生きやすいのだか、生きにくいのだかわかったものでは無いね、本当に。まぁでも、悪くは無かったよ 作:メヴィ
設定ありすぎと思うけど、吸血鬼がいるんだから他もあったっていいよね?
「それで、この八年間何をしていたのか詳しく聞かせて貰いたいのだけど?」
とあるビルの一室で、アルシェリーナともう一人が対談していた。
「はぁ……どうせ、聞かなくても検討はついてるだろうに…」
「勿論、そのくらいは出来ているけどそれとこれは別よ。詳しく詳細を言いなさい。でなければ公安は今後、貴女への協力の一切を断らせて貰うわ」
公安委員長___樹下がそう言いきり、アルシェリーナを睨んだ。
その視線と合わせるように部屋にいたもう一人、目良善見が今にも死にそうな掠れた声で懇願してきた。
「わ、私からもお願いしますヴィオラさん……これが……これが終われば8日ぶりに帰れるんです……手短に、詳しく早く…お願いします…!!!」
「よ、8日………というかお前、
寝不足なのか、充血に加えてやつれながら隈を作っている善見に若干気圧される。
善見とアルシェリーナはアルシェリーナが失踪する直前まで主に公安からアルシェリーナへのパイプを勤めていたため、それなりの付き合いはあった。
アルシェリーナから見れば久しぶりに会った知人が過労死まっしぐらとなっていることに不快感を感じた。
「……詳しく簡潔に、ね。わかったよ善見。樹下、もう一つ情報をあげる代わりに善見に暫く休みをやって欲しい」
「…………良いでしょう。ただし、情報は2つです」
「チッ……ゴホン、良いだろう。けれど二つ目に関してはあまり期待はしないほうが良い。ではまずこの八年間、バチカンに居たよ」
そう伝えると樹下は疑うような目線を寄越してきた。
善見はカタカタとただただ発せられた言葉を記録する機械のようになっていた。
「バチカンには、古くからある教団があるんだ。ざっと400年程のね。そこでは
君たちも知っての通り、奇跡を起こす存在は個性がこの世界に誕生する前は主に魔女や吸血鬼が起こすものだった。けど、個性が誕生したことで、超常は日常へ、奇跡は当然となった。
教団は奇跡を集める上で、
アルシェリーナは自らの血液で近くにあった紙に陣を書き込み、紙を空中に浮遊させ、それを樹下へ押して進ませた。
「別に紙じゃなくとも、箱だろうが鉄だろうがなんでもいい。浮遊した、ということが奇跡なんだ。けれど、今では珍しくはあっても、奇跡だとは思わないだろう?」
「えぇ、そういった個性は多くあるし、科学技術でも可能ね」
「そう、多くある…あってしまったんだ。それを、その個性を持つ者を奇跡を汚す者として粛正した。これがイタリアの
あぁ、これが二つの内一つの情報だ。と言うと樹下は深くため息を吐き、軽く悪態をついた。
「個性による世界の大事件の一つの真実も吸血鬼絡みとは……貴女達は一体……」
「超常黎明期以前の伝説や伝承なんてものそんなものだ。話を続けるよ。黎明期個性大迫害の後、元より粛正派と反粛正派がいたことによって、事態は終息された。その後は奇跡調査を徹底することで今でも奇跡集めを続けているよ。
さて、本題に入ろうか。私がバチカンにいた、いなければいけなかった理由は____悪魔だ」
「………もう、驚かないわよ」
アルシェリーナが言い放ってから間をあけた後に樹下は眉間を押さえながら俯いた。
善見は声に出さなかったが、ヴィオラさんも疲れてるのではないかと疑っていた。
「む、事実だよ。その証拠に私が失踪した日に私の腕やら臓物が散らばっていただろう?あの時は不意を突かれてしまって、追い返すのがやっとだった。そして回復している間に同胞が事態を教えてくれてバチカンに向かい悪魔を再封印して今に至る」
以上だ。と付け加えるとアルシェリーナはソファーに座り、すっかり冷えてしまった紅茶に口を付けた。
樹下がアルシェリーナの同胞、吸血鬼について聞き出そうとするがアルシェリーナはそれをきっぱりと断った。
「私以外の同胞を利用できると思わないことだ。失礼させて貰うよ_____あぁ、二つ目の情報だけど、バチカンの聖遺物がいくつか奪われ、教団が総力をあげて捜索中しているらしい。で?どうせ、質問くらいはあるだろうからいくつかは答えよう。この後も予定があるんだ」
懐中時計を樹下が見えるようにトントンと叩いて急かすと睨まれるが動じずに残りの紅茶を飲み干した。
「…………悪魔の再封印、と言ったわね?なぜ殺さなかったの?不意ついたとはいえ貴女を瀕死に追い込む程の脅威なら排除するべきだと思うのだけれど?」
「単純な話、悪魔に死という概念が無いんだ。だから封印するしか無い」
「それ程の存在の封印が何故解けたの?」
「さぁね?封印は年月が過ぎれば解れてしまうモノもあるから一概には言えないけれど、どうせ欲や好奇心に負けた人間が関わってるんじゃないかな?____ん、時間だね」
開いていた懐中時計をパチンッと閉じてソファーから腰を上げる。
しかし樹下はまだ聞きたいことがあるのか、不満げな目でアルシェリーナを見ていた。
「しつこいよ。予定があると言っただろう?文明の利器を使えよ人間?何のための道具だ」
「ッ!わ、わかったわ」
普段は灰色の筈の目が赤く光り、その眼光が突き刺された樹下は全身が凍りつくような感覚に包まれた。
その様子を見てアルシェリーナは鼻で笑うと、おもむろに懐から小さな箱を取り出し、善見に放り投げた。
「えッ!?おッとっと……こ、これは…?」
「なに、別に危険なものではないよ。ドリームキャッチャー……まぁ安眠のお守りみたいな物だよ。しっかり休むといい」
「は、はぁ……あッ!ありがとうございます!」
箱から取り出して観察していた善見は霧になって消えていくアルシェリーナにあわててお礼を言うと手をヒラヒラと振られ、そのまま消えるのを見送った。
このまま続ける?
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小話出してけ
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絡んでけ
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原作入れ