この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第90話 エリスコンテスト

 武劉からアクシズ教徒の要求を聞いた俺たちは、アクシズ教団の教会へと赴いていた。

 俺たちは頷き合うと、中に突入する。

 

カズマ「おいアクア!」

湊翔「一体どういう事だ!?」

 

 俺とカズマはそう叫びながら突入する。

 すると、アクアがこちらを見てくる。

 

アクア「あら、カズマに湊翔。そんなに慌ててどうしたの?」

 

 アクアは、セシリーというアクシズ教徒と共に、祝杯をあげていた。

 その様子は、映画とかでよく見る小動物を愛でる悪役の様で、膝の上に乗せたひよこを撫でていた。

 なんかムカつくな。

 すると、アクアが口を開く。

 

アクア「ははーん、カズマに湊翔ったら、宴会の匂いを嗅ぎつけて交ざりに来たのね?しょうがないわね。カズマと湊翔は、アクシズ教徒じゃないけれど、カズマは今回の功労者だし、湊翔はジャマトを倒してくれたしね。ほら、私の隣に座りなさいな。作りたての焼きそばを分けてあげるわ。」

 

 アクアはそう言いながら、小皿を差し出してくる。

 頓珍漢な事を言いやがって。

 すると、カズマが叫ぶ。

 

カズマ「バカっ!そんなもん食ってる場合か!何なんだよこれは!」

 

 カズマはそう叫びながら、紙を見せる。

 その紙は、カズマによると、ダクネスから預かった要望書との事だ。

 それを見たアクアは。

 

アクア「あら、私が出した要望書じゃない。『一つ、来年からは女神アクア感謝祭に名前を変え、エリス教団を関わらせない事。二つ、ところてんスライムの規制緩和…………』ねえ、私、二つ目は書いた覚えがないんですけど。」

セシリー「二つ目は私ですアクア様!私、今回頑張ったので、ご褒美が頂けたらなと思いました!」

アクア「なるほど、それなら良いわ。で、これがどうかしたの?何の問題もないでしょ?」

 

 アクアはそんな風に言う。

 さらっとそんなもんを要望に入れんじゃねぇよ。

 俺とカズマは大きく叫ぶ。

 

湊翔「問題しかねぇよバカ!!」

カズマ「これはどういう事だって聞いてんだ!!」

 

 俺とカズマはそう叫ぶ。

 すると、アクアはセシリーに話しかける。

 

アクア「ねえ、カズマさんに湊翔さんたら、何を怒っているのかしら。祝勝会に呼ばなかったから?」

セシリー「違いますよ、アクア様。要望書を作る際に、あの人たちの要望も入れなかったからですよ。」

 

 アクアがそう言うと、セシリーはそう言う。

 違えよ、バカ。

 こいつらの相手をしてるとすごく疲れるな。

 すると、アクアは要望書に何かを書いて、俺たちに渡してくる。

 その内容は………………。

 

『三つ、今後行われる祭りの売り子は常に水着着用の事』

 

 そんなアホな事を書いていた。

 すると。

 

アクア「ねえ、湊翔は何が良いのかしら?」

湊翔「アホか!俺達が言ってんのはそんな事じゃねぇ!!」

カズマ「お前、あれだけ調子に乗らずに真面目に頑張るって言ってたじゃねぇか!何だこんなもん、こうしてやるっ!」

アクア「わあああーっ!!ちょっと、何すんのよ!せっかくカズマの望みも足してあげて、湊翔の望みも足してあげようとしてるだけじゃない!!」

 

 アクアがそんな事を聞いてくるので、俺はそう叫び、カズマは要望書を破り捨てる。

 アクアが食ってかかる中、セシリーはゆらりと前に出る。

 

セシリー「ちょっと、アクア様の厚意を無にするだなんてどういう事?不肖セシリー、アクシズ教団の名において、あなた達の家の玄関先に毎晩押し掛け、エンドレスで聖歌を歌うわよ?」

