この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第125話 漆黒の将軍

 こうして、俺たちはカジノでお金を稼ぐ事に。

 

カズマ「来たぞー!」

 

 カズマがそんな風に叫ぶと、カジノの支配人の顔が青ざめる。

 なんか気の毒な気がするが、我慢してくれ。

 

支配人「お客様?その、お客様達はお強いのでこれ以上通われてしまうと当店が潰れてしまいます。幾許かの礼金をお渡ししますので、どうか……………。」

カズマ「ここって国営カジノだろ?なら潰れるわけないじゃん。赤字が出ても大丈夫。」

湊翔「それにこいつ、王子からVIPカードを貰ってるんだよな。」

支配人「お、王子が!?そ、そんな、まさか……………!?」

 

 支配人がそう言うと、カズマと俺はそう言う。

 カズマがVIPカードを見せると、支配人は驚愕の表情を浮かべる。

 それから賭け金が雪だるま式に増えてい、支援金を得ることが現実的になってきた。

 そして遂には。

 

支配人「お客様、お願いです!どうか!どうかこれ以上は!上からも毎日叱責されているんです!お願いですので許して下さい!!」

カズマ「へーきへーき。だって王子がいいって言ったんだし。文句は王子に言ってくるといいよ。」

 

 遂には支配人は泣きついてきた。

 それを遇らうカズマを見ていると。

 

湊翔「……………なんか、可哀想になってきたな。」

トウカ「……………そうね。」

白夜「まあ、こっちも支援金を得る為だからな。」

朱翼「だとしても可哀想ですよ…………。」

武劉「同情するな。」

 

 俺たちはそう話す。

 その翌日、城から使者がやってきた。

 使者に連れられて、城へと向かうと、謁見の間へと通される。

 王子は酷くやつれた状態になっていた。

 

レヴィ「頼むからもう帰ってくれないか。」

カズマ「おいおい、お前がアイリスに言ったんだろうが、カジノで気晴らしをしてこいって。俺達は気晴らしをしているだけ。気が晴れたらその内帰るよ。」

レヴィ「待ってくれ、これ以上毟られるとシャレにならんのだ!これでは我が国が追加の支援金を出していると受け取られるのだ!」

湊翔「別にいいだろ。カズマ達はカジノで遊んでるだけなんだから。」

レヴィ「ぐ……。それは。我が国にも、とある事情が……。」

 

 レヴィ王子がそう言うと、カズマはそう言い、俺がそう言うと、レヴィ王子はそんな風に言い淀む。

 またとある事情か。

 一体、どういう事情なんだ?

 すると、アイリスが口を開く。

 

アイリス「その、とある事情というのは何なのですか?どうしても私達には教えられない事なのですか?」

レヴィ「いや、こればかりは……。」

 

 アイリスがそう聞くと、王子も戸惑いの表情を浮かべ、申し訳なさそうに言いかける。

 すると、ある声が響き渡る。

 

ラグクラフト「我が国は、魔王軍と取り引きをしているのです。」

湊翔「え?」

 

 ラグクラフトという宰相は、そんなふうに告げた。

 魔王軍と取引をしてるだと?

 とんでもない事をぶっちゃけたな。

 周囲の人を見ても、動揺していないな。

 という事は、エルロード側は全員知ってるって事か。

 すると、レヴィ王子が口を開く。

 

レヴィ「ラグクラフト、お前……!」

ラグクラフト「我が国は、魔王軍との和平交渉を進めております。魔王軍がもし貴国に勝利したとしても、この国には関わらない事。その条件として、魔王軍と交戦中のベルゼルグにはこれ以上の支援を行わない事を約束しています。」

 

 レヴィ王子がそう言う中、王子の言葉を止めさせて、淡々と宰相が告げた。

 すると、それを聞いたダクネスがカッと牙を剥いた。

 

ダクネス「貴様、魔王軍なぞの言葉を信用するのか!人として恥ずかしいとは思わないのか!」

ラグクラフト「ですが、ベルゼルグが魔王軍を攻めあぐねているのもまた事実。魔王軍と貴国は膠着状態に陥っており、どちらが勝つかは分からない状況。そこに、中立を保ってくれれば関与しないと言われれば、一国を預かる者として無下にする訳にもいきますまい。」

 

