この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第114話 闇に沈む(ギーツ)

 神々の活動報告に巻き込まれた翌日。

 ある場所では、何かの作業をしていたアルキメデルが叫んでいた。

 

アルキメデル「ギーツめーっ!今に見てろーっ!」

 

 アルキメデルは、俺への怨嗟を叫んでいた。

 すると、作業を開始する。

 

アルキメデル「そろそろ、長〜い眠りから目を覚ましておくれ!!」

 

 アルキメデルはそう言いながら、何かに水をかけていく。

 周囲には、割れたIDコアがいくつか転がっていた。

 すると、水をかけられていた何かがひび割れていく。

 そんな中、俺とカズマとトウカは、買い出しに出掛けていた。

 俺が別行動をしている中、トウカとカズマは口を開く。

 

トウカ「にしてもこの前は良かったよ。お前が性格が変わった影響で、湊翔の過去の事を言わないか不安だったけど。」

カズマ「ああ、まあ、俺の中で湊翔の過去については不満とかはねえからな。てか、ある方がどうかしてるだろ。…………あいつは、大丈夫なのか?」

トウカ「それは、湊翔がその過去をどう思っているかじゃない?」

 

 2人はそんな風に話していた。

 そんな風に話している中、カズマが口を開く。

 

カズマ「まあ、とりあえずあの時、湊翔と言い合いした時に言い出さなくて良かったよ。」

トウカ「まあもし言ってたら、何をしていたか分からなかったけどね。」

カズマ「おいマジでやめろよ?お前がキレたらトラウマになりそうだから。」

トウカ「あんたは、普段アクア達がやらかした時に結構トラウマ残すレベルでキレてると思うけど、まあ、自業自得だからいいけどね。まあ、もしカズマがガチギレしたとしても、その光景が頭に浮かびそうだからトラウマにはならなそうね。」

 

 カズマとトウカはそんな風に話していた。

 すると、悲鳴が聞こえてくる。

 2人が見ると、そこには、マタドールの様なジャマトの姿があった。

 

カズマ「ジャマト!?ジャマトグランプリが始まったのか!?」

トウカ「カズマ!私はあのジャマトを追いかけるから、湊翔にも連絡して!」

カズマ「おい!?この荷物はどうすんだよ!?」

トウカ「湊翔にジャマトがいる事を伝えたら、すぐに会計して、デザイア神殿にでも置いてきて!」

 

 カズマがそう言う中、トウカはそう叫びながら追跡していく。

 カズマは、荷物を持たされて困惑していた。

 すると、そこに俺がやってくる。

 

湊翔「どうした?」

カズマ「それが、ジャマトが現れて、トウカが先に行っちまった!」

湊翔「分かった。急いで会計を済ませて、追うぞ!」

カズマ「おう!」

 

 俺がそう聞くと、カズマはそう答える。

 ジャマトが現れたのか。

 俺とカズマはすぐに会計を終えて、荷物を持ったままになるが、トウカの後を追う。

 

トウカ「待ちなさい!」

カズマ「それにしても、なんか変じゃねぇか!?」

湊翔「確かに。人を襲っていないな。それどころか、俺たちを誘い込んで……………!?」

 

 何とか追いついて、トウカがそう言う中、俺とカズマは走りながらそう言う。

 違和感があるのだ。

 これまでのジャマトは、現れたと同時に人々に襲いかかっていたが、今回は特に何もしていない。

 その違和感に気づき、トウカを止めようとした。

 だが、トウカがあるエリアを通過すると同時に、壁が出現して、俺たちは阻まれた。

 

カズマ「ジャマーエリアか!?」

湊翔「こっから先は俺たちは行けないってことか!」

 

 やっぱり罠か!

 俺とカズマがそう言う中、一旦、他に入れる場所がないかを探す。

 一方、中に入ったトウカは。

 

トウカ「え?何ここ……………?」

 

 トウカは止まると、周囲を見渡す。

 そこは、まるで闘技場の様な場所だった。

 すると、足音が聞こえてくる。

 トウカが振り向くと、そこにはベロバ達がいた。

 

ベロバ「ふふふっ!ジャマトグランプリ第3回戦、闘牛ゲームを始めるわ!」

 

 ベロバがそう言うと、照明が付いて、周囲に大量のカメラが現れる。

 それを見たトウカが口を開く。

 

