カズマが変貌して、俺たちは唖然となった。
何が起こったのかと。
俺たちは、デザイア神殿へと向かう。
何かあったのかを聞く事にした。
湊翔「おい、カズマに何があったんだよ!?」
白夜「凶暴化していたな。」
ツムリ「それが……………私たちにも分からなく。」
拓巳「あの謎のレイズバックルが関係しているのは間違いないだろうが、彼に渡した覚えはない。」
俺と白夜がそう言うと、ツムリと拓巳の2人が困惑した表情を浮かべながらそう言う。
拓巳達も把握していなかったのだ。
トウカ「でも、魔王軍幹部の力を使っていたから、関係あると思うんだけどな。」
めぐみん「カズマは、ベルディアにウィズ、師匠にバニルのレイズバックルを持っていますからね。」
ダクネス「ならば……………バニルなら知っているのではないか?」
武劉「確かに。アイツなら、それくらいは見通していそうだからな。」
トウカ達はそう話す。
そう。
見通す悪魔であるバニルなら、こうなる事は見通している可能性が高い。
何らかの意図で、わざとバックルを作らせたのか。
俺たちは頷き合い、ウィズの店へと向かう。
俺たちが店内に入ると、それすらも見通していたのか、バニルが口を開く。
バニル「へいらっしゃい!タイクーンの様子がおかしくなり、我輩に聞きに来た仮面ライダー達よ!」
朱翼「どういう意図で、カズマさんにあなたのバックルを渡したんですか?」
白夜「お前の事だから、そうなるって分かってたんだろ?」
バニル「ふむ。なかなか良い悪感情を食わせてもらった礼だ。教えてやろう!」
バニルはそんな風に言う。
俺たちはイラつきながらもそう聞く。
バニルは笑いながらそう言う。
バニル曰く、あの謎のレイズバックルは、ベロバともう1人のケケラが生み出したものらしい。
というか、ケケラがもう1人いたのか。
そして、そのバックルを使うと、体がボロボロになるデメリットや精神的に参ってしまう呪いなどが仕掛けられているとの事。
ダクネス「何だと!?」
湊翔「そんな事を知ってて、わざとバックルを作らせたのか?」
バニル「何を言う。あの小僧の精神次第で元に戻るからやったのだ。」
白夜「元に戻せる方法があるのか!?」
バニル「うむ。使用者の痛みや辛さを超える思いがあれば……………だがな。」
ダクネスが驚く中、俺はそう言う。
すると、バニルはそう言う。
白夜がそう聞くと、バニルはそう答える。
まあ、元に戻せる方法があるだけでも、まだマシか。
ひとまず、俺たちは屋敷に戻る。
今後の対策を練る為だ。
ダクネス「カズマは大丈夫なのだろうか……………。」
めぐみん「そうですね……………。」
朱翼「あのバックルをどうにかしない限りは、あのままの可能性がありますね…………。」
武劉「そうなるだろうな。」
ダクネス達はそう話す。
確かに。
変身解除してもあの性格のままだったのだから、あのバックルを破壊するなり、どうにかしないといけないだろう。
だが、こんな時に能天気な声が聞こえてくる。
アクア「大丈夫だって、カズマがいなくても!なんせ、私たちはカズマとは違って最上級職よ!3人でなんとかなるわよ!」
トウカ「アクア……………。」
白夜「こいつ……………。」
湊翔「…………………。」
アクアはそんな風に能天気にそう言う。
俺たちはそんな風に呟いたりする。
そうして、クエストに行く事になった。
受けるクエストは、ジャイアントトードの討伐に挑む事になったのだが………………。
アクア「いやぁぁぁぁぁ!!」
ダクネス「あ、アクア!」
めぐみん「どうしましょう!?」
アクア達は、ジャイアントトードを一匹も倒せずにいた。
アクアが何の考えも無しにゴッドブローを放つが、ジャイアントトードに撃つが、それが効くはずが無く、食われた。
ダクネスは食われていき、めぐみんも爆裂魔法を撃つタイミングを判断しかねていた。
俺たちは、手を出していない。
ある事を伝える為だ。
朱翼は、助けようとしていたが。
その後、アクア達を助ける。
俺は、アクア達に話しかける。
湊翔「分かっただろ?カズマが本当は一番がんばってること。カズマがいるからアクアたちは活躍できること。カズマがいなきゃこんなにもボロボロになるってな。」
俺は3人にそう言う。
3人は、何とも言えない罰の悪そうな表情を浮かべる。
その後、デザイア神殿に向かい、ツムリ達から情報を聞いた。
ツムリ「調査結果です。佐藤和真様はこのまでは、力に取り憑かれて狂戦士と化し、彼としての人格が失われてしまいます。」
拓巳「それは避けねばならない。」
ツムリと拓巳の2人はそう言う。
マジかよ……………!?
