この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

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第132話 アクセルの冒険者

 アルキメデルこと、ダンクルオステウスジャマトを撃破した。

 その後、カズマ達とも合流して、アクセルの街へと戻った。

 結局、安楽王女は討伐出来たが、心にダメージを負ったそうだ。  

 トウカ達とも合流して、ギルドに到着する。

 

ルナ「サトウさん、大変でしたね。安楽王女討伐、ご苦労様でした!」

カズマ「本当ですよ。めちゃめちゃ大変でしたよ!本当に本当にご苦労様でしたよ!」

 

 ルナさんがそう言うと、カズマはそう叫ぶ。

 一方、他のメンツは。

 

アクア「安楽王女怖いよぅ…………安楽王女の森に近づきたくないよう……………。」

ダクネス「なあカズマ……………その、私は影が薄いのか?存在感があまりないのか?言われてみると心当たりが多いのだ…………。昨日も活躍したのはアクアとめぐみんで、そして今日はお前1人で安楽王女を討伐した。私は安楽王女が言う様に、本当にいらない子なのか?なあ、安楽王女が言う様に、私の代わりにアダマンマイマイを連れて行っても、結果はあまり変わらないのだろうか?」

めぐみん「我が名はめぐみん。紅魔族一の天才にして、アクセル随一の魔法の使い手。大丈夫、私は強い。私は凄い。私は紅魔族の落ちこぼれでもない。モンスターの言う事に耳を貸す必要もないし、強気な孤高の魔法使いを気取ってるけど、実は友達居なそうなんてあんな言葉も気にする必要なんて何もない。」

 

 アクアはメソメソと泣いていて、ダクネスはショックを受けていて、めぐみんは自己暗示をかけていた。

 それを見ていた俺たちは。

 

湊翔「一体、何言われたんだろう?」

白夜「さぁな。少なくとも、しばらくはソッとしといた方がいい。」

トウカ「ダクネスが落ち込んでる……………。」

朱翼「そうですね……………。」

武劉「ああ。」

 

 俺たちはそんなふうに話す。

 その後、カズマとルナさんが会話をする中、ルナさんはこめっこに対して、こう言った。

 

ルナ「明日は大きなホールケーキを用意しておきますからね。」

こめっこ「行きます。」

 

 ルナさんは隠す事なく、堂々とこめっこに対して、餌付けを行っていた。

 その後、屋敷へと戻り、俺たちは寝る事にした。

 あまりにも疲れたからだ。

 少し、めぐみんとこめっこが姉妹喧嘩をしていたそうだが。

 翌日、こめっこが失踪したとめぐみんが言っていた。

 

湊翔「こめっこが失踪?」

めぐみん「そうなんです。あの子ときたら朝食が待ちきれなかったのか、台所の物を勝手に食べて何処かに行ってしまったのです。」

カズマ「なんて言うか、お前の妹は本当に逞しいな。」

 

 俺がそう聞くと、めぐみんはそう叫んで、カズマはそう呟く。

 確かに、逞しいよな。

 すると、トウカが口を開く。

 

トウカ「めぐみんの妹って、なんでそんなに逞しいの?」

めぐみん「私だって、こんな野生児に育てた覚えはないのですがね。本当に誰に似たのでしょうか?」

白夜「お前じゃね?」

 

 トウカがそう聞くと、めぐみんはそう言う。

 すると、白夜はそんな風に言う。

 カズマが口を開いた。

 

カズマ「まあ、今まで紅魔の里から出たことが無かったんだろうし、アクセルの街が色々と珍しいからじゃないのか?」

朱翼「心配しなくても、すぐに戻ってきますよ。」

めぐみん「まあ私も、最初この街に来た時は目移りしたので気持ちは分かるのですが……。」

 

 カズマと朱翼がそう言うと、めぐみんはそんな風に呟いた。

 まあ、アクセルの街と紅魔の里では、環境が違うからな。

 無理もないが。

 その後、全員で冒険者ギルドへと向かう。

 そこに居たのは、サキュバスにお菓子を貰っていたこめっこだった。

 サキュバスにお菓子を貰うとか、大物になるだろうな、こめっこは。

 ちなみに、トウカはあの人たちがサキュバスだと知らない。

 まあ、そんな事したら、アクセルの男性冒険者を敵に回すからな。

 すると、冒険者達が入ってくる。

 