トウカ「闘牛?」

武「俺たちが考えたゲームだ。」

闘轟「お前はマタドールに釣られて、仕留められる牛だ。」

トウカ「いや、牛はそっちでしょ?」

闘轟「ああ?」

 

 トウカが首を傾げる中、馬場武と牛島闘轟はそう言う。

 トウカがそう突っ込むと、闘轟は睨み、馬場武とベロバは笑う。

 すると、ベロバが口を開く。

 

ベロバ「どっちかが勝つまで戦うデスマッチ。最後まで立っていた方が勝者よ。ふふふふっ!ファーストラウンド、ファイト!」

 

 ベロバはそう言うと、馬場武と牛島闘轟と共にステージから去る。

 すると、控えていたルークジャマトが攻撃してくる。

 トウカはデザイアドライバーを装着して、カリバーレイズバックルを装填する。

 

SET(セット)

 

トウカ「変身!」

 

CALIBER(カリバー)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 トウカはラウンズ・カリバーフォームに変身して、ルークジャマトと戦っていく。

 すると、デザイア神殿にベロバからメッセージが飛んでくる。

 

ベロバ「ゲームは全部で3ラウンド。それぞれの代表3名が戦う。こっちはルーク、シュバルツギーツ、バッファノワールの順に、そっちはラウンズ、ギーツ、ライコウの順に、一対一で戦って、負け越したチームは、その代表が脱落よ。」

 

 ベロバはそう説明した。

 闘牛ゲームの概要を説明した。

 それを聞いたダクネスは。

 

ダクネス「トウカを助けなければ!」

湊翔「無理だ。」

カズマ「どうやら、試合が始まったら、オーディエンスしか入れないみたいだ。」

 

 ダクネスがそう叫ぶ中、俺とカズマはそう言う。

 あの後、他から入れないかを試していたが、全部無理だったのだ。

 

拓巳「なるほどな。向こうが敗れれば、かなりの戦力を減らす事が出来るな。まあ、こちらもだがな。」

湊翔「そうだな。」

白夜「だが、相手はあのベロバって奴だ。何か仕掛けている可能性がある。」

 

 拓巳がそう言う中、俺と白夜はそう言う。

 あのベロバの性格上、何も仕掛けていない筈がないからな。

 俺たちは、トウカの戦いを見守る事に。

 

トウカ「ふっ!はっ!」

 

 トウカは、ソードエクスカリバーで、ルークジャマトに攻撃していく。

 ルークジャマトも応戦するが、次第にトウカに押されていく。

 トウカのソードエクスカリバーを抑えようとするが、トウカは力を込めて斬撃する。

 ルークが倒れると。

 

トウカ「これで決める!」

 

 トウカは、ソードエクスカリバーで攻撃しようとする。

 すると、ルークの地面から、棘が出てきて、トウカが吹っ飛ぶ。

 

トウカ「きゃっ!?」

めぐみん「何が起こったんですか!?」

朱翼「なにか、棘の様な物が見えた様な気がしますが……………。」

武劉「やはりな。奴らが馬鹿正直に一対一で挑むはずが無い。」

白夜「予想通りだな。」

湊翔「………………っ!」

ダクネス「ひ、卑怯では無いか!?」

カズマ「ルールの主導権はあっちにあるからな。黙殺するだろうな。」

アクア「何よそれ!?」

 

 トウカが吹っ飛ぶ中、俺たちはそう話す。

 やっぱり、一対一にする筈がないからな。

 トウカは困惑しており、ルークに攻撃しようとするが、トウカは自在に出てくる棘に翻弄されていた。

 困惑していたのは、俺たちだけではなかった。

 

武「おい、聞いてねぇぞ。」

闘轟「何の真似だ?」

ベロバ「あいつらを不幸にする為のサプライズプレゼントよ。」

 

 馬場武と牛島闘轟の2人も困惑しており、ベロバにそう聞くと、ベロバは悪びれずにそう言う。

 そんな中、棘の攻撃が決まり、トウカは変身解除してしまう。

 

トウカ『キャアアアア!?』

ベロバ「勝負有り。勝者はルーク。」

トウカ『卑怯よ!一対一の……………!?』

ベロバ「セカンドラウンドは30分後。次はシュバルツギーツとギーツの対決よ。」

 