 ダクネスがそんな風に言うと、宰相はある意味では正論を述べた。

 確かに、国を守る為にはしなければならない事かもしれないが。

 すると、ダクネスが口を開く。

 

ダクネス「魔王を信用するなどと…………!良いか?魔王というのはな、女と見ればそれが子供であっても攫い、弄ぶのが趣味のとんでもない存在なのだぞ。姫を攫い女騎士を攫い、変態的な陵辱の限りを尽くす。それが魔王だ!」

トウカ「何言ってんの、ダクネス。」

ラグクラフト「し、失礼な事を言うな!いや違う、一体どこから出てきたのですかその話は。実は、この交渉は私がまとめてきたのですが、話した感じでは魔王様はとても気さくな方で、信用のおける魔族でしたが……………。」

武劉「ん?」

 

 ダクネスはそんな風に言い、トウカが呆然としていると、ラグクラフトは魔王について熱弁していく。

 やけに庇うな。

 俺たちがそんな風に警戒していると。

 

ダクネス「どこから出てきたと言われても、この話は結構有名なのだが……………。他にも、魔王はロリコン、魔王はアブノーマルプレイを好む大陸一の変態、魔王はホモなど、実に様々な噂を耳にしていて……………。」

ラグクラフト「一体どこの誰がそんな根も葉もない噂を!」

 

 ダクネスがそんな風に言うと、ラグクラフトは激昂しながらそう言う。

 すると、アクアがドヤ顔の状態で口を開く。

 

アクア「それは私たちアクシズ教団の流した噂ね!私が思い浮かべた魔王像をうちの子達が勝手に広めて回ってるの。」

白夜「なあ、真面目な話、魔王軍が人類を攻めてきてるのは、本気でお前らアクシズ教のせいじゃねぇだろうな?」

 

 アクアがそう言うと、白夜はそう言い、ラグクラフトは頭を抱えてうずくまっていた。

 まあ、自分の信用している相手がボロクソに言われていたら、宰相の目が節穴ということになるしな。

 交渉相手を庇いたいのは分からんでもないが……………。

 俺達は宰相にさらに警戒を強めていると。

 

アイリス「あの、レヴィ王子?なんとなく事情は分かりました。魔王軍からは、ベルゼルグが滅んだ後はエルロードを攻撃する、それが嫌なら手を組め、と言われてるんですね?それで、王子なりに考えて、生き残る為にそう決めたのなら私は何も言いません。」

 

 アイリスはレヴィ王子を傷つけないように優しくはにかんだ。

 レヴィ王子が顔を俯かせる中、アイリスは口を開く。

 

アイリス「だから安心して下さい。今後もお互いの国の関係が悪くならない様、お父様に取り成します。……私は人を見る目だけは長けているんですよ?王子が、本当は私の事を嫌っていない事を最初に会った時からなんとなく分かってました。自惚れじゃないですよ?なんとなく分かるんですよ。ベルゼルグの王族は強いんです。例え支援が無くても魔王軍にだって負けません。だから……そんなに辛そうな顔をしないで下さい。」

 

 アイリスは傷ついた子供を慰める優しい声でそう言って無邪気に笑った。

 その時、レヴィ王子がポツリと呟いた。

 

レヴィ「……俺は世間ではバカ王子と呼ばれているらしい。政治にも関心を示さず、ギャンブルにばかり明け暮れているからそうだ。」

湊翔「レヴィ王子……。」

 

 レヴィ王子は突然そんな風にポツリと言い、俺がそう呟く。

 すると、レヴィ王子は年相応の子供の顔でニカッと笑いながら口を開く。

 

レヴィ「俺ともう一度ギャンブルで勝負しないか?今度はイカサマ抜きでな。その上で、この俺に勝つ事が出来たなら……。俺は、ベルゼルグが魔王を倒す方にベットしよう!」

ラグクラフト「お、王子!?」

 

 レヴィ王子がそう言い、宰相が悲痛な声を上げる中、王子はコインを取り出して、それを後ろ手に回し隠した。

 握った拳を突き出すと口を開く。

 

レヴィ「さあ、コインはどっちにある?」

 

 レヴィ王子はそう言う。

 その結果は、こちらが勝利した。

 その為、魔王軍と戦う為の防衛費の支援金はこれまで通りで、攻勢を仕掛ける為の莫大な支援金も獲得出来た。

 宰相は騒いでいたが、取り巻き達は意外と満足そうな表情を浮かべていた。

 自分達が仕える主人が自分で決断した事に満足したのだろう。

 宰相は今日は城に泊まっていく事を勧められたので、泊まる事に。

 そんな中、武劉が口を開く。

 