冒険者「めぐみんさん、ちーっす。」

冒険者「めぐみんさん、今日はもうほとんど仕事が無いですよ。昨日と一昨日の二日だけで、めぼしい依頼は軒並み片づいちゃったみたいですよ。」

 

 冒険者達も、めぐみんの事をさん付けで呼ぶのに慣れたのか、そんな風に言ってくる。

 

めぐみん「そうですか。なら、もう高難易度の依頼を投げられる事はなさそうですね。皆が無茶をする物ですから、なんだかんだでこの数日間は心配でしたよ。」

 

 めぐみんはそんな風に言う。

 すると、こめっこがめぐみんに話しかける。

 

こめっこ「姉ちゃん、この街の冒険者は凄かった。」

めぐみん「そうでしょう、そうでしょう。何せ、私が住んでいる街の冒険者ですからね。」

 

 こめっこがそう言うと、めぐみんはそう言い、周囲の人たちが照れ臭そうにする。

 満更でも無いんだな。

 

こめっこ「青髪のお姉ちゃんや、ギーツのお兄ちゃん達も凄かった。」

めぐみん「そうですね。何せ、私の仲間ですから。長らくこの世に留まり続けたゴーストを浄化したり、ジャマトの強敵を倒してしまったのですから。」

湊翔「悪い気はしないな……………。」

 

 こめっこがそう言うと、めぐみんはそう言う。

 俺たちが満更でも無い表情を浮かべる中、アクアはドヤ顔をする。

 

こめっこ「あと、タイクーンのお兄ちゃんもすごかった。」

めぐみん「まあ、私のパーティーのリーダーですからね。凄くないわけがありませんとも。……………まあ、あのやり方は勝ったと言えるのかはちょっとだけ疑問ですが…………。」

ダクネス「………あれっ?そ、その、私の活躍は……………?」

カズマ「お前は活躍してないじゃん。」

 

 こめっこがそう言うと、めぐみんはそう言う。

 まあ、安楽王女に色々言われてたらしいからな。

 ダクネスがそう呟くと、カズマはそう言う。

 ダクネスが落ち込む中、めぐみんが口を開く。

 

めぐみん「さあこめっこ、どうですか?私の仲間はすごいでしょう。この街の冒険者はカッコいいでしょう。紅魔の里に帰ったら…………皆に自慢してやって下さいね。」

ダクネス「なあ、トウカ。安楽王女の言っていた事は正しかったのか?食費だけで済む分、アダマンマイマイの方がむしろ私より役に立つのか?」

トウカ「いつまでも植物に言い負かされた事を悩まないでよ。」

 

 めぐみんがこめっこにそんな風に言う中、トウカはダクネスを慰めていた。

 すると、こめっこはある爆弾を投下した。

 

こめっこ「でも姉ちゃんはあんまり凄くなかったね。」

 

 そんな爆弾を投下した。

 それを聞いたギルド内が静まり返る中、めぐみんは口を開く。

 

めぐみん「……………こ、こめっこ。今、なんと言いましたか?この姉が凄くないと言ったのですか?」

こめっこ「うん、姉ちゃんだけなんか凄くない。」

湊翔「辛辣だな……………。」

めぐみん「こ、こめっこ!何ですか、反抗期なのですか!?このところ、悪い言葉を覚えてきたり、言う事を聞かなかったりと、姉として結構ショックですよ!?」

 

 めぐみんがそう聞くと、こめっこはそう即答する。

 めぐみんがショックを受ける中、こめっこはルナさんに話しかける。

 

こめっこ「おっぱいのお姉ちゃんにお願いがあります。」

ルナ「こめっこちゃん、おっぱいのお姉ちゃんはやめて欲しいかな…………。」

こめっこ「凄くない姉ちゃんが、凄くなれる依頼を下さい。」

 

 こめっこはそんな風に言うと、ルナさんはそんな風に言う。

 姉思いなのか、よく分からない事をこめっこが言うと、めぐみんは口を開く。

 

