第1話 アクセルへの来訪
俺が目を開けると、そこには、異世界が広がっていた。
湊翔「へぇぇ。本当に異世界だ。ちゃんと、デザイアドライバーとIDコアは、あるな。」
懐を見ると、ちゃんとデザイアドライバーがあった。
さて、まずは冒険者登録をするか。
近くにいたおばさんに声をかける。
湊翔「あの、すいません。冒険者ギルドはどこにありますか?」
おばさん「ギルド?ひょっとして、他所から来たのかい?」
湊翔「ええ、まあ。ついさっき、この街に着いたばかりの物で………。」
おばさん「あらあら………。この街に来るって事は、冒険者を目指している方かしら。駆け出し冒険者の街、アクセルへようこそ。ここの通りを真っ直ぐ行って右に曲がれば、看板が見えてくるわ。」
湊翔「ありがとうございます。」
俺は、そのおばさんに礼を言って、ギルドへと向かっていく。
その間に、周囲を見渡す。
どうやら、中世時代の異世界みたいだな。
そんな風に見ていると、ギルドへと着く。
湊翔「ここがギルドか………。」
俺はそう呟いて、中へと入っていく。
すると、俺に気付いたのか、ウェイトレスが話しかける。
ウェイトレス「どうしましたか?食事ですか?それとも仕事ですか?」
湊翔「あの、冒険者登録をしたいのですが……。」
ウェイトレス「なら、右手の方に向かって下さい。」
ウェイトレスから受付を聞いたら、突然、モヒカン頭の男に話しかけられた。
荒くれ者「おい兄ちゃん、見た事のない格好だが、冒険者になりに来たという事だな?」
湊翔「ああ、そんな所だ。」
荒くれ者「そうかい、命知らずめ!ようこそ地獄へ!まあ、行って来な!」
何だ、あのモヒカン男?
そんな風に首を傾げながら、カウンターへと向かう。
湊翔「あの……。すみません。」
受付嬢「はい、どうされました?」
湊翔「冒険者登録をしたいんですけど……。」
受付嬢「そうですか。なら、1000エリス頂きます。」
ええっ!?
この世界の金なんて、持ってないぞ!?
すると、上着のポケットに何かが入っている様な感覚がして、調べてみると、お金が入っていた。
そういえば、何か恵みを与えるとか、言ってたな。
湊翔「ええっと、これで良いですか?」
受付嬢「はい、1000エリス頂きました。」
あ、エリスって言うんだ。
この世界の通貨の名称は。
俺からお金を受け取った受付嬢が、青い水晶に下に針がついた魔道具を持って来た。
受付嬢「では、この水晶に手を翳して下さい。」
湊翔「分かりました。」
そう言われ、水晶に手を翳す。
すると、下にある冒険者カードに、情報が記載されていく。
受付嬢「はい。これでOKです。では、桐ヶ谷湊翔さん、ですね。ステータスは…………。ええっ!?」
湊翔「どうしました?」
受付嬢「普通のレベル1の冒険者よりも遥かに高いですよ!貴方、一体何者なんですか!?」
湊翔「あははは………。」
何者と言われても………。
俺、異世界転生したんですよって、言いたいのだが、信じて貰えないオチだ。
そんな風に考えていると、受付嬢が俺に声をかける。
受付嬢「あっ!すみません。つい興奮してしまいました。では、次に職業を決めて頂けますか。湊翔さんの能力なら、ほぼ全ての職業になれますけど。」
湊翔「どうしようかな…………。」
俺は、そう言われて、職業のリストを見る。
戦士、ソードマスター、クルセイダー、アークウィザード、拳聖、モンク、アークプリースト………。
どれもいまいちだな。
ギーツは、色んなレイズバックルを使うから、色んな武器を扱える職業が良いな。
すると、ある職業が目に入る。
それは、ウェポンマスターという物だった。
気になった俺は、受付嬢に質問をする。
湊翔「あの…………ウェポンマスターって何ですか?」
受付嬢「えっ!?ウェポンマスターですか!?」
湊翔「あ、はい…………。そんなに珍しいんですか?」
受付嬢「珍しいも何も!あらゆる武器を用いるスキルを使える最上級職業ですよ!なりましょう!是非、なりましょう!」
随分と勧めてくるな。