俺たちは、どうするかを話し合う事にした。
だが、すぐに案は出なかった。
何せ、とんでもない事態になっているのだから。
すると、めぐみんが不安げに口を開く。
めぐみん「もし………もしですよ?もし…………カズマが…………その…………取り返しのつかないこと……………例えば人殺しとかして…………本当に魔王軍に入ってしまったら、どうしますか?」
めぐみんは不安げにそう言う。
その問いに、俺たちは答える事が出来なかった。
俺が口を開こうとすると。
武劉「そうなったら…………カズマの仲間である俺たちが……………ケジメをつけるしかないだろうな。」
ダクネス「まさか!?私たちにカズマを殺せと言うのか!?」
めぐみん「嘘……………ですよね?」
武劉はそんな風に言う。
武劉は覚悟を決めているみたいだな。
ダクネスがそう言うと、めぐみんはそう言う。
すると、武劉が口を開く。
武劉「いいか?もしもカズマが人殺しになって魔王軍に寝返りでもしてもみろ。そうなれば世間一般の仮面ライダーたちのイメージダウンにつながる。仮面ライダーは今や魔王への最大の対抗勢力だ。それが今のところのみんなの仮面ライダーのイメージだ。なのにこのイメージダウンによってみんなからの信頼が得られなくなり、みんなからの協力も得られなくなる。それとだ。もしもカズマが裏切るとその仲間である俺たちにも何らかの責任を負わされる可能性がある。そうなれば魔王討伐のための時間が大幅に削られ、魔王討伐が進まなくなる。そうなったら俺たち仮面ライダーへの不信感が生まれ、仮面ライダーをやってる冒険者たちに肩身の狭い思いをさせることになる。それになによりカズマをほっといたせいで更なる犠牲が出てしまったらどうする?魔王攻略はますます遠ざかるだけだ!」
白夜「それは……………そうだな。」
武劉「無理には言わない。だが、いざという時は、覚悟を決めろ。」
武劉は長々とそう言う。
自衛隊の出身であるという事もあってか、そうなる事は考えていた様だ。
白夜がそう頷く中、武劉はそう言う。
確かに、いざという時は覚悟を決めるしかないのだろう。
俺たちは考えていくと、空気を読めない発言が飛んでくる。
アクア「大丈夫よ!カズマは冒険者で私たちは最上級職!カズマ1人ぐらいどうってことないわよ!」
白夜「お前……………!!」
トウカ「湊翔?」
アクアがそんな風に発言する。
それを聞いて、俺は堪忍袋の尾が切れた。
俺はアクアを掴むと、思い切り一本背負いを行う。
周囲が呆気に取られる中、アクアが口を開く。
アクア「何すんのよいきなり!?」
湊翔「最上級職のくせに、その力を全く活かせず、むしろ足を引っ張ってるお前がよく言うな。」
アクア「はっ!?」
湊翔「ダクネスとめぐみんもだ。今まで戦えていたのは誰のおかげだ?」
アクアが文句を言う中、俺はそう言う。
俺の言葉に3人が気まずい表情を浮かべる中、俺は口を開く。
湊翔「最弱職ながらも仲間の活躍の場を用意して上手く立ち回るカズマ、最上級職なのにその力をまったくいかせず問題を起こす3人。本当に弱いのはどっちだ?お前たちが強くなれたのは誰のおかけだ?お前たちが今まで戦えてたのは誰のおかげだ?今まで一番頑張ってお前たちを支えてくれたのは誰だ?カズマの優しさが当たり前の物だと思うなよ。」
俺はそう言う。
カズマも苦労しているのだから。
俺はそう言いながら、部屋から出ていく。
それを見ていた武劉は。
武劉「これまでずっとアクアたちを支えてきたカズマを、アクアがまるでバカにするような発言をしたから、湊翔が怒ったんだろ。お前達も考えておけ。カズマにどれだけ助けられたのかをな。」
白夜「……………まあ、考えとけ。」
武劉がそう言うと、白夜はそう言い、3人は気まずい表情を浮かべる。
俺が屋敷の外に出ると、トウカが話しかけてくる。
トウカ「それにしても、かなり怒ったよね。」
湊翔「……………まあな。」
トウカがそう言うと、俺はそう言う。
俺は、カズマの事をどう思っているのかを話していく。
