リリカルにエロいことしたいんですが、かまいませんね!!   作:He Ike

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 感想に指摘があったので前話の主人公の前世についていくらか削りました。不快な思いをしてしまった方は申し訳ございませんでした。とりあえずエロ主君はぶっ飛んでる。この認識だけで大丈夫です。


ほのぼのに見えたらそれは錯覚です

 ここ最近は、食事が美味しくてたまらない! どうもエロ主です。

 月村さんを敵に回してからいくらか時間が経ちました。具体的に言うと今日は、ゴールデンウィーク明けの初日だ。

 ずいぶんと飛んだけど仕方ない。今はまだ仕込みの段階なのだから。

 ゴールデンウィーク中の内容? 普通に初日に勉強を済ませてから、友達と遊んでました。やはり円滑な日常生活を送る上で人付き合いは大事だからね。肉体年齢的に外で遊んどかないと元気が有り余って困る。

 三人娘の調教計画? 日課ですが何か?

 ちなみに計画の内容は全て頭の中だ。証拠を残すようなマネはしないよ。

 

 さて、初めて性的快楽を得た高町さん。

 溜まっていた鬱憤を晴らせたバニングスさん。

 ケンカしたまま敵意を抱いている月村さん。

 

 まだまだ始まったばかりだ。俺たちの戦いはこれからだッ! みたいな。いや、終わってるがなそれ。

 

「あっ」

「やあ」

 

 現在、廊下で高町さんとばったりと遭遇中。

 いやー、こんな放課後の校舎で偶然だなー。運命感じちゃうなー。

 ちなみにここは職員室のない教室棟なので人気はまったくない。というか、なんでこんなところにいるのかと言えば、

 

「尾行なんてしなくても」

「にゃ、にゃははは……」

 

 もう! 可愛いから許しちゃう!

 高町さんは天使。これ重要だから。

 

「話があるなら机の中に手紙でも入れてくれればいいのに」

「ああっ!?」

 

 どうやら気付かなかったようである。

 もうなんというかさ。高町さんってペット……失礼。愛玩動物に似た可愛さがあるよね。

 高町さんの行動に和みながらも目的の教室を目指し、再び歩みを始める。

 高町さんも、待ってよー、と後に付いて来る。

 

「そういえば、オリ……赤君たちは?」

「えっと、今日はみんな用事があるからって」

 

 バニングスさんたちは習い事だろう。ただオリ主君と踏み台君もいないのは……魔法の練習関係かな。抜け駆けしないように、効率の良いスキルアップのために二人で、ってところか?

 ゴールデンウィーク前に徹底して関わらないようにしたおかげでずいぶんな油断のしようである。これは信頼(笑)に応えざるを得ないね。

 もう、仕方ないな。

 

「で、高町さんはまたアレをやりたいと」

「い、いや! 違うよ。アレだけじゃないもん!!」

「やっぱやりたいんじゃん。高町さんはえっちだなぁ」

「なにゃ!? え、ええ、えっちじゃないもん! どっちかというと、なのはのおっぱいを揉んだ江口君の方が」

 

 おっと、着いた。目的地に到着である。

 

「もう! 聞いてるの!」

「ああ、うん聞いてるよ。ごめんね、ちょっとからかい過ぎたみたいだね」

「むぅぅぅぅ!」

 

 どうやら本当にからかい過ぎてしまったようだ。

 なんというかあれだな。例えるならちょっかいをかけ過ぎたネコ。

 ネコというのは自分が構ってほしいときに適度に構ってほしがる動物である。やり過ぎれば嫌がって逃げてしまうのだ。

 とりあえず高町さんに逃げられると困るので、秘密兵器を出す。

 

「もう! もう! も……ゲーム?」

「せーっかい! 見事正解した高町さんには、もう一つの方をプレゼントだ!」

 