めぐみん「こめっこ、もう帰りますよ!私の力はここぞと言う時に使われるのです!平時はまあこんな物なのですよ。ほら、家に帰ったら今夜も爆裂花火を見せてあげますから!」

 

 めぐみんはこめっこを連れて帰ろうとする。

 すると、ルナさんが口を開く。

 

ルナ「う〜ん……………実は、もう大きな依頼がないんですよ。あと、残っている依頼と言えば、ジャイアントトードの討伐くらいで…………。この街は畜産が盛んじゃない上に、カエル肉は美味しくて需要も絶えずある事から、この依頼だけは常にあるんですが…………。」

こめっこ「それでいいです。」

白夜「食べ物に釣られたな。」

 

 ルナさんは困惑しながらそう言うと、こめっこは即答した。

 すると、めぐみんが口を開く。

 

めぐみん「何を勝手に請させようとしているのですか。あなたの姉が本当に凄いところを見るがいいです!今日の私は漲ってますから、魔王の幹部やドラゴンだって倒してみせます!」

 

 めぐみんはそんな風に叫んだ。

 すると、ルナさんが言いづらい様に言う。

 

ルナ「魔王の幹部やドラゴンでも、ですか…………。そういう事であれば、一応もう一つだけ、塩漬けクエストがある事はあるのですが……………。」

武劉「あるのか。」

冒険者「おい、めぐみんさんに恥かかせんな!」

冒険者「そうだ、本人がやるって言ってるんだから、良いじゃねぇか!」

冒険者「そうよ!なんだかんだでやる時はやる人たちなんだから、もう今更でしょう?」

 

 ルナさんがそう言うと、武劉はそう呟く。

 すると、冒険者達はそう叫んでいく。

  

めぐみん「ここにいる皆の言う通り、私がやると言っているのですから、良いんです。アクセル周辺のモンスターなんて、何が出てきても倒せます。それとも、その相手は魔王の幹部よりも強いのですか?」

こめっこ「姉ちゃんは凄いんだよ。」

 

 冒険者達のヤジが飛ぶ中、めぐみんがそう聞くと、ルナさんは首を横に振る。

 まあ、アクセルは駆け出しの街だからな。

 こめっこがそう言うと、ルナさんは苦笑しながら紙を渡す。

 

ルナ「承りました。それでは、めぐみんさんに、この最後の塩漬けクエストを依頼します。」

めぐみん「我が名はめぐみん!アクセル随一の魔法使いにして、爆裂魔法を操る者!我が爆裂魔法の威力の前には、たとえ魔王の幹部やドラゴンでも、一対一の勝負であれば、どんなモンスターも敵ではありませんとも!」

冒険者「おおおお!」

冒険者「やっちまえ!めぐみんさん、やっちまえ!」

 

 ルナさんがそう言うと、めぐみんはそう叫び、冒険者達も喝采をあげる。

 すると、その喝采は次の言葉で止まった。

 

ルナ「残る最後の塩漬けクエストは…………モンスター一体の退治ではなく、何年も前から縄張り争いを続けている、グリフォンとマンティコアの討伐です。」

 

 ルナさんのその言葉を受けて、めぐみんは決めポーズを決めたまま固まり、他の人たちも固まった。

 そうして、俺達は、グリフォンとマンティコアの討伐を行う事になった。

 ちなみに、アクセルハーツに来れないかと聞いたが、踊り子活動でアクセルにいない為、無理と言われた。

 グリフォンとマンティコアの争いは続いており、ギルドとしても、流石に無理と判断して、ずっと取っておいたのだ。

 カズマ達が話をする中、俺たちも話をする。

 

湊翔「それにしても、この街に来てから、色々と時間が経ったよな。」

トウカ「どうしたのよ、急に。」

白夜「まあな。まさか、色んな強敵と戦えるなんて、思ってもいなかったからな。」

朱翼「結構楽しいと思っていますよ、私は。」

武劉「まあ、退屈はしないな。」

 

 俺たちはそんな風に話す。

 本当に、色々とあったよな。

 ダクネス達が会話をする中、白夜が口を開く。

 

