この白狐の戦士に祝福を   作:仮面大佐

153 / 188
第139話 ゼーレシルト伯爵との対決

 俺が新たな力であるブーストフォームマークIIIを手に入れた中、カズマ達は。

 

クリス「助手君、助手君!見て見て、大きい宿屋があるよ!今夜はあそこに泊まろうか!」

朱翼「随分とテンションが高いですね…………。」

カズマ「というより、お頭ってあんな所に泊まる金持ってるんですか?俺のイメージだと、稼いだ金はパッと使っちゃう印象があるんですが。」

 

 クリスはテンション高くそう言う。

 朱翼がそう言う中、カズマはそう聞く。

 すると、クリスが口を開く。

 

クリス「お金なんてあるわけないじゃん。持ってたお金は大半をエリス教会に寄付して、残りはパッと飲んじゃったよ。」

リア「ダメじゃないか…………。」

カズマ「じゃあ、今晩どうするんですか?」

 

 クリスはさも当然かの様にそう言う。

 リアが呆れてそう言い、カズマがそう聞くと、クリスは二ヒヒと笑みを浮かべて口を開く。

 

クリス「ねえ、助手君。あたし達ってそんなよそよそしい間柄だった?一緒に夜の街を走り回った仲じゃない。あたし達、もう立派な仲間だよね?なら、泊まる所も一緒でなきゃ!」

リア「どういう事だ?」

朱翼「事情は話しますから…………。」

 

 クリスは遠回しに宿代奢ってくれと言う。

 それを聞いたリアが首を傾げる中、朱翼はそう言う。

 ダクネスは口を開く。

 

ダクネス「クリスの分は私が出すさ。何せ、わざわざアクセルから手助けの為に来てくれたんだ。…………しかしクリス、相変わらずエリス様に対する信仰が篤いのはいい事だが、少しは将来の事も考えて貯蓄をしておいた方がいいぞ?」

クリス「やったね!ダクネスありがとう!まあ、将来の事はボチボチ考えるよ。」

 

 ダクネスがそう言うと、クリスは後ろからダクネスの首に抱きつく。

 そこから、ダクネスがクリスに質問したりして、時間を潰していった。

 そんな中、俺はというと、ある場所に立っていた。

 

湊翔「ここは……………?」

 

 俺はそう呟きながら、周囲を見渡す。

 俺の周囲は、鳥居が並び立ち、蝋燭が大量に存在する、ある意味幻想的とも言える空間だった。

 俺が周囲を見渡していると。

 

???「ここはお前の精神世界だ。」

湊翔「っ!?」

 

 俺が周囲を見渡すと、後ろから声をかけられて、振り返る。

 そこには、狐のお面を被った男が居た。

 

湊翔「アンタは……………。」

???「お前に会いに来た存在…………そうとだけ答えておこう。」

 

 俺がそう聞くと、その狐のお面を被った男はそう答える。

 俺に会いに来た?

 俺が首を傾げていると、その狐のお面を被った男は口を開く。

 

???「お前が望んだ力とは何だ?」

 

 その狐のお面を被った男がそう聞いて来て、俺は手に持っていたブーストマークIIIレイズバックルを見つめる。

 俺の望みは………………。

 すると、背後に狐のお面を被った男が現れる。

 

???「全てを破壊するその力では、何者も救う事など出来ない。」

湊翔「っ!?」

 

 背後に現れたのに驚いて、俺はその男から離れる。

 すると、下がった先にその男がいた。

 

???「アテナを奪ったロキを憎み、全てを破壊する。それがお前の理想の世界か?」

 

 その男はそう聞いてくる。

 俺は口を開く。

 

湊翔「この力は…………トウカを救う為だ。」

???「自分だけの為に力を得たいのか?」

湊翔「それは……………。」

 

 俺がそう言うと、その男はそう言う。

 俺は少し考える。

 俺の望みは……………。

 すると、狐のお面を被った男は口を開く。

 

???「答えろ。お前が願う世界を。破壊を願うのか!?」

 

 その男はそう聞いてくる。

 それを聞いて、俺はある決意をした。

 

湊翔「違う。トウカを取り戻して、カズマ達皆と、これからもこの世界で過ごす未来を作る。ロキの作ろうとしている世界を破壊して、俺の理想の世界を叶える為に。」

 