 言っておくけどあげないよ? 貸すだけだからね? この年頃の子供にとってゲーム機というのは金銀財宝並の価値があるんだから。

 さて高町さんに貸した携帯ゲーム機に入っているのは通信対戦のできるパズルゲームだ。あれね。あの上から落ちてくるスライムみたいなのを回転させながら色を揃えて消すやつ。

 うちの父さんが俺と通信対戦できるように二つ買ってきたのだ。友達と遊ぶ時に使ってもいいと言っていたので遠慮なく使わせてもらう。

 

「学校にゲーム持って来たらだ……ダメなんだよ」

「と言いながらも手に持ったゲームを突き返せない高町さんなのであった」

 

 倫理観から注意はしてもそこは子供。学校という場所でこっそりと持つゲームの魅力に抗い切れないでいる。まあ、バニングスさんや月村さんは別として高町さんは割とまだ子供らしい思考が多いからね。

 それに高町さんが僕に会いに来た理由は、えっちなことをしたいからだ。えっちなことと悪いこと。どちらも秘匿するべきことなのに躊躇う理由はないだろう。

 

「さっ、ケーブルを繋ぐよ」

 

 懐かしの有線ケーブルである! ちょっと感動したぞ。

 

「わっ! も、もうぅ……」

「バレたら僕が悪いってきちんと説明するさ。それにここは先生も滅多に来ないからね」

「う、うん……」

 

 なんだか俺に誑かされていく高町さんを見ると、将来悪い男に騙されないか心配になってくる。

 世の中は俺みたいに良い人ばかりじゃないからねぇ。

 事前に放課後に使えそうな空き教室を探しておかげでトントン拍子に事は進んで行く。使えそうな場所がなければ外に出るつもりだったから、余計な心配が無くなったというものだ。

 

 さて、お互いに準備ができたところでゲーム開始である。

 画面上部から降ってくるスライムもどきたちを所定の位置に置きながら、高町さんの方の様子を見る。

 

「よし三連鎖!」

 

 楽しんでくれているようで幸いである。よしお礼に俺の連鎖を見せようか。

 

「ふふん、江口君ってもしかしてこれ苦手なのかな? まだ全然消えてないよ」

「そうだね。やっと連鎖だ、っと」

 

 ゲームをやって気持ちが高まってきたのか得意気な顔をする高町さん。まったくドヤ顔も可愛いなぁ。

 なんて思いながら高町さんに仕掛けられたお邪魔を消しつつ、待っていた色を積む。

 一連鎖、二連鎖、三連鎖……。

 まあ、こう書いたところでつまらないだろうから、高町さんの様子で状況を察してもらいたい。

 

「うう、うん? あれまだ……えっ? えっ? ちょっともう止まって……十超えるなんて聞いてないよぉ」

 

 実にいい反応である。まあ、これでも勝てない相手というは存在するんですがね……。

 ……なんだよあいつら人間じゃねぇよ。

 

 そのままゲームは続くのだが、二度目の大連鎖が来たところで高町さんの画面が埋め尽くされた。

 

「江口君強すぎるよぉ……」

「ははは、ごめんごめん。もう一回やろうよ」

「……江口君は五連鎖までね」

「はーい」

 

 そんな感じで二回戦開始。

 

「さっきよりも早いよぉ……」

「まあ、高町さんの最高が四だしね」

 

 五連鎖の嵐で急かしたのは俺なんだが。

 なんかいじると可愛いからつい必要以上にやっちゃう俺は悪くないね。

 

「むう……じゃあ次は」

「次はハンデとして右手を使わないでやるよ」

「へ? ふーん……次こそは絶対に勝っちゃうもんね」

 

 十分に楽しんだのでそろそろ……ね?

 三回戦目が始まり、いそいそと連鎖の準備をする高町さん。

 話は変わるのだが現在の配置は俺の右隣に高町さんが座る形となっている。

 肩が触れ合うほど近くもなければ手が届かないほど離れてもいない。

 十分に俺の手が高町さんに届く距離だ。

 

 さて質問なんだが、右手がヒマな俺が右隣にいる高町さんにいたずらをすることは許されることなのでしょうか?