白夜「でも、お前らは大して変わらないよな。何せ、アクアはこの前、路地裏に逃げ込んだネロイドを捕まえようとして、逆襲されて泣いてたしな。」

アクア「ちょっと!それは内緒にしてって言ったじゃない!何の為にアイスを奢ってあげたと思ってんのよ!」

白夜「そうだな。そのアイスは、ネロイドを追い払ってやった礼って事で。」

 

 白夜はそんな風に言う。

 そんな事があったんだ。

 すると、頭上に影が現れる。

 そっちを見ると、そこにはグリフォンが居たのだった。

 

武劉「グリフォンが出たぞ!」

湊翔「行くぞ!」

カズマ「おう!」

 

 武劉がそう叫ぶと、グリフォンの巨体に冒険者達がビビっていた。

 俺達はすぐさま、変身する態勢をとる。

 

SET(セット)

SET(セット) UP(アップ)

SET(セット) AVENGE(アベンジ)

SET(セット) FEVER(フィーバー)

 

 そんな音声が鳴る中、俺たちは叫んだ。

 

「「「「「「「「変身!」」」」」」」」

 

 そう言うと、変身を開始する。

 

DUAL(デュアル) ON(オン)

HYPER(ハイパー) LINK(リンク)

LASER(レーザー) BOOST(ブースト)

BLACK(ブラック) GENERAL(ジェネラル)

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) BEAT(ビート)

DANGER(デンジャー)DANGER(デンジャー)!(GENOCIDE(ジェノサイド)!)DEATH(デス) the() CRISIS(クライシス) DANGEROUS(デンジャラス) ZOMBIE(ゾンビ)!(Wooooo(ウォー)!)

GREAT(グレイト)

HAMELN(ハーメルン)

BORRELOAD(ヴァレルロード)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 俺達はグリフォンの気配に気圧されつつも、変身して、グリフォンと交戦していく。

 

湊翔「ハアッ!ふっ!」

 

 俺はレーザーブーストフォームの重力操作を使って、グリフォンの攻撃を躱しつつ、レーザーレイズライザーで銃撃する。

 

トウカ「ふっ!ハアッ!」

 

 トウカは、グリフォンの攻撃を躱しつつ、レイジングソードで攻撃をしていく。

 

白夜「おらっ!ハアッ!」

 

 白夜は、レーザーブーストで素早く動きつつ、引っ掻き攻撃をしていく。

 

朱翼「ふっ!はっ!」

 

 朱翼は、ハーメルンソードを持って、グリフォンに攻撃をしていく。

 

武劉「ふっ!はっ!」

 

 武劉は、ヴァレルロードの力でグリフォンに攻撃をしていく。

 

カズマ「おらっ!ハアッ!」

 

 カズマは、武刃でグリフォンに攻撃していく。

 

めぐみん「ハアッ!はっ!」

 

 めぐみんはビートアックスで、エレメント攻撃をしていく。

 

ダクネス「ハアッ!はっ!」

 

 ダクネスはデンジャラスゾンビカラーのゾンビブレイカーで攻撃していく。

 トウカはある程度攻撃すると、レイジングソードについてるレイズバックルを操作する。

 

FULL(フル) CHARGE(チャージ)

 

 その音声が鳴ると、そのバックルをデザイアドライバーに装填し、操作する。

 

TWIN(ツイン) SET(セット)

TAKE(テイク) OFF(オフ) COMPLETE(コンプリート) JET(ジェット) &(アンド) CANNON(キャノン)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 トウカは、ラウンズ・コマンドフォーム・ジェットモードへと変身する。

 

トウカ「ハァァァァァ!はっ!」

 

 トウカは、ジェットモードで飛びつつ、レイジングソードで攻撃をしていく。

 めぐみんは、爆裂魔法の準備に入った。

 俺たちが攻撃を行なっていくと。

 

???「オット、ソリャアよくねえナァ。グリふぉんは嫌いだがヨ、アイツがいないと、この山にお前らニンゲンが攻めてキチマウだロ?」

 