 俺はそう答える。

 俺にとって、トウカだけでなく、カズマ達と過ごす日常が楽しくなっていたのだ。

 だからこそ、ロキの言う理想の世界を破壊して、俺の理想の世界に変える。

 それを聞いた男は。

 

???「ふっ、お前も随分とタイクーンと仲がいいんだな。」

湊翔「え?」

 

 その男は笑みを浮かべた様な気配を見せつつそう言い、俺は首を傾げる。

 その男が狐のお面を外す。

 その男は…………。

 

???「よお、この世界のギーツ。」

湊翔「浮世…………英寿…………?」

 

 その男は狐のフィンガースナップをやりながら、そんな風に言う。

 俺はそう呟く。

 目の前にいるのは、本家仮面ライダーギーツである、浮世英寿だった。

 

湊翔「どうしてここに…………?」

英寿「この世界のギーツがどんな奴か気になってな。」

 

 俺がそう聞くと、英寿はそう言う。

 俺が驚く中、英寿は口を開く。

 

英寿「改めて聞くぞ。これからお前が手に入れようとしている力は、人間が持つにはあまりにも強大な力だ。この先、何があっても、その力を使う覚悟はあるか?」

湊翔「……………はい。たとえ、どんな事があろうとも、その力を使いこなしてみせます。」

 

 英寿はそんな風に聞く。

 ロキが言っていたのだ。

 

ロキ『この力は…………創世の力か。やはり、私の調べた通りだな。その力が、あのレイズバックルに力を与えて、目覚めたのか。』

 

 あの時は頭に血が昇っていたが、冷静になると、そんな風に言っていた事を思い出した。

 創世の力なんて大それた物が、人間に扱い切れるとは思っていない。

 だが、使いこなしてみせる。

 俺の理想の世界を叶える為に。

 それを聞いた英寿は。

 

英寿「……………そうか。なら、俺も少し力を貸そう。」

 

 英寿はそう言うと、俺の持っているブーストマークIIIレイズバックルに力を注ぐ様に、手を向ける。

 すると、脳裏に新たな力の使い方が映し出された。

 

湊翔「ありがとうございます。」

英寿「気にするな。それと、そっちの世界の父さんと姉さんにもよろしくな。」

湊翔「え…………?それって…………っ!?」

 

 俺がそう言うと、英寿はそう言う。

 俺がどういう意味なのかを聞こうとすると、意識が現実世界に向かう様な感覚がした。

 精神世界から俺が消えると。

 

英寿「お前なら、例え1000年経とうが、大事な仲間達と過ごせるだろうな。」

 

 英寿はそんな風に呟いていた。

 すると、意識が現実世界に戻った様な感覚がした。

 

湊翔「……………ここは。」

白夜「目が覚めたか!」

めぐみん「倒れていたから、びっくりしましたよ!」

武劉「大丈夫か?」

ジーン「俺は信じていたよ。君が目覚める事を。」

湊翔「………………悪い。迷惑をかけたな。」

 

 目を開けると、そこには白夜達の姿が見えた。

 俺が起き上がると、ジーン達はそう言う。

 心配かけたみたいだな。

 

炎魔「おい、何があったんだよ?ロキはなんでトウカを攫ったんだ?」

湊翔「…………ロキは何かを企んでる。その為に人質としてトウカを攫ったみたいだ。でも、逃げられた。」

彩花「まさか、私たちを一気に倒す為に?」

隼「恐らく、これまでに邪魔をされたから、一気に倒す為だろう。」

龍牙「取り敢えず、一旦街に戻るぞ。どうするのかは、カズマ達とも話す必要がある。」

武劉「そうだな。」

 

 炎魔がそう聞くと、俺はそう答える。

 嘘は言ってはいないが、トウカが神である事は伏せて欲しいと頼まれている。

 それ故に、これが限界だ。

 取り敢えず、俺たちは一旦、アクセルに戻った。

 その頃、ゼウス達は。

 

ゼウス「遂に動き出したか…………。それにしても、まさかアテナを連れ去るとはな…………。ロキの奴、大胆な行動に出たな。」

拓巳「どうする?」

ゼウス「デザグラは中断だ。すでにツムリに仮面ライダーたちの召集は頼んである。ここからはロキ一味の捕縛とアテナの救出ミッションを彼らに与える。」

 