 トウカが変身解除する中、ベロバはそうジャッジする。

 トウカがそう叫ぶ中、ベロバは画面を切り替えた。

 俺たちが顔を見合わせる中、トウカは牢屋に送り込まれ、ベロバが話しかける。

 

ベロバ「馬鹿正直に一対一で戦うとでも思った?ふふっ!アルキメデルにお願いして、正解ね。」

トウカ「随分と卑怯な真似をしてくれたわね……………!!」

闘轟「おい、俺たちが考えたゲームだぞ。勝手な真似すんな。」

ベロバ「勝てたんだからいいでしょ?ライダー達の不幸を見て、ゾクゾクしましょ?」

樹「あとは桐ヶ谷湊翔を倒せば、ライコウと戦わずに終わる。」

トウカ「そういう作戦ね……………!!」

 

 ベロバがそう言う中、トウカがそう言うと、闘轟は苦言を呈する。

 ベロバと樹がそう言う。

 そういう作戦だったのだ。

 ちなみに、棘を出したのは、ベロバのそばにいるダンクルオステウスジャマトというアルキメデルが発掘した古代種の個体だ。

 すると、馬場武が口を開く。

 

武「なんか白けたな。俺は辞退する。」

ベロバ「は?桐ヶ谷湊翔と戦えるのよ?嬉しく無いの?」

武「勝手に変な事しておいて、よく言えるな。俺はあいつと真正面からぶつかるだけだ。余計な手出しはいらねぇんだよ。」

 

 馬場武はそう宣言する。

 ベロバがそう聞くと、馬場武はそう答えた。

 馬場武としては、純粋に一対一で俺と戦いたかったらしいが、ベロバの手出しによって、辞退することにしたのだ。

 馬場武がそう言いながら去っていくと。

 

ベロバ「べーっ!まあ良いわ。桐ヶ谷湊翔の特大スクープは仕込んであるから。これであいつも終わりね。」

トウカ「………………え?」

 

 ベロバはそう言う。

 それを聞いたトウカは、首を傾げていた。

 俺たちは、話をしていた。

 

めぐみん「まさか、トウカが負けてしまうなんて……………。」

ダクネス「だが、あれはいくら何でも卑怯では無いか!?」

白夜「おい、拓巳。向こうのルールに介入出来ないのか?」

拓巳「残念ながら不可能だ。ジャマトグランプリ側がこちらのルールに介入出来ないのと同じ様に、こちらも向こうのルールには介入出来ない。」

朱翼「という事は……………。」

武劉「湊翔が負けた時点で、向こうの勝ち。トウカ、湊翔、白夜は脱落するってことか。」

ツムリ「そうなりますね。」

 

 めぐみんがそう言う中、ダクネスはそう叫ぶ。

 それを聞いた白夜は、拓巳にそう聞くが、拓巳はそう説明する。

 つまり、全ては俺にかかってるって事か。

 

湊翔「まあ、相手は馬場武だ。そう簡単には勝てないけど、俺は俺にやれるだけの事をするだけだ。向こうの思う様にはならない。」

カズマ「………………。」

 

 俺はそう言う。

 カズマは、何かを考え込んでいた様だが。

 責任が重くのしかかってくるが、俺は負けてられない。

 俺は、少し息抜きの為に、外に出る事にした。

 この緊張感は、本当に凄いな。

 だが、緊張感とは別に、ある記憶が何故か刺激されている。

 

湊翔「……………何で今更……………。」

 

 俺はそう呟いた。

 忘れようとしているのに、なぜか忘れられないあの記憶を。

 すると、カズマが話しかけてくる。

 

カズマ「よぉ。」

湊翔「ん?カズマか。」

カズマ「大丈夫か?」

湊翔「大丈夫だ。」

 

 カズマが話しかけてくるので、俺はそう答える。

 俺の不安を、あいつらに悟られたく無いからな。

 すると、俺の目の前に、マタドールの姿のジャマトが現れる。

 時間の様だな。

 

湊翔「悪い、俺、行ってくるわ。絶対に負けないからな。」

カズマ「あ、ああ……………。」

 

 俺はそう言って、マタドールのジャマトを追いかける。

 すると、カズマのスパイダーフォンに連絡が入る。

 

カズマ「あ?どうしたんだケケラ?」

ケケラ「カズマ!アンタが出なさい!」

カズマ「は?いきなりどうしたんだよ?」

ケケラ「良いから!ベロバの事だから、何か仕掛けてるに違いないわ!」

カズマ「ええっ!?わ、分かった!」

 

 カズマが出ると、相手はケケラだった。

 ケケラがそう言うと、カズマも追いかける。

 俺が試合会場に着くと、マタドールのジャマトは、中に入って行った。

 俺は覚悟を決めて、中に入ろうとすると。

 

カズマ「悪いな!俺にも少しはやらせろ!」

湊翔「あっ!?おい!」

 

 カズマが先に入ってしまい、ジャマーエリアが現れた。

 あいつが何で……………?

