その娘はバーチャルウマ娘でした   作:もにゃし

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  シルトマイヤー<セカライ3期生> @shiltMeyer

   久々のウマッター更新です!
   ここ最近は新しい歌動画のレコーディングとか企画へのゲスト参加とかで
   中々時間がとれませんでした、ごめんね皆!?
   明日は久々の完全オフなので夕方から久しぶりの雑談配信です!
   色々話したいこともあるから楽しみだな~

    〇417  □2045  ◇3295




#11

 

 まだ朝日も昇らない時間、朝霧が仄かに漂うそこは閑静な住宅街に囲まれた場所にあった。

 住宅街の中にありながら小高い丘であるその場所は森林公園となっていて、休日などには多くの近隣住民がそれぞれ思い思いのひと時を過ごしている。

 そんな公園も日も登らぬ早朝となれば人影もまばら、いるとすれば早朝の空気を楽しむ目的で散歩に出る者か、もしくは……。

 

「ふぅ……ここに来るのは久しぶりですね」

 

 ジャージを着こみ、早朝故の寒さからその上に薄手のジャンパーを羽織ったウマ娘が一人。

 彼女は立華茉莉、ごくごく普通のどこにでもいる一般ウマ娘……だったのだが、どういうわけか気が付けばウマチューブでそれなりの人気を得て今では立派なバーチャルウマチューバーとなっていた。

 そんな彼女は習慣化したランニングで自宅から少々離れた場所にある公園まで来ていた。

 そこはかつて、まだレースを夢見て走っていた時にトレーニングしていた場所でもあった。

 

「中学校で練習もやめて、進学先もトレセンから変えてから来てませんでしたけど……変わってませんね」

 

 とある案件を切っ掛けに始めたランニングは最初こそ色々とひと悶着があったにせよ、現在も楽しく続けられていた。

 元々ウマ娘であるので走る事は楽しめており、今朝は少し違う方向に行ってみようと思って気の向くままに走ってみれば、気が付けばどこか懐かしい風景の中に迷い込んでいたのだった。

 周囲を見渡せば散歩をする老人や自分と同じようにランニングを行うヒトなどがちらほらと見えた。

 

「よし、私も走りましょうか」

 

 早速走り始めれば、久しぶりに訪れる場所だというのに道にあるわずかな起伏も坂のちょっとした傾斜の違いも手に取るようにわかる、いや思い出せていた。

 それくらい無意識でも体が反応して走り方を調節できるくらいには茉莉はそこで走り込んでいたのだった。

 

「懐かしいなぁ……まさか、またここを走る日が来るなんて思わなかったなぁ」

 

 まだ自分が小学生の時、トレセン受験に失敗して地方トレセンへの進学率が高い中学校に進学したのだが、そこではすでに茉莉が「中央トレセンの受験に落ちた」ということは知れ渡っていた

 親しい間柄以外には中央トレセンを受験したことを教えたことは無い、それでも学校という閉ざされたコミュニティというのは情報に対して敏感だということなのだろう。

 別に茉莉自身それに引け目を感じていたわけじゃない、周囲だってそのほとんどは「そうなんだ」程度の認識でしかなかった。

 だが中にはその事実に過剰に反応する者たちがいる、ウマ娘のそれも多少なりとも名の知れた家の者たちだ。

 それでも大っぴらに喧伝するようなことはしなかったものの、口さがない者達からは「寒門のウマ娘が良い気になって」とか「身の程知らず」など影から言われることがあった。

 それでも地方でもいい、レースに出て夢の舞台に立つ……その想いで走り続けた茉莉だったが、やがて周囲と徐々に力の差が出始めたのは2年生の夏。

 進学を前にした頃には同学年ではもう勝負が出来ないほどの実力差がついてしまっていた。

 誰が悪いわけじゃない、何かが間違っていたわけでもない……ただ、茉莉が速く走る事に致命的に向いていなかっただけなのだった……。

 やがてそれを悟った茉莉は練習を辞め、進学先も地方トレセンから今の学力で入れる高校へと変えたが、それでも日々練習漬けで疎かとなっていた学力では立ち行かず、かろうじて定時制の高校への入学が叶ったのだった。