最弱職であるにかかわらずアクアたちを引っ張り活躍していたこと、そんなカズマに内心憧れていたこと、そしていつも頑張っているカズマが冒険者だからという理由で正しく評価されないことにイラついていたこと、カズマがクレアにメタメタに言われていたのを見てカズマの今までの苦労を知らないクレアや貴族たちに憤っていたことなどを話す。
トウカ「そうなんだ……………。」
湊翔「まあな。仲間を守るために戦うことを覚悟はしたけど、仲間を殺す覚悟なんてしたくなかった。もしカズマを殺すことになったら、俺は責任を取ってパーティを抜ける。アイツらに顔負けできないからな。」
トウカがそう言う中、俺はそう言う。
そんな事をしてしまったら、気まずくなってしまうのだから。
すると、トウカが俺を抱きしめながら、口を開く。
トウカ「みんながどれだけ湊翔を憎んでも、私は湊翔の味方でいるから。」
湊翔「………………ありがとうな。」
トウカがそう言うと、俺は礼を言う。
いつか、トウカやゆんゆん、リアに対する返事も考えないとな。
俺たちがデザイア神殿に戻ると、武劉と会う。
俺は、武劉に聞く。
湊翔「……………武劉。本当に、万が一の時には殺さないといけないのか?」
武劉「……………確かに強いものに憧れ、力を手に入れたいというカズマの気持ちは分かるし、周りが上級職で自分だけが最弱職で悔しいと思うのは分かる。だが、だからといって、力を手に入れる過程でなにをしてもいいというわけではない。強くなるために誰かを傷つけていいわけではない。もしもそれが通じる世の中になったら、弱いやつだけが徹底的に蔑まれ踏み躙られる世の中になる。だからこそ、カズマが完全にそうなる前に俺たちでケリをつけなきゃならない。俺たちはカズマの仲間だ。仲間の罪は仲間である俺たちで責任をとる。」
俺はそう聞くと、武劉はそう言う。
確かに、武劉の言う通りだ。
強さを得る為とはいえ、何をしても良いわけではない。
その後、カズマへの対応は、なるべくは助けるという方針になった。
すると。
ケケラ「アンタ達いる!?」
湊翔「ケケラ?」
ケケラ「カズマの居場所を見つけたわ!すぐに向かって!」
白夜「よく見つけられたな。」
ジーン「ケケラがうるさくてね。俺たちを巻き込んできたんだよ。」
そこにケケラ達がやってくる。
どうやら、ジーン達を巻き込んで、カズマ達を探していたのだ。
俺たちはカズマが居る場所に向かう。
すると、そこには。
冒険者「おう?ヒョロイ冒険者だな。何だその目は?」
カズマ「うるせぇよ。図体だけがデカいやつが。」
荒くれ者っぽい見た目の冒険者とカズマが一触即発の状態になっていた。
俺たちは、何とか冒険者達を帰らせると、カズマと向き合う。
湊翔「………………随分と雰囲気が変わったな。」
アクア「堕落ヒキニート!ちゃっちゃっと戻ってきなさいよ!アンタがいないとクエストが出来なくて、お酒が飲めないのよ!今なら神の許しを与えるから!」
白夜「お前………………。」
俺がそう言うと、アクアはそんな風に舐め切った発言をする。
白夜は頭を抱える。
ダメだこいつ。
すると、カズマが口を開く。
カズマ「うるせぇ!上級職なのに、戦闘では突っ立ってるだけしか脳のない役立たずなのに、上級職が理由でチヤホヤされてるお前だけには言われたくねえ!なんで人1番、お前らのやらかしを制御している俺が最弱職って理由だけで不当な扱いをされなきゃいけないんだ!」
カズマはそんな風に叫ぶ。
クレアとかの一件でも、劣等感を募らせていたのだろう。
一旦黙ると、カズマは再び口を開く。
カズマ「そりゃそうだよな!俺はお前らと違って、特別な力や高ステータスじゃないからな!俺は、こんな力にも頼らなきゃ、やってけねんだよ!俺が今戦えてるのは、ケケラが強いバックルをくれてるからだ!でも、お前らが同じバックルを持ってたら、俺以上にどんどん強くなってくじゃねえか!だったら、どんなに危険だろうがこのバックルを使いこなして、お前らなんかにも強くなってるように、勝てるようになってやる!」
カズマは魔王軍幹部のレイズバックルを見ながらそう言う。
劣等感が募っていたのだろう。
だが、アイツと一番仲のいい俺は分かっている。
アイツの強さを。
俺はカズマにつかみながら口を開く。