 そんな声と共に、俺たちとグリフォンの間に何かが現れる。

 現れたのは、人の頭がついた獅子の体に、蠍の尾と蝙蝠の羽が付いた生物だった。

 つまり、マンティコア。

 ダクネス達がグリフォンに攻撃をしていく中、俺、カズマ、めぐみん、トウカ、朱翼はマンティコアと相対する。

 

カズマ「おい、マンティコアの奴、こっち見てないか!?」

朱翼「マンティコアは知能が高いんです!めぐみんの爆裂魔法を警戒しているんですよ!」

湊翔「なら、どうにかするしかないか!」

 

 そう。

 マンティコアは、めぐみんをターゲットにしていたのだ。

 俺たちは、めぐみんを守りつつ、攻撃をしていく。

 

湊翔「フッ!はっ!」

 

 俺は重力操作を発動して、翻弄しつつ、攻撃していく。

 カズマ達も、マンティコアに攻撃を仕掛けていく。

 

カズマ「くっ!もうちょい攻撃できる方法を……………ん?」

 

 カズマはそんな風に呟くと、ある物に気付いた。

 それは、ブジンソードバックルだ。

 

カズマ「そういえば、これ、二つに分かれるよな。もしかしたら…………!」

 

 カズマはそう呟くと、バッケントリガーが付いた方を抜いて、デザイアドライバーのリボルブアンロックを押して、ドライバーのロックを外して、半回転させる。

 

REVOLVE(リボルブ) ON(オン)

 

 その音声が鳴る中、カズマはニンジャレイズバックルを装填する。

 

SET(セット)

 

 その音声が鳴る中、カズマはニンジャレイズバックルを操作する。

 

DUAL(デュアル) ON(オン)

GREAT(グレイト) NINJA(ニンジャ)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴ると、カズマのブジンソードの見た目が変わった。

 具体的には、胸部装甲と腕の装甲がニンジャフォームと同じ感じになった。

 

カズマ「すっげ!こんな事出来んのか!これなら!!」

湊翔「なるほど。拡張性があるのか。」

朱翼「凄いですね!」

 

 カズマはそう嬉しそうに言う。

 なるほど、あんな事が出来るのか。

 すると。

 

カズマ「おらっ!ハアッ!」

 

 カズマはニンジャフォームの力で分身を行なって、斬撃を行う。

 マンティコアは、カズマの力に警戒していた。

 すると。

 

冒険者「ああっ!マンティコアがもう1匹!メスだ!メスのマンティコアだ!」

冒険者「つがいだったのか!マンティコアはメスの方が強い!いくぞ!」

 

 冒険者達がそんな風に叫んだ。

 どうやら、メスのマンティコアが現れたらしいな。

 すると。

 

めぐみん「カズマ、準備が整いました!ここは私に任せて下さい!」

カズマ「その魔法はマンティコアには勿体無い!グリフォンの方が遥かに強敵なんだ!こんな雑魚より向こうを狙え!」

トウカ「そういう事ね!」

湊翔「なるほど。」

マンティコア「オッ?この数年間アイツと渡り合ってキタ俺が、グリフォン以下って言ってんノ?」

 

 めぐみんがそう叫ぶと、カズマはそう叫ぶ。

 俺とトウカが意図を察すると、マンティコアはそう反応する。

 グリフォンの方をチラリと見ると、何とか善戦しているみたいだ。

 白夜に武劉といった強者がいるおかげか。

 すると。

 

冒険者「よし、効いてるぞ!おいカズマー!こっちのマンティコアを仕留めたら、すぐ助けに行くからな!」

 

 冒険者のそんな声が聞こえてくる。

 それを聞いたマンティコアの表情に、焦りが浮かぶ。

 

カズマ「おい、お前のお嫁さんを助けに行きたいのなら、行っても良いぞ。俺の後ろで魔法を維持している奴はアクセル随一の魔法使いだ。ここでやり合うのも助けに行くのも好きにしろ。」

マンティコア「今日はチットばかし分がワリイナ!やり合うのは遠慮しとくゼ。なら、助けに行くコトニナルンダローが…………!」

 

 カズマはそんな風に言う。

 すると、マンティコアはそう言って、冒険者達を撥ね飛ばして、メスのマンティコアの方へと向かう。

 