 

「……っふ……はぁ……はぁ……」

 

 それでも辛い日々だけではなかった、ともに練習をする友人もいたし、励ましあって走り競い合っていた仲間達だっていた。

 何よりも走る事が好きだったし走っていることが何よりも楽しかった、たとえ結果が伴わなかったとしても走っているその瞬間、心の中は楽しさで満たされていた。

 今走るこの道だって楽しい思い出で溢れていた……だが時が流れ次第に見えてきた壁の高さに、いつしか茉莉の脚はこの場所に向かうことを拒んでしまっていた。

 しかし時が経ち見えるもの、聞こえるものが違ってきたことで、やっと茉莉はこの場所に来ることが出来た。

 

「はぁ……はぁ……あは、やっぱり……ここを走るのは楽しいですね」

 

 小刻みに変わるアップダウンが走る体に負荷をかける、ともすれば曲がりくねった道が見通しを悪くして逸る行き足を鈍らせる。

 きっと広いターフを走るウマ娘にはとんと無縁な状況かもしれない、それでも茉莉は楽しんでいた。

 そうして一通り公園の中を走り、やがて木が生い茂る区画に入った時、ふと頭の片隅に思い出す姿があった。

 

「そういえば……あの娘は、今も走ってるんでしょうか?」

 

 それは全てを諦める少し前。

 仲間との練習からも離れ、それでも我武者羅に走り、ただ諦めるしかない高い壁の前でもがいていた頃のこと、ふと後ろを誰かが走っているのを感じる時があった。

 ただその時は夜も遅く、並び立つ木立の影で暗く見通しの悪い道だったこともありはっきりとその姿を見たわけではなかった。

 その娘はただ真っ直ぐ自分の事を見て走っていた、いやけしてその時に目があったわけじゃない、でもその娘は私を見ている、何となくだがそう感じたに過ぎない。

 唯一わかったのは、長く綺麗な黒鹿毛の少女だったことくらいだ。

 

「もし……走ってるなら、いいな……」

 

 記憶の片隅、色あせてしまった朧げな記憶の中のウマ娘を思い、彼女は一人黙々と走っていった。

 

 

 

~*~*~*~

 

 

 

 Side:ライスシャワー

 

 

 

 府中にある日本ウマ娘トレーニングセンター学園、そこでは沢山のウマ娘が夢を叶えるために今日も練習を重ねていた。

 時間は放課後ということもあり、チームでトレーニングをしている者もいれば気の合う者同士で切磋琢磨している者たちの姿もある。

 その中で坂路と呼ばれるトレーニング場でも2人のウマ娘が汗を流していた。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「ふぅ……ふぅ……大丈夫ですか、ライス?」

 

「う、うん……ありがとう、ブルボンさん。ライスは大丈夫……はぁ……ブルボンさんこそ大丈夫?」

 

「激しいスタミナの消費を検知、早急の水分の補給と共に激しく消耗したエネルギーの回復行動に専念すべきと判断。つまり……疲れました」

 

「あはは、そっか……」

 

 ブルボンと呼ばれたのはミホノブルボン、3冠こそ叶わなかったが無敗で皐月・日本ダービーを勝ち取った2冠のウマ娘であり、当初短距離向きだと言われる中で並々ならぬ努力によりダービーウマ娘まで上り詰めた。

 そしてそのブルボンと共に練習しているのはライスシャワー、小柄ながらもしなやかな走りが持ち味であり、ミホノブルボンの最後の1冠であった菊花賞、そしてメジロマックイーンの天皇賞春の3連覇を阻止しての勝利を挙げた実力を持つステイヤーだ。

 二人はすでにトゥインクルシリーズからドリームトロフィーへ移籍を済ませており、今もなお先頭を争い続けるライバルでもある。

 