武劉「……………間違いない。宰相は黒だ。魔王軍と繋がっている可能性が高い。」

湊翔「まあ、あんな反応をすればな。」

アクア「えっ?どういう事よ?」

 

 武劉はそんな風に言うと、俺はそう言う。

 アクアは分かっていなかったそうなので、俺が口を開く。

 

湊翔「アクアがあの宰相の事を怪しいって言ってたから、カズマとアイリスが城に行ってる間、色々と調べてたんだよ。」

白夜「それで、魔王軍と接触しているってのを見たって人が居たから、まさかとは思ったがな。」

カズマ「マジかよ……。」

ダクネス「何でそんな事をあの場で言わなかったのだ!!」

 

 俺と白夜がそう言うと、カズマとダクネスはそう言う。

 

トウカ「ダクネス、落ち着いて。あの場で言っても、惚けられるだけよ。」

朱翼「そうですね。その目撃証言も、あまり強いとは言えませんからね。」

武劉「魔王軍とエルロードの和平交渉が無に帰した事から、あいつもなりふり構ってられないだろうな。俺たちを害するかもしれん。」

アイリス「そんな!?」

白夜「だからこそ、罠にかけるさ。」

 

 トウカ達はそう言う。

 ラグクラフトとしては、自分の目論見を崩壊させた俺たちに復讐する可能性が高いからな。

 アイリスが驚く中、白夜はそう言う。

 まあ、あいつを放置するのは危険だろうからな。

 俺たちはラグクラフトを嵌める罠を考えていった。

 その頃、当のラグクラフトは。

 

ラグクラフト「くっ……………!私のこれまでの苦労が水の泡になったではないか…………!」

 

 ラグクラフトは自室でそんな風に頭を抱えていた。

 ラグクラフトの和平交渉というのは、ベルゼルグの戦力を減らす為に行おうとしていたのだ。

 ただ、デザイアグランプリというのを知らない為、あまり効果があるとは言い切れないが。

 

ラグクラフト「全てはあいつらのせいだ…………!復讐をせねば気が済まん…………!」

 

 ラグクラフトは、俺たちへの復讐心を燃やしていた。

 すると。

 

ロキ「お困りの様だな。」

ラグクラフト「なんだ、貴様か。何の用だ?」

ロキ「あいつらに復讐したいんだろう?」

 

 そこにロキが現れる。

 ラグクラフトがそう聞くと、ロキはそう言う。

 

ラグクラフト「それはそうだが……………。」

ロキ「実は今、ここにジャマトの大群が向かっている。そのどさくさに紛れて、奴らを始末するというのはどうだ?」

ラグクラフト「ほう……………いいだろう。それに乗ってやろう。」

 

 ラグクラフトがそう言う中、ロキはそう言う。

 ジャマトの大群が向かっているのだ。

 それを聞いたラグクラフトは、笑みを浮かべる。

 それで、しばらくした後。

 

湊翔「……………誰も来ないな。」

 

 俺は当てがわれた部屋でそう呟く。

 ラグクラフトが魔王軍と繋がっている可能性は高い。

 何か仕掛けてくると思ったんだがな。

 すると、スパイダーフォンから音が鳴る。

 

湊翔「なんだ?」

ツムリ『皆さん!エルロード近郊にジャマトが現れました!』

湊翔「ジャマト!?こんな時に!」

 

 俺が対応すると、ツムリの声が聞こえてくる。

 このタイミングでジャマトが現れるのは、偶然とは思えないな。 

 だが、放っておくわけにはいかないな。

 俺たちは城の外に出る。

 一応、それぞれの部屋に出かけると後書きを残して。

 しばらく走ると、ダンクルオステウスジャマトとポーンジャマトの姿が見えた。

 

湊翔「アルキメデル!」

アルキメデル「見つけたぞ、ギーツ共…………!よくも私の愛するジャマトの理想の世界を叶うチャンスをぶち壊してくれたなぁぁぁぁ!!」

白夜「エルロードまで追ってきたのかよ!?」

トウカ「そもそも、あの邪神を破壊したのは拓巳達よね?」

朱翼「そうですけど……………。」

武劉「ジャマトを倒していったのは俺たちだからな。」

 