カズマ「やれるもんならやってみろ!どいつもこいつもバカにしやがって!お前ら2人とも折檻してやる!!」

 

 セシリーがそう言うと、カズマはそう叫ぶ。

 それは傍迷惑なのだが。

 すると、アクアが叫ぶ。

 

アクア「な、何よ!だって私たち、これだけ頑張ったんだから、ちょっとくらい優遇してくれても良いじゃない!セシリーが言ってたわ。『アクア様はアクア様なのですから、もっとチヤホヤされながら楽ちんに生きるべきなのです。これからはアクシズ教団の総力を挙げてアクア様を甘やかしますので』って!」

湊翔「会ったばかりの奴にあっさりと影響されてんじゃねぇよ!!」

カズマ「ほら、とっとと帰るぞ!もうこの変なのとは付き合うな!アンタもアンタだ!これ以上、アクアをダメ人間にするのはやめろ!」

セシリー「この変なの!?」

 

 アクアはそう叫ぶと、俺はそう突っ込む。

 こいつ、ちょっと何かあっただけであっさりと影響を受けやがって!!

 カズマが連れ帰ろうとするが、アクアはセシリーの後ろに隠れる。

 

アクア「この祭りの期間中は帰らないわ。ええ、私は帰らない!……………賢い私は学習したわ。ここに居ると、皆が崇めてくれるって!それにね、カズマ、湊翔。こうして祭りが大盛況を極めちゃった以上、来年以降もどのみち女神アクア感謝祭をしない訳には行かなくなるわ。外に出て見てきなさいな、エリス教団のお祭りを!日に日にウチのブースに人が流れ、今やエリス教団のほとんどの店には、閑古鳥が鳴いてるわ!」

 

 アクアはそんな風に言う。

 こいつ、全く変わってねぇ。

 それに、アクア感謝祭の単独開催なんて、絶対に碌なことにならないだろ。

 すると、セシリーが口を開く。

 

セシリー「アクア様の仰る通りよ。そして、我々主催の出店の評判がここまで上がった以上、今更エリス教団が盛り返すのは無理というもの。それに……………商才があるのはあなただけと思わない事ね?そう、アクア様にはまだとっておきの秘策があるのよ!」

 

 セシリーは自信満々にそう言う。

 アクアの秘策とか、絶対に碌なもんじゃないだろ。

 俺たちは、諦めて帰る事に。

 すると。

 

セシリー「そうそう、湊翔さん。あなた、デザイアグランプリとやらの運営と仲が良いと、アクア様から聞きましたよ。」

湊翔「……………それがどうした?」

セシリー「いえ。我らがアクシズ教団から、仮面ライダーを選出して欲しいのです!」

 

 セシリーがそう話しかけると、俺は嫌々応じる。

 アクアの奴、何勝手に話してんだ。

 すると、セシリーはそんなバカな事を言いだす。

 

湊翔「……………一つ聞くけど、仮に仮面ライダーの力を得たとして、何をするつもりだ?」

セシリー「それはもちろん、エリス教団への嫌がら……………うぅん!ジャマトを倒す為ですよ。」

湊翔「今更訂正しても遅いっての!エリス教団への嫌がらせの為に使うなら、選ばれるわけが無いだろ!!」

 

 俺がそう聞くと、セシリーはそんな風に言う。

 少しは隠せっての。

 聞いてられるか!