湊翔「それはお前が仮面ライダーになる前の話だろ!今のお前は下手な高ステータスな上級職よりも自分の力で戦える冒険者で仮面ライダーだろ!それに、お前はライダーじゃなくても、力はなくても、戦える技術と頭脳があるだろ!アクア達が足引っ張ってるだけで。」
アクア「何ですって〜!?」
俺はそう言う。
それを聞いたアクア達が俺たちに向かおうとしていて、俺は無視すると。
カズマ「だったらなんでお前らは、上級職だからって理由だけでいい扱いをうけてるのに、なんで普段アクア達がやらかす前に制御している俺はお荷物みたいな扱いをされなきゃいけないんだ!少なくとも、後ろ盾と見てくれしかいいところがないのに、普段から人に迷惑しかかけてないのに、戦いの時には問題しか起こさないアクアやダクネスなんかよりかは役立ってるはずだぞ!」
アクア「何ですって!?」
ダクネス「何だと!?」
カズマがそんな風に反論する。
アクアとダクネスがカズマに向かおうとする中、白夜達が抑える中、口を開く。
白夜「俺は別にお前を弱いと思ったことはないぞ。実際このパーティに入ったばかりの時から俺は、お前の強さの評価は上の方だったけどな。あの
トウカ「そうだな。確かにカズマはステータスは低いかもしれないが、それを補える独特な戦い方で、クエストをこなしたり、ジャマトと戦えてるだろ。どこかの青頭のステータスは高くても何もできてない、飲んだくれ疫病神と違って。」
アクア「アンタまで何言うのよ!?」
白夜とトウカの2人はそう言う。
トウカの辛辣気味な評価には、アクアはキレていた。
武劉達も口を開いた。
武劉「確かにな、俺も正直、アイリス王女に会った時の戦いで、思わぬ方法で王都のやつを戦闘不能にしたからな。味方にいると頼もしいが、敵には回したくないと思ったぞ。」
朱翼「そうですよ。クローンズヒュドラの時なんて、私達の力でも倒せなかったのに、カズマさんが考えてくれた作戦でアクセルの皆さんと戦ったからこそ、倒せたんですよ!」
ダクネス「まったく、普段あれだけ私達の事を支えているのに、随分とくだらない事で悩んでいたもんだな。」
めぐみん「そうですよ。普段、あんなに私達の立ち回りを考えくれているおかげで、私達は戦えてるんですから、そんなに自分を卑下しないでくださいよ。」
武劉、朱翼、ダクネス、めぐみんの4人はそう言う。
他の人たちも、良い評価だな。
俺は口を開く。
湊翔「カズマ、お前はみんなにこんなに言われてるのに、お前はまだそんな力に頼りたいのか?」
俺はカズマにそう聞く。
それを聞いたカズマは、葛藤をしていた。
すると。
アクア「早く戻ってきなさいよ!この私の名において、許してあげるから!!」
武劉「余計な事を……………。」
カズマ「うるせぇよ!俺の力を見せてやるよ……………!!」
湊翔「………………やるしかないか。」
アクアがそんな余計な一言を言ってしまい、武劉が頭を抱える。
カズマはそう言うと、レイズバックルを構える。
俺たちは、フィーバースロットと自分達と相性がいいレイズバックルを構える。
『
『
俺たちは、それぞれのレイズバックルを装填する。
それぞれの絵柄が浮かぶ中、俺たちは口を開く。
湊翔達「変身!」
カズマ「変身!うぉぉぉぉぉぉ!!」
俺たちがそう言うと、それぞれのレイズバックルを操作する。
『
『
『
『
『
『
『
『
『
『
『
『
『
『
『
『
俺たちはフィーバーフォームに、カズマは魔王軍幹部のフォームになる。
俺たちの戦いが、幕を開けようとしていた。
今回はここまでです。
今回は、湊翔達の葛藤です。
湊翔は、カズマの事は認めています。
そして、カズマを止める為に、湊翔達も変身する。
果たして、カズマの運命は。
次回でこの話は終わります。
闘牛ゲームももうまもなくです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日から、仮面ライダーガヴが始まりましたね。
色々と不穏な展開はありつつも、面白い話でした。
どんな感じになっていくのか、楽しみです。
ガヴの小説は、やろうかなと思っています。
気分転換として、プリキュアとクロスオーバーする感じにしようかなと思っています。