 ゼウスは、アテナがロキによって攫われた事を把握していた。

 拓巳がそう聞くと、ゼウスはそう言う。

 

拓巳「奴らのアジトの特定は?」

ゼウス「待っていろ。やつの魔力の波長を辿って場所の特定を急いでる。」

拓巳「……………桐ヶ谷湊翔は、あの力に目覚めたな。」

ゼウス「ああ。その時が来た様だな。私も覚悟を決めねば。」

 

 拓巳がそう聞くと、ゼウスはそう答える。

 二人がそう話していると。

 

ツムリ「お話中失礼します!ゼウス様!大変です!」

ゼウス「どうしたツムリよ。そんなに慌てて。カズマくんたちには伝えたのか?」

ツムリ「はい!カズマ様たちにはすでに。………ってそれどころじゃなくて!それが私が連絡した直後にあちらでも大変なことがあったみたいで…………!」

 

 ツムリが慌てた様子で駆け込んでくる。

 ゼウスがそう聞くと、ツムリはそう言う。

 

拓巳「何があった?」

ツムリ「え…………エリス様が…………!」

ゼウス「エリスがどうかしたのか?」

ツムリ「エリス様が…………アテナ様に続いてエリス様までも攫われてしまったみたいなんです!」

「「っ!?」」

 

 拓巳がそう聞くと、ツムリはそう叫ぶ。

 それには、ゼウス達も驚愕の表情を浮かべる。

 一方、カズマ達は。

 

カズマ「くっ…………!?」

 

 ゼーレシルトの屋敷で、カズマは倒れていた。

 何があったのか。

 それは、少し前に遡る。

 カズマ達は、村で馬車を置いてきたら、城に乗り込む。

 カズマが城を見て、頭を悩ませていると。

 

ダクネス「なあカズマ、お前は一体何を悩んでいるんだ?もうここまで来たら乗り込むしかないだろう。子供達の為にも、急ごう。」

 

 ダクネスはそんな風に言う。

 現在のダクネスの格好は、鎧を外して、黒タイツ姿だった。

 ちなみに、リアと朱翼は、特に鎧を付けているわけでは無いので、そのままだ。

 すると、カズマとクリスが口を開く。

 

カズマ「いいか、ダクネス、朱翼、リア。俺たちはプロだ。そして、お前達はこういった事には専門外。なら、ここはプロである俺たちの言う事を聞くべきだ。」

クリス「そうだよ、ダクネス、朱翼、リア。こういう事には疎いでしょ?大丈夫。クリスさんに任せときなさい。なんせ、あたしと助手君は、王都のお城にだって侵入したんだから。」

 

 カズマとクリスは自信満々にそう言う。

 それに対して、3人は疑惑の視線を向けていた。

 

ダクネス「あの時は確かに城に乗り込んできたが、思い切り追い回されていたじゃないか。」

朱翼「そうですよ。いくら、石井樹とジャマトが侵入していたからって、あっさりバレてたじゃ無いですか。」

リア「それに、アクセルの街で、アンダイン家に潜入したのに、バレてたじゃないか。」

 

 ダクネス達は、そんな的確なツッコミを入れる。

 それを聞いたクリスは、すぐに口を開く。

 

クリス「あれは助手君が…………!!」

カズマ「お頭、今はそんな昔のことをほじくり返している場合じゃないですよ。こうしている間に、子ども達が…………。」

クリス「それはそうなんだけど、君が言うなよお!」

 

 クリスがそう言うと、カズマはすぐに話をすり替えて、クリスはそう叫ぶ。

 その後、色々とトラブルはあったが、何とかゼーレシルト伯爵がいる部屋の前に着いた。

 すると、クリスが口を開く。

 

クリス「ねえ助手君、この城、なんだかおかしいよ?二人から話を聞いてた、モンスターを飼ってる貴族って割には、オークが堂々と放し飼いにされて門番みたいな事をしてたり。」

朱翼「それには理由があるんですけど…………今は後にしましょう。」

 

 クリスがそう言うと、朱翼はそう誤魔化す。

 実際、ジャッカルの一件で、豹変したクリスを見ていたのだ。

 その為、誤魔化した。

 色々と話をしつつ、進んでいく。

 しばらくすると、ゼーレシルト伯爵の寝室の前に到着する。

 すると、クリスが口を開く。

 