 俺が首を傾げる中、カズマに気づいたベロバたちは。

 

樹「おい、次はギーツの筈だろ?」

Sケケラ「へぇ。そう来るか。」

要「まあ、こちらも馬場武が辞退したから、ビショップに変わったけどね。」

ベロバ「話が違うじゃ無い。せっかくとびっきりのサプライズを用意してたのに…………!!」

 

 石井樹がそう言うと、シャドウケケラと桜井要はそう言う。

 ベロバがそう言う中、牢屋のトウカが呟く。

 

トウカ「気をつけて。これは一対一なんかじゃない。」

 

 トウカはそう言う。

 カズマは、落ちてたオーズドライバーのレイズバックルを拾う。

 

カズマ「せっかくだし、使わせてもらうぞ。」

ベロバ「セカンドラウンド、ファイト!」

 

 カズマがそう言うと、ベロバはそう言う。

 モニターには、シュバルツギーツとギーツの絵が映っていたが、ビショップジャマトとタイクーンに切り替わった。

 カズマは、デザイアドライバーにダブルドライバーとオーズドライバーのレイズバックルを装填する。

 

OOO(オーズ) DRIVER(ドライバー)

DOUBLE(ダブル) DRIVER(ドライバー)

 

 その二つを装填すると、カズマの横に、ダブルのライダーズクレストと英語でDOUBLEの文字と、オーズのライダーズクレストとOOOの文字が浮かぶ。

 カズマは口を開く。

 

カズマ「変身!」

 

 そう言うと、レイズバックルを操作する。

 

DUAL(デュアル) ON(オン)

サイクロン!ジョーカー!

タカ!トラ!バッタ!

タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 カズマは、タイクーン・オーズダブルフォームになり、ビショップジャマトと応戦していく。

 俺は仕方なくデザイア神殿に戻ると。

 

白夜「おい、お前が出たんじゃねぇのか?」

湊翔「なんか、カズマが急に出てきたんだ。」

アクア「何やってんのよ、カズマは。」

めぐみん「カズマ………………。」

 

 白夜がそう聞いてくるので、俺はそう答える。

 あいつ、何で出たんだ?

 俺が首を傾げる中、戦いは続いていた。

 

カズマ「おらっ!ハアッ!」

 

 カズマは、トリガーマグナムで銃撃しながら近づくと、メダジャリバーも取り出して、斬撃したり、銃撃したりする。

 ある程度戦闘をすると、カズマはレイズバックルを操作する。

 

W(ダブル) OOO(オーズ) VICTORY(ビクトリー)

 

 その音声が鳴ると、風を纏ったキックを行う。

 一発目は外れてしまうが、もう一度風を纏わせて、攻撃を行い、今度は命中する。

 ビショップジャマトが倒れる中、カズマの背後から、何かが迫っていた。

 それに気づいたカズマは、デザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴る中、カズマはビショップを掴むと、アーマーが変わる反動を生かして、ビショップジャマトを投げ飛ばす。

 すると、ビショップジャマトが落ちたところから、ダンクルオステウスジャマトが現れた。

 

樹「おい……………!」

 

 それを見たジャマト陣営は、驚いたかの様に反応する。

 それを見たカズマは。

 

カズマ「へっ!やっぱりもう一体いたか!卑怯な戦い方を普段からしてる俺に、卑怯な戦いで勝てると思うなよ!」

 

 カズマはそう言うと、レイズバックルを抜き、ブーストマークIIを取り出して、ドライバーに装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴ると、カズマの周囲にバイクのマフラーから火が出る絵とBOOSTの文字が五つ浮かぶ。

 カズマは、バックルを操作する。

 

BOOST(ブースト) MARK(マーク) II(ツー)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴ると、カズマはブーストフォームマークIIに変身する。

 カズマが二体のジャマトと戦う中、俺は気になって口を開く。

 