「ありがとうね、ブルボンさん……ライスの練習に付き合ってくれて」

 

 坂路の片隅に置いていたタオルで汗を拭きながらライスがブルボンに頭を下げる。

 

「いえ、ライスとの練習はとても有意義なものです、それに……友達、ですから」

 

「あ……うん、ありがとう!」

 

「こちらこそ……ところでライス、少しいいでしょうか?」

 

「なに、ブルボンさん?」

 

「ライスは私やマックイーンさんを破るほどの実力を持つウマ娘です、確かに宝塚での故障こそありましたが……こうして一緒に練習して改めて実感しました、ライス……貴女は確実に強くなっている、それこそ私と菊花賞を争った時よりも、ずっと……」

 

「そう、かな……?でも、ブルボンさんにそう言ってもらえるなら、嬉しいかな……」

 

「ですから、なおの事わかりません。どうしてここまでの練習を?」

 

「えっと、それは……やっぱり、走ってた方が楽しいし……えと」

 

「……失礼しました、ならば言葉を変えます。ライス……貴女は今誰の背を追っているのですか?」

 

 ブルボンの言葉に汗をぬぐっていたライスの手が止まった。

 

「……あはは、やっぱり……わかっちゃう、かな?」

 

「ええ……私は貴女の友達で、ライバル……ですから」

 

「そっか……友達で、ライバル……」

 

「はい、なので私は知りたいと思っています。今ライスの目には誰の背が見えているのか」

 

「うん……そうだね、ここじゃあれだから……とりあえず片付けしよっか?」

 

「わかりました、練習プロセスを停止。撤収プロセスに移行します」

 

 後片付けを終えた二人は汗を流して着替えをし、今は学園にあるカフェを訪れていた。

 夕食を取るウマ娘や食後の団欒を楽しむ傍らで、二人は奥の席に座り各々が注文した飲み物に口を付けた。

 

「えっと、それで……私が頑張ってる理由、だよね?」

 

「はい、現状の実力とデータベースから照合した結果ドリームトロフィーにおいてもライスは指折りの実力者なのは疑う余地がありません」

 

「あはは……面と向かって言われるとちょっと恥ずかしいね……」

 

 顔を赤くしながら、それでも友達でありライバルでもあるブルボンから褒められたことが嬉しくて笑顔になるライス。

 

「えっとね……ライスもね、今まで走ってきて……ブルボンさんやマックイーンさんのように強いウマ娘に勝つために頑張って、今では競い合えるくらいにはなったって……そう思うんだ」

 

「はい、ライスの実力はすでに私やマックイーンさんに引けを取りません。長距離で限定すれば私の勝率も格段に下がることが予想されます」

 

「えっとね……でも、最近ね……そう思えるようになって、そうしたら……そのもっと先にね、見えてきたものがあるの」

 

「見えてきたものですか?」

 

「うん、その……これは、たぶんライスの原点みたいなものなんだと思うんだ……」

 

 

 

~*~*~*~

 

 

 

 その娘に出会ったのは、まだライスがトレセン学園へ入学するよりも前だった。

 当時の私はウマ娘のレースに夢中で、私もいつかあの世界に入ってターフでたくさんの人から応援や祝福を受けるんだって、そればかり考えてた。

 だからライスはいっぱい走ってた、同学年の子供たちが友達と遊んだりしている時も、雨の日も風の日も……。

 そんなある日、いつもとは違う場所で練習してみようと思って住んでいる家から少し離れた場所を走っていたの。

 そこは大きな公園で、ウマ娘だけじゃなくてその近くに住んでるヒトも散歩をしたり、ランニングをしたりすることが出来るくらい大きい公園だったんだ。

 少し小高い丘の上に作られた公園だったから吹き抜ける風が気持ちよくて、私はすぐにその場所が気に入ってそこで練習するようになったんだ。

 たまにジャージを着たウマ娘が何人か固まって走っていたから、きっと近くの学校のウマ娘達もここで練習してたんだと思う。

 だからライスもランニングしたり、たまにはのんびりお散歩しながら歩いたり、ベンチでのんびり読書をしたりしてたんだ。

 ある時ライスの学校で開催される模擬レースに出ることになって、それでその日は少し遅くまで走り込もうと思って公園を訪れたの。

 