クリス「ねえ、助手君。ここって本当に悪徳貴族の屋敷なの?何だか、魔王軍の幹部が住んでそうな禍々しさを感じるんだけど…………。」

カズマ「正確には、悪徳貴族ってわけじゃ無いんだけどな。まあ何にせよ、この城主が持っているあるものを持ち帰らないと、子供達の命が危ない。それだけは間違いない。」

 

 クリスがそう聞くと、カズマはそう言う。

 そこから、カズマ達が頷きあうと、中に突入する。

 

ゼーレシルト「これはようこそ、侵入者よ!ここがどこだが、勿論分かっているのだろうな。フフッ、初対面の、謎の侵入者達よ。」

 

 ゼーレシルトはそんな風に言う。

 それを見て、カズマは自分の見通しが甘かった事を判断した。

 

リア「どうやら、正体はバレているみたいだな。」

カズマ「分かってるのなら、遠慮は無しだ!」

ダクネス「そうだな!」

クリス「ねえ助手君、どうしよう!我を失うなってこういう事?ねえ、こんな着ぐるみに攻撃なんて出来ないよ!」

朱翼「確かに……………。」

 

 リアが冷静にそう言うと、カズマ達はそう話す。

 すると、クリスはそう叫ぶ。

 ゼーレシルト伯爵は、ペンギンの着ぐるみを着ていたのだ。

 すると、ダクネスが口を開く。

 

ダクネス「おいクリス、油断するな!そいつは見てくれは愛らしくても、中には悍ましい存在が詰まってる!我々の目的は、そいつの爪の一欠片だ!コロリン病を治すのに必要な特効薬になるらしい!」

クリス「コロリン病の特効薬になる、爪の欠片……………。」

 

 ダクネスがそう言うと、クリスは真顔でそう言う。

 

ダクネス「そうだ、クリス!お前はバインドでゼーレシルト伯の動きを止めてくれ!あの中身の強烈な攻撃は全て、私が引き受けるから……………!」

ゼーレシルト「流石は盾の一族にそっくりの侵入者よ!その心意気やよし!だが、たかが人間がこの私の本気に一体どれだけ耐えられるのか、とくと……………!」

 

 ダクネスがそう言うと、ゼーレシルトは仰々しくそう言う。

 すると、ある音声と共に、ゼーレシルトの体にクリスが飛び込み、ダガーを根本まで突き刺す。

 

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) HOPPING(ホッピング)

 

ゼーレシルト「いだああああっ!?ちょ、待っ…………!?」

 

 ゼーレシルトがそんな悲鳴を出すと、クリスを突き飛ばし、ダガーを引き抜いて投げ捨てる。

 

朱翼「やっぱり、こうなりましたね!」

カズマ「お前ら、変身するぞ!」

リア「ああ!」

「「「「変身!」」」」

 

 朱翼がそう言う中、カズマ達は変身をする。

 

BLACK(ブラック) GENERAL(ジェネラル)

BUJIN(ブジン) SWORD(ソード)

DANGER(デンジャー)DANGER(デンジャー)!(GENOCIDE(ジェノサイド)!)DEATH(デス) the() CRISIS(クライシス) DANGEROUS(デンジャラス) ZOMBIE(ゾンビ)!(Wooooo(ウォー)!)

HIT(ヒット) FEVER(フィーバー) HARMONY(ハーモニー)

HAMELN(ハーメルン)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 カズマはブジンソード、ダクネスはデンジャラスゾンビフォーム、リアはフィーバーハーモニーフォーム、朱翼はハーメルンフォームに変身する。

 

ダクネス「こ、こらっ、クリス!お前はいきなり何をしている!バインドで良いんだ!必要なのはこいつの爪の先だけなのだから、倒してしまう必要はない!倒してしまうと、爪が回収できなくなる!」

 

 ダクネスはそう突っ込む。

 すると、クリスは朱翼に羽交締めにされた。

 

クリス「ああっ!ちょっと、朱翼!何すんの!」

カズマ「何すんのじゃないですよ!目的を忘れないでくださいよ!」

リア「必要なのはあいつの爪なんだ!」

クリス「そうだった!倒すのなら、爪を剥がした後に倒さなきゃ!」

 

