ライ陛下のカップリングは無限   作:かもがわ

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夢を見ました。ライがマオを抱えて走っている夢を


マオ 完

僕はただ、僕はただC.C.と一緒にいたいだけなのに

 

マオはルルーシュの作戦にハマり、数十人の警察から銃撃を受けてしまいその場に倒れてしまった。すると

 

「マオ!!大丈夫か!?マオ!!」

マオ!!大丈夫か?!マオ!!

 

銃撃に倒れているマオをライが抱き上げると、走ってその場を離れていく。

 

「ライ、君の声は優しいね」

 

「マオ、大丈夫だ!すぐに病院に向かうからな!」

マオ、大丈夫だ!すぐに病院に向かうからな!

 

1番近い病院に飛び込んだライ。看護師がすぐに近づいてくると、すぐに理解した。

 

「大丈夫ですか!?すぐに先生呼んで!!」

 

マオを看護師と医者に預けるライ。

 

「マオ、がんばれ!」

無事で生きてくれ

 

「あ、あ、ラ、い」

 

マオはしっかり話すことが出来ないレベルまで衰弱していた。それからライは病院内にいる人達にギアスをかけ始めた。

 

「俺とマオが病院出るまで守れ」

 

ライとマオはそれぞれがギアスの苦しみを知っている。だから、彼らは支え合えていた。その支えが消えることはライの心に恐怖を生んでいた。

 

「マオ、俺が守るからな」

 

ライはマオが手術を受けている部屋の前のベンチに座り、手術が終わるまで一睡もせず待っていると、手術が終わり医者が出てきた。

 

「先生、マオは!?」

マオを大丈夫か!?

 

「手は尽くしましたが……」

 

ライはショックで崩れ落ち、少し気持ちが落ち着いたので、マオが運ばれた病室に行くと、包帯でギブスがあちこち固定されているマオが寝ていた。

 

「マオ!?」

いやだ!

 

「ライ」

 

ライはすぐにマオに駆け寄り手を握った。それは強くも弱くもない力で。強く握りたいが、彼の身体を気にして強くは握らなかった。

 

「C.C.が目の前にいて慌てたよ、僕」

 

「ああ」

やめろ

 

ライは静かに泣き始めてしまった。

 

「僕ならうまくやれると思ったのに」

 

「できるよ!」

やめてくれ

 

ライは自然と握る力が強くなっていく。

 

「嫌だな。僕は幸せになりたかっただけなのに」

 

「俺もだよ」

行かないでくれ

 

ライは顔をマオに近づける。

 

「ライといると落ち着くよ」

 

「俺もだよ」

ずっと一緒だから

 

ライはマオのヘッドホンを外すと

 

「マオ」

いやだ

 

「ライ約束通り頼むよ」

 

「わかった」

したくない

 

「最後に君の声で僕を」

 

「ああ」

………

 

「お願いだ」

 

ライはマオの耳元でささやく

 

「ライが命ずる。安らかに眠れ」

 

2人は約束していた。死ぬときは君のギアスで殺してくれと

 

これはギアスに全てを狂わされ、支え合った者達のお話

 

ギアスは王の力

 

人を不幸にする力

 

人を幸福にするのは、人の力のみ

 

「マオ、ありがとう」

 




マオをこうして書くと、可哀想な子供だよな。

ライのお爺ちゃん執事はどうですか?

  • あり
  • なし

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