「あ、あの娘……」

 

 そうしたら、一人のウマ娘が走ってるのが見えたの、たぶん同じくらいの年齢の娘だったと思う。

 着ているジャージがたまに見かけてた人達と一緒だったから、きっと近くの学校の生徒だったんだと思うんだ。

 それで、その人は黙々と走ってて……フォームはウマ娘としてはお世辞にも綺麗じゃなかったけれど、その横顔はとっても楽しそうで……。

 その姿に見とれちゃって……見えなくなるまで見送ってから慌てて私も練習するために走り出したんだ。

 その日は遅くまで走って、暗くなったころに止めたんだけど……その娘の姿はもう無くて、結局その娘がいつ帰ったのか分からなかった。

 それでその日から同じ時間帯に走ってたらたまにその娘を見かけるようになって、ある時気になって後を追いかけながら走ったことがあったの。

 ゆっくりだったから後を追いかけるのは楽……そう、思ってたんだけど。

 

「違ったのですか?」

 

「うん、あのね……ライス、結局その娘について行けなかったんだ」

 

「ついて行けなかった……ライスがですか?」

 

「あはは……あの頃は今みたいなスタミナはまだなかったから……それでも、同じ学年の娘達よりは長く走れる自信があったんだけどね」

 

 最初は問題なかった、大きな公園をゆっくり回って1周。

 途中小さな坂や大きく曲がりくねる道はターフで走り慣れているライスにはどこかもどかしくて、そのせいかいつもよりもスタミナの消耗が早かった。

 それでも大丈夫だと思ってその背中を黙々と追い続けたんだけど……それが2周、3周と続いて……。

 

「結局私がバテちゃって……途中で追いかけるのを辞めちゃったんだ」

 

「ライスが諦めるほど……私は今のライスのデータしかインプットされていないので判断できませんが、現状「感情:驚愕」が発生しています」

 

「うん、それでね……」

 

 疲れてベンチで休みながら、目の前を黙々と通り過ぎるその娘を見てたんだけど……何周しても疲れた、とか苦しい、とか見せなくて凄く楽しそうに自然体で走っていたの。

 そのうちライスも帰らないといけなくなって帰ったんだけど、その時もその娘は走り続けてたんだ。

 どうしてそんなに走れるのか、ライスは不思議に思って……だからその日からその娘の後ろを走りながらマネしてみようって思ったんだ。

 

「では、今のライスの走りの原点というのは」

 

「うん、その娘なんだ。それまでいっぱい走ってきたし学園に入って、おに……トレーナーさんに出会えて、二人でいっぱい練習して今の走り方になったけど……」

 

 そういえば、ライスが初めてお兄さまの前で走った後、楽しそうに走るけど何処かライスには合っていない走り方だねって言われたんだっけ……。

 それで、えっと……その娘の真似をしながらしばらく走った後、ライスは学校の模擬レースに出たんだけど……レース途中で先頭争いをしていた娘達が転倒して、ケガは大したことなかったんだけど結局レース自体は無効になっちゃって。

 それで、目標だったレースがそんな形で終わっちゃったせいからかな……何となく走る気になれなくて、しばらくたってからあの公園に行ったんだけど。

 

「あれ……あの娘、いないのかな?」

 

 いつもだったら走っているコースにその娘の姿は無くて……きっとそういう日もあると思って……でも、それから何日も何日も同じコースを走ったけど、その娘を見かけることはなかったんだ。

 それで、ライスが不思議に思って丁度近くで見かけた同じジャージを着ている娘に聞いてみたんだ。

 

「あの、その……」

 

「ん、どうしたの?」

 

「貴女……見かけない娘ね、どうしたの?」

 

