私もそう思います。
違うんです、二次創作は設定考えて満足しちゃうこと多いんです、だから俺は悪くねえ!(錯乱
夢を、見ていた。
――そんなの理不尽だろ……っ。何でお前がここに!
塵にも劣る、懐かしくもかび臭い日々だ。
――この、疫病神!!
そう、その通り。疫病神のお通りだ。
――お前さえ、お前さえいなければ……!!
皮肉なことに、企みが災いを呼び悪は厄を呼ぶ。
跡に残るのは屍で、後を行くのは善人とお人好しだけというのだからまた、質も悪い。
――とあるが曰く、怪異は其処に只在るモノだという。だけどまぁ、貴様は例外なのだろうがな、
俯瞰者気取りに通り過ぎる元凶は一体何様のつもりなのだろう、と俯瞰者気取りに自問する。
勧善懲悪の茶番劇。
そんな中で唯一の例外は笑って許すものだから、
『許す。だけど、一つ条件……最後に楽しいと思ってから死んで?……そのためにも、――』
――生きろ。
その言葉は、何よりも難い。
楔のように打ち付けられた約束は、束ねて重ねて呪まじなって。
真綿での絞殺のように、微温湯の中でじわじわと縛るのだ。
破るのは豆腐の角を潰すよりも易いというのに。
「俺は十分だと思ったんだけどな……。まだ、許しちゃくれませんか?」
そんな問いかけは、届くにしても何処へやら。
遠く離れたこの場所で、切に思う。
「……と言う、Mr.電波の戯言だ。そんな訳で、まだまだくたばる訳にもいかないようなんでね、残念だったな。逢瀬は今度だ、ザマぁ見ろ」
包丁片手の懐かしき知人(?)な熊人形達に、プラス笑顔のプライスレス。
サプライズしてんのか何なのか分かんないが、ぴょんぴょん跳ねて包丁をぶんぶん振り回しながら何かを言いたそうにしてる。
無表情だがつぶらとも言えなくは無い眼が真新しいのが、何か笑えた。
「……そして、安定の知ラない天井オチであル」
目覚めるとそこは病室のようだった。
体が重く、起きるのは止めておいたほうが良さそうなので首だけを動かすが、柵みたいなものが邪魔でほぼ何も見えない。
「あぁ、ナースコールさエも今は遠イ……」
懐かしの入院コースか。
もう通産何度目なのか、この世界ではまだ二度目の昏睡からの起床に、少なくとも命
取り敢えず現状を把握したいのだが、巡回のナースさんとかが来てくれないか、と希望的観測を表明する矢先に白衣姿の男性が部屋に入ってくるのが見て取れた。
「おぉ、目覚めたかい?調子はどうだ、なんて聞くまでも無いか。かなりの重症だったからね。まだ動けないと思うが、簡単な検診だけしようか」
そう言った気の良さそうな兄ちゃんという風の若い医者に簡単に問診を受ける。
何やら傍らの医療計測機器のようなものをテキパキとセッティングして、後から来た男性の助手らしき人からカルテと思われるものを受け取ると、経験したことのある質問をして俺が答えたことを書き込んでいく。
「しっかし派手にやったねぇ。あ、悪いね、表現が悪いか」
「いエ、本当の事ですノで……」
「ふむ……少し発音がしにくそうだが、他に違和感の様なものはないかな?治療は手を尽くしたつもりだけと、頭回りにダメージがあったからね。後遺症とかが出ないように最善は尽くしていこう」
「あ、いエ、これに関しては以前かラのもノなので。違和感も今ノところは、特に」
「なるほど、それは良かったと言うべきか悩む所だね。……中々にやんちゃしたみたいだけど、一体何をやらかしたんだい?
能力者だとカルテにはあるけど、自衛は出来なかったのかな」
「あー、若気の至リといいますか……中々にアグレッシブなテロに遭いまして」
やり手なのか、中々に距離を詰めてくるのが巧い。
子供だからか結構フランクだがカウンセリングされている感覚も全然なく、手慣れているのが見てとれてそれが相手に安定感を与えるようだ。
「……それと、居合わせた人がイた筈ですけど、どうなリましたか?」
「ん?ああ、その人は無事みたいだよ。あっちは比較的に軽症だから、君が順調に回復すればすぐにでも面会は出来るんじゃないかな」
……ふむ?