詳細を見てみると、ソードマン、ソードマスター、アーチャー、ナイト、ルーンナイト、クルセイダー、ランサー、戦士といった各種武器を用いるスキルを使える職業だそうだ。
これなら、ギーツの特性にも合うな。
湊翔「分かりました。では、ウェポンマスターにします。」
受付嬢「はい!ありがとうございます!貴方は、この街のギルドでは初のウェポンマスターです!職員一同、あなたの今後の活躍をご期待しています!」
受付嬢がそう言う中、他のギルド職員もやって来て、お辞儀をする。
すると、周囲の冒険者から。
冒険者「おい、アイツ、レベル1なのに、ウェポンマスターだってよ。」
冒険者「マジで!?」
冒険者「何者なんだ………?」
そんな風に話していた。
まあ、仮面ライダーに変身出来る人です。
そんな風に思った。
俺は、早速金を稼ぐ為に、クエストを受ける事にする。
湊翔「あの………早速、クエストを受けたいんですけど………。」
受付嬢「はい。少々お待ち下さい。」
受付嬢はそう言って、どこかへと向かう。
しばらくすると、戻ってきて、とある一枚を渡す。
受付嬢「これなんて、どうでしょうか?」
そう言って渡してきたのは、『ジャイアントトードの討伐』という物だった。
ジャイアントは『巨大な』で、トードは蛙を意味する英単語だったな。
気になった俺は、受付嬢に聞いてみる。
湊翔「あの〜。ジャイアントトードって、どんな奴なんですか?」
受付嬢「はい。簡単に言うと、巨大な蛙です。」
湊翔「蛙ですか………。」
受付嬢「ただの蛙だと思って、侮ってはダメですよ?繁殖期になると、人里に現れては、冬場の体力をつけるために農家の家畜を捕食するんですよ。」
湊翔「え…………?」
え、そんなやばい蛙なの?
確かに、侮れないな。
その他にも、特徴を教えてくれた。
それは、打撃攻撃が一切効かない事だ。
なんつー奴だ。
だが、ジャイアントトードの肉はとても美味しいらしく、食材として重宝されているとの事。
まあ、日本でも、蛙の肉は、鶏肉と似たような感じって言われてたしな。
俺は、そのクエストを受ける事にした。
受付嬢「クエストを発注しました。3日のうちに5匹討伐してください。それ以上の数を討伐したら特別報酬が出ますので、頑張ってくださいね。」
湊翔「それって、現物持ってくれば良いですかね?」
受付嬢「大丈夫ですよ。冒険者カードに、どれくらい討伐したのかが記載されますから。」
なるほど、そんな便利機能が。
それなら、わざわざ持っていかなくても大丈夫か。
俺がクエストに出かけようとすると。
受付嬢「あの!」
湊翔「あ、はい。」
受付嬢「丸腰じゃないですか。こちらの方で、武器を貸し出せますが………。」
湊翔「え?良いんですか?」
受付嬢「はい。」
湊翔「では、お言葉に甘えて、借りさせていただきますね。」
受付嬢「はい。」
そうだった。
今、レイズバックルが一つも無いんだったな。
流石に、変身出来ても、丸腰で行くのは危険か。
俺は、片手剣を借りる。
本当なら、銃の方が良いんだが、これでも良いか。
それに、使いこなしてこそだよな。
俺は出かけようとするが、とある事を思い出し、受付嬢に話しかける。
湊翔「あの。」
受付嬢「はい。」
湊翔「そういえば、名前をまだ聞いてなかったなと思いまして。」
ルナ「そういえば、そうですね。私はルナです。今後ともよろしくお願いします。」
湊翔「こちらこそ、よろしくお願いします。」
俺はそう言って、ギルドから出る。
しばらく歩いていると。
???「うおっ!な、何だよ!悪かったよ!装備は自分でどうにかするから、もう帰って良いよ。」
???「アンタ何言ってんの!?帰れないから困ってるんでしょ!?これから私はどうしたら良いの〜!!」
何か、物凄く騒いでいる二人組がいるな。
片方は緑のジャージの男性で、もう片方は青髪の女性だった。
ああいうのは、関わると面倒臭いんだよなぁ………。
俺は、その人達に目をつけられる前に、そそくさとその場から離れる。
そして、平原に到着すると、それはまあ、でかい蛙が居た。
湊翔「本当にでかいな………。なら、早速試すとするか。」
俺はそう言って、デザイアドライバーを取り出す。