 休憩中だった二人に声をかけたんだけど、二人とも嫌な顔をしないで聞いてくれたんだ。

 

「えっとね、その……ちょっと、聞きたいことがあって」

 

「私達に?」

 

「うん……えっとね、あっちのコースを走ってた娘が最近見かけなくなって……それで、どうしたのかなって……」

 

「あっちのコース?」

 

「あっちって誰か走ってたっけ……?」

 

「えっと……あ、もしかしてタチバナさんかな?」

 

「タチバナ……さん?」

 

「うん、私たちと同じ学校の娘なんだけど……あぁ、でも……」

 

 そこでその娘達は言いづらそうに顔を見合わせてたんだけど……。

 

「多分、もうその娘はここに来ないと思う」

 

「……え、なんで?」

 

「その娘……もう、走るの辞めるって」

 

「辞める……な、なんで!?」

 

「私達だってなんでって思うけど……でも、もう走らないって……それに、進学先もレースと関係ない高校にするって」

 

「そんな……なんで……」

 

「……タチバナさんも頑張ってたけど、学内のレースでも結果出せてなかったから……諦めちゃったんだと思う」

 

「そんな……」

 

「えっと、あの……それじゃ、私たちも練習があるから」

 

 そう言って二人は走って行っちゃった……私はショックでその場から動くことが出来なかった。

 あんなに楽しそうに走ってたのにって……当時の私は純粋だった、だから結果が出ない娘の気持ちをまだ知らなかった。

 きっとそれは傲慢でもあったんだと思う、だからなんでって……そればっかりだった。

 それからは前から使っていたトレーニングコースで練習して、トレセン学園に入学して……レースに出て、色々あったけどやっと誰かのために頑張って走れるライスになれたんだ。

 あの頃に比べれば格段に速く走れるようになった……それでも私の目にはしっかりと見えているの。

 あの公園のコースを変わらないペースでただ黙々と走り続ける背中が……二度と追い越すことが出来ない背中が。

 今思えば、きっと私は悔しかったんだ……あの背中と一緒に走ることが出来なかったのが、追い越すことが出来なかったことが悔しかったんだ、でも……。

 

「わかってはいるんだけどね……もう無理なんだってことくらい……でも、最近ふとその背中を思い出して……」

 

「なるほど、そう言うことでしたか……」

 

「ごめんね、こんなことブルボンさんには関係ないのに……」

 

「いえ、そんなことはありません。それに私自身そのタチバナさんという方に興味が湧きました。それほどの長距離を苦にしないウマ娘……もし、その方が今も走っていたら菊の冠は私でもライスでもなく、その方の頭上にあったのかもしれないのですから」

 

「あはは……そう、かもね……」

 

「……ライス、夕食後の予定はありますか?」

 

「え?ううん、特には無いけど……?」

 

「では、今度は私の練習に付き合ってください……ライスの話を聞き、私の中に「感情:奮起」が発生、今すぐにでも走らなければ解消できないという診断結果が出ています」

 

「あはは……うん、わかった」

 

 

 

 Side:ライスシャワー end...

 

 

 

~*~*~*~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

配信準備中、もうちょっと待ってね

 

 

 

 

 

 

 

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『久しぶりだね!雑談するよー!』

 

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「皆ぁ!久しぶりだねこんまいやー!セカンドライフ3期生のシルトマイヤーです!」

 

 コメント:きちゃー!

 コメント:待ってた!

 コメント:こんまいやー!

 コメント:こんまいやー!こんまいやー!こんまいやー!!!!

 コメント:っよ!!

 コメント:っよ!

 コメント:っよ!紺舞屋!!

 

「いやぁ、最近はレコーディングとか収録とかで色々忙しくて中々配信出来てませんでした、ごめんね?」

 

 コメント:いいのよ

 コメント:推しが頑張ってる姿は尊いものよ

 コメント:久しぶりのマイヤーちゃんの声でもう耳が幸せ

 コメント:レコーディングということは新曲?

