸と悲しみ溢れる被害者みたいな立ち位置の人じゃないのか!?おい待てズボンのベルトに巻き付いてる物をシュルシュル外すな何だソレ鞭かそんな殺意と決別の意に溢れた鞭漫画でも見たことがないぞ私に振り抜くのは止めろオオオオオオオオオオオオオオーーーー!!!!!」
命がけで飛び退いて灯台の背に隠れながら、清貴は振り抜かれた鞭が触れた足場を、何とか夜目を効かせて確認した。
コンクリートが抉り取られているのを見て、夜目にも神の才能がある自分に一瞬だけ誇らしくなったあと、やっぱり少しだけ後悔した。
翔護「さぁ……お前の罪に、抱かれて眠れ。」
清貴「私はデュエルをしに来ただけなんだがアアアアアアアアアアーーー!!!!?」
ズバァーン!!!!
的確に清貴を狙っていた鞭が、意思を持つ蛇のように、あるいは対物ライフル弾が気まぐれでも起こしたように直角に曲がり、清貴の
身体を半分以上隠してくれていた灯台を貫通した。
清貴「灯台せんぱアアアアアアアアアアーーーーい!!!!」
翔護「デュエルだと?俺はもう雑魚の相手はうんざりしてんだよ。寝言ほざいてっと、一撃で殺す慈悲をお預けにして延々地獄の苦しみをプレゼントするぞコラ。」
清貴「死を慈悲と語るのは戦場の兵士だけだアアアアアアアアアアーーーー!!!!
私は神だぞ!?美しい女性と美味なコーラ、そしてたべっ子どうぶつこそがメタバース最大の慈悲なのだ!!!!」
翔護「ガキかお前。」
清貴「神とは生まれたての赤子のように純粋かつ、ファミコンのように繊細なのだアアアアアアアアアアーーーー!!!!」
絶叫しながら自身のスマホを取り出した清貴は、自作したアプリで鎧を操作し、デュエルディスクを展開した。
清貴「さあデュエルだ!!そうデュエルだよ!!デュエルなんだよ!!!我々はデュエルするために出会ったんだ分かったらその対物ミサイルを鼻で笑う鞭に似た別物の殺戮兵器を今すぐないないして私とデュエルしろオオオオオオオオオオオオオオーーーー!!!!」
翔護「…………ハァ。まあ、いいか。闇のデュエルにすれば(ボソッ)」
呆れながら、翔護も自身のディスクを構えた。
清貴「何か今とっても怖いこと言われた気がするが気にせずに行くぞオオオオオオオオオオオオオオーー!!!」
翔護「
清貴「
清貴LP8000
翔護LP8000
デュエルディスクがオートで先行後攻を決める。
今回の先行は、清貴だ。
清貴「私のタァーンだァ!!
まずは魔法カード『手札抹殺』を発動ォ!!!!」
翔護「ほーん。ライフ8000は久しぶりだな。」
手札抹殺 通常魔法
プレイヤーは手札を全て捨てる。その後、捨てた枚数分、デッキから手札に加える。
清貴「4枚捨てて4枚ドロォー!!」
翔護「5枚捨てて5枚ドロー。」
清貴「この瞬間!!墓地に捨てたモンスター達が効果を発動するゥ!!チェーン1『暗黒界の狩人 ブラウ』!!チェーン2『暗黒界の術師 スノウ』チェーン3『暗黒界の尖兵 ベージ』!!だァ!!」
翔護「手札抹殺無かったら自己札も良いところじゃねえか。」
清貴「引けたからヨシ!!!!これも私の神の才能だァ!!!!」
翔護「ふーん。まぁ、この島のゴミカス相手するよかよっぽどご機嫌だがな。便所掃除してるような気分を味合わずに済む。
こっちも抹殺で捨てたから発動するぜ。
チェーン4『E・HERO シャドーミスト』だ。」
清貴「チェーンはありません!!!!
普段どんなデュエルをしているんだろうな?」
翔護「知らねえ方が幸せさ。ミストの効果を処理。
暗黒界なら、ガチで行ってもいいわな。俺はデッキから『V・HERO ヴァイオン』を手札に加える。」
清貴「こちらもチェーンを処理しますゥ!!!!
特殊召喚、ベージ! スノウで『暗黒界の取引』を手札に加えて、ブラウで一枚ドローだァ!!!!」
清貴 手札6枚
暗黒界の尖兵 ベージ ATK1600
翔護「なんか、当たり前のことされてるだけなのに、妙に感動するな……」
清貴「フフフフフフ!!私の神のデュエルに当たり前などとヌァイ!!
手札から魔法カード『
翔護「パッチワーク…?融合が主体のデッキなのか…??」
清貴「デッキから『融合』と『エッジインプ・シザー』を手札に加える。」
翔護「シザーの方を加える…?急にデッキ構成が見えなくなってきたんだけど……」
清貴「すぐに分かるさ。魔法カード発動『暗黒界の取引』。互いに一枚ドローし、一枚捨てる。私は『エッジインプ・シザー』を捨てる」
翔護「…………『
清貴「なるほど、良い選択だ。計算した上か、偶然かは分からんが。
手札を一枚デッキの上に戻して、たった今捨てた『エッジインプ・シザー』を守備表示で特殊召喚だ。」
エッジインプ・シザー DEF800
翔護「手札誘発が無いと暇で仕方ないな。まぁ、これも懐かしい感覚か。」
清貴「フフ……フフフフフフ……!!