湊翔「あいつ、そんな卑怯な戦いを今までしてたか?」

ダクネス「まあ、ちょくちょくな。」

アクア「よくやってるわよ?」

めぐみん「まあ、あくまで湊翔達とは別でクエストをやっている時だけですがね。」

朱翼「そうなんですね。」

拓巳「あいつも考えているって事か。」

 

 俺がそう聞くと、ダクネス達はそう言う。

 まあ、アクア達がポンコツだからだろうな。

 その頃、カズマは二体のジャマトを相手に、ブーストマークIIのパワーや、これまでに培った技術で互角に渡り合っていた。

 

カズマ「オラっ!」

 

 カズマがパンチをすると、ビショップジャマトは倒れて、ダンクルオステウスジャマトは剣で防御する。

 だが、カズマは爪を伸ばして、ダンクルオステウスジャマトを怯ませた。

 すると、モニターからベロバの声が流れてくる。

 

ベロバ『ジャマトグランプリをご覧の皆さんへ!桐ヶ谷湊翔の特大スクープを手に入れたので、皆にお届け!』

カズマ「は?まさか!?くっ!」

 

 ベロバのそんな声を聞いて、カズマはレーザーレイズライザーでモニターを銃撃する。

 だが、バリアが張ってあり、モニターは破壊できなかった。

 そこから、俺の特大スクープをベロバは嬉々として、暴露していった。

 それにより、俺は以前の裁判で起こった時と同じ感覚に陥った。

 

ベロバ「以上!桐ヶ谷湊翔の特大スクープをお届けしました!」

 

 ベロバはそう言う。

 それを見ていたジーンは。

 

ジーン「くっ!ベロバの奴!余計な事をしやがって!!」

 

 ジーンはそう言うと、オーディエンスルームから退出していく。

 そんな中、カズマはレーザーレイズライザーの銃口部分を外して、再びデザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴ると、カズマはレーザーレイズライザーをデザイアドライバーに装填する。

 

SET(セット) UP(アップ)

 

 その音声が鳴る中、カズマはレイズバックルを操作する。

 

DUAL(デュアル) ON(オン)

HYPER(ハイパー) LINK(リンク)

LASER(レーザー) BOOST(ブースト)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 カズマは、レーザーブーストフォームに変身する。

 すると、近くにいたビショップジャマトに向かうと。

 

カズマ「オラァァァァァ!!」

 

 カズマはそう叫びながら、ビショップジャマトを地面に叩きつける。

 ビショップジャマトを叩きつけると、レーザーレイズライザーを持って、ダンクルオステウスジャマトに銃撃していく。

 

カズマ「オラっ!ハアッ!」

 

 カズマは銃撃すると同時に、腕を伸ばして、背後に回って、銃撃する。

 ダンクルオステウスジャマトが吹っ飛ぶと、不利を悟ったのか、そのまま撤退していく。

 カズマの相手は、ビショップジャマトに変わる。

 

カズマ「ふっ!湊翔の隠してた辛い過去を大勢の前で勝手にバラしやがって!」

 

 カズマはそう言いながら銃撃をしていく。

 柱に隠れたビショップジャマトを撃ち抜き、オーディエンスのカメラを撃ち落として、ビショップジャマトに叩きつけたりした。

 それを見ていたベロバは。

 

ベロバ「タイクーン。良い気になってるんじゃ無いわよ。アンタが勝っても、ギーツが負ければ、アンタも脱落するんだから。」

 

 ベロバはそう言う。

 その頃、俺はというと、あの時と同じ現象が起こっていた。

 周りの人の表情が見えなくなり、徐々にモノクロへと変化していく。

 誰かが話しかけようとするのを見て、俺はすぐに逃げる。

 皆に過去を知られたくなかった。

 あの過去を。

 かつて、ある学校に俺は通っていた。

 そこで、俺は色んなことを学んでいて、成績も良い感じになっていた。

 だが、それがあいつらに目をつけられるきっかけとなってしまった。

 

???『湊翔さ、お前、何でも出来るんだよな?なら、俺の宿題をやっておけよ。』

???『俺のもやってくれよ!』

湊翔『え?宿題は自分でやらないと…………。』

???『ああ?口答えすんじゃねぇよ!』

 