 コメント:まさかオリジナル曲では!?

 

「あはは、ありがとうね~。あと歌は残念ながらオリジナルではないですよ~、でも今回の曲は今までとはちょっと雰囲気が違うから、皆もびっくりするかも」

 

 コメント:ほほう?

 コメント:それは楽しみ

 コメント:今までとは違う……デスメタルか!?

 コメント:そのチョイスは謎過ぎ

 コメント:マイヤーちゃんのですぼいす(ハート)

 コメント:そんなに聞きたければアーカイブのウマ娘カートの配信見てこい

 コメント:あれは良いシャウトでした、あそこだけ切り抜いて3時間リピートしてます

 コメント:ヒェッ

 コメント:それはもう病気では……?

 

「あはは……まぁ、デスメタルは確かに好きで聞くことはあるけど……さすがに歌うのは喉の調子をやっちゃうからね?」

 

 コメント:ほ~ん?

 コメント:調子?

 コメント:<調子をやる>舞台用語で喉を傷めるという意味

 コメント:確かに喉は傷めそう

 

「だけどある意味それくらい雰囲気というか、印象が違う歌を今回歌わせてもらえてるから楽しみにしててね!」

 

 コメント:了解!

 コメント:今から楽しみにしてます

 コメント:そういえばウマッターで企画って言ってたけど?

 コメント:なにかやるの?

 

「あ、そうだった!ええっと……ちょっと待っててね~……はい、これ!皆見えてる~?」

 

 コメント:これは!?

 コメント:セカライ公式がやってる配信じゃん

 コメント:え、マイヤーちゃんがついにでるの!?

 コメント:これは期待せざるを得ない

 

「というわけで、公式からの告知に先駆けてこの場で出しましたけど、セカンドライフ1期生の夏森葵先輩と一条和己先輩が司会を務めるセカンドライフの公式動画に私がゲストで参加してきました!……なんで呼ばれたんだろ?」

 

 コメント:さもありなん

 コメント:そりゃ(3期生で10万人突破に一番近いなら)そうよ

 コメント:でも他の3期生も順調に登録者伸びてるからわからんぞ?

 コメント:3期生全員10万人が射程圏内という異常事態

 コメント:おいこら2期生の事悪く言うのやめーや

 コメント:#もっと伸びろシルトマイヤー

 

「えっと、動画自体は来週から公開予定なので皆さんお楽しみに!……さてさて、告知も終わったのでここからは雑談していきましょ~」

 

 コメント:わーい!

 コメント:そういや久々のオフだったんだって?

 コメント:配信できないくらい忙しかったんだよね?

 コメント:ちゃんと休んで? <2000円>

 

「わ、スパチャありがとうございます!そうなんですよ今日はオフで……本当は昨日がオフだったんですが、実は歌の練習をしようと思って事務所に行ったんですよ」

 

 コメント:え?

 コメント:おぉい……

 コメント:これがワーカーホリックってやつか……

 

「いえ、それでレッスンルームに行ったら……笑顔で背中に不動明王を背負ったマネさんが待ち構えてまして……その場で昨日と今日の2日分のオフが決まりました……」

 

 コメント:おおぅ……

 コメント:さすがマネさん

 コメント:さすマネ

 コメント:ばっちり行動把握されとるw

 コメント:まぁマイヤーちゃん真面目で努力家だからな

 コメント:こういう時は絶対休みの日も練習するってすぐにバレる

 コメント:ていうか前科があるんでしょ、どうせ?

 

「さ、さぁ……なんのことかなぁ~?」

 

 コメント:マイヤーちゃんさぁ……

 コメント:休むのも仕事のうちよ?

 コメント:そうだぜ!世の中休めない奴もいるんだぜ!(現在70連勤)

 コメント:おふ……ブラックぅ……

 コメント:70連勤ニキはご自愛を……

 コメント:だいじょうぶ!あと30連勤は確定してるから!

 

「れ、連勤ニキさんはご自愛を……」

 

 コメント:マイヤーちゃんは今日はゆっくり休めましたか?