 答えは実演してから高町さんに判定してもらおうか。

 

 ふにっ。

 

「うひゃあ!」

「どうしたの高町さん。面白い声なんて出して」

 

 ふにふに。くりくり。

 

「どうしたの、って……んっ。江口君の……手が!」

「僕の手? ああ! なんてことだ。またついうっかりと。ごめんね、高町さん」

 

 ツー。

 

「うひゃ、ぁん……んぅ」

 

 手を引っ込める時になぞりながら戻す。実にいい反応だ。

 いい反応なんだが、反応がやけに大きいような……?

 

「なんで……やめ」

「やめてほしかったんじゃないの?」

 

 えっちなことをしたくて会いに来た人間がやめてほしいと思うわけないけど、高町さんの口から言わせるためにあえて尋ねる。

 それにしても、あの日のオリ主君たちは本当にファインプレーだった。高町さんがまたする、ということを口にしなかったせいで約束が成立していない。またする意思を示したのは俺だけだった。

 つまり高町さんから行動しないと行為は始まらないわけだ。

 そして自分から来たということは、ある程度吹っ切れているわけで。

 

「いや……じゃないから。お願い……」

「何を、かな?」

 

 今の俺の顔は中々に意地の悪い顔をしているのではないだろうか。

 さあ、高町さん言えるだろう?

 

「なのはの……おっぱい揉んで」

「ください」

「……揉んでください」

「うん、それじゃあ遠慮なく」

 

 高町さんの後ろに回り込む。今度は片手だけのいたずらではなく、きちんと揉んであげよう。せっかく高町さんが恥らいながらもお願いをしたのだ。意地悪は良くないよね。

 

 ふにふにふに。

 

 まずは優しく胸を揉んであげる。優しく優しくとても優しく。

 刺激は感じれど、ある一定から先の刺激には到達しないように。優しく揉み続ける。

 

「あぁ……あ、ああ……んん」

「どうかな?」

「あ……っん、へ?」

「気持ちいい?」

「う、うん。きもひいけれど……前とちが」

 

 くにっ、きゅう!

 

 高町さんがまだ喋っている途中だが、出っ張りに少しだけ力を込める。

 

「う、にゅぁああ!!」

「お、おお。さすがに声が大きすぎだよ」

「……っ、ふにゅう」

「あ、あれ? もう飛んじゃったの?」

 

 さすがに色々と想定外である。まだ二回目だぞ? いくら特殊能力込みでも感じ過ぎだろう。

 そんなことを考えながらふと、高町さんを放っておいた期間を思い出す。

 もしかして焦らし過ぎた? それにもしもだが。もしも、今日までの間に高町さんが自分で快楽得ようとしたとしよう。

 俺の特殊能力にて開発され始めた胸は、高町さん自身の手でもいくらか快楽を得られるだろう。だが、あくまでいくらかだ。

 高町さんがどれだけそれをしたかは分からないが、今日までの期間を考えるとかなりフラストレーションが溜まっていたのではないだろうか。

 

「そして今、一気に爆発したと」

「すぅ……」

 

 俺にしなだれかかる高町さんは、規則正しいリズムで呼吸をしている。前回とは違い体を擦り付けてこないのは完全に解放されたからだろうか。

 寝息を立てる高町さんを見ながらいたずらをするか考えるてやめる。まだ始まったばかりなのだ。やり過ぎて壊してしまうのは本意ではない。

 それに目指すのは『高町なのは』とのある意味での友情である。

 壊れて人形のようになったりでもしたらそれは『高町なのは』ではないだろう。

 

「おやすみ。もう少ししたら起こすからちゃんと起きてね?」

「うぅん、やぁ……」




 なんか最後の方、平和に終わった雰囲気だが、あいつやることはやってるからね。

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