申し訳ありません、、
私としても早くここを終わらせて本編に入りたいので。
次回からは、なるべく早く投稿出来るように努力したいと思います。
マーレ軍侵攻部隊 各師団長会議
先日の侵攻艦隊の壊滅を受けて、侵攻部隊は各師団長を集めて師団長会議を臨時で行っていた。
司会が会議の開催を宣言するが、誰一人として喋ろうとしない。もし、この場に下士官以下の兵士を連れてきたのならあまりの重圧に耐えかねて倒れてしまうだろう。
そんな空気がこの場に漂っていた。
「侵攻艦隊が壊滅するとは…一体奴らは何者なんだか…」
彼ら、、マーレ軍からしてみれば、超大国の軍に怯えることなく突っ込んでくエルディア兵に対して、ひとつの恐怖を覚えることになる。
「さらに、ヒィズル国からは海軍が1個艦隊ほど封鎖活動を行っているようですし」
「つまるところ、我々には早速逃げる手段を失ってしまったと言うわけですか、」
各師団長から出る言葉は、そのどれもが暗い発言ばかりが目立っていた。
本来なら、すでに島内全域を占領していてもおかしくはなかった。しかし、それが叶わなかったどころか、逆に返り討ちに遭う始末。
仕舞いの果てには、唯一の脱出手段であった侵攻艦隊もごく一部を除いて壊滅するという、陸上部隊からしてみれば、悪夢のような状況がいま自分たちに降りかかってきていたのである。
「しかし、このままやられっぱなしというのもいただけませんな」
「いっそのこと15個師団全てを一カ所に集めて物量で大量突撃を行って壁内全土を制圧するというのはどうですか?」
パラディ島自体は、マーレ大陸よりも小さいく攻め落としやすいととこれまで考えられていた。
しかし、実際に軍事作戦を展開してみればどうだろうか、空中を屈して爆弾を投げつけてくる敵兵に、そこかしこに仕掛けられている地雷や罠など、もはやこの場にいるマーレ軍の誰もが、ここは100年遅れた島だというものはいないだろう。
しかし、エルディア側の戦力は圧倒的に乏しく、数で圧倒的に勝る侵攻部隊が束になって攻撃を敢行すれば十分制圧できるというのが現状であった。
「それは名案だな」
「逃げる事ができなくなった我々は『背水の陣』で危機を乗り切るというわけか、」
参加者のほとんどから賛成の声が上がる。
一度追い詰められた者は、驚異的な能力を発揮して危機を回避するという。それは国家にもいえることであり、マーレ大陸から遠く離れた大陸の2国間の戦争において、敵に追い込まれた防衛国は一致団結して恐るべきほどの生産能力と作戦効率が跳ね上がったいう。
そして、今自分たちはまさに危機的状況に追い込まれているので、「背水の陣」で乗り切ろうという考えに至ったのであった。
「だが、それだとこちらの損失も大きくなるぞ、ただでさえ前回の襲撃事件に今回の艦隊襲撃でこちらは膨大な損失を負っているというのに、、」
「このまま制圧したとしても、はっきり言って無意味だ」
第6師団長は、そもそもこの作戦に反対をしていた一人でもあった。彼からしてみれば無駄に突撃突撃と抜かす上層部に対して不信感をもっており、この作戦においても計画のやり直しを要求するほどであった。
「無意味とは何かね、では第6師団長殿はこのまま奴らから尻尾をまいて逃げるというのか?」
だが、そんなことを知ってか知らずか第8師団長は第6師団長に対して皮肉を含めたことを言い放つ。
「いや、そんなことは言っていない。問題なのは、その作戦の無計画性にあるということだ」
第6師団長が一番言いたかったことは、どの作戦に対しても必ず存在する「無計画」であった。マーレはどういうわけか、この無計画がありとあらゆる所に存在しているのである。
「大量突撃のどこが無計画というんだ?あれほど、我が国に…我が軍に似合う言葉など存在しないであろう?」
しかし、指揮官たちからしてみれば、あくまで突撃で死ぬのは部下であることや、戦争に死はつきものと考える将官も多く存在する。