 クリスがそう言うと、カズマとリアはそう叫ぶ。

 それを聞いたクリスは、据わった目を向けるかのようにゼーレシルトを見る。

 そうして、カズマ達は戦闘を開始する。

 

カズマ「おらっ!」

朱翼「はあっ!」

リア「はっ!」

ダクネス「てやっ!」

クリス「ハァァァァァ!」

 

 カズマ達は、ゼーレシルトに攻撃する。

 ある程度弱らせてから行おうとしているのだ。

 

ゼーレシルト「くっ!やるではないか!ならば…………!」

ダクネス「させるか!」

 

 ゼーレシルトはそう言うと、チャックを開けようとする。

 だが、ダクネスが飛び出して、チャックを開けさせまいとする。

 

朱翼「ダクネス!」

ダクネス「私は…………シルフィーナを、子ども達を助けたいのだ!」

クリス「ダクネス…………!」

 

 朱翼がそう言うと、ダクネスはそう叫ぶ。

 ダクネスとしても、シルフィーナをアクセルに連れてくる途中でコロリン病に感染させてしまったのか、その病が子供達に広まってしまった事を後悔していた。

 だからこそ、どうにかしようとしていた。

 すると。

 

ゼーレシルト「なっ!?何だ!?」

ダクネス「えっ…………!?」

 

 ゼーレシルトとダクネスの間に光が出てきて、ゼーレシルトは怯む。

 すると、その光をダクネスが掴むと、レイズバックルへと変化する。

 

リア「あれは…………!?」

朱翼「レイズバックル!?」

カズマ「アバターフォームの時と同じか………!?」

 

 それを見たリア達はそう反応する。

 それを見たダクネスは。

 

ダクネス「行くぞ…………!」

 

 ダクネスはそう言うと、レイズバックルを分離させて、ドライバーに装填する。

 

SET(セット) AGRESION(アグレシオン)

 

 その音声が鳴り、待機音が流れ出すと、ダクネスはレイズバックルを操作する。

 

AMAZING(アメイジング) POWER(パワー)

CORRIDA(コリーダ)

REDAY(レディ) FIGHT(ファイト)

 

 その音声が鳴ると、ダクネスのバッファの姿が変わる。

 その姿は、コマンドフォームの肩パーツがついていて、顔にはフェイスガードのような物が付いていた。

 ダクネスは、新たな力であるコリーダフォームを獲得した。

 

ダクネス「力がみなぎる…………!これならば…………!」

ゼーレシルト「何かは知らんが、相手をしてやろう!」

 

 ダクネスがそう言うと、ゼーレシルトはそう言う。

 ダクネスは、ゼーレシルトの方へと向かう。

 

ダクネス「ハアッ!はっ!」

ゼーレシルト「のわっ!?なかなかやるではないか…………!」

 

 ダクネスは、左腕に付いているシールドパーツで攻撃をする。

 ただのシールドではなく、バーサークローの様なパーツがついていた。

 

朱翼「凄い…………!」

クリス「ダクネス!そのままそいつを倒しちゃって!」

リア「倒しちゃダメだろう!」

カズマ「あいつ…………。」

 

 それを見ていた朱翼は、そんな風に呟く。

 クリスの叫び声に対して、リアはそう突っ込む。

 そこから、ダクネスはレイズバックルを操作する。

 

CORRIDA(コリーダ) STRIKE(ストライク)

 

ダクネス「ハァァァァァ!」

ゼーレシルト「のわぁぁぁぁ!?」

 

 ダクネスは、ゼーレシルトに対して必殺技を放ち、ゼーレシルトを怯ませる。

 

クリス「今だね!ハァァァァァ!」

 

 クリスはそう言うと、手羽先の部分を切り付ける。

 

ゼーレシルト「いだあああっ!くそッ!そのダガーはやめてもらおうか!」

 

 手羽先をクリスが拾い上げると、ゼーレシルトはそう言って、羽の先からドス黒い触手を出してくる。

 

リア「これは…………!?」

朱翼「キモい…………!?」

カズマ「中身は見ない方がいい!めちゃくちゃエグい姿だから!」

ダクネス「おい、触手の相手をするのはクルセイダーだと、昔から相場は決まっているだろうが!」

 