 コメント:絶対休んでないでしょ?

 コメント:さらっと流される連勤ニキェ

 コメント:(^q^)

 

「あ、えっと……私は今日は流石にのんびりしてましたよ?マネさんからもきつ~っくいわれたので……あ、でも昨日久しぶりに早く寝たら朝早く目が覚めちゃって、それで日課のランニングをちょっと長めにしてきました」

 

 コメント:日課?

 コメント:ランニングしてたんだ

 コメント:詳しくは切り抜きの「もっちりマイヤーちゃん事件」を参照

 コメント:あれは、悲しい事件だったね……

 コメント:本当に……

 

「ちょっとちょっと?勝手に悲しい事件にしないでくださいよ~……まぁあれが切っ掛けでしたけど、今でもランニングは続けてるんですよ?えらくないですか?」

 

 コメント:ちゃんと続いててえらい!

 コメント:早起き出来ててえらい!

 コメント:健康にすごせててえらい!

 コメント:コメントで自己承認欲求満たさんでもろて

 コメント:まぁでも実際継続出来てるのはえらいわけだし

 コメント:俺もマイヤーちゃんを見習って明日から走ります!

 コメント:それ絶対走らないやつやん

 

「日が昇るかどうかの薄暗い時間から走るのってなんか街の雰囲気もいつもと違ってちょっとドキドキしますから、お勧めですよ!」

 

 コメント:早朝ランニングは確かに気持ちよさそう

 コメント:健康生活

 コメント:まず早起き出来るかが問題だ

 コメント:確かに早朝っていつも通ってる道でもどこか違って見えるのはある

 コメント:普段人通りの多い道だと人がいないだけで違和感凄い

 

「私としては朝もお勧めですけど皆が寝静まった真夜中もいいですよ?特に晴れている日だと星が綺麗ですからね」

 

 コメント:都会じゃ星とか見えんて

 コメント:田舎の星空とかは凄いって聞くわ

 コメント:実際すごいぞ?寝転がって見上げるとなんか星空に落っこちていく感覚するくらい

 コメント:ほえ~凄そう(小並感)

 

「今日走ったのはいつものコースじゃなくて少し開けた丘の上の公園だったので、上って来る朝陽が見えて絶景でした!きっと星空も綺麗なんだろうなぁ」

 

 コメント:へ~

 コメント:そんないい場所があるのか

 コメント:都内でも意外と地域住民しか知らない公園とかあるからなぁ

 コメント:東京都内ってそういうのが無くてコンクリートジャングルってイメージが強いなぁ

 

「そこは中学生の頃に練習で使ってた場所だったんですけどその頃と変わらない感じでした、やっぱり走るっていいですよね~」

 

 コメント:そりゃウマ娘ならそうだろうなぁ

 コメント:マイヤーちゃんの貴重なウマ娘要素助かる

 コメント:助かる

 コメント:要素も何も存在がそもそもウマ娘なんだよなぁ

 コメント:つっても……ねぇ?

 

「君達ぃ……?私は紛うこと無きウマ娘ですよ!」

 

 コメント:お、そうだな

 コメント:せやな

 コメント:おう

 コメント:そうだね、立派なお耳だもんね!

 コメント:立派でしたねぇ

 コメント:配信にばっちり映ってたもんね

 コメント:初配信で耳をさらす配信者がいるらしい

 コメント:自己紹介の初配信がアーカイブじゃなくて一人だけ編集動画になる女がいるらしい

 

「な、なんのことかなぁ~……わたしわからないなぁ~……」

 

 

 

 

 

#11 その思い出は遠いどこかで

 

繋がっている

 

 

 

 

 

 




久しぶりの投稿となりましたが、細々と今年も書いていこうと思っています(もう2月ですが……)
今回はちらっとマイヤーちゃんの昔話?と最近アニメ版を見直して涙腺決壊したライスを出してみました、この世界のライスも立派なヒーローになっています。
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