その日は一年で大事な聖なる夜
銀髪の青年ライは1人、黒の騎士団のロングーコートを着て、行政特区日本の山の上にある展望台にやってきていた。
「ふぁー」
今は冬で山の上になるとかなり冷え込んでいた。ライはその寒さを知っているのにも関わらず手袋を忘れてしまった。仕方なく息で手を温めながら、来るか来ないかわからない待ち人を待っていた。それは何分?何十分?何時間?経過したかわからなくなった頃だった。雪を踏む足音が聞こえてくると、そちらを向くと同じ黒の騎士団のロングーコートを着た千葉がやってきた。
「ライ貴様!こんな日になんでこんな所にいる!!」
「なぜですかね?」
ライは千葉の方を向こうとはしない。
「千葉さんは今日藤堂さんとデートじゃなかったんですか?」
「そうだ!藤堂中佐とデートだったよ!!でも、藤堂中佐に言われたんだ。【千葉、私への気持ちは本当に恋なのか?】……私は藤堂中佐に恋をしていたんだ!」
千葉は自分の手を胸に押し当てながら話続ける。
「ある時からだ!藤堂中佐ではなく、自然と目を追いかけていた男性がいたんだ。そいつは私が藤堂中佐の事が好きだと知ると、色々手伝ってくれた。料理の味見も、デートの練習も、色々だ!なんでだライ」
千葉は目を赤くしながら、ライを見つめている。ライは千葉の方を見ないようにしている。
いつからだろう
「俺は藤堂さんが好きな千葉さんの目が好きです。」
彼女のことを好きになったのは
「あの真っ直ぐな目が……」
背中を預けて戦った時、料理をしている姿を見た時、デートに行くために服選びに手伝わされた時、多分違う。
「気づいたら千葉さんが好きになってました」
そうだ。はじめて会ったあの時に多分もこの感情はあったんだ。
「でも、俺は……」
すると、千葉は後ろからライに優しく抱きつくと、泣きそうな声で話しかける。
「2人とも馬鹿なんだな」
「はい」
「藤堂中佐にはフラれたよ」
「はい」
「どこかに恋愛初心者の30歳もらってくれないかな」
「はい」
「ライ、私は勇気を出しているぞ」
「はい」
ライは千葉から離れると、千葉の方を向き千葉の右手を握ると
「凪沙さん、俺と付き合ってください」
「いいぞ」
その時はじめて2人の影は1つに重なり、2人は恋人になった。
手を繋ぎながら下山をはじめると
「ライお前の手!冷たいぞ!!」
「すいません。手袋忘れてしまって」
「お前はしっかりしてるのか?抜けているのか?どっちなんだ?」
千葉は満面の笑顔でライに話しかけている。その笑顔はライが負けて欲しかった笑顔そのものだった。
「しっかりしているつもりなんですけど」
俺はこの大事な想いと彼女を大事にしよう。どんな苦難があっても、2人なら乗り越えれるはずだから。
千葉は恋愛真っ直ぐな方なので、こんな展開になりました。
他どんな風にいけるかな?
ライのお爺ちゃん執事はどうですか?
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あり
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なし