「……そウ、ですか。無事なラ何よリです。テロったノの事件だとカは捜査が進んだリしてるンですかね」
「んー、ここは緊急搬送先から急遽転院した大型の研究機関付属の病院だからね。詳しい話はあんま聞かされてないんだよね。
学区も跨いでるんだけど、今のとこニュースにはなってない、かな。事がことだし、極秘に捜査されてるのかもね。全く、物騒な限りだ」
うーん……。
「なるほど。まあ命は拾ったンで、そこはラッキーだと思うことにします。
そレよリ一刻も早くそンな輩は取リ締まって欲しいです。切実に」
そんな雑談(?)も挟みつつ検査の傍ら聞いてみると、どうやらここは荒事に際しての専門医療機関のようで、こういった訳有りの際の患者を診るのは慣れっことのこと。
道理でやたらスムーズなやりとりだ、と変な納得をしつつ。
現在の時刻を聞いたところ、時刻どころか丸三日経っていたようで、保護者に連絡は入れるから面会が出来るようになったらこちらに来るだろうとの話をしたところで検診もひと段落したようだ。
「取り敢えず様子を見て、ある程度動けるようになって面会謝絶が解けたらそっちもすぐ駆けつけるだろう。心配してるだろうから、その時は元気な姿を見せてあげるといい」
「そウ……ですね」
心配、してるだろうなぁ。
ほんと、不甲斐ない限りだ。
隊長も元気だとのことだが、もし、次会えたときには大目玉だろうことは間違いない。
それと、店員の彼女もいるはずなんだが、無事なのだろうか。
こればかりはもう祈る限りだろう。
いやホント……どうなんだろうか?
「後、意識ははっきりしてるようだから、もう少し体調が整ったら明日にでも能力の行使も検査することになるからそのつもりでね。
こういう事故が原因で精神的に影響が出る患者も結構いるから。それも含めて、ウチは専門機関ってこと。」
「あー……分かリました。そういう懸念もあルンですね」
「せっかくの今までの努力が無駄になってしまうのは困るからねぇ。特に今回は君は頭を強く打った影響で数日寝込んでたわけだから、早いうちにその辺りもケアしてかないとね。
施設内の設備が整ってるから、バックアップに関しては安心して臨むといい」
そういってカルテなどを纏めて背を向け部屋の扉に手をかける前に彼は振り向いて、そう言えばと口にする。
「失礼、自己紹介がまだだったね。
僕は君の主治医の木原乱数だ。
医療技術は日に日に向上してるから短い間になると思うけど、どうか安心して元気になるといい」
と、気のいい笑顔の木原乱数氏。
俺も思わずニッコリ、と。
……顔に出なかった俺を、評価するべきだと思うのだ。
色々違和感はあったが、なるほど。
今判明したが、こいつ、もしかしたら誘拐犯かもしれない。
『木原一族』。
とある魔術の禁書目録他各シリーズで活躍する、学園都市の研究者の一部では有名な研究者な一族(?)だ。
その人数は5000人にも及んでおり、ほとんどが研究者であることに加え、
「実験に際し一切のブレーキを掛けず、実験体の限界を無視して壊すことが研究の第一歩」
「壊さなければ限界の数値はわからない」
だとかいう信条を持ち、正真正銘の天才達を数多く排出しているものの、歪んでもいる血族である。
原作本編旧約15巻で、衝撃的かつバイオレンスな暗部編にて本格的に登場し、色々暗躍していることが判明した……んだったと思うが。
原作を読んだ印象としては、ブッチ切りでやばい連中だ。
一部除いて、一言で言えばマッドな博士みたいなのを思い描けば、中身は概ね間違ってない。
まあ公称5000いるらしいし、能力開発だとかでチラホラ末端の一族ぽい人だとかに会ったことはあるので、別にそれだけで一々警戒してたらキリが無いのだが。
なら何が言いたいのかというと、主治医だとおっしゃる乱数氏のことだ。
第二回木原バーゲンセールとも言える新約4巻で登場した内の一人で、表紙にも描かれたくらいの、名も無き
まあここまで前置きをしたのだから、当然ながらに注釈にヤバイ人物と付く。
禁書は兎に角キャラが出てきて割かしあっさりとバタバタ死んでいくので、物語の位置付けとしてはかなりモブの位置付けになるのだが。
当事者になってしてみれば、言うまでもなく当然危険度がかなりヤバくて危ないのは、間違いないだろう。
原作の人物に会うのはこれで3人目だが、アクセラさんに続いていよいよ以って雲行きが怪しくなってきたと言わざるを得ない。
……ここまでシリアス調に語ったが、ふざける余地も無く真顔にならざるを得ない人選。
登場時は遊び半分で暇つぶしに手間のかかった人殺しを楽しんだりするという人物描写がされているために、正直何をされるのか分からないのが現状である。
口調は話した感じだと原作とは異なっているので、『この時点ではまだいい人だ』説を押したいところだが、いい人柄を装う程度のことは普通にしてきそうだから、期待薄だと思って行動したほうが良さそうだ。
確か、『体験』を司り、元々の目的は世界平和を掲げるとかいう話だったと思うが、木原流に歪むとなんかそれもヤバイ言葉に聞こえるから恐ろしい。
……いや、そう言えば一緒に登場した木原病理が『諦め』を司るのだから、まだその目的を諦めさせられていない時期ならばワンチャンあるのかもしれない。
あると、いいなぁ。
実は既に5人目という(予定)
誰も読んでないと思いますが、一応暖めに暖め抜いて半分石化したこの後の構想は考えてるので、適宜アップしていくつもりです。
原作がかなり進んだのと、サイドストーリーをあんま見てないので矛盾が出てくるところがあるかもしれませんがご愛嬌です。
読んでもらえると幸いです。