 そいつらは、俺に宿題をやらせてきた。

 俺はそう言うと、キレたのか、俺を袋叩きにしてきた。

 俺は何も出来ずに、殴られまくってしまった。

 そこから、俺からしたら、地獄と言える惨状が起こった。

 そいつらの宿題をやらされたり、掃除当番を押し付けられたり、俺が作った物などをさも当たり前かの様に奪って、己の物にしていった。

 父さん達には説明できなかった。

 父さん達に、迷惑をかけたくなかったから。

 だから、必死に耐えてきた。

 ただ、その結果、行動がさらにエスカレートしていき、何かやらかした際には、俺に全責任を押し付け、知らんぷりをしたり、パシリにしていくのも増えていった。

 そんな日々が続いた中、俺の中で、何かが切れる様な感じがした。

 

???『おい、今日もお金をよこせよ。』

???『さっさと寄越しやがれ!』

湊翔『……………うるさい!お前ら…………!!』

 

 その時の記憶はあまり無い。

 堪忍袋の尾が切れたからか、記憶があやふやになっていたのだ。

 俺の意識がまともになった際には、そのいじめっ子2人は俺の怒りに怯えて逃げた結果、車に撥ねられて、亡くなった。

 そこから、更に地獄は加速していった。

 

???『見て。あの子よ。』

???『本当だ。人殺しだってな。』

???『おい!来るな人殺し!』

???『お前と一緒に居ると、俺たちが殺されるかもだろ!』

???『や〜い!人殺し!!』

???『うちの子と一緒に居ないでくれるかしら!この人殺し!!』

 

 そこから、大人達は俺を見ながらヒソヒソと喋り、子供は俺に向かってそう叫んで、子供を守ろうと、親は俺を攻撃していく。

 直接的では無いにせよ、子供2人を死に追いやってしまったのだ。

 周囲は俺を腫れ物扱いにして、排除しようとした。

 その結果、両親は当時の仕事を辞めて、一緒に引っ越すことにした。

 だが、噂というのは、たとえ離れていてもすぐに伝達する様で、その都度、俺たちは引っ越しを続けていった。

 そんな現実に嫌気がさして、何度も自殺をしようとした。

 そんな俺を、両親とコンスケという名前の犬は、決して見捨てずに一緒にいてくれた。

 だが、両親も亡くなってしまい、高校に通っている時に、コンスケも亡くなってしまった。

 俺は、父方の祖父母に引き取られ、愛情を受けて育った。

 大学生になった時に、祖父母に迷惑をかけたく無いという事で、俺は一人暮らしを始めた。

 とはいえ、祖父母は何度も仕送りをした。

 それからしばらくして、俺も亡くなり、この世界に来た。

 だからこそ、今度こそ、過去を墓場まで持っていこうと決めていたのに。

 

湊翔「どうして……………こうなるんだよ……………!!」

 

 俺は己の部屋に入り、鍵を閉めて、布団に包まり、泣きながらそう呟く。

 その頃、カズマはビショップジャマトにトドメを刺そうとしていた。

 

カズマ「あいつを苦しめた…………お前らは絶対に許さない!」

 

 カズマはそう言うと、必殺技を放つ体制に入る。

 

FINISH(フィニッシュ) MODE(モード)

LASER(レーザー) BOOST(ブースト) VICTORY(ビクトリー)

 

 その音声が鳴ると、ビショップジャマトに向かっていくのだった……………。




今回はここまでです。
今回は、闘牛ゲームの話です。
そして、遂に明かされた、湊翔の過去。
それは、いじめっ子にいじめられたり、奪われたりしていた湊翔。
そんな湊翔の怒りの気配に、いじめっ子は死亡してしまった。
その結果、周囲の人々から悪意を向けられる事に。
両親や祖父母、最強ケミー☆ガッチャ大作戦で判明した犬であるコンスケは、そんな湊翔を愛していた。
周囲の人々から悪意を向けられるという苦い経験から、その過去を隠していた湊翔。
果たして、彼の運命は。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ガヴも、ショウマは辛そうですよね。
自分が色んな人を幸せにしてしまったら、ストマック家やグラニュートに狙われ、命を奪われてしまう。
だからこそ、ショウマは孤立する道を選んだ。
人間にも、グラニュートにも居場所がないショウマは、どこへ向かうのか。
次回は、辛木田絆斗が、ショウマを仮面ライダーだと言いますが、周囲の反応はどうなるのか。
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