 俺はそう思い、カズマと共にさっさとアクシズ教団の教会から去る。

 俺とカズマは、道中で話し合う。

 

湊翔「どうすんだ。このままじゃあ、アイツらは調子に乗りまくるぞ。」

カズマ「どうしたもんか……………。」

 

 俺とカズマはそう話す。

 このまま、アクシズ教団に調子に乗らせていると、絶対に碌な事にならないだろう。

 とはいえ、できる事なんて、限られるのだがな。

 そんなこんなで、エリス教団の教会へと向かうと、クリスが話しかける。

 

クリス「やあ助手君、湊翔君。どうだった?」

湊翔「どうもこうもない。連中を相手に話をするなんて無理だ。痛い目を見ないと学習しないだろうな。」

カズマ「どうする?こんな事になったのも、元はと言えば、アクア達に祭りの許可を取ってきた俺の責任だ。これ以上、バカに拍車がかかって手遅れになる前に、ちょっと締めてやろうと思ってるんだが。」

 

 クリスは箒を持って掃除をしていたが、そう聞いてくる。

 俺とカズマはそう言う。

 このままじゃあ、このアクセルの街が第二のアルカンレティアみたいになってしまう危険がある。

 そんな事になったら、色々と面倒なんだが。

 すると、クリスは口を開く。

 

クリス「先輩がお祭りを盛り上げて感謝されてたのも事実だからねえ。それに比べてあたしときたら、アイギスの回収もできないままだし。あんなに目立つ鎧の筈なのに、未だ居場所すら掴めてないよ。来年以降のあたしのお祭り、取りやめになっても仕方ないかな。ちょっと寂しいけど、まあ先輩なら来年以降も盛り上げてくれるだろうし!」

 

 クリスはそんな風に言う。

 笑ってはいるが、どことなく寂しさを感じさせる。

 どうしてなんだろうな。

 クリスことエリスは頑張っているのに、あのバカがいい思いをしているばかりなのは。

 どことなく、過去の俺に重なって見えた気がする。

 どうにかしたいが、アクアの言う通り、これからの巻き返しは難しいだろう。

 何せ、今日は最終日なのだから。

 このままでは、アクセルの街にアクシズ教徒が溢れてしまう。

 それだけは嫌だな。

 俺はアクシズ教徒の為に、ジャマトグランプリを止めた訳じゃ無い。

 年に一度の祭りの為に頑張ってきたのにな。

 すると。

 

カズマ「お頭……………いえ、エリス様。エリス教団の人たちに、協力して欲しい事があるんですが。俺に考えがあります。」

湊翔「カズマ?」

 

 カズマはそんな風に言う。

 その後、炎天下にも関わらず、多くの人で溢れていた。

 

司会者『本日お集まりの皆様方。私、この度の司会に選ばれた事を誠に嬉しく、そして光栄に思います。エリス教団主催による今回の祭りのメインイベント!第一回!ミス女神エリスコンテストを、ここに開催致します!』

 

 司会者がそう言うと、周囲から歓声が上がる。

 それを俺とトウカは見ていた。

 

トウカ「まさか……………ミスコンをやる事になるなんてね…………。」

湊翔「まあ、頑張って欲しいけどな。」

 

 俺とトウカはそう話す。

 ちなみに、ミスコンをやる理由としては、聖鎧アイギスの回収と、盛り上げる為だ。

 カズマ曰く、エリス教徒の女性達は嫌がったそうだ。

 とはいえ、このままでは自分たちが崇める女神の祭りが開催出来なくなるのは嫌なのだろう。

 なんとか承諾したそうだ。

 

トウカ「ダクネスは凄い嫌がってたけど……………。」

湊翔「まあ、ああ見えて堅物だからな、ダクネスは。」

 

 俺とトウカはそう話す。

 そう、ダクネスの説得が難航したとカズマは言っていた。

 曰く………………。

 

ダクネス『エリス様をダシにしたミスコンなど、エリス様に対する冒瀆だ!』

 

 と、語っていた。

 とはいえ、ダクネスとしても、女神エリス祭りが出来なくなるのは嫌だったのだろう。

 何とか、承諾したとの事だ。

 俺たちは、普通にミスコンを見る事にしたのだ。

 というより、アクシズ教団のブースに行くと、高確率で利用されかねないのだ。

 俺はトウカに聞いた。

 