そして、腰に当てると、ベルトが伸びて、固定される。
『DESIRE DRIVER!』
俺は、ギーツのIDコアを取り出し、デザイアドライバーの中央部のパーフェクターコアに装填する。
『ENTRY!』
その音声と共に俺は、仮面ライダーギーツ・エントリーレイズフォームになる。
ちなみに、変身と言わないのは、ギーツの公式でもそうだったからだ。
俺は剣を持って、ジャイアントトードに向かっていく。
ジャイアントトードは、俺に気付いたのか、向かってきて、舌を伸ばしてくる。
俺は、その舌を躱して、ジャイアントトードを一閃する。
その一閃で、意外にもジャイアントトードは倒れた。
湊翔「これで、まずは一匹目………と。」
すると、蛙がワラワラと湧いてくる。
湊翔「あと四体だけど、もう少し狩っても良いよな?」
俺はそう言って、ジャイアントトードの群れへと向かっていく。
俺は、ネットゲームを良くやっていたが、俗に言う引きこもりではなく、単に趣味としてやっていたら、いつの間にか上手くなっていただけだ。
普通に運動は出来たし、勉強もできた。
ただ…………。
湊翔「…………これ以上考えるのはやめるか。」
俺はそう呟いて、思考を止める。
それに、ここは異世界だ。
技術や能力を持ち込むのは良いが、前世の事は、忘れるとまではいかなくても、そこまで思い出さなくても良い。
思い出したくない事があるのなら、尚更。
俺はそう思い、ジャイアントトードの亡骸を見る。
クエストの指示通り、5体倒した。
俺はギルドへと戻って、クエストの完了を報告しに行く。
レベルが4に上がった。
俺は、ルナさんにクエスト完了の報告をする。
湊翔「あの、ルナさん。これで、良いですかね?」
ルナ「はい。…………はい。討伐を確認しました。お疲れ様です。報酬です。」
そう言って、ルナは俺にお金を渡す。
蛙一匹につき5千エリスで、五匹倒して2万5千エリス。
そして、討伐報酬の10万円で、12万5千エリスって所か。
まあ、しばらくは持つかな。
俺は、そのジャイアントトードの唐揚げを注文して、食べる事に。
湊翔「…………結構美味いな。」
俺は、そう呟く。
確かに、かなり美味いな。
だが、一つ、気になる事があるのだ。
それは、レイズバックルの事だ。
今回はなんとかなったが、いずれ、魔王を倒すには、レイズバックルで強化する必要性がある。
どうしたもんかな…………。
そういえば、モンスターをある程度倒したら、レイズバックルを送るって言ってたな。
どれくらい倒せば良いんだ?
すると。
『MISSION CLEAR』
湊翔「ん?」
突然、そんな音が流れてきて、スパイダーフォンを見ると、スパイダーフォンの画面に、ミッションクリア表示があった。
そのミッションは、モンスターを五体倒す事と書いてあった。
すると、ピンク色のミッションボックスが現れる。
それを開けると、緑色の弓矢のパーツがついたレイズバックルだった。
湊翔「アローレイズバックルか………。」
まあ、初っ端からマグナムやブースト、ゾンビの様な大きなレイズバックルが来るわけないか。
また、ジャイアントトードのクエストを受ける際には、これを使うとするか。
こうして、俺の異世界生活が始まり、アローレイズバックルを手に入れたのだった。
…………死なないよな、俺?
これを使ったシローとギンペンは死んでるし、死にたくないな。
そんな事を思いながら。
今回はここまでです。
オリ主である湊翔には、ある心の闇があります。
そして、アローレイズバックルを手に入れました。
湊翔の心の闇は、いずれ明かされます。
時系列としては、湊翔がクエストを受注し終え、クエストに向かおうとしている時に、カズマとアクアが来た感じです。
この小説のリクエストは、活動報告にて受け付けているので、リクエストがある場合は、活動報告にお願いします。
大型のレイズバックルは、いずれ手に入ります。
感想、リクエスト、絶賛受け付けています。
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