 そう。

 アルキメデルが居たのだ。

 俺がそう叫ぶと、アルキメデルは怨嗟の声を撒き散らす。

 まあ、ジャマトグランプリを続行不可能になった原因は、俺たちがジャマトを倒したのと、邪神をぶっ壊したなのだが。

 

カズマ「それは良いから、俺たちでジャマトを倒すぞ!」

めぐみん「そうですね!」

ダクネス「アクア!安全な所に隠れていろ!」

アクア「ええ!」

アイリス「行きましょう!」

 

 カズマ達がそう言うと、俺たちは変身アイテムを構える。

 

SET(セット)

SET(セット) UP(アップ)

SET(セット) FEVER(フィーバー)

 

 そんな音声が鳴ると、それぞれのアーマーの絵が浮かび上がる。

 

一同「変身!」

 

 そう言うと、レイズバックルを操作する。

 

DUAL(デュアル) ON(オン)

HYPER(ハイパー) LINK(リンク)

LASER(レーザー) BOOST(ブースト)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) BEAT(ビート)

DANGER(デンジャー)DANGER(デンジャー)!(GENOCIDE(ジェノサイド)!)DEATH(デス) the() CRISIS(クライシス) DANGEROUS(デンジャラス) ZOMBIE(ゾンビ)!(Wooooo(ウォー)!)

GREAT(グレイト)

HAMELN(ハーメルン)

BORRELOAD(ヴァレルロード)

PROMINENCE(プロミネンス)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 俺たちは、それぞれの仮面ライダーへと変身する。

 

アルキメデル「やれぇぇぇ!」

 

 アルキメデルがそう言うと、ジャマトの大群が俺たちに向かってくる。

 俺たちは、アルキメデルを始めとするジャマトの一団と応戦していく。

 

湊翔「ハアッ!ふっ!」

 

 俺はレーザーブーストフォームの重力操作を使って、ジャマト達の攻撃を躱しつつ、レーザーレイズライザーで銃撃する。

 

カズマ「おらっ!はあっ!」

 

 カズマは、伸縮能力でうまく攻撃を避けて、レーザーレイズライザーで銃撃していく。

 

白夜「おらっ!はあっ!」

ダクネス「はあっ!」

 

 白夜は素早く動いて引っ掻き攻撃を行い、ダクネスはゾンビゲーマーのカラーのゾンビブレイカーで攻撃していく。

 

めぐみん「ハァァァァァ!」

トウカ「ハアッ!」

朱翼「ふっ!はっ!」

武劉「はっ!はあっ!」

 

 めぐみん達は、それぞれに出来る攻撃をしていく。

 

アイリス「ハアッ!てやっ!」

 

 アイリスは、剣でジャマトを倒していく。

 ジャマト側は、数では勝っているが、俺たちは何度もジャマトの大群と事を構えた事がある。

 そう簡単には遅れは取らない。

 トウカは、レイジングソードについてるレイズバックルを操作する。

 

FULL(フル) CHARGE(チャージ)

 

 その音声が鳴ると、そのバックルをデザイアドライバーに装填し、操作する。

 

TWIN(ツイン) SET(セット)

TAKE(テイク) OFF(オフ) COMPLETE(コンプリート) JET(ジェット) &(アンド) CANNON(キャノン)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 トウカは、ラウンズ・コマンドフォーム・ジェットモードへと変身する。

 トウカ曰く、キャノンモードよりもジェットモードの方がしっくりくるそうだ。

 

トウカ「ハァァァァァ!ふっ!」

 

 トウカはジェットモードの状態で素早く動きつつ、レイジングソードで斬撃していく。

 コマンドフォームは、レイジングフォームを経由しなければならないが、こういうジャマトが多数襲ってきた時には使えるんだよな。

 すると。

 

めぐみん「うっ!?」

カズマ「めぐみん!?」

アイリス「お兄様!」

トウカ「今のって……………!?」

湊翔「モンスターフォームのエフェクトにそっくりだったが……………。」

白夜「モンスターフォーム!?」

 

 突如、星を纏ったパンチのエフェクトがめぐみんを襲い、カズマはめぐみんの方へと向かう。

 今のエフェクトは、モンスターフォームの物とそっくりだったのだ。

 俺たちが知ってる中で、モンスターレイズバックルを使うのは2人しか思い当たらない。

 すると、攻撃が飛んでくる。

 