湊翔「なあ、アクシズ教徒の1人が、仮面ライダーを選出して欲しいって言ってきたんだが、どうなんだ?」

トウカ「……………やっぱり、アクシズ教徒は除外してるかな。あまりにも問題しか起こさないから。」

 

 俺はそう聞くと、トウカはそう言う。

 人間性に問題がある場合は、選ばれないという事か。

 まあ、ベロバとかみたいなのがいる以上、選ばれないというのは考えにくいが。

 すると。

 

白夜「おお、お前らか。」

朱翼「来てたんですね。」

 

 そんな風に、白夜達が声をかけながらやってくる。

 

湊翔「白夜、朱翼。」

トウカ「2人も来てたのね。」

白夜「まあな。」

朱翼「ミスコンをやると聞いて、見に来たんですよ。」

 

 俺とトウカはそう言うと、白夜と朱翼はそう言う。

 まあ、ミスコンなんて、この世界では見れないだろうからな。

 

白夜「まあ、昨日の祭りは悪くなかったな。焼きそばとかを久しぶりに食えたしな。」

湊翔「そっか。まあ、俺もトウカと一緒に行ったしな。」

朱翼「なるほど!お二人はデートをしてたんですね。納得です。」

トウカ「で、デデデデ……………デート!?まあ、そういう感じかな……………。」

 

 白夜と俺がそう話す中、朱翼はそう言って、トウカは動揺する。

 まあ、ある意味ではデートか。

 とはいえ、付き合ってはいないんだが。

 すると、白夜が口を開く。

 

白夜「まあでも、湊翔、トウカには感謝しとけよ?」

湊翔「ん?」

白夜「お前があの赤い姿になって戦った後に倒れた時はみんな大慌てだったぜ、俺も含めてな。湊翔って今まで戦い終わったあとでも倒れたりしなかったからな。特にトウカはめちゃくちゃ取り乱してたぞ。」

 

 白夜がそう言うと、俺は首を傾げるが、白夜はそう言う。

 まあ、あのブーストマークIIは、本当に負担がかかるからな。

 ぶっ倒れるくらいには。

 厳密に言えば、凄い眠気が襲ってくる様な感じだ。

 どういう事なのかは、全く分からない。

 俺は、チラッと朱翼に話を聞かれて照れてるトウカを見ながら、そう思う。

 すると。

 

住人「脱ーげ!脱ーげ!!」

湊翔「ん?」

トウカ「何?」

 

 そんな声が聞こえてきたので、ステージの方を見ると、住人達が騒いでいた。

 ステージには、ダクネスの姿が。

 誰かが調子に乗って、そんな風に叫んだのだと悟った。

 すると。

 

ダクネス「おのれ貴様ら!ぶっ殺してやる!!」

 

 そんな声が聞こえてきて、ダクネスは周囲の冒険者と争いを始めた。

 こりゃあ、面倒な事になりそうだな。

 すると。

 

ゆんゆん「あ、湊翔さん!」

リア「湊翔達も来ていたのか。」

浬鳥「お久しぶりね。」

 

 そんな声がして、その声がした方を向くと、そこには、武劉、ゆんゆん、アクセルハーツ、孤塚狼菜、魔黒浬鳥、炎魔達が来ていた。

 

白夜「お前らも来たのか。」

炎魔「まあな。せっかくだし、来たぜ。」

彩花「そうだね。今日はお祭りだからね。」

隼「こういうのも、悪くないですね。」

龍牙「俺はエリス教団のブースで、色々と飯を作ってたからな。」

浬鳥「私は、色々と楽しんでたわ。」

武劉「色々疲れたからな。たまにはのんびりしてもいいだろう。」

 

 白夜がそう言うと、炎魔達はそう言う。

 すると。

 

ゆんゆん「トウカさん!そういえば、湊翔さんと一緒に居ましたよね!?」

リア「そういえば、そうだ!一体、何をしていたんだ!?」

トウカ「ああ…………私、湊翔とデートをしてたのよ。」

 