白夜「オラっ!ハアッ!」

武劉「ふっ!はっ!」

 

 白夜と武劉は、グリフォンを抑えていた。

 その嘴にはダクネスが居て、捕まっていた。

 

アクア「カズマさん、何とかしてぇ!このままじゃダクネスが攫われちゃう!今朝、ゼル帝が庭でミミズを捕まえてたんだけど、何だか今のダクネスの姿が今朝のゼル帝にやられたミミズの姿と被るの!」

湊翔「縁起でもない事を言うんじゃねぇ!」

 

 アクアはそんな風に叫んだ。

 そんな中、二体のマンティコアは、グリフォンの方へと向かっていた。

 多分、俺たちとグリフォンをぶつけて、その間に逃げるつもりだろう。

 

カズマ「行くぞ、湊翔!」

湊翔「ああ!」

 

 カズマがそう言うと、俺もそう答えて、カズマは手裏剣型のエネルギーを、俺はレーザーレイズライザーで銃撃する。

 ダクネスに気を取られてたグリフォンに命中して、ダクネスはそのまま落ちていく。

 

ダクネス「助かった、トウカ!」

トウカ「とにかく、離れるよ!」

 

 トウカは、コマンドフォームの機動力でダクネスを助けた。

 

カズマ「めぐみん、やれっ!アクセル随一の魔法使いの力を、あの3匹に喰らわせてやれ!」

めぐみん「アクセルに帰ったら、私の活躍を我が妹にこんこんと語って下さいね。……………我が名はめぐみん!アクセル随一の魔法使いにして、爆裂魔法を操りし者!溜めに溜めた我が奥義!食らうがいい!エクスプロージョン!」

 

 カズマがそう叫ぶと、めぐみんは爆裂魔法を発動する。

 その爆裂魔法は、グリフォンとマンティコア二体を巻き込んで、大爆発を起こした。

 そうして、俺たちはグリフォンとマンティコア討伐を終えたのだった。

 

アクア「……………もう嫌。ねえカズマ。私、もう当分クエストには行きたくないわ。」

 

 アクアはそんな風に呟いた。

 まあ、無理もないが。

 そんな感じのやりとりがありつつも、俺たちはギルドに着いた。

 

ルナ「お疲れ様です!そして、おめでとうございます!これでこの街の塩漬けクエストは全て達成されました!我々冒険者ギルド職員一同、改めてここに、皆さんにお礼を言わせていただきます!」

 

 ルナさんはそう叫び、周りにはギルド職員が大勢居た。

 すると、こめっこが出てきて、口を開く。

 

こめっこ「凄いね!皆、凄いね!」

湊翔「まあな。でも、グリフォンとマンティコアに止めを刺したのは、君のお姉ちゃんなんだよ。」

こめっこ「姉ちゃん、凄いねっ!」

 

 こめっこがそう言うと、俺はそう語る。

 それを聞いたこめっこは、今までで1番の笑みを浮かべて、そう言う。

 その後、俺たちはギルドで宴会をして、その後に屋敷に帰り着いた。

 俺たちは、休む事にした。

 流石に疲れたからな。

 その翌日、ゆいゆいがこめっこのお迎えに来た。

 

ゆいゆい「すいませんね、カズマさん。ウチの娘2人がお世話になって…………。」

カズマ「いえ、ちっとも構いませんよ。俺もお宅の娘さんにはお世話になっていますからね。」

 

 ゆいゆいがそう言うと、カズマはそう言う。

 すると、ゆいゆいが口を開く。

 

ゆいゆい「お世話になっているというと、どういった意味でのお世話ですか?どういった意味でも構わないのですが、ウチの娘もそろそろ相手を探さないといけない年頃ですし…………。」

ダクネス「っ!?」

トウカ「あははは……………。」

 

 ゆいゆいがそう言うと、ダクネスはビクリと体を震わせる。

 そういえば、ダクネスはそろそろ嫁に行かないと、行き遅れって言われる年頃だったな。

 