武「よぉ。」

湊翔「馬場武!?」

闘轟「借りは返しに来たぞ。」

白夜「牛島闘轟か!」

遥「お久しぶりですね。」

光太郎「よぉ。」

トウカ「シャドウライダー達が集まったのね!」

 

 俺たちは攻撃が飛んできた方を見ると、そこには馬場武達が居た。

 ただ、桜井要や石井樹の姿が無かったが。

 

湊翔「お前ら、何の用だ!」

武「別に。俺は面白そうな戦いがあれば介入するだけだ。」

ダクネス「何……………!?」

ラグクラフト「貴様らァァァァァ!!」

 

 俺がそう聞くと、馬場武はそう言う。

 すると、そんな声が聞こえてくる。

 振り返ると、そこにはラグクラフトの姿があった。

 

白夜「やっぱテメェが黒幕だったか!」

ラグクラフト「ああ、そうだ!長年の俺の苦労を水泡に帰してくれたな!それに、魔王様に関するろくでもない噂を流してくれたな!あの方はとても仕えがいのある素晴らしいお方なのだ!」

武劉「その姿……………まさか、ドッペルゲンガーか!」

ラグクラフト「ほう。私の種族を言い当てるとはな。」

 

 白夜がそう言うと、ラグクラフトは激昂しながらそう言い、姿が変わっていく。

 その姿は、目も鼻も口もないのっぺりとした黒い顔だった。

 それを見た武劉はそう言う。

 ドッペルゲンガーの噂は聞いた事がある。

 それで、あの姿になってたわけか。

 

ラグクラフト「貴様達の嫌がる事をしてやらねば気が済まん!アイリス姫を害させてもらおう!」

武劉「っ!狙いはアイリスだ!守るぞ!」

武「させるかよ。」

 

 ラグクラフトがそう言うと、武劉はそんな風に叫ぶ。

 すると、馬場武達が襲ってきて、俺たちは応戦していく。

 その頃、カズマとめぐみんは。

 

カズマ「大丈夫か!?」

めぐみん「はい……………何とか大丈夫です。多少負傷したみたいですが……………。」

 

 カズマがそう聞くと、めぐみんはそう答える。

 どうやら、少し負傷をした様だ。

 すると。

 

???「助かりましたよ。彼らを引き離す事が出来たので。」

カズマ「っ!?」

 

 そんな声が聞こえてきて、カズマがその方を向くと、そこにはブラックタイクーンとナッジスパロウの2人がいた。

 

めぐみん「石井樹に桜井要!」

カズマ「やっぱ、お前らだったか!」

要「君には借りがあるからね。返させてもらうよ。」

 

 カズマとめぐみんがそう言うと、要はそう言うと、ジャマトを襲わせる。

 

カズマ「おらっ!このっ!」

めぐみん「はっ!ハアッ!」

 

 カズマとめぐみんはジャマトと応戦していく。

 だが、めぐみんは負傷している影響で上手く動けず、カズマはフォローしていた。

 その分、カズマの疲労は増しており、押されつつあった。

 

カズマ「くっ…………!」

めぐみん「カズマ、大丈夫ですか!?」

要「大分疲労していますね。」

カズマ「るっせ…………!」

 

 カズマが疲労する中、要はそう言う。

 すると。

 

樹「それじゃあ、仕込んでたこれを使おうかな。」

 

 樹はそう言うと、モンスターグローブで地面を叩く。

 すると、カズマが居る場所が少しだけ凹んだ。

 

カズマ「なっ!?」

めぐみん「カズマ!?」

要「ハァァァァァ!」

樹「ふっ!」

 

TACTICAL(タクティカル) FINISH(フィニッシュ)

MONSTER(モンスター) STRIKE(ストライク)

 

 カズマが気を取られると、めぐみんはそう叫んで、要と樹は攻撃する。

 カズマは変身解除には至っていないが、膝をついていた。

 その頃、俺たちは戦闘を繰り広げていた。

 

湊翔「ふっ!はあっ!」

トウカ「はっ!はあっ!」

武「おらっ!ハアッ!」

 

 俺とトウカは連携して、武に攻撃していくが、武は猛攻を受けてもあまり狼狽えずに攻撃していく。

 