 ゆんゆんとリアが、若干不機嫌気味にそう言うと、トウカは余裕の笑みを浮かべながら、そう言う。

 

ゆんゆん「ええっ!?」

リア「えっ!?」

トウカ「ふふん…………!」

 

 2人が驚く中、トウカはそんな風に言い、不機嫌気味になる。

 それを見ていると。

 

白夜「なあ、あのゆんゆんとリアの反応からしてさ、もしかしてだが……………。」

朱翼「そうじゃないですかね?」

浬鳥「青春してるじゃない。」

エーリカ「あんなリアは初めて見たわよ。」

シエロ「僕も……………。」

狼菜「まあ、見てたら分かりますし。」

 

 白夜達はそんな風に話していた。

 俺は別に、鈍感というわけではない。

 ここ最近、トウカを意識し始めた際に、トウカだけでなく、ゆんゆんやリアからも似た様な感じを向けられると気づいたのだ。

 そして、それは俺も悪くないと思っている。

 だが、男として、全員まとめて恋人にするのはどうかと思うし、かといって、1人を選んで、残り2人を悲しませるのも見たくない。

 難儀なもんだな……………。

 そう考えていると。

 

司会者『いいいいいいええ!とんでも!とんっでもございませんっ!ここ、この度は、女神エリス様コンテストにご参加いただき、ありがとうございますっ!』

 

 司会者のそんな上擦った声が聞こえてきて、俺たち全員は、ステージの方へと向く。

 そこには、エリス様の姿があった。

 えっ、どういう事?

 俺たちが呆気に取られる中、司会者はぎこちなく言う。

 

司会者『そそ、それでは……………これは、参加者全員にお尋ねしている事なので、どうかお許し頂きたいのですが……………その、出来ればお名前なんか伺っても……………。』

エリス『名をエリスと申します。』

 

 司会者がそう聞くと、エリス様は笑みを浮かべると、そんな風に言う。

 すると、それを聞いた瞬間、会場に歓声が轟いた。

 熱狂的な叫びをあげて、ひたすらエリス様と連呼する者や、恍惚とした表情で呆然とエリス様を見上げる人、手を合わせて深く祈りを捧げる人がいて、エリス教徒に至っては、嗚咽して、涙を溢れさせている。

 

武劉「凄いな……………。」

シエロ「エリス様が来た……………。」

エーリカ「嘘っ!?」

狼菜「大物アイドルが現れた時みたいな反応ですよね……………。」

炎魔「確かにな……………。」

 

 それを見て、武劉達はそう反応する。

 すると。

 

住人「エリス様、どうか俺と握手して下さい!ここんとこ本当についていないんですよ、どうか幸運の女神様の御加護を!」

 

 そんな切実な願いを込めた叫び声が聞こえてくる。

 すると、会場内が静まり返る。

 なんか、嫌な予感が。

 

住人「俺も!エリス様、俺も握手を!」

住人「バカっ!俺が先だ!」

住人「エリス様、家には俺の帰りを待っている腹を空かした猫が居るんです!どうか、帰りの宝くじで一等が当たります様…………!」

 

 すると、そんな風に言いながら、観客がステージに上がろうとする。

 それを見て。

 

湊翔「なんか、乱闘騒ぎになりそうだな……………。」

浬鳥「そうね……………。」

白夜「よし!俺たちが何とかする!湊翔、トウカ、ゆんゆん、リアは行ってくれ!」

湊翔「えっ?何で?」

朱翼「そうですね。そうしましょう。」

武劉「異論はない。」

 

 俺がそう言うと、白夜はそう言い出し、俺が首を傾げる中、朱翼と武劉はそう言う。

 すると、浬鳥達が口を開く。

 

浬鳥「湊翔さんは、1日目は寝ていましたからね。その分、楽しんで下さいね。」

シエロ「そうだね。」

エーリカ「リアの事はよろしくね!」

狼菜「ゆんゆんの事も頼みますよ!」

 