こういった、偏見や昔からの古い考え方が他国から嫌われている要因の一つでもあった。
「仮にやるとしても、一気に攻め落とさなければ被害が増すだけだ」
中々答えが出ない師団長たち。マーレ軍は、基本的に大量突撃をドクトリンとして盛り込んでいる。
そのため、毎回戦争を行えば相応の戦死者が出てしまう。まぁ、その大半はエルディア人部隊ではあるのだが…
「すでにシガンシナは占領したし、このままマリア、ローゼ、シーナを攻め落とせばいいだけだ」
「30万人近い人数がいるからな。遅くとも2か月もあれば制圧可能だろう」
「では、作戦開始日時はいつにするのだ?」
「いろいろと準備があるからな。2週間後にしよう」
最後に開始日時を決定して会議はお開きとなった。
だが、この会議の内容はエルディア側に筒抜けであった。
◇◆◇◆
ウォール・マリア シガンシナ区付近 エルディア軍司令部
シガンシナから20㎞ほど離れたこの場所には、マーレ軍に対抗すべくエルディ軍の司令部が設置されている。
その司令部の一室には、侵攻部隊の会議の内容を聞く二人の人物がいた。
「にしても、こちらはどこまで間抜けな連中なんだ?」
「まぁ、誰も盗聴されていることに気づいていないみたいだから仕方がないことだよ」
二人は、相手の防諜能力の低さに驚くとともに、自分たちの運命を左右するかもしれない重大な任務に手に汗を握るほど気を張っていた。
「てゆうか、リヴァイ兵長も厳しい任務を与えるよな。『ここで連中の会話内容をすべて漏れがなく聞いておけ』なんてさ、」
「仕方がないよ、これで俺たちが助かる可能性が上がるのならやるだけさ」
「ほんと、お前はいつも兵長に忠実だよな。まあいいけどよ、、」
「お前ら、会議の内容はわかったのか?」
「り、リバァイ兵長!?」
部屋に突然入ってきたリヴァイに驚く二人。
まさかリヴァイ兵長が自らやってる来るとは夢にも思わなかったのである。
「はい、つい先ほど敵の会議が終了したようです」
「どうやら、敵は2週間後に15個師団を用いてシガンシナ区からマリアへと侵攻する計画のようです」
その言葉を聞いたリヴァイは小さく頷く。
「なるほど、どうやら連中はそんなに悪魔の歓迎を受けたいらしいな」
「いいだろう、そんなに欲しけりゃ暮れてやるよ『豚のションベン』でよければな」
そう話すリヴァイの顔はもはや狂気的な笑みを浮かべており、これからやってくるであろう獲物をにがさんとする圧に二人は寒気を感じる。
いや、元々兵長はこんな感じだったと、もしろ最近の言動がおかしいだけだったと二人は自分自身にそう言い聞かせる。
「ご苦労だったなお前ら、今日と明日は休んでおけ」
いつもなら決して言わないであろう言葉を兵長が言ったので驚く二人。
「ありがとうございます。それとこちらが先ほどの内容を記した紙となります」
リヴァイに紙を渡すと二人は部屋を後にする。
一人部屋に残ったリヴァイは窓の外に見える急速に発展していく街を眺めながら昔の事を考える。
ほんの数年前までは、外の世界はおろか自分たちの島でさえ統治できなかったのが、今ではそんなことが大昔のように思えるほど時代の流れを感じる。
彼は、こうしてはいられないとマリア最大の都市であるマイリアへと向かった。
この報告からエルディア軍は2週間後の戦いに向けてシガンシナへと兵を集結させることが決定された。
それでも、戦力の2倍以上を未だに侵攻部隊が持っていることで、その対策として「超大型巨人」と「進撃の巨人」の参加も同時に決定された。
一方のマーレ軍侵攻部隊も2週間後に向けて全ての戦力をシガンシナへと集結させた。その中には、後に地球世界においてアメリカ軍とエルディア軍率いる連合国軍を大いにさせる第12師団もいた。
2週間後、マーレ軍侵攻部隊の砲撃によって戦闘が開始された。
これが後に、マーレ史上最悪の日と歴史に刻まれることとなる。
そして侵攻部隊は悪魔を見た。