白夜「ハアッ!おらっ!」

闘轟「ハアッ!はっ!」

 

 白夜と闘轟は、お互いに殴り合う様に攻撃をしていく。

 

朱翼「ハアッ!はっ!」

ダクネス「ふっ!ハアッ!」

遥「ハアッ!はっ!」

光太郎「ふっ!はっ!」

 

 朱翼達は遥達と応戦していく。

 そんな中、アイリスはというと。

  

アイリス「エクステリオン!」

ラグクラフト「ぐわぁぁぁぁぁ!?」

 

 アイリスはエクステリオンを発動して、ラグクラフトをあっという間に倒してしまった。

 ベルゼルグ王国の武闘派王女の実力は伊達では無かった。

 

トウカ「あっさり倒されたわね…………。」

湊翔「だな。」

武「気を取られてていいのか?」

 

 俺とトウカがそう話すと、武はそう言いながら俺たちに攻撃してくる。

 

武「タイクーンの事が心配なのか?」

湊翔「そりゃあ、仲間だからな。」

武「それはどうかな。さて、あのクズ冒険者はどこまで魔法使いを守り切れるかな。」

湊翔「あいつはやる時はやる男なんだよ。見くびらない方が良いぜ。」

 

 武と俺はそう話す。

 あいつは意外とやる時はやるからな。

 負けるんじゃねぇぞ。

 その頃、カズマ達は。

 

めぐみん「カズマ!大丈夫ですか!?」

カズマ「何とかな…………。」

樹「さて、あとは君に任せるよ。」

要「ああ。」

 

 めぐみんがそう話しかけると、カズマはそう答える。

 樹が去る中、要は口を開く。

 

要「君は、最弱職の冒険者で、他の人たちからカスマだのゲスマだのクズマだの言われてるみたいだね。」

カズマ「………………。」

要「君はあのミツルギっていう勇者に勝ったらしいけど、所詮はまぐれ!君は何の力も取り柄もないニートのクズ冒険者なんだよ!」

 

 要はそんな風に煽っていく。

 カズマは黙り込んでいて、めぐみんが心配そうに見ていると。

 

カズマ「うるせぇよ…………!」

めぐみん「カズマ?」

カズマ「確かに、俺は最弱職の冒険者で、カスマだのゲスマだのクズマだの言われてるけどな。俺だって……………仲間を見捨てるほど落ちぶれてねぇよ!」

 

 カズマはそんな風に呟く。

 めぐみんが首を傾げると、カズマはそう叫んだ。

 それを見ていた拓巳は。

 

拓巳「……………それで、どうするんだ、ゼウス。」

ゼウス「うむ。彼に新たな力を与えよう。その心意気に応えるためにな。」

拓巳「ああ。」

 

 拓巳はそう聞くと、ゼウスはそう答える。

 それを聞いた拓巳は、ジリオンドライバーの上部に触れる。

 すると、カズマのちゅんちゅん丸が光りだす。

 

カズマ「あ?」

めぐみん「ちゅんちゅん丸が!?」

要「何が起こっている!?」

 

 ちゅんちゅん丸が光りだす中、それを見てカズマ達は困惑した。

 すると、ちゅんちゅん丸の形が変わっていき、レイズバックルの形になる。

 

めぐみん「レイズバックル!?」

要「なんだあれ……………!?」

カズマ「これを使えって事か?…………ったく!しょうがねぇなぁぁぁ!!」

 

 めぐみんと要が驚く中、カズマはそう叫ぶと、ブーストマークIIとレーザーレイズライザーを取り、新たに出現したレイズバックルであるブジンソードバックルを分離し、デザイアドライバーに装填する。

 

SET(セット) AVENGE(アベンジ)

 

 その音声が鳴ると、待機音が流れてきて、カズマは叫ぶ。

 

カズマ「変身!」

 

 そう言うと、ブジンソードバックルの刀状のパーツであるバッケントリガーを操作する。

 すると、タイクーンのIDコアの上に、狸の絵が浮かび上がる。

 

BLACK(ブラック) GENERAL(ジェネラル)

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴ると、カズマの前に巻物の絵と英語でBUJIN SWORDと書かれたロゴが現れ、それが二つに分かれると、アーマーへと変化して、カズマへと装着される。