 浬鳥達はそんな風に言う。

 まじか……………。

 そうして、俺はトウカ、ゆんゆん、リアの3人と一緒に祭りを見に行く事になったのだった。

 なったのは別に良いのだが………………。

 

湊翔「………………なんか、近くない?」

トウカ「あら、別に良いじゃない。」

ゆんゆん「そ、そうですよ!」

湊翔「周囲の視線が痛いんだけど……………。」

リア「気にするな。堂々とすれば良いじゃないか。」

 

 俺がそう言うと、女性陣はそう言う。

 何せ、右にはトウカ、左にはゆんゆん、背中にはリアがくっついていたのだ。

 トウカとゆんゆんは俺の手を握り、胸が腕に当たっていて、リアは俺の背中にくっついているのだ。

 正直言って、3人の柔らかさと体温、匂いにドキドキしてしまう。

 だが、周囲の視線……………特に男性からの視線が痛い。

 女性からしたら、ニヤニヤとしながら俺を見ていた。

 

冒険者「何なんだ、あいつ……………見せびらかしやがって……………!」

冒険者「殺意が湧いてきたな……………。」

冒険者「あらあら……………。」

冒険者「お熱いわね……………。」

 

 男の冒険者が殺意を向ける中、女性の冒険者からは、ニヤニヤとした視線を向けられる。

 俺はそんな風に過ごしたのだった。

 その頃、桜井要は。

 

ベロバ「何よ、話って。」

要「いえいえ。ジャマトグランプリで、不幸を味わえなかったじゃないですか。」

ベロバ「そうね。ギーツのせいで……………!」

要「そこで、僕から一つ、提案がありまして。」

ベロバ「提案?何よそれ。」

 

 桜井要はベロバと話をしていて、ベロバは苛立ちながらそう言う。

 要の言葉に、ベロバは訝しむ表情を浮かべる中、要は説明する。

 すると、ベロバは表情を良くする。

 

ベロバ「へぇ……………タイクーンが誕生日だから、とびきりの不幸を贈るわけね。」

要「ええ。ですから、ジャマトをお借りしたくて。」

ベロバ「良いわ。百体くらい用意するわ。」

要「ありがとうございます。」

 

 ベロバがそう言うと、要はそう言う。

 要は、動き出そうとしていた。

 その頃、俺たちの屋敷では。

 

???「お兄様、私の指輪、大切にしてくれてますね。」

 

 カズマの部屋で、誰かが指輪を見ていた。

 それは誰なのか。

 俺たちはこの後、その人物の正体を知る事になった。




今回はここまでです。
今回は、エリスコンテストの話です。
アクシズ教団が暴走してしまう。
まあ、こうなる事は分かりきっていましたが。
ちなみに、アクシズ教徒が仮面ライダーにならないのは、色々と問題があるからです。
そんな中、開催されるミスコン。
ミスコンの裏では、湊翔がトウカ、ゆんゆん、リアの3人に密着されるという。
湊翔としては、3人の想いに気づいてはいるが、2人が不幸になるのは見たくないという事を考えています。
そして、暗躍するベロバ達に、カズマの部屋にいる何者か。
果たして、誰でしょうかね。
次回で、このすばの原作8巻に相当する話は終わる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
あと少しで、100話投稿する事になります。
皆様の応援のおかげで、ここまで続ける事が出来ました。
本当にありがとうございます。
原作8巻に相当する話が終わったら、狐狩りゲーム、キバのレジェンドミッション、タイクーンmeetsシノビなどの話をやって、原作9巻及び、戦国ゲームが始まります。
戦国ゲームでリクエストがあれば、下記から受け付けています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=303117&uid=373253
湊翔とヒロイン3人がどのタイミングでくっつくのかも、受け付けています。
このファンで、禁断の冒険者シリーズでカズマが出て、無事にゲット出来ましたが、ブジンソードと雰囲気が合いそうなので、着させるのもありかなと思っています。
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