カズマ「冒険的な意味でって事ですよ。変な意味では無いですからね?」

ゆいゆい「分かってます、分かってます。全て娘から聞いてますから。ちゃんと分かってますよ、カズマさん。責任さえ取ってくれればそれで良いですから。」

湊翔「それは分かっているって言っていいのか?」

 

 カズマがそんな風に言うと、ゆいゆいはそんな風に言う。

 俺がそんな風に呟くと、ゆいゆいは小さなメモを取り出す。

 

ゆいゆい「青髪のお姉ちゃんが凄かった。お化けをなんかパンチした。鎧のお姉ちゃんも凄かった。でっかい鳥に食べられた。ギーツのお兄ちゃんたちも凄かった。ワイバーンとかを倒してた。姉ちゃんの男も凄かった。女の人に除草剤を撒いて退治した。姉ちゃんも凄かった。よく分からないけど凄かった。」

 

 ゆいゆいは、メモ帳の中身をそんな風に読み上げる。

 めぐみんの活躍が具体的に書かれていなかったり、俺たちの活躍がまとめられていた。

 めぐみんが崩れ落ちる中、ゆいゆいはメモ帳の読み上げを続ける。

 

ゆいゆい「姉ちゃんが居なかったから、男の部屋だと思って見に行ってみると、なんか仲間以上恋人未満になりたいって言っていた。」

めぐみん「こめっこ!あなたはあの時起きていたのですか!?というか、聞き耳を立てていたのですか!一体どこまで聞いていたのですか!?」

ゆいゆい「今更隠さなくていいのよ。お母さんはあなたが幸せなら、それでいいわ。」

 

 ゆいゆいはそんな風に言う。

 カズマの部屋に行ってたのか。

 めぐみんがそう叫ぶと、ゆいゆいはそう言い、めぐみんは恥ずかしそうに頭を抱えて転がった。

 トウカと朱翼が慰めている中、ゆいゆいは口を開く。

 

ゆいゆい「それでは、カズマさん。私たちはこれで失礼しますね。…………それにしても、話には聞いていたけど、本当に立派な屋敷ですね。これなら娘を任せても心配ないわ。」

こめっこ「お兄ちゃん、またね。次に来る時はカエルが食べたい。」

 

 ゆいゆいはそう言うと、テレポートの詠唱を行い、こめっこはそう言う。

 マイペースだな…………。

 すると、めぐみんが口を開く。

 

めぐみん「我が母ゆいゆい!大事な娘に久しぶりに会ったというのに、他に何か話すことは無いのですか!?」

ゆいゆい「とっとと子供を作りなさい。」

 

 めぐみんがそんな風に叫ぶと、ゆいゆいは娘に言う事とは思えない事を言う。

 とんでもねぇな。

 

めぐみん「ちょっ!?お母さ…………!」

ゆいゆい「それじゃあ、元気に暮らすのよ。孫の名前は私がつけてあげますからね。テレポート!」

 

 めぐみんが何かを言うよりも先に、そんな風に言って、テレポートを発動する。

 ゆいゆい達が去った後、俺は口を開いた。

 

湊翔「めぐみんの母ちゃん、とんでもねぇな。」

めぐみん「ううっ……………!」

 

 俺がそう呟くと、めぐみんは顔を赤くする。

 そうして、ギルドに起こった波乱の出来事は終わったのだった。

 そんな中、アクセルの街には。

 

???「…………着いたか。」

 

 黒いローブを着て、フードを目深に被った男が来ていた。

 果たして、この男とは。




今回はここまでです。
今回は、グリフォンとマンティコア戦です。
カズマも、ブジンソードがデュアルオン出来る事を知り、ブジンソードとニンジャのデュアルオンを使いました。
グリフォンとマンティコアを倒して、ゆいゆいが爆弾を放り投げて、帰りました。
そんな中、アクセルの街に謎の男が現れる。
果たして、その正体とは。
次回は、リクエストを頂いたオリジナルの話を前後編で分けてやる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。
ガヴは、怒涛の展開でしたね。
グロッタによって、ストマック社の関係者だと暴露されてしまう。
ショウマと絆斗の間に、溝が出来てしまう。
そして、ビターガヴの正体は、もう1人のショウマ!?
果たして、ガヴはどうなるのか。
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