 その姿は漆黒の将軍と言える姿で、刀が現れる。

 頭と胸部がコマンドフォーム、下半身がニンジャフォームに似た形となっている。

 

めぐみん「かっこいいですよ!紅魔族の琴線に激しく触れますよ!」

要「な、なんだその姿は……………!?」

カズマ「俺は、仮面ライダータイクーン・ブジンソードだ!」

 

 めぐみんがそんな風に叫ぶ中、要がそう聞くと、カズマは拡張装備である武刃を出しながらそう言う。

 

要「くっ!姿が変わっただけで…………!ハァァァァァ!」

 

 要はそう言うと、シュバルツニンジャの力で分身したり、消えたりしながら攻撃をしていく。

 だが……………。

 

カズマ「フッ!ハァァァァァ!」

要「何っ!?くっ!?」

 

 カズマは攻撃を躱したり、背後からの強襲も全てを躱して、的確に攻撃を与えていく。

 ブジンソードは、敵を斬り倒す事に特化したスペックとなっており、ジーナグラスによって、的確に攻撃を叩き込める様になっている。

 更に、本来のブジンソードとは異なり、パーソナルアクセサリーはジーナタイクーンバンテージとなっており、変身者の運気が上がる機能はそのままに、プレイヤーの集中力を極限にまで引き上げる能力が追加されている。

 

要「くっ!ハァァァァァ!」

 

TACTICAL(タクティカル) FINISH(フィニッシュ)

 

 要はタクティカルフィニッシュを放つ。

 だが、カズマはそれをあっさりと斬ってしまう。

 カズマが向かう中、要は今度は変幻自在に動いて攻撃していくが、今のカズマには通用しなかった。

 カズマは武刃で要を攻撃して、吹き飛ばす。

 

要「なんだ、この強さは…………!?」

カズマ「俺を甘く見るんじゃねぇよ!」

 

 要がそう言う中、カズマはそう言うと、バッケントリガーを操作する。

 すると、待機音が流れてきて、丸を描く様に武刃を動かすと、背後に紅い月が現れる。

 一周させると、再びバッケントリガーを操作する。

 

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード) STRIKE(ストライク)

 

カズマ「ハァァァァ……………!ハァァァァァ!」

要「うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 カズマは斬撃を放ち、それを受けた要は大きく吹き飛ばされる。

 

要「こんな筈じゃ……………!?」

めぐみん「すごいです……………!」

 

 要がそう言う中、めぐみんはそんな風に呟く。

 すると、カズマが口を開く。

 

カズマ「どうする?このまま去るんだったら、見逃すが。」

要「……………ちっ!バカにするんじゃねぇぇぇぇっ!!」

 

 カズマはそんな風に言う。

 それを聞いた要は、激昂しながらそう叫び、カズマに向かっていく。

 

カズマ「ったく。ハァァァァァ!」

要「ぐわぁぁぁぁぁ!?」

 

 カズマはそんな風に呟くと、要を攻撃して、要は倒れる。

 だが、すぐに起き上がると、黒いニンジャデュアラーから、斬撃波を放つ。

 それを見たカズマは、武刃を納刀すると、バッケントリガーを操作する。

 

要「ハァァァァァ!」

 

 要はもはや、ヤケクソと言わんがばかりに斬撃波を放っていく。

 そんな中、カズマは2回バッケントリガーを操作すると、待機音が変わり、再びバッケントリガーを操作する。

 

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード) VICTORY(ビクトリー)

 

カズマ「ハァァァァァ!」

要「うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 カズマはライダーキックを放ち、要はそれを受けて爆発する。

 要は変身解除していた。

 

要「……………くっ!このままで終わるとは思わない様にしなさい。」

 

 要はそんな捨て台詞を吐くと、そのまま逃走していく。

 カズマは一息つくと、めぐみんの方へと向かう。

 

カズマ「大丈夫か?」

めぐみん「は、はい。ありがとうございます。」

 

 カズマはそう聞くと、めぐみんはそう答えて、俺たちの方へと戻る。

 その頃、俺たちはというと。

 

湊翔「ハアッ!ハァァァァァ!」

アルキメデル「ぐっ!?」

 

 俺の元にアルキメデルが向かってきて、俺は重力操作で攻撃を躱して、レーザーレイズライザーで銃撃する。

 