 それを見たリア達がドン引きする中、カズマはそう叫び、ダクネスはそう叫びながら、触手に手を突っ込む。

 何かが焼ける音がする中、クリスは爪を回収した。

 

クリス「ダクネス、あったよ!悪魔の爪が!」

ダクネス「お前達は先に行け!こいつは私が抑えておく!」

 

 クリスがそう言うと、ダクネスはそう叫ぶ。

 ダクネスは触手を抑えていたのだ。

 

朱翼「ですが…………!」

ダクネス「心配するな。腹いせに嬲られはしても、殺されはしない。早く…………!」

リア「くっ…………!分かった。」

カズマ「俺が転送するから、早く行け!俺は試したい事があるから!」

クリス「ダクネス!すぐに戻ってくるからね!」

 

 朱翼がそう言う中、ダクネスはそう言う。

 カズマはブジンソードの力で、悪魔の爪を持った朱翼とリアを転送する。

 クリスがそう言うと、どこかへと向かう。

 カズマはある物を取り出すと、ゼーレシルトへと向かい、武刃で切り裂くと、すぐに流し込んでいく。

 

ゼーレシルト「ちょっ!?痛い、痛い!?何なのだそれは!?」

カズマ「仲間のダシ汁だ!ダクネス、もう少し耐えてくれよ!」

ダクネス「あ、ああ!カズマも無理をするなよ!」

 

 ゼーレシルトがそんな悲鳴を出すと、カズマはそう言う。

 アクアが触れた水は、聖水となる。

 その為、カズマはダシ汁と呼んでいるのだ。

 膠着状態が続いており、ダクネスは気を失った。

 カズマが攻めあぐねていると。

 

エリス「カズマさん!お待たせしました!」

カズマ「エリス様!」

ゼーレシルト「エリス…………!?何!?」

 

 そこに、エリスになったクリスが駆けつけた。

 ゼーレシルトはそう言うと、後ずさる。

 その際、ダクネスが倒れかけて、カズマはブジンソードの能力でリア達の元に転送する。

 それからは、蹂躙となった。

 

エリス「そこを開けなさい!この汚らわしい悪魔!」

ゼーレシルト「ヒィィィィ!!」

 

 ゼーレシルトは先ほどと異なり、ファスナーを開けられまいと抵抗していて、エリスはそれを開けようとしていた。

 それを、カズマは呆然と見ていた。

 しばらくすると、ゼーレシルトは逃走した。

 

エリス「ふぅ…………やったよ!あの悪魔の残機をかなり削れた!」

カズマ「そ、そうなんですね…………。」

 

 エリスが満足そうにそう言う中、カズマは引き気味にそう言う。

 すると。

 

カズマ「っ!?」

エリス「カズマさん!?っ!?」

 

 カズマの首筋に何か当たり、カズマは変身解除すると、その場に倒れる。

 エリスが驚くと、エリスも倒れる。

 

カズマ「くっ…………!?」

???「久しぶりね、タイクーン。」

 

 カズマが呻き声を出す中、そんな声と共にある人物が現れる。

 それは、ベロバだった。

 

カズマ「ベロバ………!?何の用だ…………!?」

ベロバ「何の用って、決まってるじゃない。そいつは貰っていくわよ。」

 

 カズマがそう聞くと、ベロバはそう言いながら、エリスを確保する。

 

カズマ「お前…………!?」

ベロバ「私たちの理想の世界を作る為に、こいつは貰っていくわね!バイバ〜イ!」

 

 カズマがそう呻くと、ベロバはそう言って、エリスと共にテレポートで転送される。

 そうして、今に至る。

 アテナとエリス。

 二人の神が攫われ、ロキの計画が本格的に動き出す。




今回はここまでです。
今回は、ゼーレシルトとの戦闘です。
湊翔の前に、オリジナルのギーツである浮世英寿が登場。
英寿との問答の末、創世の力を使う覚悟を決めた湊翔。
その姿には、英寿は何を思ったのか。
そんな中、ゼーレシルトとの戦闘で、ダクネスは賢者の孫とガッチャードとのコラボである最強ケミー☆ガッチャ大作戦で登場したコリーダフォームを手に入れました。
そんな中、エリスも攫われてしまう。
次回は、どうなるのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。