その退屈、今吹き飛ばしてご覧に入れよう!
魔法カード発動!『真実の名』」
翔護「真実の名……??知らないカードだ。俺の世界にも、この世界にも、データが無い」
清貴「そうだろうな!そうだろうとも!!君たちの世界ではモンスターカードが精霊として実体化し、現実世界に干渉するという愉快な催しがあるがゆえに、危険と見做されたカードが市場に出回るようなことなど無いだろう!
だが、私のいた世界は違う!存在し得るほぼ全てのカードはただの紙切れであり、木材の最終進化であり、本懐はあくまでも玩具だ!ゆえに……君たちの世界を滅亡に追い込んだ『三幻神』。これも私の世界ではあくもでも下僕の一枚に過ぎない!!よって、三幻神を呼びつける為のサポートカードすらも存在しているのだ!!!!」
翔護「三幻神のサポートカード…だと!?」
清貴「そうだ!!そしてこの魔法カード『真実の名』の効果は、デッキの一番上のカードの名称を言い当てることで、そのカード……すなわちこの場合『融合派兵』は手札に加わり、更に……三幻神の一柱。『オシリスの天空竜』は、私の配下として手札に加えられるのだよ!!!!アーッハッハッハッハッハッハッハッハー!!!!!」
清貴は勝ち誇るように、デッキの中から『オシリスの天空竜』を取り出し、見せつけるように公開した。
翔護「オシリスの天空竜……カードで見たのは初めてだ。」
清貴「直ぐに実物でもご覧に入れるさ。
魔法カード『融合派兵』を発動。EXデッキの融合モンスター『暗黒界の龍神王
グラファ』を公開することで、その融合素材となる完全に名称が指定されているモンスターをデッキから特殊召喚する。
さあ、来るが良い。我が友『暗黒界の龍神 グラファ』よ!」
暗黒界の龍神 グラファ ATK2700
翔護「通常召喚無しで、3体のリリース要員を揃えながら、神も引き込みやがったよ……クカカッ!」
清貴「私の手札は残り5枚。充分な枚数だ。
場の『暗黒界の尖兵 ベージ』『エッジインプ・シザー』そして、『暗黒界の龍神 グラファ』を天に捧げる!!!!」
3体の生贄を清貴が捧げた瞬間、暗かった夜の灯台が昼間すら凌駕するほどの光が降り注いだ。そして、遅れてやって来るのは、轟雷の後の轟音。
空を仰げば雲が割れ、光の中から、赤い龍が姿を表した。
清貴「天空に雷鳴轟く混沌の時、連なる鎖の中に古の魔導書を束ね、その力無限の限りを誇らんンンン!!!!
神の号令は下った!姿を表せ『オシリスの天空竜』!!!!」
オシリスの天空竜『ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーー!!!!!!!!』
手近にあった灯台に長い身体を預けて、今雷鳴と天の神が降臨する。
オシリスの天空竜 ATK4000
清貴「フフフフフ……!!フフハハハハハ!!?ハハハハハハハ!!!!!やった!!ついにやったぞ!!私は自分の手で、本当のオシリスの天空竜を召喚したんだアアアアアアアアアアーーーー!!!!アハハハハハハハハーーーー!!!!?」
翔護「オシリスの天空竜……こいつは、やべぇな……」
オシリスの天空竜
神属性 幻神獣族 ☆10
ATK??? DEF???
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
①このカードの召喚は無効化されない。
②このカードの召喚成功時には、魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
③このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×1000アップする。
④相手モンスターが攻撃表示で召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。 そのモンスターの攻撃力を2000ダウンさせ、0になった場合そのモンスターを破壊する。
⑤このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。 このカードを墓地へ送る。
清貴「さあ、鳴海翔護。神の才能………存ッ分に味わえエエエエエエエエエーーー!!!!!!」」
『三幻神の全てをデッキに投入すること』
これが答えだ諸君。分かるかね?今や神のサポートカードは潤沢だ。オベリスクの巨神兵だけ、オシリスの天空竜だけ、ラーの翼神竜だけ。
勿体無いおばけが出るぞオオオオオオオオオオオオオオーーーー!!!!
三幻神は全て投入するんだ!!!そうすると見えてくるものがある。そう、現在のカードプールの豊富さによって生まれた墓地肥やしのシナジーだ!!これを徹底的に突き詰めた結果が、この暗黒界混成型の三幻神デッキだ!!シナジーの関係で当然『未界域』も採用している!よって、このデッキの名は
【暗黒未界神】と言う美しくも格好良い名前となるのだアアアアアアアアアアーー!!フハハハハハハハハハーーーー!!!!!
さあ、諸君らもこのデッキを組み上げ、環境を蹂躙し、私の下の神となるのだ!!!!デッキレシピが知りたい者はいますぐこの小説に評価10点を「また見てね〜」怨怒霊ゴルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーー!!!!!
追記 評価点に1を入れたやつを私は許さない……
好きな神を選ぶがいい!!!!
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オベリスクの巨神兵
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オシリスの天空竜
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ラーの翼神竜
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ヲーの翼神龍
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余計なもの入れたのは誰だアアアー!!!