武「まあ、悪く無かったからな。またやろうぜ。」

アルキメデル「ギーツ……………!この恨み、必ず晴らさせて貰うからな!」

 

 武とアルキメデルはそう言うと、別々で撤退していく。

 闘轟達も撤退していた様だ。

 

湊翔「皆、お疲れ様。」

トウカ「ええ。」

朱翼「久しぶりに、他のシャドウライダーたちが来ましたね。」

武劉「ジャマトグランプリが終わったから、あいつらも動ける様になったんだろ。」

白夜「多分な。」

アイリス「それより、お兄様達を助けに行かないと!」

ダクネス「そうですね。」

 

 俺たちはそう話す。

 やっぱり、慣れてきたとはいえ、ジャマトが大勢襲いかかってくるのは、多少疲れるな。

 すると、カズマ達が戻ってきた。

 

カズマ「悪い、心配かけたな。」

湊翔「無事だったんだな。」

白夜「ていうか、その姿はなんだよ?」

カズマ「これか?俺の新たな力だ!」

 

 カズマ達が戻ってきて、俺たちは安堵する。

 ただ、カズマの姿が見た事がない物だったのだ。

 白夜がそう聞くと、カズマはそう言う。

 どうやら、ブジンソードという新たな力を得たみたいだ。

 

アクア「なんか強くなってるんですけど………。」

白夜「へぇぇぇ。やるじゃねぇか。」

トウカ「凄いわね。」

アイリス「流石はお兄様です!」

武劉「それにしても、カズマのちゅんちゅん丸とやらがこれになったのか。」

 

 アクア達がそう言う中、武劉はそう言いながらブジンソードバックルを手に取ると、ちゅんちゅん丸に戻ってしまう。

 

ダクネス「あっ、刀とやらに戻ったな。」

カズマ「おい〜!?何してくれてんだよ!?せっかくダサい名前の刀がカッコいいバックルになったと思ったのに、またダサ刀に!?」

めぐみん「おい。私がつけたかっこいい名前に文句があるなら、その喧嘩を買おうじゃないか。」

湊翔「落ち着けって。」

 

 ダクネスがそう呟くと、カズマはそう嘆いて、めぐみんはそう言う。

 武劉がカズマに刀を返却すると、ブジンソードバックルに戻る。

 

トウカ「戻った?」

朱翼「戻りましたね。」

アイリス「はい…………。」

カズマ「えっ!?どうゆう事だ?」

湊翔「多分だけど、カズマ以外が持つと、ちゅんちゅん丸に戻って、カズマが持つとブジンソードバックルになるんじゃないか?」

 

 トウカ達が戸惑いながらそう言うと、カズマも困惑していた。

 俺はそう言いながらカズマから受け取ると、ちゅんちゅん丸に戻る。

 

カズマ「マジか!なんか俺専用のバックルって感じでいいな!取られても他のやつには使えねえし!」

湊翔「セキュリティは万全だな。」

アクア「そんな事より、早く戻りましょうよ。」

白夜「そうだな。報告してから、宿に戻るぞ。」

 

 カズマが嬉しそうにそう言う。

 そうして、俺たちはラグクラフトがドッペルゲンガーである事と討伐した事を報告する為に一旦城に戻ってから、宿に向かう事に。

 そんな中。

 

アイリス「………………。」

 

 距離が近いカズマとめぐみんを見て、アイリスは複雑な表情を浮かべていた。




今回はここまでです。
今回は、ラグクラフトの襲撃です。
とはいえ、ラグクラフトはあっさりと倒されましたが。
所詮は、諜報部隊の隊長に過ぎないので、武闘派王女であるアイリスには勝てませんでした。
そして、カズマはブジンソードの力を獲得。
その力で、要を撃破しました。
要との戦闘は、マーレラジャマト戦を参考にしました。
そして次回で、このすばの10巻に相当する内容は終わります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日のガヴは、ケーキングフォームが初登場しましたね。
ただ、シータだけが倒されて、ジープは慟哭する。
その裏で、酸賀とニエルブが接触していましたが、何を企んでいるのか。
ヴァレンの変身講座が配信されましたが、ナレーションがまさかのカグヤ様こと仮面ライダーレジェンドで、令和ライダーのゴチゾウも登場。
それが何を意味するのか。
楽しみです。
今後の冬映画はどうなるのか、ガヴとガッチャードの話はやるのかどうか。
気になりますね。
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